古語辞典おすすめランキング15選｜高校生から社会人まで【電子辞書・アプリも】

主に高校の授業で使われる古語辞典は、古語の意味がわからない時に使用します。古語辞典は高校の授業のみならず、大学受験対策や古文を再勉強している社会人に最適です。また古典の学習が苦手な方は、「付録」「巻末コラム付き」などを選ぶようにしましょう。

今回は、高校生だけでなく趣味で古典を勉強したい社会人にもおすすめな古語辞典の選び方や商品をランキング形式でご紹介します。購入を迷われている方はぜひ参考にしてみてください。

また記事の最後には古典の勉強方法や電子辞書・アプリについても紹介しています。こちらも確認して効果的に使えるようにしましょう。

古語を辞書で引いた時に、どのような例で使われているか確認したい方が多いと思われますが、特に古語に馴染みのない学生の学習には、古語辞典の例文が全訳されている辞典が使いやすいためおすすめです。

現在発売されている学生向けの古語辞典の多くは、重要語句に例文が付属しているものも多いため、古語の使い方や訳し方に悩まされることも少ないです。また古語、ひとつひとつの意味をきちんと確認したい方は『逐語訳』の辞書を選ぶことをおすすめします。

大学受験用に使う古語辞典を選ぶ際は、どの範囲の問題が出題されても対応できるよう、収録古語数が多いものを選ぶのがおすすめです。受験までの準備時間も関係しますが、勉強効率を上げるためにも、索引しやすい古語辞典を選びしょう。

旺文社の『古典辞典 第10版 増補版』は、収録語数はトップクラスの43,500語で、見出し語が重要度別に3段階に表示されています。そして、用例も豊富に掲載されているため、語の使われ方をよく理解できます。

また、東大などの難関大学を受験するなら、非全訳の古語辞典を選びましょう。非全訳は全訳古語辞典より収録語数が多いのが特徴で、難関大受験に出題される難しい語彙にも対応できます。

高校などの古文の授業で使う場合は、解説が充実している古語辞典がおすすめです。授業で先生の説明があるとすっとわかる古文でも、宿題などを自分で解こうとすると難しい場合もあります。

また、授業中でもよくわからない古語や表現が出てくる場合も、授業においていかれないよう読んですぐにわかる解説が掲載されている古語辞典が便利です。旺文社の全訳古典辞典 第四版は、古典の学び始めから大学入試までに万全の1冊です。

古文や古語を趣味として楽しみたい方には、授業で使う古語辞典と同様、解説が多くわかりやすいものがおすすめです。特に、学生時代から時間が空いている場合は、解説や古文翻訳がある古語辞典を使うと、古文をより気軽に楽しめます。

ベネッセの全訳古典辞典 改訂版は、わかりやすく最重要語と重要語が掲載されています。また、識別ポイントの採用で、語義選定がよりスピーディーになっています。そして表形式の識別情報や類語比較なども箇条書きで一目瞭然です。

たとえば古文を専攻している大学生や、趣味で古文を嗜んでいる社会人の方など、他の方と比べて古語に対して知識を持っていると自負している方は、古文上級者になります。

そんな古文上級者には、用例なども含めてすべて古語として書かれている古語辞典がおすすめです。現代語訳がない代わりに、普通の古語辞典よりも多くの語句が収録されています。

授業で習わないような珍しい単語も調べられるので、より知識を深めたい方には最適です。

収録古語数が多い古語辞典を使うと、古文を理解するうえでより細かく言葉の意味を知れます。しかし古文学習が初めての中学や高校生などには、授業や予習、復習に使える用例の全訳付きや、大学入試対策ができる古語辞典がおすすめです。

古典や古文が好きでより古典への興味や理解を深めたい方には、収録語数が40,000語以上の古語辞典もありますので、そちらを購入も検討しましょう。収録語数は約21,000語あたりの古語辞典は、高校の授業や大学入試まで十分使えます。

古典学習でもっとも躓きのポイントの1つに、品詞の理解があります。教科書に掲載されている用例がたくさん収録された古語辞典もありますが、全訳が付いた古語辞典は授業や予習、復習、大学入試対策などに便利です。

しかし、用例の全訳と品詞分解が施された画期的な古語辞典もあります。古典の品詞がわからないと、古語も調べるのが難しい場合もあります。その点、小学館の全文全訳 古語辞典を使うと、用例にしっかり品詞分解も解説してありより古典を理解しやすくなります。

逆引きのできる古語辞典は、現代語から古語を引けます。古語を辞典で調べる際、古文からわからない古語を探して索引します。その際、古語の切れ目や原型がわからないと上手く意味を探せない場合もあります。

その点、現代語から古語を探せる逆引きの古語辞典を使えば、今の言葉と同じ意味の古語を探せるので古文や古語が苦手な方には便利です。三省堂の現代語から古語を引く辞典は、現代語（口語）の見出しで索引でき、約1万語の現代語見出しから約51,000語の古語が引けます。

古典の学習にとっつきにくいイメージを持っている方も多いと思います。そんな方には「巻末」や「付録」付きの古語辞典がおすすめです。

古語辞典の中には『古典に関するコラムが記載されているもの』や、『名句を集めた事典』を付録にしているものなどもあります。

このように楽しみながら古典を学習し、理解できるよう工夫されている古語辞典も多数出回っています。ですので、「巻末」や「付録」にはどのようなものが記載されているかチェックしてから購入するのが大切です。

株式会社旺文社は、1931年に創業した教育専門の出版社です。欧文社の名前で創業した当時から、受験旬報や英語問題集などの教育を主とした出版を手掛けています。旺文社の全訳学習 古語辞典には12,000語が収録され、すべての用例に対訳式の現代語訳が付いて便利です。

また意味やガイド、語の派生など学習要素が満載の古語辞典は、漢文の基本を学べる漢文ノート欄もあります。そして、教科書で読む古文に現代語訳や品詞分解が付いた「古文五十選」が付録に収録されています。

株式会社三省堂は日本の出版社で、辞典や事典、六法、教科書などの出版で知られています。国内最大の販売数量を誇る「新明解国語辞典」は、日本語の語訳や用例がユニークでストレートな点が有名で、根強いファンが付いています。

三省堂の全訳読解古語辞典 第四版 小型版は、全国の高校からの推薦数が1位の学習用古語辞典のベストセラーです。また歴史的仮名遣いと現代仮名遣いが異なる語の中で、間違えやすい語には現代仮名遣いからも引ける工夫が施されています。

株式会社ベネッセコーポレーションは、岡山県岡山市に本社を置く通信教育や出版などの事業がある企業です。1955年に株式会社福武書店を創業した当時は、生徒手帳の制作などから事業をスタートしました。

ベネッセの全訳コンパクト古語辞典は、「見晴らし台方式」などの古文を楽しく理解するための工夫が施された辞典です。また、歴史的仮名遣いの五十順で索引できる古語辞典は、古文と現代語を対比する「同時通訳方式」も採用されています。そして、12,000語の収録古語は、高校生向けにぴったりです。

出版大手として知られる角川書店が販売している古語辞典『角川古語大辞典』は収録語数10万語と最大級の収録語数を誇っています。

それ以外にも初心者でも手を出しやすい『古典基礎語辞典』や、より専門的な知識を得られる『日本古典風俗辞典』、古典文学の道案内をしてくれる書籍『古典文法質問箱』など古語に関するあらゆる書籍を販売しています。受験向けではないものも多いですが、より深い知識を得たい方や趣味で古典に触れたい方にはおすすめです。

古典を久しぶりに学んだり、中学や高校の授業や宿題、予習・復習で使用したりするには、全訳の付いた古語辞典がおすすめです。古典は古語1つ1つを覚えていくのはとても大変です。そこで、教科書や大学入試で狙われる用例が豊富な辞典は、用例の一節で覚えられるので便利です。

また古語辞典の中には、古典が苦手になる品詞の分解もしてくれている画期的な辞典もあります。古典学習の苦手ポイントになりやすい品詞分解と、豊富な用例が全訳されている古語辞典がベストです。

そして収録語数に関しては高校生向けで43,500語。古典が好きでより深く学んでいきたい方には、収録語数が50,000語以上の古語辞典もありますので、そちらを活用しても楽しめます。その上、敬語などの図解やコラム、絵入りなど楽しみながら使える古語辞典もおすすめです。

古典の勉強において、重要なことはまず古語を覚えることです。語句の意味が分かれば、文章の意味を読み取れるようになります。大学受験で必要な古語は600単語です。すきま時間を語句の暗記にあてて、まずは教科書に出る古語をすべて覚えましょう。

大学受験に必要な英単語は2000個だといわれています。英単語に比べると必要な古語の量は半分にも満たないので、意識すればしっかりと覚えられます。

単語の次は助動詞や動詞の活用を覚えましょう。活用表を使ったり、歌や語呂合わせにしたりと、流れで覚えていくのがおすすめです。助詞や接続を覚えておくだけで、グッと読解力が上がります。

覚えたあとは、問題集などを使って確認してみましょう。単語同様、すきま時間を活用すると効率よく覚えられます。

古典では主語が省略されている場合が多く、誰がおこなった動作なのか判断しにくい傾向があります。しかしこの問題は敬語を覚えると解決可能です。敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類があります。

尊敬語は動作の主語に、謙譲語は目的語に、丁寧語は聞き手に敬意を払う語句です。これを理解すると、聞き手と話し手の関係や動作の主が分かるようになります。また敬語は受験でも頻繁に出題されるので覚えておいてください。

有名な古典作品の中には、漫画化されている作品もあります。先に読んでおくと、内容を把握できます。内容さえ覚えておけば、動作の主や関係性を理解するのは簡単です。勉強の息抜きに漫画版の古典作品を読んでみるのもおすすめです。

昨今ではペーパーレス化が進んでいたりやネット環境が発達したりしたため、電子辞書やアプリの古語辞典も増えています。学校の授業などでスマホが使えない場合でも、自宅学習の時などには大変役立ちます。

また紙の辞典と違って、重量もなく持ち運びも簡単です。特にスマホ向けのアプリとしてiPhoneでは『大修館 全訳古語辞典（価格2300円）』アンドロイドでは『Weblio古語辞典（無料）』がおすすめです。

古語辞典には高校の授業や宿題、試験対策に便利な古文翻訳が掲載されているもの、逆引きなどができるものがあるとわかりました。古語辞典をどういう場面で使う機会が多いのかを検討しながら、自分にぴったりの1冊を選んでみてください。