カセットコンロおすすめ16選｜防災に使える薄型も！デメリットや危険は？

寒い冬になると、こたつで鍋を囲んで暖まるのは楽しみのひとつです。しかし、暖かくなってくるとカセットコンロの出番がなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。実は、暖かくなってきた時期にも、一人暮らしでの簡単な自炊用や防災用としてひとつカセットコンロを持っておくと便利です。

また、気軽な車中泊での遠出に小さくて風に強いカセットコンロがあれば、旅行先の新鮮な魚や肉をゆっくり堪能できます。大流行のソロキャンプでも、炭火おこしの必要がなく簡単に火を使えます。

そこで今回は、安全に使うためのカセットコンロの寿命の紹介や、自宅と野外で活躍するカセットコンロの選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。マグネット式やコンパクトで人気のある薄型タイプの特徴、デメリットも紹介するので、購入を迷われている方はぜひ参考にしてください。

カセットコンロと同じ目的で使うものとしてIHヒーターがあります。IHヒーターとは、火を使わずに電気で加熱する調理器具です。両者の特徴を比較して、それぞれの利点を見てみましょう。以下の表からもわかる通り、カセットコンロは電気がなくても使用できるため防災の観点でもメリットがあります。

一人暮らしの場合は、幅30×奥行30cmほどのミニサイズのカセットコンロがおすすめです。コンパクトなサイズならばワンルームの部屋でも収納しやすく、必要なときにすぐ取り出せます。

また、家族の人数に関わらず、防災用として小さなカセットコンロを備蓄しておくのもおすすめです。災害時には電気やガスの停止が想定されます。特に寒い冬場においてはお湯を沸かしたり調理ができるアイテムは、支援が行き届くまでの大切なライフラインとなります。

大人数でカセットコンロを囲むなら、大型の幅60×奥行40cmほどはある大型サイズがおすすめです。一度にたくさん焼ける大型コンロは、キャンプやべーべキューに大人気。

炭で火をおこすバーベキューコンロとは違い、ガスボンベを燃料とするため火力調節や準備、後片付けの手間が大幅に無くなります。アウトドア用品の買い替えを考えているなら、カセットコンロ式のアイテムを選択肢にするのもおすすめです。

大きめの鍋などにお湯を沸かす場合、グラグラしたりします。そのような場合には、高さが10cm未満の薄型タイプがおすすめです。重心が低くなり、調理時も食べる時にも安定させられます。鍋底が湾曲しているタイプの鍋はバーナー部分に接触するデメリットはありますが、底が平らな鍋を使えば問題ありません。

カセットコンロ自体の耐荷重の確認も必要しましょう。30cmサイズで薄さ7.4cmのイワタニカセットフー達人スリム2は、4～5人に最適な9号土鍋までに対応しています。重いものをのせる機会が多いならば、安定しやすい薄さと耐荷重も考慮して選びましょう。

カセットコンロには、どのような用途で使用するかによって選ぶべきアイテムも変わってきます。ここでは家庭での使用、アウトドアでの使用といった場面に合うカセットコンロについて説明します。自分の使う場面をイメージしながらカセットコンロを選んでみましょう。

家庭用の卓上カセットコンロには、家族の人数と料理の好みに合わせて汎用性の高いアイテムがおすすめです。土鍋を直接乗せられるだけでなく、焼肉やたこ焼きなどの鉄板に付け替えられる商品がおすすめです。

最大火力が強く弱火・とろ火の調節機能の充実したものならば、大人数の際でも十分に加熱できて、鍋を沸騰させ過ぎたりしません。燃費のいいエコタイプならば、ガスボンベも節約できます。

アウトドア用のカセットコンロには、風よけ機能や携帯性のいいケース付きのものがおすすめです。屋外では、風によって炎が流されたり消えてしまったりと効率よく鍋に熱を伝えられない場合があります。風よけがあれば風の影響を受けずにカセットコンロを使用できます。

また、専用ケースがあれば、カセットコンロを破損せず持ち運べます。ケースが風よけになるようなありコンパクトなアイテムもおすすめです。なお、飛行機に乗る際には、ガスボンベは持ち込み・預入ともに不可です。飛行機に乗って遠出する際にはボンベは現地調達するようにしましょう。

1本のカセットボンベで使える時間を示す連続燃焼時間は、60分以上を目安にカセットコンロを選びましょう。家族や友人と鍋を囲む場合などは、食事時間が1時間以上になったりします。途中でボンベを交換する手間も省けて経済的にも安心なアイテムを選びましょう。

カセットコンロによっては、ボンベ1本での連続燃焼時間が2時間以上のアイテムもあります。アウトドアでの使用を考えていて交換用ボンベの荷物を減らしたいならば、こうした省エネタイプの商品がおすすめです。

カセットコンロには、省エネ性能のあるエコタイプもあります。ガス消費量が少なく熱効率のいいものならば、カセットボンベの購入にかかる金額も減らせて、カセットコンロを使用する際のランニングコストを減らせます。

省エネやエコといった表示のある商品ならば、加熱性能はそのままにガスを節約できます。アイテムの表示も確認してエコタイプを選びましょう。

ストレスなく調理するためには、少なくとも2500kcal/h（2.9kW）以上の火力があるものを選びましょう。ある程度の大きさの鍋を沸騰させる場合でも時間をかけず楽しめるものがおすすめです。

スペック上の火力が小さくとも、熱効率のいい省エネ・エコタイプならば数値以上の火力性能を持つものがあります。カセットボンベを温めて火力を安定させるヒートパネル機能のあるものならば安定した火力で楽しめます。また、屋外・防災用としての使用を想定している場合も強い火力のアイテムがおすすめです。

カセットコンロのバーナーには、外炎式、内炎式といった炎の出る仕組みに種類があります。それぞれに適した場面やメリットや特徴がありますので、自分の使用イメージに合ったものを選びましょう。

外炎式は、炎がバーナーの外側に広がる一般的なタイプです。鍋や鉄板に当たった炎が外側に広がり熱が分散しやすいという特徴があります。小さな鍋を加熱する場合は効率が悪く不経済になってしまいますが、大きめのプレートを使用する場合にはおすすめです。

たこ焼きプレートや焼き肉プレートなどの面の広いものを上に乗せる場合は、この外炎式がおすすめです。外炎式は内炎式よりも古くからあるタイプで安価であるのも魅力です。プレートの使用が多いならば、最新機能の内炎式ではなくあえて外炎式を選択するのもいいですよ。

内炎式は、炎がバーナーの内側に向かって集中するタイプです。鍋底に集中して炎があたり熱を逃がしにくい特徴があります。エコタイプと呼ばれるモデルのほとんどがこの内炎式で、効率よく熱を伝えるタイプです。

カセットコンロの火力を強くすると炎が鍋底の外側まで広がってしまう可能性があります。特に小さな鍋を使用する場合は大きく炎がはみ出し危険です。内炎式ならば、小さな鍋底にも集中して炎があたるので鍋の出来上がりも早くなります。とろ火などの火加減も比較的得意なタイプです。

圧力感知安全装置とは、加熱によってカセットボンベの内部圧力が異常に上がった場合に、自動的にカセットボンベが外れてガスを止め火が消える安全機構です。この機能が作動するのは、誤った使い方をした時です。

カセットコンロを覆うような大きすぎる鍋を使用したり、他のコンロなどの熱源の近くで使用すると、カセットボンベが熱せられて爆発する恐れがあります。意図せず危険な状況となった場合でも、圧力感知安全装置があれば回避できます。

マグネット式とは、圧力感知機能と連動して作動させられるカセットボンベの装着方式です。異常を感知した際にすぐ自動ではずれる着脱方式で物理的にガスの供給を遮断できます。

マグネット式の着脱ならば、装着の際の力もいらず、ガス漏れの心配なく確実にガスボンベをカセットコンロに取り付けられます。特に室内の使用ではガス漏れに注意が必要ですので、マグネット式のカセットコンロがおすすめです。

容器受口加圧式機構とは、カセットボンベを本体に接続する容器受口に内臓された大小2個のOリングによって、接続部を強力に密閉でき気密性や安全性が従来品よりも高められた安全機構です。

カセットコンロの事故の多くは、カセットボンベの爆発やガスの引火によるものです。ボンベの過加熱、ガス漏れがおこりにくい安全機能が付いたカセットコンロならば、安心して調理を楽しめます。

カセットコンロを長く使い続けるならば、お手入れのしやすさも大事なポイントです。トッププレートなどの汚れが付着しやすい部分にフッ素コートがされていれば、汚れを簡単に落とせてきれいな見た目を維持できます。

鍋を載せる五徳部分や汁受けが取り外し可能なタイプであれば、汚れが溜まりやすいパーツを丸洗いできて、カセットコンロを清潔に保てます。箱やケースに入れて保管する場合が多いカセットコンロは、状況によってはカビなども発生しやすいため、使用後のメンテナンスも重要です。

カセットコンロを選ぶ際には、自分の気に入ったデザインや使用する場所に合ったデザインのものを選ぶのも重要です。おおよそ10年の長期間にわたる使用が想定されるため、流行に左右されないシンプルなデザインもおすすめです。

おしゃれなテーブルウェアにこだわる方には、カセットコンロもおしゃれなものがおすすめ。つやのある塗装のものや木目調のアイテムもあります。キャンプの雰囲気を盛り上げたいならば、信頼性と機能性を兼ね備えたアウトドアに特化したプロダクトがおすすめです。

カセットコンロを選ぶ際に最も重視する方も多いその価格。カセットコンロの性能などによって高価になりますが、自分に合った性能を取捨選択すると、出費を抑えて求めるカセットコンロを手に入れられます。

イワタニやニチネンといった有名メーカーのスタンダードなタイプなら5,000円前後から。その他のメーカーで安価なものは2,000円ほどからあります。圧力感知機能などの最低限の安全性能が備わっているものを選びましょう。

イワタニは、大阪に本社を置く産業・家庭用ガス専門商社で、カセットコンロなどのLPガス分野における国内シェアトップ企業です。家庭用カセットコンロやアウトドア用のバーナー、カセットガスを使用する暖房機、カセットガスなどを製造販売しています。

カセットフーシリーズなどのカセットコンロでは、安全性能や効率のいいタテ型炎口バーナーを装備し、大きさやデザイン、性能が選べる豊富なラインナップ。アウトドア用や、たこ焼き・焼き肉グリルなどのバリエーションも豊富です。特におすすめなのがカセットフーBO-EXで、この商品は最強火力を誇り、4.1kw(3500kcal/h)の火力が魅力です。

ニチネンは、業務用固形燃料の製造に始まり、現在ではカセットコンロをはじめ焼き網や鉄板を備えたグリル、カセットボンベ・ガソリンの携帯発電機、固形燃料など多様な商品を製造販売しています。

バラエティ豊かなマイコンロシリーズは、外炎式と内炎式の2種類で家庭でも店舗でも重宝されています。サイズも22cmから34cmまで、コンパクトでも内炎式で十分な火力を確保したアイテムもあります。アウトドアでのバーベキューに最適な焼き網付きカセットコンロも人気です。

ニトリで販売している省エネカセットコンロは、33cmで1.8kgと家庭での使用に最適なサイズ。2.6kWの火力に加えて加熱効率のいいヒートパネル採用で、ストレスなく調理を楽しめます。サビに強いステンレス製で汁受け皿も装備。メンテナンスも簡単です。

製造元はガス機器やボンベ製造メーカーの東邦金属工業。60個の内炎炎孔から出る炎を中央に集める第4世代の省エネサイクロンバーナー搭載。ニトリの1年保証も嬉しいポイントです。

無印良品のカセットコンロは、通常サイズの「カセットこんろ」と小型サイズの「カセットこんろ・ミニ」の2種類のラインナップ。通常サイズは33cm・1.7kg、最大発熱量3.3kW。本体の高さを押さえて安定性に優れたアイテムです。

ミニサイズは、24cm・1.2kg、最大発熱量1.74kW。連続燃焼時間は120分で一人でのんびり楽しむのに最適です。2タイプとも無印良品らしい無駄をそぎ落としたシンプルなデザインが魅力。専用カセットボンベは、無印良品店舗のみでの取り扱いなので注意が必要です。

アラジンのカセットコンロは、見た目のデザインがかわいらしくておしゃれなものが揃っています。屋内・屋外の両方で使用可能であり、コンパクトサイズのため持ち運びも便利です。女性も魅力を感じるデザインや機能性により、多くの方が惹かれています。