水彩筆のおすすめ人気ランキング20選｜ホルベインやラファエルも！

水彩筆は、もっとも一般的な筆でありながらも多彩な表現技法を楽しめるのが魅力です。いい作品を描くためには、いい筆が必要になります。ですが、多くの商品が販売されているので、どれを購入すればいいか迷ってしまいます。

そこで今回は水彩筆の選び方のポイントや、ホルベイン・ラファエルなど人気のメーカーをご紹介します。また、おすすめ商品をランキング形式で掲載します。購入を迷われてる方は、ぜひ参考にしてみてください。

丸筆は水彩筆の中でもっとも使われています。細かい部分から広い部分まで幅広く使えて、曲線を描きやすいのが特徴です。繊細な表現もしやすくなっていて、水彩画には欠かせません。

力の入れ具合によって、線を細くしたり太くしたりするのも可能です。丸筆は8～10号が基本になっていますが、いくつかのサイズを揃えておくのがおすすめです。

平筆は平の穂先になっているのが特徴で、フラットとも言われています。ムラになりにくく広い面を塗るのに向いています。また、まっすぐな線を引けたり、角面を描いたり、ぼかしを付けたりするのも可能です。

穂先の角度でさまざまな表現ができます。初心者でも6～16号くらいの中から、2サイズは用意するのがおすすめです。

もともとは人形の顔を書くための日本画用の筆で、水彩画を描く際にも重宝されています。丸筆と似た形をしていますが、より細く長い傾向にあり質感は柔らかいのが特徴です。それにより繊細な線が描けます。

水の乾きが遅いのも特徴で、グラデーションなどのニュアンスや味わいのあるタッチを楽しめます。中級者以上の人におすすめです。

人工毛は人工的な合成繊維で作られていることが特徴になっていて、ナイロンで作られているものが一般的です。量産できるので、リーズナブルな価格で購入することができます。

天然のよりも性能が低いと思われがちな人工毛ですが、近年は進化していてセーブルを模して作られたリセーブルと言われているものは、毛の表面が天然毛のようにザラザラ・ギザギザしていて保水性が高められています。

天然動物の個体種が減少していることもあり、人工毛の開発が進んでいます。また、人工毛の中には、動物の毛が一部混ぜられているものもありますが、大量生産することができるので、こちらもリーズナブルな価格で購入することができます。

天然獣毛は、動物の毛が使われていることが特徴です。多くは尻尾の毛が使われていて、価格は高価なものが多くなっています。表面を覆うキューティクルのギザギザが保水性を高めてくれる効果があり、絵の具の吸い上げが良くなります。

コリンスキーは、さまざまな面でのバランスがいいですが価格が高めというデメリットがあります。リスは筆を動かしやすくなっていて、イタチやタヌキなどの毛は中が空洞になっていて、しなやかさがあるという特徴があります。

天然獣毛と人工毛それぞれのメリットを取り合わせているものがブレンド毛になっていて、水の含みがいい天然獣毛と、弾力があって初心者でも描きやすいナイロン製といった人工毛をブレンドすることにより、水の含みが良くて弾力がある筆になっています。

繊細なタッチで写実的な描写をする人や、初心者におすすめできる水彩筆になっていますが、ブレンド毛は配合の割合や、なにが組み合わされているのかによって使い心地が大きく違ってきます。

ブレンド毛を選ぶときには、商品の口コミなどをしっかりと調べて、自分の使い方に合っているものを選ぶことが、失敗するリスクを減らすための重要なポイントになっています。

水を使った表現技法を扱う水彩画では、筆先にどの程度水を含み続けられるのかが重要です。水分がすぐに抜けるタイプの筆先だと、筆を動かす途中で絵の具が切れてしまうので、かすれてしまいます。

一般的には水を含み続けることができる筆先がいい筆先と言われていますが、水彩画にはかすれや色ムラを利用した表現技法もあることから、多彩な表現を試したいのであれば、あまり水を含まない筆を持っておくのもおすすめです。

弾力のある筆とは、筆を圧し潰しても元の形に戻るような筆のことです。弾力がある筆であれば筆が形を変えないので、あまり力のコントロールが必要ない状態で塗ることができます。扱いやすいので初心者は弾力のある筆を使うようにするのがおすすめです。

また、弾力のない柔らかい筆先のものは力をコントロールできれば、多彩なタッチを活かすことも可能です。うまく毛先をコントロールすれば、独特の雰囲気も出せるので、弾力のない筆も揃えておくのがおすすめです。

毛先のまとまりは、筆先を水に沈めたときに元の形を保っているかどうかで判断します。筆先が元の形を保っているほど、細かく繊細な線を描くことができます。基本的には、まとまりのいいのを選ぶようにするのがおすすめです。

描きたいものが抽象画の場合は、緻密な線が抽象的な雰囲気を阻害してしまう可能性があるので、抽象画を描こうと考えているのであれば、毛先のまとまりがそれほどよくない筆を選ぶようにしましょう。

1793年にフランスのパリで創業したラファエルは、伝統的な老舗メーカーの1つです。創業当時から受け継がれている製法で、1本1本が手作業で作られています。ラファエルのセーブル筆、特にコリンスキーの毛が使われている筆は最高級と位置づけられています。

また、ラファエルの水彩筆は、極細筆の種類も豊富です。同じ「極細」といわれる中にも太さが少しずつ違った筆が揃っているので、繊細なタッチで表現したい方におすすめです。

オランダの王室からロイヤルの称号を与えられたロイヤルターレンス社が手掛けたブランドの1つがレンブラントです。高品質のレッドセーブルを100%使用した絵筆は上級者からも人気があります。

大量の水を含みやすいという特徴があり、水の量をコントロールしながら描く楽しさを味わうことができます。

ナムラ（名村大成堂）は1940年、名村春雄により創業されました。ナムラの水彩筆は、その品質を高く評価され、文科省基準品に認定されています。

世界でもトップクラスといわれる技術で作られた筆「ナムラ」シリーズ。人気の水彩筆セットをはじめ、初心者からプロまで多くの人に愛用されています。

エスコダは1933年に創業された、スペインで初の筆メーカーです。かの有名なスペインの画家・ダリやミロにも筆を提供したと聞きます。

エスコダの水彩筆は、自然なしなりと馴染みのいい持ち手が特長です。弾力性に優れたコリンスキーの筆は、特におすすめです。

ホルベインは1900年、大阪で創業されました。クリップやノートをはじめ文具を広く取り扱いつつ、これまでに多くの商品をヒットさせてきました。

戦後、ホルベイン工業㈱を設立してからは、殊に画材へ力を入れてきました。現在では全国の画材店で取り扱われており、高級品からリーズナブルなものまで多くの人に親しまれています。

水彩筆のサイズを選ぶときは、号という部分を確認するようにしましょう。特別な場合を除いて水彩筆は0号から20号でサイズが表されています。0号がもっとも小さくなっていて、20号がもっとも大きいサイズです。

ある程度サイズはさまざまなものを持っておくようにするのがおすすめです。しかし、号数は画用紙やキャンパスの号数とリンクしているので、自分がよく使う号数の画用紙やキャンパスがあるのなら、それに倣ったものを揃えるようにしましょう。

水彩筆を上手く使うためのポイントをいくつか紹介します。知っておけば絵を描きやすくなりますよ。

水彩筆を上手に使うためには、複数本の筆を用意しておくことと、筆をキレイに洗って使うことが重要なポイントです。筆の根本に絵の具が残ってしまっていると、次に使うときに色が混ぜってしまうので、キレイな色を出すことができません。

また、微妙な色の違いを出すためには、必要に応じて洗って色が混ざらないようにすることが重要です。筆をキレイに洗うのは手間がかかってしまうので、事前に何本か用意しておけばスムーズに描くことができます。

水彩筆のお手入れは、まず水彩筆の毛先についた絵の具を紙や布を使って、よく拭き取ります。次に水やぬるま湯で振り洗いをして、絵の具残りがないことを確認します。布で水分を拭き取ったら、形を整えてよく乾燥させましょう。

筆を洗うときに容器の底に毛先を押し付けてしまうと痛めてしまう原因になってしまうので、根本から優しく洗うようにすることが重要です。また、天然の獣毛などは石鹸では洗わずに水のみで洗うようにしましょう。

乾燥時は毛先を下に向けて吊るして自然乾燥させれば、根本に絵の具が溜まりにくくなるので、ダメージを最小限に抑えることが可能です。湿ったまま風通しが悪い場所で保管することは筆を早く痛めてしまうことになるので、避けるようにしてください。

ここまで、さまざまな水彩筆を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。水彩筆は描き方などによって向いている商品が異なってきます。ここで紹介した水彩筆はおすすめのものばかりなので、使用するシチュエーションなどに合わせて購入してみてください。