障子紙おすすめ16選｜ニトリにふすま紙はある？【破れない・おしゃれな障子紙も】

昔の日本家屋には当たり前のようにあった障子（ふすま紙）。年末大掃除では障子紙の張り替えをしていたお家もありますよね。現代の家屋には和室自体が少なくなっているので、障子はもう「昔のもの」と思っている方もいらっしゃいます。

実は現在、おしゃれな障子紙やプラスチックの破れない障子紙などさまざまな種類の障子紙があり、おしゃれなインテリアとして見直されています。ガラスとは異なり透過せず、紙素材が優しく温かい印象を与え、癒しの空間を作れると人気です。

本記事では、障子紙の選び方・おすすめ商品16選をご紹介します。破れないタイプ・おしゃれな障子紙もピックアップしますので、ぜひ最後までご覧ください。

熟練の職人の技が光る「手すき障子紙」は、伝統を感じる高級感のある障子紙です。和紙の原料の一つである天然繊維「楮（こうぞ）」を主原料に、職人が一枚一枚漉きあげた高級和紙です。ユネスコの無形文化遺産に登録されている石川和紙は楮のみで漉かれた最高級品です。

手すき障子紙には原料の含有率によって、楮を40％以上含むものは楮紙、20～40％のものは楮入り和紙と呼ばれます。手作りのため量産性が低く、価格も高価になりますが、楮は繊維が長くしなやかで丈夫です。破れる危険が少なければ耐久性が長く張り替え周期が長くおすすめです。

手すき障子紙のような風合いを残しながら、大量生産できるようにしたのが機械すき障子紙です。機械で漉いた障子紙の中でも、使われている原料によってまたいくつかの種類に分かれています。

高級な機械すき障子紙には、楮を60％以上含み天然繊維のマニラ麻とパルプを加えて作られたものもあります。また「破れにくい」と言われるものは化学繊維などを原料としています。日光に当たると変色しやすいので、窓際ではなく室内用の障子紙に使うのをおすすめします。

パルプ障子紙の魅力は何といってもお求めやすい価格です。短繊維であるパルプを原料として作られていますが、パルプの含まれる割合やその他に含まれる素材によっていくつか種類が分かれます。レーヨンを含むものや、麻を含むものもあります。

ホームセンターで売られている手頃な価格のものは、パルプを80％以上含んだ機械抄きの量産品です。繊維が短く紫外線による劣化も早いため、1年程度で張り替えが必要ですが、安価なので破けてもすぐ購入できるのが利点です。耐久性よりも1回のコストを抑えたい方におすすめです。

今は便利なプラスチックを用いた障子紙もあります。プラスチック障子紙とは、和紙を2枚の塩化ビニール製の薄いシートで挟んで作った障子紙です。見た目は和紙のようですが、表面はプラスチック製のため、丈夫で破れにくく寿命が長く張り替え頻度が少なくて済みます。

プラスチック障子紙の長所はとにかく破れにくいところです。特に障子にすぐに穴が開いてしまう場面が多い、小さなお子さんやペットがいるご家庭におすすめです。また断熱効果が高いのもメリットの一つです。ただプラスチックゆえに通気性がないのが短所です。

障子紙は光を通すので、その種類によって部屋の明るさを左右します。部屋をどのような明るさにしたいのか、遮光性に注目して障子紙を選ぶのもおすすめです。日中は太陽の明かりを通し、夜は照明の明かりを通しますが、ガラスと違って柔らかい光にしてくれるのが特徴です。

障子紙にはその白色度に対して明るさのJIS規格が定められています。部屋の明るさに合うかどうかを買う前に確認しましょう。JIS規格の白色度80％以上であれば、光をより通しやすいので明るい印象になります。あまり明るくしたくないときは光を通しにくいタイプを選びましょう。

昔ながらの、障子の桟（さん）にのりを塗って障子紙を貼りつけるタイプがこの「のり貼りタイプ」です。細い障子の桟にのりを付けていくので、最初は難しそうと敬遠されがちですが、実際にやってみると案外簡単にできます。

一度のりを塗った桟に障子紙を載せても、載せてすぐはまだのりが湿っているので、軽く動かして微調整できます。一番ポピュラーなタイプなので、障子紙の種類も豊富です。お部屋の雰囲気にあった質感や模様、色など選択肢が多いのでおすすめです。

アイロン貼りタイプとは、その名の通りアイロンで熱を加えて接着するタイプの障子紙です。最近は日常生活でも「のり」を使う場面は少なくなりましたね。障子外の張り替えでものりを上手に使う自信がない方も多いようです。

障子紙のロール巻きの外側が接着面になっていて、あらかじめのりがつけてあります。先に必要な長さを切り取ってから、まず四隅をアイロンで軽く仮止めします。そのあと中央から外側へ向かってゆっくりとアイロンを滑らせていきます。手がべたべたしないので便利です。

のりもアイロンも使いたくない方には、両面テープを使うタイプもあります。障子紙専用の両面テープを使用します。のりや刷毛など汚れやすい道具を使わずに済むのは嬉しいですね。まずは障子紙を桟の上の部分に数か所仮止めしておきましょう。

桟に障子外専用の両面テープを全体に貼ったら、障子紙を上から少しずつ下へ向かってロールを引きつつ、押さえながら接着させていきます。道具を使わず便利ですが、両面テープは一度接着したら微調整できないのが難点です。ズレないよう慎重に貼り付けましょう。

障子戸のサイズは、昔の家屋なら標準のタイプがある程度決まっていました。基本は一間（約1.82m）に2枚の障子戸が入るサイズになり、1枚の障子戸の寸法は、横90cmに縦185cmくらいです。

しかし、最近では純粋な日本家屋はあまり見られなくなり、洋風な建物の中に和室があったり、洋室でも障子戸をつけたりとさまざまなため、サイズはまちまちです。また全体に障子紙を貼るもの、一部に貼るものなどもありますので、障子戸のタイプも確認してから購入しましょう。

通気性は、障子紙の大きな機能の一つです。和紙など天然繊維の素材が多いものほど通気性がよくなります。また紙は吸湿性もあるので、湿度も適度に調節してくれます。よく冬にガラス窓が気温差で結露が発生しますが、通気性の高い障子紙なら結露を防ぎます。

通気性の高い障子紙なら、一日中締め切っていても障子紙を通して自然と換気をしてくれるのでおすすめです。ただ、通気性がいいのは寒さも通すので、保温効果との兼ね合いもあります。購入するときに説明書をチェックしておきましょう。

もともと水には弱い障子紙ですが、プラスチック障子紙は水にも強いので、なんと水拭きができるものもあります。障子紙が汚れてしまったときに、和紙だと乾いたぞうきんで拭いたりはたきではらったりするしかありませんでしたが、プラスチック障子紙は水拭きができます。

水拭きができれば、少しくらいの汚れやほこりは、さっと拭くだけできれいになります。障子紙が汚れたから張り替えるのも少なくなりますね。お手入れが楽なタイプをお探しの方におすすめです。

プラスチック素材を使った障子紙は、通気性がない反面、断熱効果があります。外気を通しにくい性質のため、障子戸を閉めておけばその中の温度は保ちやすくなります。夏の冷房の時期は保冷効果、冬の暖房の時期は保温効果があります。

障子紙を通して外気が入り込んだり、温めた空気が外へ漏れてしまうと、冬にいくら暖房で部屋を暖めても効果が持続しにくく、光熱費があがる原因にもなります。断熱効果が高い障子紙を使うと節約効果がありおすすめです。

障子紙には「UVカット機能」がついたものもあります。光を通しやすい障子紙ですが、紫外線を通してしまうと、部屋の中の畳が日に焼けて色あせてしまいます。また日当たりがいい部屋だと、家の中にいるのに、肌が日焼けしてしまう可能性もありますね。

障子紙を使うお部屋の日当たりや用途によって、必要であればぜひUVカット機能のついたものを探してみるといいですね。夜しかいない寝室などはあまり関係ありませんが、日中ずっといるお部屋ならおすすめです。購入する際にUVカットと記載されているものを選びましょう。

張り替えずになるべく長く使いたい場合には、耐久性に優れているプラスチック障子紙がおすすめです。より強度をアップさせた強化障子紙もあり、破れにくくて丈夫なので、子どもやペットがいる場合でも安心です。障子紙を選ぶときは耐久性の高さにも注目しましょう。

オーソドックスな和風のお部屋なら、シンプルな無地の障子紙がやはりしっくりきます。光を通す障子紙は、そのもの自体に模様や色がなくても、その日の天気や、光や影の動きに合わせて見た目が変わるものです。

主張しすぎず、お部屋の雰囲気にそっと合わせた障子紙にするなら、シンプルなデザインのものをおすすめします。全く模様がないのが寂しいときは、薄く透かした模様が入っているものもあり、光の加減で見え方が変わって素敵です。

お部屋がシンプルすぎて寂しかったり、家具がなくて殺風景な部屋だったり、何かアクセントをつけたいと思ったら、障子紙に柄のあるものを選んでみるのもおすすめです。障子紙にも柄のついたものがいろいろと出ています。

よく見られるのは桜や竹など、和風の柄が入っているものです。透かしのようにうっすらと模様が入っているものから、はっきりと柄が入って色もついているものもあります。また、最近では洋風の柄や、人気のキャラクターのデザインのものなど、特に子ども部屋などにおすすめです。

近頃、障子に北欧風の布地を貼ってリメイクするのが、おしゃれな女性の間で流行しています。格子の間から見える北欧風の柄が、洋風とも和風とも一味違った雰囲気を醸し出してとても素敵です。布地でなくても、障子紙で北欧風など洋風なデザインのものも売られています。

障子紙は、全体に1枚を貼るやり方もありますが、格子の一部に違う模様を貼ってデザインを楽しむやり方もあります。一部に布地を貼ってアレンジしている人もいて、それぞれの質感が合わさっておしゃれな空間となっています。

アサヒペンの障子紙は、耐久性や断熱性、紫外線カットなど機能性の高さで人気があります。アサヒペンの障子紙は、コメリやカインズなどのホームセンターで購入できます。近くに店舗がない場合は、ネットでも入手できます。

豊富な品揃えとセンスのいい商品で人気のカインズホームには、とてもバラエティ豊かな障子紙が揃っています。特にカインズホームのディズニーデザインの障子紙はとても個性的で、障子紙の概念を覆すような遊び心あふれるデザインです。障子1枚全体にディズニーの世界が展開されています。

白をベースとしてキャラクターのイラストがあるものもありますが、完全に着色されていたり、青や茶色など完全に色で塗りつぶされたものもあります。とても楽しい柄なのでお子さんも喜びます。もちろん普通の無地の取り扱いもあります。

コーナンのオリジナルブランドの障子紙は、比較的リーズナブルな価格で購入できます。家庭でも貼りやすい障子紙がラインナップしており、難しい技術がなくても張り替えが可能です。中でも、のりで貼るタイプの障子紙は伸縮性が少なくキレイに貼れます。雨の日のでもたるみが少なく、張り替えやすい点がポイントです。

光線透過率が高く、従来の障子紙より部屋の中が明るくなるのも特徴です。スタンダードな障子紙以外に、桜模様のおしゃれな障子紙もあります。

100円ショップの品ぞろえは年々充実してきていますね。最近は100円以外の商品も扱っているのでさらに商品の幅が広がりました。生活必需品から便利グッズだけではなく、趣味のものからマニアックなものまであります。そんな100円ショップには障子紙も売られています。

ホームセンターのように障子紙の種類は豊富ではありませんが、ダイソーなどでは、障子紙や刷毛、のりも取り扱っているようです。強度や耐久性では高級品には劣るかもしれませんが、ちょっと試してみたい方や部分的に補強したいときにはおすすめです。

障子は大きな木枠に格子状の細い桟を取り付け、木枠の片面に和紙を貼り付けた戸です。採光できるのが特徴で、外部からの視線を遮りつつ外の光を取り入れるのに役立ちます。そのため、サッシや窓際に設置するのが一般的です。

ふすまは押し入れや、和室の間仕切りとして取り付けられた可動式の扉です。障子よりも厚みがあり、保湿性・保温性を高める効果があります。ただし日光を遮るため、基本的に窓際に設置する用例はありません。

ニトリはお手頃な価格で使いやすい商品が買えると主婦を中心に人気のお店です。家庭で使うたいていのものが揃うので、障子紙も取り扱いがあるイメージがありますが、2022年12月現在、ニトリでは障子紙は販売されていません。

もし和室の雰囲気を変えたい場合は、障子よりもブラインドやカーテンを取り入れてみるのもおすすめです。ニトリには木製のブラインドやボタニカルなカーテンが揃っているので、気になる方はチェックしてみましょう。

障子の寿命は素材や使い方、日当たりなどによって異なりますが、平均して3～4年程度です。替え時が分からない方も多いと思いますが、目安としては変色やたるみ、カビが確認できたときです。なお、張り替えに適した時期は、湿度の高い梅雨時期や雨の日です。湿気があるほうが障子紙が適度に伸びるので、きれいに張れます。

張り替え作業が伴うのが障子の欠点ともいえますが、和室で心地よく過ごすには、適宜張替えをおすすめします。なるべく張り替えたくない方は、耐久性の高い障子紙を選びましょう。

障子は少しでも穴が開くと気になるものですが、小さい穴なら張り替えなくても、補修シールを使用すれば塞げます。花の形などかわいらしいモチーフのシールがたくさんあるので、お部屋のアクセントにもなります。使い方はとても簡単で、穴の上から補修シールを貼るだけです。ホームセンターや100均でも手に入るので、ぜひ活用してみてください。

【用意する道具】

1. アイロン
2. 地へらまたはカット定規
3. カッター

【やり方】

1. 古い障子紙を剥がす。
2. 障子紙の位置を決め、上桟と端それぞれ2、3ヶ所のアイロンを当てて仮止めする。
3. 枠の中心から周囲に向かって桟にゆっくりアイロンを当てて接着する。
4. 枠周囲の接着部分を1cmほど残し、カッターで余分な髪をカットする。
5. カットしたらアイロンを当てながら熱いうちに髪を取り除く。
6. もう一度縁周りにしっかりアイロンをかける。

※アイロンの温度は説明書に合わせて設定してください。

今回は障子紙の種類や選び方をご紹介しました。昔からの伝統は大切にしつつ、素敵なデザインや便利な機能、貼りやすさなど新しい良さがプラスされた障子紙もたくさん販売されています。自分の好みに合った障子紙に変えて、より素敵なお部屋にしてみてください。