コンパクトロッドのおすすめ18選｜万能でコンパクトな振り出しロッドも

通常の釣竿では電車や自転車などで運ぶ場合、場所を取って大変ですよね。そんなときに非常に便利なのが、携帯性に優れたコンパクトロッドです。コンパクトロッドとは、モバイルロッドやパックロッドなどとも呼ばれ、コンパクトに収納できて旅先などに気軽に持ち運べる釣竿です。

コンパクトロッドの中には仕舞寸法30cmの短い竿もあり、持ち運びやすく車に収納しやすいため、釣り愛好家に人気があります。また単に携帯性に優れた釣竿ではなく、メインの釣竿とは別のサブロッドとして機能するなど意外な使い方があるのも特徴です。しかし、実際には種類が多くどれを選べばいいか迷われる方も多いですよね。

この記事では、万能なコンパクトロッドの選び方やおすすめ商品を紹介します。購入を迷われてる方はぜひ参考にしてください。

気になるコンパクトロッドの一番のメリットは、やはり携帯性です。仕舞寸法が短いと、リュックなどに入れて手軽に持ち運びができます。さらに、コンパクトサイズだと飛行機の手荷物料金が通常タイプよりも安く済むため、海外釣行をする方にもおすすめです。

また、価格が安い商品が多く、サブロッドとしての使用もおすすめします。コンパクトロッドは強度が気になるところですが、近年ではワンピースロッドにも劣らない商品が続々と販売されています。

さらにコンパクトロッドはセクションごとに分割されているため、破損しても破損したセクションのみを修理するだけで済み、メーカーへの送料も安く抑えられます。

コンパクトロッドは、万能なので一見デメリットはないようにも見えます。しかし、いくら万能といってもいくつかデメリットがあるのでチェックしておきましょう。

1つ目は、コンパクトロッド自体が通常の釣り竿より重いものが多い点です。コンパクトに収納できる分、継数が多いのでどうしても重くなってしまいます。2つ目は、構造が複雑な点です。丁寧に扱わないと収納時にひっかかって折ってしまうなどトラブルが起きる場合もあります。

ルアー釣りは、渓流釣り・トラウトフィッシング・シーバスフィッシングなど多岐にわたり、コンパクトロッドでも楽しめます。目的によって適したロッドの長さが変わり、渓流釣りは2m以下・バスフィッシングなら2m前後です。

コンパクトロッドをルアー釣りに使用したい方は、目的によって適合ルアー重量も確認しましょう。トラウトフィッシングに適した1g以下のルアーに対応する柔らかいロッド、シーバスに適したロッドには40gほどのルアーに対応しているものもあります。さらに、振出式で汎用性の高い製品もおすすめです。

エギングとは、エギ(餌木)を使ったイカ釣りを意味します。難易度は高いものの、アクティブな釣りスタイルで人気があります。エギングは岸から釣るため、ターゲットは沿岸部に生息するアオリイカ・マルイカがメインです。

エギングはコンパクトロッドでも楽しめます。汎用ロッドが主流で、全長2.5m前後で10～20gほどの製品が、エギをキャストしやすいためおすすめです。

サビキとは、たくさんの疑似餌を付けて釣る仕掛けを意味し、サビキ仕掛けとも呼びます。小アジ・イワシなどの小魚をターゲットに、堤防や海釣り公園でなどで行うものです。手軽に行えるため、家族連れで楽しむ方も多くいます。

サビキ釣りは専用ロッドがなく、基本的にどんなロッドでも使用できます。バスフィッシングなどを行う方でコンパクトロッドを使用している方は、サビキ釣りにも使用可能です。さらに、サビキ釣りをするために初めて釣り竿を購入する方は、汎用ロッドを選びましょう。

ちょい投げとは、名前のイメージ通り、足場から少しだけキャストしてポイントを狙う釣りです。キャストするのは10～30cmほどで遠投や仕掛けを行わなず、アジ・ハゼなどの小魚がターゲットのため、初心者や子どもでも楽しめます。

また、コンパクトロッドはちょい投げに適しています。10～30号ほどの重りをキャストでき、長さ2～3.5m程度の製品を選びましょう。ちょい投げそのものが手軽に行える釣りですが、軽量で携帯性に優れたコンパクトロッドを使用すれば、さらに快適に楽しめます。

コンパクトロッドの中でも、携帯性に優れているのが、「振り出しタイプ」です。テレスコピックタイプとも呼ばれ、1本のロッドが伸び縮みする入れ子構造になっているので、ロッドを分割する必要がなく、簡単に組み立て・収納が可能です。

また、入れ子構造で仕掛けをセットしたままロッドを縮められるので、移動を繰り返す釣りで特に高い効果を発揮します。

しかしその反面、構造上ブランクス自体が薄くなります。そのため、他のタイプと比較すると耐久性が低く、ラインを送り出すガイドの種類も限られている点がデメリットです。

コンパクトロッドの中でも、クセがなくポピュラーなタイプが「並継ぎ・逆並継ぎタイプ」です。複数のパーツを組み合わせて1本のロッドにします。

逆並継ぎは、バット（元竿）側からティップ（穂先）側に差し込み、「並継ぎ」はティップからバット側に差し込んで組み立てます。ルアー釣りで使用する場合は頻繁に利用され、1ピースロッドと変わらないブランクスを作れるので、高い強度を持っています。

ちなみに、並継ぎよりも逆並継ぎの方がロッドを曲げた時に継ぎ目に掛かる負荷が少ないので一般的です。しかしその反面、逆並継ぎは差し込みセクションを太くしているので、ロッドの曲がりがスムーズではないデメリットがあります。

並継ぎ・逆並継ぎタイプの中でも、バット部とティップ部の継ぎ部のサイズを同じにしたものが「印籠継ぎタイプ」です。バット、もしくはティップセクションに芯材を固定するため、継ぎ部分の直径が変わらずロッドの曲りが非常にスムーズなのが特徴です。

しかし、機能性に優れている反面、高価な製品がほとんどで、継ぎ部分に使われる芯材が重いため、ロッドの総重量が重くなるデメリットがあります。価格を気にせず操作性や機能性を重視する方におすすめです。

コンパクトロッドはその短さからいずれも収納性に優れたものばかりですが、その中でも自分の持ち運ぶ手段などから、最適なサイズのものを選びましょう。同じモデルのロッドでも、サイズだけ違う製品もあります。

組み立てた状態の最大サイズはもちろん、収納した状態のサイズや、継ぎタイプであれば何ピースから成り、それぞれのサイズはどれくらいなのかを必ず確認しましょう。仕舞寸法30cm程度だと一般的なリュックでも持ち運びができます。

ちなみに、組み立て状態が長いロッドほど遠投性能に優れていますが、初心者はキャスティングなどを含めて扱うのがやや難しいため、自分のレベルや釣種に合わせて選ぶのもおすすめです。

コンパクトロッドを選ぶ際、付属品にも目を向けましょう。特に、収納するケースがついているかは非常に重要です。専用ケースが付属されたものは多いですが、中にはロッド本体のみのものもあるので、すぐに使用したい場合は専用ケース付属のものをおすすめします。

また、初心者セットなどのエントリーモデルには、コンパクトロッドの他、リール・ルアー・釣針・重り・釣り糸などが付属されているものもあるので、入門用としておすすめです。

コンパクトロッドは、ケースに入れてさまざまな場所に持ち運ぶため、移動時の衝撃に耐えられる耐久性に優れた製品を選んでください。実際に見てみないと詳細はわかりにくいですが、素材やショップの口コミなどを参考に選びましょう。

特に、掘り出しタイプは他のタイプよりも強度が低いため、慎重に選びましょう。当然高価格の製品のほうが、当然頑丈なつくりになっていますが、中には比較的安価なロッドで耐久性に優れた掘り出し物も眠っている場合があります。

「ダイワ」は、リール・ロッド・ルアーなど、釣り用品を扱う釣り具の大手総合メーカーです。コンパクトロッドではその品質の高さが評価され、多くのファンをかかえています。

上級者はもちろん、初心者にも扱いやすい優れたグリップ感や機能性のものを多く揃えています。

「シマノ」は、釣具の製造はもちろん、自動車部品まで幅広く手掛ける人気メーカーです。コンパクトロッドではそのコスパの高さに定評があり、幅広い層に支持されています。

5,000円台のエントリーモデルから、2万円以上のハイエンドモデルまで数多く取り揃えた、幅広い製品ライナップも魅力です。

「アブガルシア」は、スウェーデンの総合釣具メーカーです。日本でも通販サイトで広く知られた人気メーカーで、ロッドの他、リールなども高い口コミが目立ちます。

1万円を切るリーズナブルな価格のコンパクトロッドが多く、初心者にも手が付けやすいメーカーとなっています。

メジャークラフトは、大阪に本社を置く釣り具メーカーです。ロッドメーカーとして立ち上げられた企業のため、ロッドに特化した製品展開を行い、最近ではルアーなども取り扱っています。

メジャークラフトのコンパクトロッドの魅力は、コスパのよさにあります。1万円前後で購入できるモデルを取り揃え、低価格でも使いやすく高品質です。最新データを解析して設計に取り入れた「弁慶シリーズ」・ソルトルアー用の定番シリーズとして名高い「クロステージ」など、多くの方に愛されるコンパクトロッドを展開しています。

フィッシュマンは、株式会社アレアが展開するベイトロッド専門のロッドブランドです。0バックラッシュ・飛距離・高精度ピンスポット撃ちにこだわったロッドは、多くの釣り愛好家に親しまれています。

コンパクトロッドは5万円ほどの高価なモデルが多いですが、シーバス・ロックフィッシュ・ブラックバス・トラウトなど幅広く活躍します。大物を釣りたい方に適した「B.C.4シリーズ」や、ロングキャスト性能が高く大規模河川などで活躍する「BRISTシリーズ」など、魅力的なモデルを取り揃えているのが特徴です。

フエルコは、ロッドからアパレルまで幅広く商品展開しているメーカーです。ロッドのラインナップはすべてコンパクトロッドで、持ち運びのコンパクトさと性能の両立に徹底的にこだわっています。

価格は1万～3万円ほどの商品が多く、さらに釣りのジャンルごとに製品展開しているのが特徴です。海外釣行などに適した丈夫なモデル「XTシリーズ」・幅広く対応できる万能モデル「VRシリーズ」などがあります。価格が比較的手ごろで、目的に合ったロッドが選びやすいのが嬉しいポイントです。

その他のリールや、ロッドのおすすめ人気ランキングは以下の記事で紹介しています。選び方や使い方もあわせて紹介していますので、ぜひチェックしてください。

コンパクトロッドを長持ちさせるコツは、2点あります。まず、コンパクトロッドを使うときに注意する点ですが、伸ばすときに先端から伸ばしていくようにしましょう。穂先を折るリスクを避けることができます。

次が使用後の注意点です。汚れたままの状態で片づけるのは劣化の原因となります。真水を含ませてから水気を拭きとってしまいましょう。また、力ずくでロッドを伸び縮めさせると破損につながるので気を付けましょう。

ルアー釣りで釣れないときは、生きた小魚をエサとした泳がせ釣りがおすすめです。コンパクトロッドのサビキ釣りでアジやキスなどの生きエサをゲットします。

それらに、生きエサ専用の仕掛けを取り付けて泳がせると、ルアー釣りではさっぱりでも釣果をあげやすくなります。

今回は、さまざまなコンパクトロッドをご紹介しました。コンパクトロッドは何といっても軽量・コンパクトで携帯性が高いのが魅力です。使いやすい軽さと持ち運びの便利さは、釣り愛好家はもちろん、初心者・子どもも楽しめます。ぜひ今回の記事を参考にして、自分に合ったコンパクトロッドで、より快適に釣りを楽しんでください。