重曹のおすすめ人気ランキング10選｜市販で買える種類は？百均で買える？

弱アルカリ性の成分である重曹は、中和作用を持つだけでなく人体にも優しいことで知られています。その用途は幅広く、掃除や洗濯用のほか、食用の製品もあります。しかし、初めて市販の重曹を購入する場合は、使い方がいまひとつ分からない方も多いのではないでしょうか。

食用としては料理にも使えますが、疲労回復や胃酸分泌抑制の効果があるので、水に溶かして飲む方もいます。そんな汎用性の高い重曹は、さまざまな種類が販売されているので、商品選びで迷ってしまいますよね。

そこで本記事では、重曹の選び方について解説した上で、コスパに優れた重曹の人気おすすめランキング10選を紹介します。さらに、重曹水の作り方や使い方・百均で買えるかについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

重曹と聞くとみなさんは何を思い浮かべるでしょうか？「重曹は料理や掃除に使えるもの」と大体の使用用途をイメージする方が多いですよね。しかし、重曹の効果を具体的に見てみるとそのすごさには驚きです。

まず、重曹には洗浄効果と消臭効果があります。重曹はアルカリ性であり、服についた汗や皮脂などの酸性の汚れに効果があります。また、酸性の匂いをよく吸着させられるので、嘔吐してしまった場所に重曹をふりかけておくと脱臭効果が期待できます。

研磨作用もあるので掃除や食器洗いも効果的に行えます。重曹には掃除用と食用のものがあります。食用の重曹は身近なものでいえば、ケーキなどのお菓子によく使われています。食用の重曹は口に入れてしまっても心配いらないので人気があります。

天然重曹と国産重曹の違いが分からないといった方も多いと思いますが、重曹は塩(塩化ナトリウム）か天然鉱物のどちらかを原材料としています。天然鉱物から精製された重曹が天然重曹で、国産重曹は鉱物由来と記載がなければ、塩化ナトリウムを使用して作られているものが多いです。

以上のように2種類の原材料・精製方法がありますが、効果はどちらも同じといわれています。重曹を選ぶときは、不純物の含有量が少ないものを選ぶようにしましょう。

重曹はベーキングソーダとベーキングパウダーの2種類のものに大きく分けられます。それぞれに特徴があるので、使用用途をしっかりと考えた上で選びましょう。

ベーキングソーダには炭酸水素ナトリウムが99％以上含まれています。炭酸ナトリウム自体は重炭酸ソーダと言われており、それが重曹と略されるようになりました。ベーキングソーダは掃除にもお菓子作りにも使えます。

しかし、お菓子作りに関しては後述するベーキングパウダーの方が合っています。ベーキングソーダでケーキを作った場合、アルカリ性の独特なしょっぱさや黄ばんだ色に仕上がってしまうからです。

掃除の面に関してはベーキングパウダーより優れているといえます。ベーキングパウダーよりベーキングソーダの方が炭酸水素ナトリウムが多く含まれているからです。したがって、料理やお菓子作りよりも掃除に使いたい方はベーキングソーダを選びましょう。

ベーキングパウダーはお菓子作りや料理に使うことで効果が発揮されます。その理由については、含まれている成分が炭酸水素ナトリウムのみではなく、コーンスターチや第一リン酸カルシウムなどが含まれているからです。

上記の2つの成分によって、生地や料理がアルカリ性になるのを防いでくれるので、前述した黄ばみやしょっぱさを改善します。そのため、ベーキングパウダーは食品や生地そのものの風味を害しません。

しかし、炭酸水素ナトリウム以外の成分が多く含まれているからこそ掃除には不向きです。炭酸水素ナトリウムが含まれているから掃除に効果があると勘違いする方が多いですが、逆にべたつかせる恐れがあります。ベーキングパウダーはお菓子作りや料理メインで使用するようにしましょう。

重曹を購入するとき、どれくらいの量を買えばいいか迷うこともあると思います。使用頻度と利用目的を考慮した上で量を選ぶようにしましょう。

普段の料理や掃除で頻繁に使わない方は、1キロ未満のものを選ぶことをおすすめします。中には小分けにされているのもあるので、無駄に残らず保管する場所を取る必要もなくなります。

重曹自体は塩の一種で無機質なので腐りません。食用の重曹については、基本的に賞味期限が3〜6年くらいは持つと言われています。

しかし、掃除に使うのであれば期限を問わずに重曹の効果は長持ちします。料理やお菓子作りで使いたい方は、どれだけ使うのかなどを考えて適切な量の重曹を購入するようにしましょう。

料理・掃除や消臭など、多くの使用用途で頻繁に重曹を使用する方は、1kg以上のものを選ぶとお得に購入できます。重曹の活用方法は食器洗い・洗濯・消臭・お菓子作り・歯磨きなどさまざまなものがあります。

その中でも特に掃除関係で使いたいのであれば、賞味期限等の心配をする必要がないので、一度にまとめて購入しても無駄にはなりません。たとえば、一年の終わりの大掃除の際に購入して、自宅を徹底的に洗浄、消臭を行うのもおすすめです。

重曹をお得に購入したいがために、使用用途や回数・量を考えずに購入するのは避けましょう。結局残ってしまっていつまでも処分できず、保管するのに場所を取ってしまいます。

重曹をお菓子作りや料理に使いたいのであれば、重曹の中でもベーキングパウダーを選ぶようにしましょう。外国産のリーズナブルなオーガニック製品も多く販売されています。ベーキングパウダーには炭酸水素ナトリウム以外の食用添加物が含まれていて、これによって素材を損なうことなくお菓子や料理を仕上げられます。

ただし、お菓子作りや料理の種類によっては、ベーキングパウダーでなくとも炭酸水素ナトリウムが99％以上含まれた重曹でも効果が得られます。たとえば、イカやエビを炒めたり揚げたりすると身が縮んで硬くなりますが、重曹を活用するとプリプリ感を出せます。

また、食品そのもののぬめりや臭みといったものに関しても、重曹を利用すれば改善できます。何を作るかによって選び分けるのもおすすめです。

重曹には「中和作用」と「静菌作用」があるため、消臭効果を発揮します。生ゴミや腐敗臭は酸性であり、アルカリ性の重曹を加えると中和して刺激臭を消失させます。

また、悪臭は菌が増殖すると発生しますが、重曹には菌が増殖しにくい環境を作ったり、菌の増殖自体を抑える効果があります。消臭をメインで重曹を使いたいのであれば、炭酸水素ナトリウムが多く含まれたものを選ぶようにしましょう。

重曹には「中和作用」「研磨作用」「キレート作用」の3つの作用があるため、洗浄効果があります。油汚れは中和作用で落とし、焦げた汚れは研磨作用で落とします。

水垢汚れは研磨作用と合わせてキレート作用で落とせます。しかし、こうした効果があるにもかかわらず、重曹単体と他の洗剤を比べると、洗剤の方が効果はあります。

そこで「重曹クレンザー」を選ぶと、他の洗剤よりもはるかに高い効果が期待できます。そのため、洗浄力の高さを求めるなら、重曹単体ではなく「重曹クレンザー」の利用をおすすめします。

掃除用として重曹を選ぶなら、食品添加物が含まれていないものを選びましょう。理由としては、含まれている食品添加物の中に「コーンスターチ」と呼ばれるデンプン成分が含まれているからです。この「コーンスターチ」は水と混ざると糊のようにべたついた状態になります。

そのため、コーンスターチが含まれた重曹を掃除で使ってしまうと、逆に汚れてしまう可能性があります。さらに、食品添加物が含まれているため、炭酸水素ナトリウムの量が少なくなり、高い掃除効果を期待するのは難しいです。

重曹の掃除効果を最大限に発揮させるのであれば、炭酸水素ナトリウムが99％以上含まれている重曹を利用をおすすめします。

ミヨシが発売している重曹は、粒子が細かいので水にも溶けやすく使い勝手がいいと評判です。しつこい油汚れから水周りの水アカ汚れまで綺麗に掃除できます。キロ単位での販売ではなく少量の販売なので、残さずに使い切れます。そのため、価格も比較的手頃なので手が出しやすいのも嬉しいポイントです。

シャボン玉石鹸が販売している重曹は「ナチュラルクリーニング」と謳っており、安全面に関して心配なく使用できます。ナチュラルクリーニングと言っても、油汚れも問題なく落としてくれるので掃除効果は高いです。

ただ、残念な点として粒子が大きめなことが挙げられます。しかし、その安全面の高さのおかげで、入浴剤や洗顔パックとしても使えます。

掃除用としてはもちろん、食用としても使えるのにお手頃価格を誇っているのがアーム＆ハンマーの重曹です。100％天然鉱物が原料になっているのが特徴です。天然だからこそ小さなお子さんの口に入ってしまっても心配する必要はありません。

重曹愛用者の中で、アーム＆ハンマーを知ってからは、アーム＆ハンマーの重曹しか使っていない方もいるくらい好評です。

ダイソー・セリア・キャンドゥといった百均でも、さまざまなタイプの重曹を購入可能です。店舗によって取り扱われている重曹の種類が異なりますが、重曹だけが含まれた粉末・スプレー・シートタイプの製品であれば必ず手に入ります。

内容量に関しても、最も一般的な粉末タイプの重曹であれば200g以上入っているので、コスパにも優れています。内容量に対する価格の安さを重視する方は、ダイソーの500g入りの重曹がおすすめです。

重曹を水に溶かして重曹水にすると弱アルカリ性になり、酸性の汚れを落としやすくなるので、掃除用の洗剤としても役に立ちます。重曹水の作り方と使い方について詳しく解説するので、スプレータイプの重曹をお得に作りたい方は参考にしてみてください。

重曹水の作り方（掃除で使う場合）

1. 工業用・掃除用の重曹を用意する
2. 水100mlに対して重曹小さじ1を入れる
3. 1分ほどかき混ぜて重曹の粉を溶かす
4. 出来上がった重曹水をスプレーボトルに入れる

重曹水の使い方

• 汚れや臭いを効率的に落としたい方は重曹水を鍋に入れて一度沸騰させる
• 汚れ落としを行う場合はコンロやリビングの油汚れに対して吹きかける
• 消臭を行う場合は汗が付いた服やトイレのマットに吹きかける

重曹水を作るのが面倒という方には、市販の重曹スプレーを利用するのもおすすめです。掃除するのに適した配合割合になっているので、そのまま使えて便利です。100均で販売されている重曹スプレーは手軽に購入できるうえ、大容量の詰め替え用もあるのでコスパがいいです。

重曹の消臭効果と研磨効果を利用して、スニーカーなどの靴を洗うことも可能です。用意するものは重曹・液体洗濯洗剤・不要となった歯ブラシ・バケツまたは洗面器です。洗濯洗剤と合わせて使用することで洗浄効果がアップしますよ。

洗い方

1. バケツに40℃程度のお湯を張り、1リットルあたり重曹を大さじ3杯入れる
2. 液体洗濯洗剤をキャップ1杯入れて、よく混ぜる
3. お湯の中に靴を入れ、1時間程度放置する
4. 汚れが付いている部分は歯ブラシでこする。落ちない場合は、水と重曹を1：1の割合でペースト状にし、歯ブラシで磨く
5. よくすすいで、風通りのいい日陰に干す

上履きやスニーカーなどのキャンバス地であれば丸ごと洗えますが、スエードや合成皮革などは素材を傷める可能性があるため不向きです。靴の素材を確認してから実践してください。

今回は、人気のあるおすすめの重曹をランキング形式で紹介しましたが、お気に入りの製品は見つかりましたか。重曹の効果や仕組みを理解して活用すれば、普段の家事がとても楽になるだけでなく、これまでより綺麗にできます。是非これを機に重曹をお試しください。