【2024最新】業界地図おすすめランキング11選｜日経・四季報どっちを買うべき？

就活生や転職を考えている方の企業研究に役立つツールに業界地図があります。業界地図は企業の関係性や、業界の現状・変化を、わかりやすい図で説明している書籍です。そのため、これを使えば、特定の企業や業界について知識のない方でも、簡単に業界の知識を得られます。

ただ、業界地図は種類がいくつかあり、「日経と四季報ならどっちを買うべきなの？違いは？」「何を基準に選べばいいの？」などの疑問を抱く方もいますよね。

そこで、本記事では業界地図のメリットや選び方、四季報と日経会社情報の比較など、業界地図を選ぶうえで役立つ情報を詳しくまとめました。後半では、おすすめの業界地図も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

就職活動において、企業研究は避けて通れない道です。企業研究を行うメリットは、内定獲得への近道になる点と、就職後のミスマッチをなくす点です。企業研究をしっかり行えば、自分では気がつかなかった新たな道も見つかります。

自分の興味のある分野や企業からその業界全体を見渡すと、まだ知らない会社に出会うことがあります。名前は聞いたことがなかったものの自分のやりたいことに特化している会社も珍しくありません。選択肢を広めつつ自分の軸を作るためにも、さまざまな会社に関する知識を会得しましょう。

なお、業界地図を読むなら、すべての業界を調べるのが理想です。面接や自己分析を進めると、最初に志望していた業界とは違う業界に興味や、やる気が方向転換することがあります。詳しく知る必要はありませんが、業界地図の全ページには簡単にでも目を通しておきましょう。

就職後に早期離職してしまう原因で多いのが、企業と求職者の理想のミスマッチです。たとえば、「希望の営業職に就いたが、扱う商材に全く興味が持てなかった」などのケースがこれに当たります。しっかり意欲や興味を持って働けるよう、事前にリサーチしましょう。

業務内容はもちろんですが、会社の風土や先輩との人間性など、自分と企業のカルチャーマッチにも気を配りましょう。仕事は1人でできるものではありません。人間関係面で苦労しないためにも、企業研究は必須です。

大手企業や外資系企業を志望している就活生は、四季報業界地図を活用するのをおすすめします。四季報業界地図には上場大手や外資系企業についての情報が多く書かれています。

また、志望業界が定まっていない方にも業界地図を活用するのをおすすめします。業界地図は浅く広くさまざまな業界の情報が掲載されているので、自分が知らない業界を知るのに適しています。いろいろな業界の特徴を学んで、自分に適した業界を見つけてください。

業界地図と似たものに「四季報」があります。代表的な商品は「会社四季報」や「日経会社情報」です。業界地図と四季報は一見似ていますが、実は少し違います。一言で言うならば四季報は企業ごと、業界地図は業界ごとで区別しています。

四季報は企業の金融や株式に関する情報が載った刊行物で社会人の間では有名です。1年に4回出版され、それまでの企業の業績や株式に関するデータが掲載されています。さらに、各冊子ごとにアナリストや記者たちが大体2期先までの業績予想を行います。

対して、業界地図は業界ごとの規模や主力企業、企業同士の結びつきや業界全体の流れを、図や表で紹介しているものです。就活生はどちらも買いましょう。業界地図で全体を掴み、四季報で各企業を細かく分析できます。

業界地図を購入する時は、発売日に注意しましょう。現在であれば2023年卒業予定の方は、最新版の購入がおすすめです。その後自身のリサーチ状況に合わせて、必要ならば古い書籍を購入するのもありです。以下で、詳しく解説します。

就活生はまず最新の業界地図を手に入れましょう。最新版には、業界トレンドや最新の動向、業界全体の規模など、就活において基本的な情報が詰め込まれています。また、業界内での企業同士の関係性やシェア率なども、図解で分かりやすく解説されています。

業界地図で工夫されているのが、各ページ同じフォーマットで記載されていて違う業界との比較が容易な点です。自分が興味がある業界同士を比較してみると、意外な共通点が見つかる可能性があります。面接で一歩先をいく解答をするきっかけにもなります。

興味がある業界や自分に合った業界が見つかったら、そこを突き詰めて研究してみましょう。そんな時に役に立つのが、過去に出版された業界地図です。過去の状況と比較することで、自分なりの将来の予測ができるようになります。

業界地図は年度ごとに刊行されることも覚えておきましょう。業界地図は就活生だけでなく、新規企業を興すときやビジネスマンの転職にも活用されます。就職後もこまめにチェックをすることで、業界の流れをつかめ、新しいビジネスの視点を得られます。

学生の方で23卒業予定の方は「就職向け」と「専門向け」の業界地図がおすすめです。就職向けの業界地図なら、業界の基本的なデータや用語の解説まで、就活生に必要な情報を幅広く一覧で見られるからです。就職活動の最初に手に取るようにしましょう。

ある程度志望する業界が固まったら専門向けの業界地図を取り入れてみましょう。より詳しく業界の動向をチェックできるので、業界の中からさらに希望する職種を見出したり、具体的に入りたい会社が見つかったりするかもしれません。

ある程度キャリアを積んで転職を考えている場合は総合版の業界地図がおすすめです。スキルと経験をそのまま活かして同じ業界の同じ職種に就いてもいいですが、それまでと全く違う職業に就くのも一つの進路です。

そんなときに便利なのが総合版の業界地図です。今まで縁がなかった業界でも、あなたにぴったりの職業が見つかるかもしれません。業界地図を開いて、新しい観点を持つようにしましょう。

ビジネスの現場でも業界地図は活用できます。時に株式投資や企業進出に関して特化したものがおすすめです。新規事業を興したい場合、同業他社はどこに進出しようとしているのかを掴めれば、自分たちのヒントになりうります。

また株で利益を出したい方も業界地図を活用しましょう。パラパラとめくっているだけでも、今まで知らなかった業界、ビジネス内容に共感できる業界を発見するきっかけになります。

業界地図には、その地域に特化したローカル向けのものもあります。地方独自の色が出ている場合があるので活用してみましょう。また、ASEANやアメリカなど海外のビジネス情報がまとまっている業界地図もあるので、海外でビジネス展開をしたいと考えている方や、外国で就職したい方はぜひチェックしてみてください。

業界地図はさまざまな出版社から刊行されています。代表的なのが、東洋経済新報社が刊行する「会社四季報 業界地図」と、日本経済新聞社が刊行する「日経業界地図」の2つです。

「会社四季報 業界地図」は会社四季報の姉妹本です。それぞれの業界を見開き2ページで解説しています。業界の地図やトレンド解説、欄外のコラムなど内容が充実しています。

「日経業界地図」は業界のマップはもちろん、業界の動向を天気予報で表現した「業界天気図」を掲載するなど、ユニークな方法で分かりやすく解説しています。

一つの業界に特化した業界地図の場合、出版社ではなく個人もしくは連盟で刊行されているものがあります。人気シリーズの「図解入門業界研究」など、個人で書かれているものの場合は著者のプロフィールに注目しましょう。

経済学者やアナリストなど実績のある著者なら、その書籍に信頼がおけると思います。その業界の歴史やこれからの課題など、総合版では得られないニッチな情報を得られるので、就活生はもちろん現役でその業界に勤めている方にもおすすめです。

業界地図では明確なデータが記載されているかをしっかり確認しましょう。経済学者やアナリストの解説も必要ですが、自分で数字や実績を見て判断する能力も必要です。業界地図の種類によっては、独自にリサーチされた情報が載っているものもあります。

たとえば、女性向けの業界地図では、産休後の復帰率や女性に優しい福利厚生などが掲載されています。優良企業への就職を目指す方向けの業界地図では、キャリアアップの例や具体的な年収など、ネットでは調べにくい情報を手に入れられます。

本を使ったおすすめの業界研究のやり方について解説します。下記にまとめるので、ぜひ参考にしてください。

1. 業界地図を終わりまですべて目を通す
2. 興味がある業界の図解をしっかり見る
3. 興味を持った企業の競合企業の就職四季報を見る

まずは業界地図を一通り読みましょう。読んでいるうちに興味がある企業や業種などのページをマーキングするのをおすすめします。気になる業種があれば、図解をしっかり見ながら興味ある企業を見つけてください。気になる企業を見つけたら競合と比較してさらに深掘りするのをおすすめします。

ここではいつ最新版が発売されるのか、情報をお届けします。就職四季報総合版2024年版は、2022年11月25日に刊行されます。就職四季報は有給取得年平均・離職率・平均年収など企業の基本的な情報が掲載されている書籍で、就活生の企業研究や実態把握に役立ちます。

ただ、四季報は企業のデータが淡々と並んでいる書籍なので、企業の関係性や業界の実態を知らないと、どこを読めばわからなくなってしまうことがあります。そこで、就職四季報で知らない業界や企業について調べる際は、業界地図を併用するのがおすすめです。データを眺めるだけではわからない企業の実態や関係性が、わかりやすい図で把握できます。

業界地図には購入すると特典サイトにアクセスできるものもあります。オンラインで業界地図を見られたり、ニュースサイトを1ヶ月無料で利用できたりします。特にWEB版の業界地図は、持ち運びに便利です。

ただし、WEB版を普段から活用するのはあまりおすすめできません。紙版の方が複数の業界の比較しやすさに優れます。また、目次や前後のページを見ることで、予期せぬ業界との出会いもあります。就活は情報の多さが勝負を分けるので、紙版の業界地図で全体を見渡すようにしましょう。

業界地図を使えば、就活生や転職を考えている方の必要な情報を効率よく得られます。ただし、業界地図であればなんでもいいわけではありません。自分に合った業界地図を見つけて、就活や企業研究にお役立てください。