漫画用原稿用紙のおすすめ15選｜売ってる場所はどこ？

漫画用原稿用紙は本格的に漫画を描くのにおすすめです。自分で楽しんだり友達などに見せるのみなら漫画を描く紙はなんでもかまいません。しかし、漫画雑誌に投稿したり同人誌に載せる場合は、印刷をしやすくするために漫画用原稿用紙を使う必要があります。

漫画専用の原稿用紙を使えばインクが滲まないので、漫画のクオリティが高まります。また、素材はケント紙ならペンが紙に引っかかりにくいので、スムーズなペン運びができておすすめです。基準線が描いてあるものはコマ割りがしやすく、スキャンしてPCに取り込めばテンプレートとして使えます。

漫画用原稿用紙はA4やB4のサイズがあり、アイシー・デリーター・ミューズなどのメーカーから、さまざまなものが発売されています。そこで今回は、漫画用原稿用紙の選び方やおすすめ商品をランキング形式で紹介します。ダイソーなど売ってる場所にも注目です。自分の使い方に合っているものがどれか分からない・購入を迷っている方はぜひ参考にしてください。

漫画用原稿用紙のサイズはB4とA4があります。漫画を掲載する媒体によってサイズを使い分ける必要があるので詳しくご紹介します。

B4の漫画用原稿用紙は漫画雑誌に投稿する場合に使用します。一般的な漫画雑誌のサイズはB5で、B4の漫画用原稿用紙を使うと83%に縮小されて印刷されます。縮小して印刷すると線が細くなり、漫画の絵のクオリティが高くなります。

プロの漫画家も使用するのがB4サイズなので、プロ志望の方はB4の漫画用原稿用紙を使うのがおすすめです。B4サイズの原稿用紙は、同人誌などに使われるA4サイズよりも一回り大きく、その分漫画を描くのに手間がかかります。

また、B4サイズで描かれた原稿をA5サイズの同人誌に掲載する場合は縮小率が高くなるので、細かいトーンが潰れたり、モアレが発生する場合もあるので注意しましょう。

A4の漫画用原稿用紙は同人誌に漫画を掲載する場合に使用します。同人誌のサイズはA5などが多く、漫画雑誌用のB4サイズよりも一回り小さいA4サイズの漫画用原稿用紙を使用します。B4の原稿用紙を使うよりも縮小率が小さくなるので、印刷された状態を想像しやすいメリットがあります。

A4サイズならB4よりも小さいので、漫画を描くのに手間が少なくて済みます。また、B4サイズよりも値段が安くなる点もおすすめのポイントです。B5サイズの同人誌ならB4サイズの漫画用原稿用紙を使えます。

A4は家庭用スキャナーでも取り込みやすいサイズなので、スキャンしてPCで漫画を描くためのテンプレートとして使う場合にもおすすめです。

漫画用原稿用紙には110kgと135kgの厚さがあります。それぞれの厚さの特長をご紹介しますのでご覧ください。

110kgの漫画用原稿用紙は薄いので、たくさんの原稿を描いたときにかさばらないメリットがありおすすめです。110kgとは1,000枚の紙の重さ（連量）で、数字が少ないほど軽い＝薄い紙になります。110kgの漫画用原稿用紙は薄いので、トーンを貼るときにカッターの刃が原稿用紙を突き抜ける場合があるので注意が必要です。

また、筆圧が強い方には110kgの原稿用紙が向いています。下書きのときに厚い紙を筆圧が強い方が使うと、厚みがある分描いた線が窪んでしまい、ペンいれのときにインクが伸びやすくなるからです。ペン入れを考えると薄い110kgの紙を使うのがおすすめです。

135kgの原稿用紙と比べると値段が安いのもおすすめのポイントです。110kgは薄いので材料の紙が少なくてよく135kgよりも値段が安くなります。コスパがいいので大量に漫画を描きたい方にもおすすめです。

135kgの漫画用原稿用紙は丈夫な原稿用紙をお探しの方におすすめです。110kgの紙よりも厚いのでトーンを貼るときにカッターの刃が紙を突き抜けにくく、折れにくい特長があります。ベタを描いても裏側に透けにくいメリットもあります。

下書きやペン入れ、消しゴムかけ、トーン貼りなどたくさんの作業を経て完成する漫画の原稿用として135kgの厚い漫画用原稿用紙はおすすめです。漫画の初心者で作業に慣れていない場合は、丈夫な135kgの原稿用紙を使ったほうが気を使わずに描けるのでおすすめです。

漫画用原稿用紙には2種類の紙があります。定番になっている上質紙と、滑らかでしっかりとした質感のケント紙です。それぞれの特長をご紹介します。

一般的に販売されている漫画用原稿用紙で一番多い紙質が上質紙です。上質紙は文庫本やチラシ用にも使われる紙で、少しザラザラとした質感とインクの吸収がいいのが特長です。

漫画雑誌は更紙（下級印刷紙）いうザラザラとした紙を使用しているので、上質紙が多少ザラザラしていても品質に問題はありません。上質紙は低価格なのも特長で、大量に原稿を描くときにもコスパが高くおすすめです。

ケント紙は表面が滑らかで丈夫なのが特長です。漫画専用の原稿用紙が一般的になる前にはケント紙に漫画を描くのが一般的でした。ケント紙はペンの引っかかりが少なく、にじみも少ないので漫画を描くのにおすすめです。

漫画用原稿用紙は上質紙が多いですが、ケント紙の原稿用紙もあります。値段は上質紙よりも高くなりますが、上質紙のザラザラした紙質が気になる方は、ケント紙を使ってみるのもおすすめです。

漫画用原稿用紙にはコマ割りなどの目安になる基準線が入ったものと、無地のものがあります。それぞれがどんなものかをご紹介します。

漫画用原稿用紙の多くが基準線付きのものです。自分で基準線を書く必要がないので時間短縮ができ便利な原稿用紙です。基準線とは漫画用原稿用紙に薄い水色やグレーで書かれた線です。

基準線とは内枠（基本線）、外枠（仕上がり枠）、断ち切り線、トンボを指します。どれも漫画の魅せ方を考えるのに大事な線で、これが初めから書いてあると漫画を書くのが楽になるのでおすすめです。

自分で基準線を引いて漫画を描きたい方には無地の原稿用紙がおすすめです。基準線が始めから入っている漫画用原稿用紙は、いろんな基準線が書いてあるので慣れないと内枠や外枠などがどこなのかわかない場合もあります。

そんな方は、最低限必要な基準線のみを自分で書ける、無地の漫画用原稿用紙がおすすめです。また、自由なサイズの基準線が書けるので、同じ紙を漫画雑誌投稿用と同人誌用に使えるのでおすすめです。

漫画雑誌の出版社から提供されるデジタルデータのテンプレートを印刷して使うのも可能です。

漫画用原稿用紙で人気があるのが、プロの漫画家も使うアイシーの原稿用紙です。ペンが引っかかりにくく、インクが滲みにくい原稿用紙なのでおすすめです。蛍光塗料を使用ぜず環境に配慮した商品です。

デリーターはデザイン用品の総合メーカーで漫画用のトーンを多く販売しており有名です。きめ細やかな質感の漫画用原稿用紙でペンが引っかかりにくく、インクが滲みにくい原稿用紙を販売しているおすすめメーカーです。

ミューズは昭和35年創業の老舗紙製品メーカーで、漫画用原稿用紙の他、ミューズコットン、水彩紙のコットン、イラストボードなどで有名です。漫画用原稿用紙は蛍光塗料を使用していないので環境にも優しく、黄ばみがすくなく、消しゴムにも強い特長がありおすすめです。

漫画用原稿用紙を売ってる場所は、以下の通りです。

• 100均(ダイソー・セリア・キャンドゥ)
• ロフト
• 東急ハンズ
• 画材店
• 大型文具店
• 家電量販店(ヨドバシカメラ)
• ユザワヤ
• トゥールズ
• アニメイト

ダイソーはデリーターのミニスクリーントーンが1枚110円、原稿用紙は1セット10枚入り110円で販売されており、お得感があって練習用にもぴったりです。また、ヨドバシカメラは公式ネットショップで各店舗の在庫確認ができます。

いずれも店舗によって取り扱いがない場合があるので、購入の際は問い合わせなどで確認しましょう。

漫画用原稿用紙には基準線の書かれているものが多いです。漫画雑誌に投稿する場合や同人誌に掲載する場合などは、基準線に目安に正しく漫画を描く必要があります。そこで、基準線の見方や使い方を紹介します。

• 内枠(基本線)

1番内側の基準線です。この内枠内に絵と吹き出しを描きます。絵に迫力を出したい場合は裁ち切り線まで絵を描きます。

• 裁ち切り線(仕上がり線)

内側から2番目の線です。本になるときはこの線でカットされます。裁ち切り線すぐそばまで絵を入れてしまうと見切れてしまうので注意します。

• 外枠

一番外側の線です。製本で紙をカットするときは多少のズレがあるので、裁ち切りいっぱいまで絵を入れたい場合は外枠まで絵を描きます。

さらに外枠の周りには1mm単位の目盛りがある場合もあります。四隅には「トンボ」と言って製本のときのカットの基準となる線が入っています。これを塗りつぶすと印刷ができなくなるので、必ず残しておきましょう。

漫画用原稿用紙のおすすめ商品をランキング形式でご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。質のいい原稿用紙を使うことで絵のクオリティが上がります。プロ志望の方や同人誌に素敵な作品を掲載したい方は、ぜひ自分にぴったりな漫画用原稿用紙を見つけて使ってください。