テントを手作りできる？自作方法を紹介｜大人も子どもも楽しめるティピーテントも

キャンプギアを手作りする方の中には、テーブルや椅子などの他にテントを手作りしている方も増えてきました。オリジナルテント作成は、自分の好きなものの表現でもあり、作るときのドキドキ感や使用するときのわくわく感が味わえます。

しかし、手作りするとなるとどういう手順で作ったらいいの？どんな生地から選んだらいいの？予算はどれくらいになるのかな？など興味はあるけれど疑問はつきません。

そこで今回は、オリジナルテントを手作りする手順や手作りする際の注意点を紹介していきます。キャンプ用のテントだけでなく、おしゃれなインテリアとしても人気のティピーテントの作り方も紹介します。手作りテントに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

まずはテントの形を決めていきます。DIYしやすいテントとそうでないテントがあり、大きかったり構造が複雑なものは難易度が上がります。使用人数など、自分のキャンプスタイルに合わせて制作するテントの種類を決めましょう。

作りやすい形のテントは、2本のポールをクロスさせて立ち上げる「ドーム型」やテント中央にポールを立てる「ワンポールテント」軍幕とも呼ばれ、両サイドにポールを立てるタイプの「パップテント」の3種類です。初めて制作する場合はこのように作りやすい形がおすすめです。

作りたいテントの形が決まったら、実際に図面を作成していきます。底面の形・面積から決めて作図するのがおすすめで、長辺と短辺を決めます。その後、テントの高さを決め、必要な辺の長さを算出していきます。

紙やパソコン上で図面化していくのがおすすめです。実際にどのような雰囲気になるのか完成品をイメージするのに、ミニチュアの模型を作るのも大切です。バランスなどを検討するときに役に立ちます。

登山用などに用いられ、軽くてすべすべした生地がナイロンです。火には弱いですが、耐水性や耐久性に優れている生地です。ポリエステルよりも軽いため、ウルトラライト系テントにも使われています。コストはポリエステルよりやや高めなのが特徴です。

ポリエステルはテント素材では最もスタンダードです。軽量性・耐水性・強度・コストにおいてバランスのいい生地です。耐水性に優れており、吸水性が低いので雨に濡れても重くならないのも特徴です。

コットンは天然素材で、化学繊維にはない風合いが特徴です。空気が通る隙間があるため、通気性に優れています。結露しにくく、火に強いのがメリットですが、水分を含むと膨張するので非常に重くなることと、早く乾燥させないとかびやすいデメリットもあります。

ビニールシートやビニールポールの素材としてよく使われるのがポリ塩化ビニール(PVC）です。湿気に強く雨が降った場合は一番安心の素材です。火が付いても燃え広がりにくく、コストも安いのが特徴です。

テントには、生地以外にもフレーム・ポール・ファスナー・テープ類・細かいプラスチックパーツなどが必要になります。テントの形状によっても必要な小物・部品が変わってきますので、事前に必要な部品をチェックしておきましょう。

特にハトメはテントに必要で忘れやすいパーツですので忘れないようにしましょう。100均やネットで付ける器具と共に売っているのでチェックしてみましょう。

生地やパーツが用意できたら、図面通り縫い合わせていきます。基本的に直線縫いなので、時間があれば手縫いでも大丈夫ですが、ミシンを使って縫い合わせていくのがおすすめです。テントの縫製には普通の電動ミシンよりもある程度の厚い生地が縫える電子ミシンがおすすめです。

テントの形によっても違いますが、ワンポールテントなどは引っ張る必要のある四隅やポールを立てる中央部分など補強が必要な部分に補強用の布も縫い付けます。

自作テントの使用はもちろん自己責任です。メーカー品は耐水性や耐久性などを記載し、その機能を発揮するように作られていますが、自分で作ったテントは機能性は担保されていません。

保証もありませんので、厳しい環境下での使用には細心の注意を払いましょう。特に悪天候下ではテント内への浸水・テントの破損が起こると使用者の健康を害したりケガにつながる場合もあるので、悪天候時には使用しないなどの判断も大切です。

自分の理想のテントを作成するのに夢中になってしまい、予想以上にお金がかかってしまう場合もあります。テントを自作する前に、予算を立てておくのをおすすめします。生地やポールだけでなく必要なアイテムすべてにかかる費用を算出します。

自分だけのオリジナルテントを作るのが目的であればいいですが、予算を重視してテントを作成する場合は、市販のテントの方が安く済む場合もあるので、作成するテントの予算と比較して作るのか・買うのか検討してみましょう。

ティピーテントとはキッズテントとも呼ばれている、おしゃれなインテリアとしてリビングや子供部屋にぴったりの秘密基地のような小さなテントです。実はこのテントホームセンターや100均のアイテムで簡単に作れます。自分で作れば使わないときは簡単に収納できるので自作がおすすめです。

直径20mmくらいの丸棒を4本用意し、綿ロープで丸棒の上から15cmくらいの所を4本まとめてくくります。しっかり結んだら丸棒が等間隔になるように開いていきます。脚の下部分に100均の滑り止めをかぶせて輪ゴムで止めます。

その上に家にある大きめの布を上からかぶせます。シーツやマルチカバーがおすすめです。入り口の部分の上の布を内側から洗濯ばさみで挟んで固定します。手前の丸棒に余った布を巻き付けて完成です。

手作りテントは制作過程は簡単ではありませんが、自作のテントをキャンプ場で使う楽しみがあります。市販では買えない自分らしさを表現できますし、何より作る課程のドキドキ感や使うときのわくわく感はキャンプをもっと楽しいものにしてくれます。ぜひチャレンジしてみてください。