小川張り（オガワ張り）の張り方を解説｜タープが先？テントが先？順番を紹介！

タープを設営するなら、日差しや雨をしっかり防ぎたいですよね。そんな方におすすめなのが、テント後方のポールに張り縄やベルトを付けて、テントとタープを連結させる小川張り(オガワ張り)です。テントとタープが繋がっているので、日光や雨水の侵入を最小限に抑えられます。

一方で、設営の順番についてテントが先かタープが先かわからない、もしくはレクタタープ・ヘキサタープのどちらを使えばいいかわからないといった疑問を持つ方もいらっしゃいます。正しい知識を身につけ、アウトドアライフをいっそう充実させましょう。

そこで本記事では、初心者には難しいと思われがちな小川張りのやり方を紹介します。そもそもオガワ張りとは何かといった基礎知識も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

テントを設置できるスペースが限られているため、フリーサイト・区画サイトに関わらず、設営時のサイズのコンパクトさは重要です。テントとタープを隙間なく連結させる小川張りなら、コンパクトに設営できるので、狭い場所でもタープを張れます。

テントとタープをきれいにつなげるため、見栄えが美しいのも魅力的です。ただし、高さ調整をうまく行わないとかっこよく張れないので、設営時の見た目にこだわる方は、小川張りの張り方をしっかり覚えましょう。

タープの重要な役割として、防水機能・遮光機能がありますが、製品自体の性能だけでなく張り方によっても変わります。延長ベルトを使わない一般的な張り方では、タープとテントがうまく被らない部分が出てくるため、タープの性能を最大限に活かせません。

小川張りを行うと、テントの入口の上にタープが乗るだけでなく、タープ全体を有効活用できます。そのため、雨や日差しの侵入を最小限に抑えられて、タープの移動中に雨に打たれづらくなるのがメリットです。

小川張りでは、延長ベルトを使ってポールの接続を行うため、強度が延長ベルトの耐荷重によって決まります。風が吹くとタープに大きな力がかかる上に、ベルトが激しく動いて衝撃がかかるので、延長ベルトに想像以上に大きな負担がかかる場合も。

そのため、直接タープをポールに接続する張り方に比べて、強風に弱くなるのがデメリットです。強風下でも安心して小川張りを行いたい方は、耐荷重の大きい延長ベルトを選びましょう。

セッティングテープがない場合は、Amazonで延長ベルトを購入するのが一番手軽な方法ですが、1,000～2,000円程度かかります。そのため、セッティングテープの購入費用を抑えたい方もいますよね。

ここでは、セッティングテープを自作するのに必要なアイテムと、製作手順について簡潔に解説します。100均のアイテムだけでもセッティングテープを作れますが、耐荷重が保証できないため、金具はホームセンターで購入しましょう。

セッティングテープの自作方法

タープにはさまざまな形状の製品がありますが、長方形型（四角形型）のレクタタープと、六角形型のヘキサタープに大きく分けられます。小川張りでは、タープ後方にセッティングテープを取り付けるだけで組み立てられるので、タープの形にかかわらず設営可能です。

大きなサイズのものが多いレクタタープで小川張りをすればテントを覆うことができるので暑さを軽減させられます。ただし、組み合わせるテントとタープの形状によって、見栄えの美しさが大きく変わることも。設営時の見た目にこだわる方は、連結するタープの形状も考慮しましょう。

テントを先に設営すると、後方のポールやタープの設置位置を決めやすいため、小川張りではテントから設置するのが一般的です。設営後に移動を行うのが難しい、ワンポールテント等の組み立てがしやすくなります。ここではテントから先に設営する場合の、小川張りの張り方について紹介するので、参考にしてみてください。

小川張りの張り方（テントが先の場合）

1. テントを設営する
2. 前方と後方のポールを設置する
3. タープとポールを連結して高さ調整を行う
4. タープとポールの張り縄を張ってからペグ固定する

タープを先に設置すると、レイアウトを簡単に決められる上に、悪天候にも対応しやすいのがメリットです。しかし、タープの高さ調整が難しくなるため、設営方法を工夫する必要があります。ここではタープから先に設営する場合の、小川張りの張り方を解説するので参考にしてください。

小川張りの張り方（タープが先の場合）

1. 前方と後方のポールを設置する
2. タープを最大まで上げた状態でポールと連結する
3. タープとポールの張り縄を張ってからペグ固定する
4. 後ろのポールの手前にテントを設営する
5. タープの高さ調整を行う

キャンプ初心者の方はテントやタープを設営するときに、ハードルが高いと感じている方もいますよね。ここでは設営時の基本の張り方やコツ・注意点を紹介するので、前もってチェックしておきましょう。設営回数をこなせば慣れて時短になりますよ。

基本的なテントの張り方

1. インナーテントを組み立てる
2. 1にフライシートをかぶせる
3. ロープをピンと張りペグで地面に固定して完成

テント・タープの設営のコツ・注意点

• 設営しやすいドーム型のテントを使用する
• テントやタープを設営する前に傾斜や凸凹がないフラットな場所を探す
• 暗くなる時間帯を逆算して早めに取りかかる
• 雨天時は水はけがよく木陰や日陰のある場所に設営する
• 川沿いは水位が上昇する危険があるため避ける

風が強い状況下でテント・タープを設営する場合は、以下のポイントに注目しながら取り組みましょう。

なお注意点として、風が強い状況下での焚き火は厳禁です。火の粉が飛散し、思わぬ事故を招いてしまいます。

小川張りは、デザイン性と機能性のどちらも優れているため、風が強くない時にはおすすめの張り方です。小川張りの張り方についてしっかりとマスターして、より楽しいキャンプ生活を送れるようにしましょう。