ムササビウイングがおすすめ！ヘキサタープのムササビ張りの方法・欠点も解説

タープは重くてかさばるため、持ち運びやすい製品を探している方も多いです。ムササビの翼膜のような形状が特徴的なムササビウイング（ムササビタープ）は非常にコンパクトなので、キャンプツーリングにも持ち運べます。

生産数の少なさから幻のタープと呼ばれていましたが、今ではソロキャンパーの間で非常に人気のある名作になっています。ムササビウイング（ムササビタープ）には、似たような製品が何種類か存在するので、商品選びで迷ってしまいます。

そこで今回は、ムササビウイング（ムササビタープ）の各商品の特徴・欠点を解説した上で、張り方や代表的な製品の口コミについても取り上げます。また、ヘキサタープをムササビ張りする方法も必見です。ムササビウイングに興味を持っている方は、ぜひチェックしてください。

ムササビウイングは、アウトドアブランドの「テンマクデザイン」が開発したタープです。シンプルでおしゃれなフォルムが人気で、キャンプの雰囲気を盛り上げます。コットンとポリエステルの混紡のTC素材なので涼しく快適に過ごせるメリットがあります。

またTC素材は耐火性にも優れているため、近くで焚火もできます。もし雨が降ってもムササビウイングの下で火を起こせるので、便利なアイテムです。

ムササビタープはコンパクトに作られているため、設置時の高さが低く、日陰のできる面積も狭いのがデメリットです。ただし、ポールの設営方法や、連結するテントのサイズや配置を工夫すれば、大きな問題は生じません。

製品によって素材が異なりますが、現在普通に購入できる製品には、コットンが含まれているので乾きづらいです。濡れたまま放置してしまうと、カビの発生原因となるため、雨が降った後はしっかり乾燥させましょう。

ムササビウイングのTC“焚き火”バージョンは、ポリエステルとコットンを配合しているのが特徴です。トラベリングライトとコットン“焚き火”バージョンの中間の重さを持ち、性能のバランスが取れているので、使い勝手に優れています。

耐火性が高く、焚き火の火の粉が降り注いでも生地に穴が開きにくいため、キャンプファイヤーを行いたい方におすすめです。素材の特性上織りムラが発生するので、膜の見栄えが少し悪いのが欠点です。

コットン“焚き火”バージョンは、名前通りコットンを100%配合していて、耐火性に優れているのが特徴です。別売の難燃性シートを利用すると、タープの下でも焚き火を楽しめます。

加水分解を引き起こす、ポリウレタンコーティングが使われていないため、頑丈なタープを求めている方におすすめです。しかし、他の製品に比べて防水性が低く、雨が降ると生地が濡れるので、メンテナンスの手間がかかるのが欠点です。

緑色の膜が特徴的なグランデ VC焚き火バージョンは、他の製品より大きな19FTの全長を持つため、家族連れの方におすすめの商品です。VC（バリューコットン）と呼ばれる独自の混紡素材が使われていて、遮光性と耐結露性に優れているのが特徴です。

膜のカラーリングと形状がおしゃれなので、デザイン性に優れたタープを求めている方にも向いています。大きさがある分、重量が4.4kgもあるので、ソロキャンプでは使いづらいのが欠点です。

ムササビウイングのトラベリングライトは、ポリエステル100%でできた、黄色い幕を搭載しているのが特徴です。名前通り非常に軽量で、製品総重量が490gしかないので、携帯性に優れたタープを探している方に向いています。

耐水圧も2,000mmと高く、水を吸い込みづらいため、大雨が降っても水漏れしにくいのもメリットです。他の製品に比べて耐火性が弱く、火の粉が当たると穴が開くので、タープの近くで焚き火を行えないのがデメリットです。

“山旅”versionは文字通り登山を行うために設計されたテントであり、強度が高く裂けにくいのが特徴です。防風性に優れたウインドタープなので、強風が吹いても壊れづらいです。

防水性の高いナイロン素材が使われていて、大雨や雪が降っても浸水しづらいため、過酷な環境でキャンプを行う方に向いています。重量が0.73kgと比較的軽量で、収納サイズも長さ35cm×直径11cmとコンパクトなため、持ち運びやすいのもメリットです。

ムササビウイングは、専用のポールやペグが付いていないため、カスタマイズの自由度が高くさまざまな張り方を行えます。今回は、ポールを1本しか使わずに、設営を行う方法について詳しく解説するので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

ムササビウイングの設営方法

小川張りとは、タープ後方にガイロープ（張り縄）を取り付けて、テントとぴったり連結するように高さ調整を行う張り方を指します。ここでは、ムササビタープを使って、小川張りを行う方法について紹介するので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

小川張りを行う手順

1. テントの後方とタープ前方にポールを刺す
2. タープの後方中央と前方にある張り網をポールにくくりつける
3. ポールの左右にある4箇所の張り網を張ってからペグを打つ
4. テントの天井に乗るようにタープ後方の高さ調整を行う

ムササビ張りはヘキサタープでするものと思われがちですが、レクタタープでもできます。要領はヘキサタープと同じで、むしろレクタタープの方が長方形なのもあって比較的容易です。それぞれの張り方は以下の通りです。

【レクタタープ】

1. タープをひろげる
2. 後方の両サイドと中央をペグダウンする
3. ポールを支えるためのガイロープをペグダウンする位置を決める
4. ポール→タープ→ガイロープの順に重ね、ポールを立てる
5. ポールが安定するようにガイロープを調整する
6. 前方の両サイドをペグダウンする

【ヘキサタープ】

1. タープをひろげる
2. 対角線上2か所にポールを置き、ペグダウンする
3. 一方をタープの内側にポール、グロメットにポール先端を通して立てる
4. もう一方のポールも同じようにして立てる
5. 横2か所のガイロープを直線上に伸ばしてペグダウンする
6. 残りの箇所もペグダウンする

ムササビウイングを使用した後は、お手入れをしっかり行っておきましょう。畳む前に汚れを落とし、しっかりと乾燥させておくのがポイントです。とくに汚れが気になった場合は、クリーニングサービスを利用するのもおすすめです。

小川張りを行うと、タープをテントの前室代わりに活用できるので、部屋が狭いテントを活用する時に役立ちます。高さ調整も自由に行えるため、さまざまなテントを組み立てられますが、タープの横幅に合った製品と組み合わせた方がいいです。

ムササビウイングに最も合うテントはサーカスSTで、TC“焚き火”バージョンの色合いと横幅がマッチするので、違和感なく設営できます。サーカスSTの弱点である、前室の狭さも補えます。

使い勝手に優れたムササビウイングを使えば、さまざまな場面で役立つだけでなく、タープ泊も行えます。ムササビウイングの各製品の特徴と口コミを参考にした上で、自分に合ったお気に入りの製品を手に入れて、キャンプ生活をより楽しく行いましょう。