コットンテントは雨キャンプでも使える？TCテントは雨でも使える？雨対策も

ナチュラルな風合いで、大自然に溶け込んでくれるおしゃれなコットンテント。かわいいデザインが多くて使ってみたいですよね。ただ、コットン素材は雨の日には使えない、メンテナンスが難しそうなどと考えられている方も多いと思います。

しかし、コットンテントは、工夫さえすれば意外と雨の日でも使用できます。また、メンテナンスも決して難しくありません。耐久性も高く、正しくお手入れすれば20年以上使用できます。

そこで本記事では、コットンテントの雨対策について徹底的に解説します。また、長く使用するためのメンテナンス方法や雨の日の撤収の注意点なども紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

コットンテントの素材は、その名の通り綿です。綿には、水分を吸収しやすい特性があります。コットンテントは撥水加工を施しており、多少の雨なら雨漏りを防いでくれます。しかし、長時間の大雨にさらされると、浸透してしまいます。

最近のコットンテントは、コットンとポリエステルの混紡のポリコットン素材を採用しているものが多いです。ポリコットンならコットンが持つナチュラルな風合いはそのままに、雨にも強いので、おしゃれで快適にキャンプを楽しめます。

TCテントは、ポリエステルと綿（コットン）を混ぜて織った生地のことです。一般的にはポリエステル65％、コットン35％の割合が多く使用されています。このTC生地は、火の粉や紫外線に対してバランスよく対応できる特徴があります。また、透湿性があり結露しにくく、遮光性も高いです。

コットンテントの耐水圧は、約350mmです。耐水圧はテントがどのくらいの水の量に耐えられるかを示した数値です。高ければ高いほど、雨に強いテントといえます。

コットンテントは耐水圧の数値が低いですが、湿気や水を含むと膨張して空気を通さないので、防水性が高くなります。雨漏りする際も水滴がぽちゃぽちゃ落ちる感じではなく、しっとりと水が染みてくるような雰囲気です。とはいえ、大雨での利用はあまりおすすめしません。

コットンテントを撤収する際は必ず乾燥させて収納しましょう。晴れの日は朝露などでテントが濡れています。雑巾でテントを拭きあげて収納しましょう。雨天時の撤収は拭きあげるのが難しいので、家に持ち帰ってから乾燥させます。

持ち帰ったコットンテントを濡れたまま放置するのは絶対にやめましょう。そのまま放置するとカビやにおいの原因になったり、汚いしわがついたりしてしまいます。濡れた後はメンテナンスが必要です。

なるべく早く干す必要があります。最低でも2日以内に行ってください。綿は濡れたまま放置すると縮んでしまうので、晴れた日にテントを張って、風通しのいい日陰で乾燥させましょう。大切にメンテナンスすることで、テントに愛着が湧き、さらにキャンプが楽しくなりますよ。

コットンテントの耐水圧を少しでも高めるためにスプレー式の簡易的な防水スプレーを使っても問題ありません。しかし、テントは面積が広いので何本も使うことになり、効果も長く続かないため、決して効率的とは言えません。

コットンテントは、定期的に防水・防カビ加工を施すことで、長く愛用できます。自分でも簡単にできるので、ぜひやってみましょう。まず、テントを張って表面の生地のホコリや汚れをブラシで落とします。刷毛で防水処理剤を丁寧に満遍なく塗り込みます。乾燥させたら、完了です。

自分でするのに自信がない方は、プロに任せましょう。テントクリーニング業者も増えており、ネットで気軽に受付できます。価格は、10,000〜20,000円程度です。

コットンテントは、しっかり乾燥させて、適度にメンテナンスすることでかなり長く使用できます。手間がかかりますが、その分愛着を持って使用できます。コットンテントを大切に使って、最高のキャンプを楽しみましょう。