テントの張り方のおすすめ｜ウッドデッキにテントを固定してたてるやり方も

いつもの日常とは違う楽しみを感じられるキャンプの人気は、近年高まり続けています。しかし、「テントの張り方が分からない」「組み立てに時間がかかってしまいそう」などの不安もあり、なかなかキャンプに踏み出せない方も少なくありません。

設営が難しいと思われるテントですが、実は立て方のコツさえ知っておけば初心者でも簡単に設置可能です。また、近年は庭キャンプの人気も高まっており、ウッドデッキにテントを固定して楽しむ方も増えています。

本記事では、初心者でもできるワンタッチテント・タープの張り方・1人でテントを張るコツを紹介します。また人気のウッドデッキにテントを固定して設営する方法や、便利なアイテムも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

まずはテント設営に必要な、ペグ・ロープ・ハンマーがきちんと揃っているか確認しましょう。ハンマーが付属していないテントもあるので、購入するか家にあるもので対応してください。

これからテントを購入する予定がある方は、事前に付属品に不備がないか確認しておきましょう。道具が1つでも足りないと安定したテントの設営ができなくなってしまいます。また万が一に備えて、予備の部品を準備しておくと、なくしたときでも安心です。

ドーム型のテントはシンプルな設計で設営しやすいのがメリットです。設営にかかる時間は初心者で、おおよそ20から30分程度とされています。キャンプ前に庭先などでテントの設営時間を計測すれば、かかかる時間が把握できるため事前に練習してみるのも効果的です。

実際に組み立てるときは、設営中に暗くなってしまうと作業が難しくなります。とくに慣れないうちはテント設営にかかる時間を逆算して早めに作業するようにしましょう。

地面が斜傾になっている場所はテントが安定しづらく快適に睡眠できないため、水平で平坦な場所を選びましょう。森林サイト・芝生・砂利の上は、雨が降っても比較的に水はけがよくおすすめです。

大きな石ころが散らばっているところは寝づらくだけでなく、テントの破損にもつながるため設営には向いていません。また、川辺付近は雨が降っていなくても、増水して浸水するおそれがあります。川辺での設営は危険をともなうので避けてください。

まずはインナーテントを広げましょう。一般的にメッシュの大きい出入り口に、ブランドロゴがプリントしてある方が正面です。風が強い場合は、1つだけペグで止めておくとスムーズに作業ができます。

次に、フレームを差し込みながら長く伸ばします。それぞれのカラーや長さが異なるので、同じ分類に分けて並べましょう。また、フレームが十分に差し込まれていないと折れてしまう原因になるので、しっかり接続されているか確認してください。

続いてメインフレームを組み立てていきます。広げてあるインナーテントに、1番長いメインポールをスリーブ（ポールを通す部分）に押しながら入れていきます。同様にもう1本のメインポールを、対角線上にクロスさせながら入れていきましょう。

このときメインポールを反対側から引っ張ってしまうと、接続されているポールが抜けてしまうため、一方から押して入れるのがポイントです。

最後までポールが通ったら、テントの角にあるエンドピンにフレームを差し込んでいきましょう。足でインナーテントのふちを押さえながらピンを差し込むとスムーズに作業ができます。

テントの四隅をペグで仮止めしておくと、風で飛ばされることがありません。テントによっては先にエンドピンを差し込んだあとにポールを立ち上げて、交差するメインポールの上部・側面を数カ所をフックで固定するタイプもあります。

フライシートはインナーテントと同様に、ブランドロゴがプリントされている方が正面です。続いては、完成したインナーテントの上にフライシートをかぶせていきます。コーナーのループに、フックやDリングが付いているので、とめていきましょう。

フライシートの内側に、ポールを固定するベルクロテープが付いているタイプもあります。フライシートとフレームをすべて固定すると、テント自体が安定し耐候性も高くなります。

ハンマーにはプラスチック・ゴム・鉄製などがあります。地面の固さ・ペグの種類（プラスチック・スチール製など）に合わせて使い分けるようにしてください。

ハンマーでペグダウンするときは、テントとは逆方向に60から90°の角度で打ち込むと、風に強い設営が可能です。ペグダウンの工程を紹介します。

1. インナーテントの四隅をペグダウン（片方とめたら対角に生地がピンと張るようにとめる）
2. 四隅以外のインナーテントの対角をペグダウン
3. フライシートの前室部・後室・両サイドをペグダウンして終了

いよいよ最後の工程となる張り網の固定です。前章とおなじ要領で、対角に張り網をペグダウンしていきます。張り網がテントの中心に沿ってまっすぐになるように固定しましょう。

張り網が斜めになっていると、風が吹いたときにテントがぐらついたり、フレームがゆがんたりする原因になってしまいます。張り網は、フライシートから約1mほど離れたところに統一して、ピンと張りながら取り付けると耐風性が高くなります。

テント設営は初心者にとって、ハードルが高く感じられるかもしれませんが、回数をこなすことでかかる時間は必ず早くなります。まずは説明書を見ながら、間違いがないようにチェックしながら始めてみましょう。

自宅の庭先などで、テント設営の練習をしたついでにキャンプを楽しんだり、後片付けの練習をしたりすると少しずつ慣れていきます。初心者はぜひチャレンジしてみましょう。

1人でも安全で簡単にテントを立てるコツは「弓矢」のような形になるイメージで組み立てる設営方法です。作業するときは、地面にシートを敷いた状態ですべての工程をおこないます。

• 右手にフレームを持ち左手でスリーブの端を掴みながら通す
• 右手のフレームは強引に曲げ入れず軽く押し込み左手のスリーブを強く引く（地面と平行に弓矢の形になる）
• エンドピンを入れるときはテントに背を向け左脇でフレームを支える
• 左手でフレームを後ろに引きながら右手のピンを下に差し込む
• 2つめのエンドピンを差し込むとテントが起き上がる

ワンタッチテントは設営がめんどくさい方や、キャンプ初心者に最適です。傘のような構造になっていて、紐を引っ張るだけで広がる仕組みなので、1分もかからず完成します。

ワンタッチテントがあれば、設営・撤収の面倒くささから開放され、思う存分キャンプが楽しめます。張り方を紹介しますので、気になる方はチェックしてみてください。

1. 専用ケースからテント本体を取り出す
2. テントを平らに広げる
3. テント上にある2本の紐を両手で左右に引き上げる
4. 引き上げた紐をロックする
5. フライシートを乗せ四隅のフックを本体の紐にかける
6. ペグダウンして完成

キャンプ場や自宅のウッドデッキにテントを張る方法は主に2つあります。1つめは、ウッドデッキ専用ペグを使用する方法です。板の間にペグを差し込んで90°にひねるだけで固定されます。ロープを取り付ければ風で飛ばされることがありません。

2つめはロープを使用する方法です。テントの安定性を高めるストームガードと、フライシートのロープを板の両サイドに通し引っかけて結びます。付属されているロープだけで、手軽にテントが張れるのでおすすめです。

テント設置に欠かせないペグにも、材質や形状などさまざまな種類があります。テントに付属しているものや、手に入りやすい一般的な形状はのペグは『ピンペグ』『丸形ペグ』と呼ばれ、軽量なものや材質の種類が豊富な点が特徴です。

またコンクリートや硬い地面にも打ち込める『ネイルペグ』は、砂地や粘土質の土には差しにくくなっています。「ペグを打つ際にくるくる動いてしまう」方は、回転しにくい『楕円形ペグ』がおすすめです。またペグが固定しにくいやわらかい土や砂浜には、専用のサンドペグを用意しておきましょう。

。

グランドシートは、テントに付属されていない場合が多いので、別途購入が必要です。シートがあれば、テント底の汚れ・床の突起物による破損・雨水の侵入・底冷え防止に役立ちます。購入時はフライシートよりも上下左右、10cmほど小さいサイズを選びましょう。

大きいサイズだと、スカート部からシート上の水が室内に入り、逆効果になってしまいます。また耐水性は1,500mmあるものがベストです。大雨のときは2,000mm以上のシートを選ぶと、より安心して使用できます。

タープは日差しが強いときや、周囲に日陰がないときに便利なアイテムです。張るときは、風向き・太陽の向き・ペグが打ちやすく水が溜まりにくい平らな場所を選びましょう。

落石の可能性がある崖の下・川辺などの推移が上昇する場所での使用は危険です。初心者でも安心なヘキサタープの張り方を紹介するので、設営時の参考にしてください。

1. 平坦な場所を探して風・太陽の向きを確認しながらタープを地面に広げる
2. それぞれのポールを組み立ててタープとロープを結んで固定する
3. 風が吹き抜けるようにメインポールを風上に、もう1本は風下に（共に20cmほど内側に寄せて）立てる
4. タープにしわができないようにピンと張りながらロープをペグで固定して完成

初心者でもテント張りの練習をすることで、設営時間は必ず早くなります。まずは説明書を見ながら間違いがないように正確さを重視しましょう。なれてきたら、少しずつスピードを上げていくのがおすすめです。テントの張り方を学んでキャンプをもっと楽しみましょう。