キャンプはハイスタイルがおすすめ！｜ロースタイルとの違いやお座敷スタイルも

キャンプ用品を眺めていると「ハイスタイル」や「ロースタイル」という言葉を目にするようになりました。多くはアウトドアファニチャーの売り場で見かけるため、何となくテーブルの高さのことだと思ってはいませんか？

テーブルの高さというのは当たらずしも遠からず。高めのテーブルやチェアで自宅のダイニングのようにくつろぐか、あるいは低めのテーブルで地面により近い目線で楽しむのかという、キャンプスタイルのことを指すのです。

本記事では、キャンプのハイスタイルやロースタイル、両者のメリットやデメリットを解説します。さらに、スタイルごとにどんな人に向いているのかや、ミドルスタイル・お座敷スタイルといった幅広いキャンプの様式をご紹介していきます。

自宅のPCデスクやダイニングテーブルほどの高めのテーブルで楽しむのがハイスタイルです。チェアの座面も高く、立ち座りの動作が楽なのが魅力。また、立ったまま調理することが多いアウトドアでは、腰を曲げずに調理できるキッチンの快適さが最大のメリットです。

バーベキューコンロとの高さとも近く、調理中でも座った人と目線を合わせて会話できるのもポイント。一方で、ハイスタイルのギアはサイズが大きく重量が増すのがデメリットです。また、座面が高いため小さなお子さんには向きません。

【メリット】

• 立つ・座るといった動作がスムーズ
• 腰を曲げずに済むので調理が楽
• 調理中でも座った人と目線をあわせて会話しやすい

【デメリット】

• サイズが大きく重い
• 背の小さな子どもには不向き

足を投げ出すように低いチェアに座り、ゆったりできるのがロースタイルです。薪をくべやすい姿勢なので、焚き火台をメインにのんびり過ごすキャンプに最適。お子さんにも使いやすい高さのテーブルセットはファミリーにもおすすめです。

目線が低く開放感を味わえて、テントの中での居住性が高いのもロースタイルのメリット。しかし、立ち上がったり座ったりの動作がしんどいことや、腰を曲げての調理で疲れるのがデメリットです。

【メリット】

• 足を投げ出してゆったり座れる
• 目線が低く開放感を味わえる
• 焚火台をメインに座りやすい高さ

【デメリット】

• 立つ・座るの動作がしにくくなる
• 調理の時に腰を曲げるため疲れやすい

ハイスタイルとロースタイルの、キャンプテーブルとチェアの高さをチェックしましょう。

高さ以外にも、テーブル天板やチェア座面の広さも選び方の要素になります。一般的にはハイスタイルの方がサイズが大きくグループキャンプに最適。一方、ロースタイルは天板が小さくコンパクトに収納できる商品が多いので、徒歩で行くキャンプに適しています。

グループやファミリーなど、大人数でキャンプをする方にはハイスタイルが向いています。食事だけでなく、調理中でもテーブルについた仲間と会話を楽しみたい方にぴったりです。また、テーブルを囲んでゲームや工作など、団らんする時間を大切にする方に適しています。

立ったり座ったりといった動作が楽に行えるので、シニアや腰に負担をかけたくないときにもハイスタイルなら安心です。収納や持ち運びサイズ・重量がかさむため、マイカー移動をする方におすすめです。

脚を伸ばしてゆったりできる時間を求める方には、ハイスタイルが向いています。調理はキッチンテーブルで、食事やゆとりの時間はテーブルセットでと、シーンに合わせてテーブルも使い分けたい方にぴったりです。

また、できるだけ荷物をコンパクトにしたい、設置や撤収に時間をかけたくないソロキャンパーにも適しています。ロースタイルにはスタイリッシュなギアが多く、おしゃれなキャンプスタイルにこだわる方にもおすすめです。

ハイスタイルとロースタイルの他にも、「ミドルスタイル」や「お座敷スタイル」も人気が上昇しているスタイルです。ミドルスタイルのテーブルはハイスタイルとロースタイルの中間程度の高さで、リビングルームのようにどっしり腰を据えて過ごせるのが魅力です。

「お座敷スタイル」は、素敵なラグマットやグランドシートを地面に広げて、直に座って楽しむおしゃれなキャンプスタイル。チェアがない分荷物も少なく、どこにでも座ったり寝転んだりできる自由さが注目を集めています。

ハイスタイルの場合は、高さがある分ロースタイルよりもスタイリッシュな印象です。さらにおしゃれなレイアウトにしたいなら、テーブルにお気に入りのランチョンマットを敷くなどの一工夫を加えるのがポイントです。こだわりのあるレイアウトは、それだけでほかのキャンパーと差別化できるのでおすすめです。

キャンプは参加する人みんなが自由に楽しめるのが魅力です。ハイスタイルは大人数でにぎやかに、ロースタイルは日常を忘れてまったり過ごすのにぴったり。調理の快適さやくつろぎやすさなどをチェックして、ご自身に最適なスタイルでキャンプを楽しんでください。