魚図鑑おすすめ20選｜幼児から小学生の子ども向けのものも！ものすごい図鑑は？

魚図鑑を手に取るときは、海・川での体験や水族館に行って興味を持ったことがきっかけだったりします。動物・鳥・昆虫のように普段身の周りにいるわけではない魚は実に不思議な生き物です。

しかし、魚図鑑といっても子ども向けから大人向けまでさまざま。しかも、幼児や小学生にもわかりやすいものはどれか、親子で楽しめる図鑑ならどんなものがいいのか、釣りをするならどんな図鑑が便利かなどと迷ってしまいますね。

最近は図鑑もちょっとしたブームです。SDGsと言われてから地球環境に関心を持つようになったことや、最新技術でより海についての謎が解明されたことなどあります。どのような魚図鑑があるのか、タイプ別にご紹介していきます。また、ものすごい図鑑についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

一口に「図鑑」というと、写真・絵・名前・大きさなどを紹介したものがポピュラーです。でも、それだけでなく魚の生態をわかりやすく述べていたり、調べたい魚をすぐに確認できる図鑑が便利です。そんなタイプの図鑑についてご説明します。

子どもが魚に興味を持つきっかけとして、TVや水族館があります。色とりどりの魚に惹きつけられ、大群で泳ぐ様子に驚くものです。純粋に生き物の不思議を面白がる時期ですので、その知識欲を満たしてあげられる適切な図鑑を選びたいものです。

親子で水辺で遊ぶときに、見かけた魚・生き物をすぐにチェックしておきたいものです。関心を持って見ていないと意外と見過ごしがちになります。図鑑で調べてみると、親子で自然環境に関心を持つきっかけとなります。

水辺の生き物は比較的採取もしやすく、その生態を観察し調べるのに図鑑は必須です。どのような点が観察のポイントなのか説明されていると便利です。

水族館に行くと世界の珍しい魚を見ることができます。日本の魚と違い、カラフルさが魅力です。そこでどんな暮らしをしているのか図鑑を調べることで、地球全体の自然にも目を向けるようになります。

最近は深海魚も見ることができ、ダイオウイカ・ダイオウクラゲの大きさに驚きです。そのような深海の不思議にも興味を持ったりすることでしょう。

最近、子どもたちの間で生き物の生態が描かれた『ざんねんないきもの字典』『わけあって絶滅しました。』といった本が人気です。自然界で生きていく大変さ・辛さに共感できるのでしょう。サバイバルや地球環境に興味を促すようになっています。

また、擬人法で共感を呼ぶ内容・1つ1つの話が短いことも読みやすさのポイントです。

このよう図鑑は冒険図鑑的な要素も含んでいます。磯遊びでカニ・やどかりを捕まえるのも楽しいし、魚釣りに挑戦するのもいいですね。磯遊びの仕方から詳しく書いてあるものもあるので、親子で一緒に始める楽しみがあります。

釣りをするにもはどんな魚がいるのか、食べられる魚なのか確認しておきましょう。危険な生き物もいるので図鑑で調べておくと安心です。

子どもだけでなく、大人も魚の魅力にはまります。大人だとすぐに趣味にも発展します。釣り・料理・自然環境などやりたいこともはっきりしています。専門的な図鑑を用意しておくと、趣味の幅も広がります。

海水魚は塩分濃度が約3.5％の中で、淡水魚は塩分濃度が0.5％以下の中で過ごしています。海水魚は日本海近海にいる魚で、淡水魚は日本の河川・湖沼にいる魚になります。

魚自体は0.7～0.9％の塩分濃度があるので、淡水魚は尿をたくさん出して体内の塩分調節します。逆に海水魚は飲んだ海水は尿で出すよりエラで塩分の排出をしています。河口では淡水と海水が混じり合う箇所「汽水域」があり、塩分変化に耐えられるボラ・ハゼなどが生息しています。

2013年、有人潜水調査船「しんかい6500」が水深6500ｍの映像を公開したことで、深海の謎が明らかになってきました。水深1000m以上では日光の青白い光だけしか届かず、さらに深くなると青黒い世界になります。

そこに、巨大なダイオウイカ・かわいいマリアナスネイルフィッシュ・ヨコエビのダイダラボッチなどが白く漂っている姿はとても神秘的です。

釣りもだんだん高じてくると、より大きいサイズの魚・釣りにくい魚を釣ることに力が入るようになります。釣れる場所や時間も考えて臨むためには研究が必要です。図鑑で調べて経験するという繰り返しが大切になってきます。

始めの頃は、似ていて区別がつかない魚などは図鑑の細やかな説明が助けとなります。また、毒性のある魚かどうかはしっかりチェックしましょう。

スーパーで切り身で売っていることが多くなったことで、なかなか魚の本来の姿がわかりません。また安定した供給のための養殖も進んでいて、旬もわかりにくくなりました。そんな場合も、スーパーの魚について解説している図鑑があります。

また、魚の美味しい選び方・食べ方について解説している図鑑も役立ちます。

数がたくさんあって迷う方には、人気の出版社から選ぶのもおすすめです。小学館はドラえもんが解説をしてくれるDVDがつき、イギリス放送局のBBCの映像を収録しています。キャラクターで興味を引き、質の高い映像を見せてくれるのが魅力です。

「講談社の動く図鑑MOVE」で有名な講談社は、すべての図鑑にDVDをつけています。NHKのスペシャル映像が収録されており、迫力のある美しい映像が楽しめます。もちろん解説もついているので、映像美を楽しみながら勉強できるのが魅力です。

学研の図鑑は、スマホを使って学習ができるのが特徴です。アプリをインストールしてページを撮影すると、映像や3DCGを見られます。特に、3DCGは自分で動かして立体的に観察できるのが魅力です。

魚図鑑を買う時に、まず魚の写真・イラストの多さに目が行きますね。そのほかにも、魚の特徴がわかりやすく書かれている解説もポイントです。また、魚が自然環境でどう生き抜いているのか知ることでより一層関心を持つきっかけになります。

写真・イラストがたくさんあることで、魚のイメージがしやすくなります。プロが写した写真は特に美しさを感じるものです。体の大きさ・特徴を詳しく知りたい時は精密なイラストもわかりやすいです。

子供向けなら親しみやすいイラストが好まれるようです。精密さよりその魚のかわいい部分をデフォルメすると愛着も沸いてきます。

図鑑の魅力の一つに、解説が詳しい点があります。魚の種類・大きさ・色がわかるだけでなく、いつどんな場所にいるか・好むエサは何か・食べられる魚か否かなどが細かく書いてあると確認もしやすいです。

そのほか、役に立つコラム・注意点などが書いてあるのも、魚ウォッチャー・釣り初心者には有難いものです。

図鑑だけでは物足りない、もっと知りたいという知的好奇心を満たしてくれるのが雑学書です。特に子どもたちの知識欲はすごいので、興味をもったら読書の世界に導いてあげるのがいいでしょう。魚が擬人法で書かれている文章では、親近感も沸いてきます。

魚を通した自然環境への関心は大人になっても大切ですので、図鑑類は科学に目を向けるチャンスになります。

最近はスマートフォンでのデジタル図鑑アプリも充実しています。「ものすごい図鑑｜NHK for School」は昆虫の物だけですが、調べたい虫の画像をを選び、電子顕微鏡で細部まで見られます。

AI魚図鑑アプリ「フィッシュ」は釣った魚の写真を撮ると、魚図鑑が開くというもの。写真が多く、毒があるかを教えてくれて便利です。

Nintenndo Switchの「釣りスピリッツ」では、ゲーム中で釣った魚について詳しく知ることができる魚図鑑が付いています。釣り好き・ゲーム好きなら、こちらも楽しめます。

図鑑を読んでいるうちに実際に魚に会いたくなったら、水族館に行きましょう。水族館にいる魚や生物も飼育委員さんたちの「おすすめポイント」を知ると、一層興味が湧いてきます。水族館発の図鑑についてもご説明しましょう。

ラジオDJ・アナウンサーとしても活躍する「さかなのおにいさん　かわちゃん」の魚図鑑です。パステルカラーのかわいいイラストと4コマ漫画で魚の生態を面白く説明しています。「ツッコみたくなる」気の利いたセリフで魚の特徴を紹介。小学生の女の子にも受けそうな内容です。監修は鹿児島大学の本村浩之先生です。ワニブックス（2021/6/11）・192ページの本です。

まつおるかさんの「海のどうぶつ」コミックシリーズ第2弾です。オールカラーの漫画でシャチが水族館にいる生物を紹介してくれる構成になっています。イラストがかわいいので、少し専門的な内容も小学生でも楽しんで読めます。魚類のほか、シャチ・イルカ・ペンギン・ラッコなど、水族館の人気ものたちの生態がわかりやすく書かれています。KADOKAWA （2020/1/31）・128ページの本です。

椙下聖海さんの人気漫画シリーズで第8巻まで発売されています。マグメル深海水族館という東京湾の水深200メートルにある水族館が舞台です。そこで清掃員のアルバイトをしている主人公が、深海生物と間近に接したり、水族館で働く人たちと触れ合うことで成長していくストーリーです。とにかく漫画の絵が緻密で美しいので引き込まれます。監修は、沼津港深海水族館の石垣幸二氏です。新潮社（第1巻2017/12/9）・192ページの本です。

本宮条太郎さんの大ヒット小説「水族館ガール」はNHKでドラマ化され、コミックにもなっています。現在8巻まで出版されています。市役所に勤務していた主人公が水族館への出向を命じられ、そこでハードな日々を送るという設定。水族館の生き物たちの可愛さ、世話の大変さがラノベ調で書かれており、水族館で働きたいには参考になります。ラブストーリーありで、水族館好き・小説好き両方におすすめです。実業之日本社（第1巻2018/7/13）・320ページの本です。

新江ノ島水族館や研究者監修・和音さんのイラスト・漫画の図鑑です。数多くのクラゲ・プランクトンとはなんなのかについて、見開きで解説と4コマ漫画で紹介されています。カニ・エビ・貝の幼生はプランクトンとしてさまざまな形をしていて興味深いです。そのような小さな生物たちの生態がかわいい漫画で登場します。漫画を読んで、新江ノ島水族館を訪れると生き物の不思議を感じられます。学研プラス（2021/7/26）・176ページの本です。

猫のイラストなどで人気のそにしけんじさんが4コマ漫画で紹介する深海生物の本です。監修は沼津港深海水族館の石垣幸二氏。深海生物の不思議な生態をかわいいイラスト・漫画で紹介。写真は迫力満点なのに対し、イラストでの説明は深海生物に親近感を感じさせてくれます。図鑑と合わせて読むとより理解が深まります。学研プラス（2017/6/13）・175ページの本です。

魚図鑑により知識が付くだけでなく、役に立ったり、癒されたりもします。図鑑を片手に水族館に行ったり、川・海に行くことで、自然の奥深さや素晴らしさ、美味しさも味わうことになります。ご紹介した中で、お気に入りの魚図鑑をぜひ手に取ってみてください。