【高タンパク質】チーズのおすすめ13選｜チーズの種類・シュレッドチーズも

チーズを知らない方はほとんどいません。チーズ単体でも美味しく食べられますしピザ用チーズなどトッピングとして幅広く使えます。それほど身近で多くの方に親しまれている高タンパクの食材ですが、チーズの定義・種類・栄養・製法・歴史をご存知の方はそれほど多くないと思います。

チーズとは牛乳・羊乳に乳酸菌や凝乳酵素（レンネット）を加えて凝固させ、そこからホエイ（乳清）を取り除いたものを乳酸菌やカビの力で発酵または熟成させた食品です。そのままのものをナチュラルチーズ、加工し包装したものがプロセスチーズです。チーズはタンパク質・脂肪が主成分でそのほかミネラルやビタミン類を含んでおり健康にいいとされています。

そんなチーズの発祥の地は欧州と思われがちですが、アジアで生まれた説が有力です。紀元前に古代モンゴル民族が家畜の乳を加工してつくった「ホロート」が最古のチーズといわれています。そんな数あるチーズの中から好みのものを選ぶ方法やおすすめチーズを紹介していきます。是非、参考にしてください。

シュレッドチーズは、シュレッダーにかけたように細かく裁断された形状のチーズです。数種類のチーズをミックスしたものが大半で、1種類のチーズで作られているものは多くありません。熱を加えると伸びてとろけるため、グラタン・ピザ用のトッピングチーズとしてもおなじみのタイプです。

スライスチーズは薄く大きめの正方形にカットされたタイプです。ちょうどトーストのサイズに合うようカットされているものが多く、個包装されているのも特徴。チーズ同士がくっつく・固まるといった心配も要りません。

シュレッドチーズと比べて手を汚しにくい一方、1枚使い切りが前提となるためボリュームの微調整には不向きです。

チーズは種類によって風味が大きく異なりますが、その中でもあっさりとした味で日本人の口に合う種類を二つ紹介します。

作り立てのチーズの味を楽しみたい方におすすめなのがこのフレッシュタイプです。チーズは通常、乳に乳酸菌や酵素を加えて固めたものから水分を取り除いて熟成させます。この熟成の過程を省いたものがフレッシュタイプのチーズで、いわば味付け前の段階です。

すべてのチーズはこのフレッシュタイプを熟成加工していったものと言えます。フレッシュチーズは水分が多く、ほんのりとした酸味とあっさりとした味で食べやすいのが特徴です。出来立ての味を楽しむものなので、開封後はなるべく早めに食べましょう。

フレッシュタイプで有名なチーズとしては、柔らかくて繊細な舌触りが特徴のクリームチーズ、お餅のようなスベスベした表面が美しいモッツアレラチーズ、脱脂乳をベースに作られるカッテージチーズ、日本生まれのさけるチーズなどが挙げられます。

表面が白いカビで覆われているのがこのタイプです。雪面のように真っ白で美しい仕上がりになっているものや、ふりかけのようにパラパラとまばらに白くなっているタイプがあります。カビを利用したチーズですが見た目も綺麗で、味もさわやかなのが特徴です。

基本的にはフレッシュチーズの表面に白カビをまぶし繁殖させて熟成しますが、原料のミルクに注入する作り方もあります。白カビが十分繁殖した後もさらに熟成させると白い表面に少しずつ赤茶色の斑点が表れ、ナイフを入れると流れ出すほど中身も柔らかくなってきます。

バナナの表面が黒くなって熟していくのと似ていますね。フランス北部のカマンベール村が原産で、日本でもおなじみのカマンベールチーズはこの白カビタイプに該当します。ほかにもクロミエ、シャウルス、ヌーシャテル、バラカなどが挙げられます。

いわゆる「ブルーチーズ」と呼ばれているもので、知っていても食べた経験がない方も多いと思います。白カビタイプと同じくカビを利用して作りますが、表面から繁殖していく白カビとは違いこちらはチーズの内部から熟成していきます。

カビの繁殖には空気との接触が不可欠なので、中から熟成させる青カビチーズは内部に空洞を作る必要があります。小分けにしたナチュラルチーズを型詰めし、反転を繰り返すとたくさんの穴が開いた状態で成型できます。青かびはこの隙間に沿って繁殖していきます。

切り口は大理石のようなまだら模様になります。強烈かつ濃厚な風味が特徴ですが、好きな方にとってはたまらない独特なチーズです。イタリアの代表的なブルーチーズである「ゴルゴンゾーラ」、洞窟の熟成庫で寝かせる「ロックフォール」などが有名です。

ウォッシュタイプとはその名の通り、表面を塩水や酒で洗いながら菌で熟成させるチーズです。外皮に付着している菌は生命力が非常に強いため、頻繁に塩水・ワイン・ビールなどで洗っては拭き取っての工程を約3週間繰り返して仕上げていきます。

表面の熟成が進んでいるため匂いが強く、初めて食べる人は少しとっつきにくいかもしれません。しかし中身の味はあっさりとしており、そのギャップを好むファンは多いようです。完成してから1～2か月経過したあたりが一番美味しいと言われています。

夏場は少し早め、冬場はやや遅めに食べるのがベストです。あまり聞き馴染みのあるチーズではありませんが、フランスのエポワス村が原産の「エポワス」、同じくフランスの東部発祥の「マンステル」、ベルギー生まれの新しいチーズ「ショーム」などが挙げられます。

シェーブルとはフランス語で「山羊」を意味しており、その名の通りこちらは羊乳を原料として作られたチーズです。チーズの歴史としては牛乳で作ったものより古いと言われています。飲料用に改良された牛乳と違って、山羊特有の野生の臭みを持つ通向けのチーズです。

通常のチーズとは原材料から大きく異なるシェーブルチーズですが、熟成方法も白カビや黒炭を使ったものまでさまざまなタイプがあります。また発酵の進み具合によってその時々の味を楽しめるのもこのタイプの特徴で自分好みの頃合いを見つけるのも楽しみの一つです。

代表的な種類として、フランス中央原産で四角すいの独特な形状が特徴の「ヴァランセ」やシェーブルチーズの最高傑作とも言われる「セル・シュール・シェール」などがあります。いずれもあまりお目に掛かれるものではありませんが、ぜひ一度食べてみたいですね。

チーズを製造する過程で、プレスによって水分を38-46%の水準に抑えた硬めのタイプです。熟成期間は早めに仕上げるものでも3-6か月、長いものでは1年と比較的長期スパンで製造されます。数ある種類の中でも保存性に優れ、あっさりとした風味が特徴です。

クセがなく食べやすいので、日本でも広く親しまれているチーズです。熟成のスピードが遅いので、食べられる期間が長く味の質が安定しています。ほとんど固形のチーズなので、サンドイッチに挟んだり、ビールのおつまみとして楽しんでいただけます。

オランダ農家の伝統的な「ゴーダチーズ」、フランスチーズで最古と言われる「カンタル」、日本に早くから輸入されているデンマークの「サムソー」などがセミハードタイプとして有名です。特にゴーダチーズは誰しもが知っているはずです。

セミハードタイプよりさらに水分量を減らした（38%以下）硬めのチーズがこのタイプです。持ち運びが容易で保存性が高いため売買される一単位の量が大きく、一つあたりで20kgから大きいもので130kgクラスのチーズが取引されます。

熟成期間もセミハードチーズより長く最低でも6-10か月は寝かせるので、成分が濃縮されて硬質で濃厚な仕上がりになります。製造から半年-1年後くらいが食べ頃としては旬になります。こちらも熟成がゆっくり進むので、風味が変化しにくい傾向にあります。

代表的なものとしてイギリス生まれの「チェダーチーズ」が挙げられます。現在ではアメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドでも製造され、世界中のチーズで最も生産量が多い種類です。またオランダでゴーダの次に生産量が多い「エダムチーズ」も有名です。

一般の方が目にする機会が最も多いと思われるのがこのタイプです。スーパーでよく見かける「6Pチーズ」「スライスチーズ」「ベビーチーズ」などはプロセスチーズに該当します。フレッシュチーズを細かく砕き、加熱溶融した後に乳化したものです。

フレッシュチーズに含まれる乳酸菌や酵素、表面に付着していた菌はこの処理によって死滅するので、長期間保存できるよう科学的な加工を施した比較的新しいタイプのチーズです。品質が安定しているので賞味期限が長く、さわやかな風味で食べやすいのが特徴です。

ほとんど固形ですので加工しやすく、一般家庭で扱いやすい形状になったものが多く販売されています。そのまま食べられるように一口サイズで個別包装されたものや、料理に使えるようにスライスされたものなどさまざまな種類の商品が店頭に並んでいます。

食品はやはり信頼できるメーカーのものを選びたいですね。スーパーなどでもよく見かける乳製品で有名なメーカーを2社紹介します。

雪印メグミルクは東京都新宿区に本社を置く、乳製品の製造販売を行う大企業です。雪印乳業とメグミルクの経営統合により2009年に設立された会社であり、私たちの生活に欠かせない乳製品を幅広く取り扱っているとても馴染みのあるメーカーですね。

チーズの製造は1933年に開始して以降、日本人の味覚に合うチーズ作りを目指し続けています。消費者の豊かな生活に寄り添いながらもノウハウの蓄積と新技術の開発に注力し、新しさと美味しさを提供しています。

定番の6Pチーズやスライスチーズなどはスーパーなどで多く見かけるたくさんの消費者に愛される商品ですね。ファンが多い分レシピや新しい食べ方の情報もたくさんあるので、チーズを自分なりにアレンジして楽しみたい方におすすめです。

明治は東京都中央区に本社を置く、明治ホールディングスの完全子会社である大手食品メーカーです。「明日をもっとおいしく」を企業スローガンとし、菓子・乳製品・医薬品の製造販売を行っています。明治のチョコレートを知らない方はほとんどいないはずです。

明治のチーズは「明治北海道十勝」ブランドで販売されています。幅広い乳製品を取り扱ってきた実績と、日本人の味覚に関する研究の積み重ねにより得た独自のテクノロジーで伝統的かつ斬新な商品を生み出し続けています。

「日本人の嗜好に合うチーズを提供する」コンセプトを創業以来掲げており、「柔軟な発想」と「おいしさへのこだわり」で新しい食生活を提案しています。特に08-10年の3期連続でモンドセレクション最高金賞を受賞したカマンベールチーズはもはや芸術と呼べる域に達しています。

国産のものから海外のものまで、さまざまなチーズが取り扱われているカルディ。スーパーでは見かけないような珍しいものも多く、見ているだけで楽しめます。店頭だけでなく公式通販もあるので、近くに店舗がない方でも気軽に購入できます。

いかがでしたでしたか？知っているようで意外と知らないチーズの魅力について少しでもお役に立つ情報を発信出来ていたら幸いです。チーズの世界は奥が深いのでこれを機にいろんな国・いろんな種類のチーズを楽しんでみるのもいいですね。最後までご覧頂き有難うございました。