【2024年最新版】ボール盤の人気おすすめランキング15選【日本製も】

ボール盤は、金属や木材に穴をあける専用の機械です。それでは、DIYでよく使う電動ドリルやドリルドライバーとどこが違うのでしょうか。DIYで「自作」をなさる方は、電動ドリルなどで穴あけをすると、穴が斜めになったり、大きくなったりした経験はありませんか。

そんなとき、ボール盤なら加工物を固定し、ドリルを垂直に動かせるの、簡単に真っ直ぐで「高精度」な穴をあけられます。ボール盤は意外と低価格ですので、DIYで上級者を目指して綺麗な作品を作りたいならボール盤の導入を考えてみてください。

しかし、ボール盤の種類があまりにも多いので、その選択に迷ってしまいます。そこで今回は、ボール盤の選び方やおすすめの商品をランキング形式でご紹介します。購入に迷われている方は、ぜひ参考にしてください。

ボール盤とフライス盤と施盤のそれぞれの特徴と違いをご紹介します。

単純化していえば、ボール盤は穴あけ専用機械、フライス盤は平面を削り出せる機械、旋盤は円柱形状のものを削り出せる機械です。

DIYでボール盤を使うならこのタイプがおすすめです。工場で使う一般的なボール盤に比べると小型で、全高は50cm～70cmくらいが多く、取り付けられるドリルは基本的に13mmまでになっており、DIYで使うなら十分な性能です。

価格は10,000円台～40,000円台の手頃な価格が多いので、購入しやすいのが特徴です。大きすぎもせず、小さすぎもせず、名前の通り作業台の上に置いて使うので、一般家庭でも使いやすく、省スペースなのが魅力です。

「卓上ボール盤」をさらにコンパクトにしたのが「小型卓上ボール盤」です。「卓上ボール盤」を置くスペースが取れない方には、こちらがおすすめです。また、価格も1万円を切るような低価格商品もありますから、出費を抑えたい方に向いています。

ただし、「小型卓上ボール盤」は本体のサイズが小さくなっているだけでなく、ドリルの径も6mm程度まで小さくなっていますから、13mmでまで大きな作業を必要としない方にはこちらのタイプがおすすめです。

ボール盤として、本来的で最も標準的なものが、「直立ボール盤」です。卓上ボール盤よりも大型ですので、大型のドリルが取り付けられ、本格的で幅広い加工が可能ですが、寸法が大きいので家庭用よりも、本格的な業務用、あるいはプロ用といえます。

直立ボール盤は、小さいもので15～30kg程度あり、プロ使用の本格的なものでは100kg以上にも及びます。運搬や設置場所の確保、設置には準備が必要になりますが、大型の加工も安定して行えるのが魅力です。

通常のボール盤は、主軸を垂直に上下して穴あけ加工をしますが、同じワークの異なる部分に穿孔する場合には、ワークをはずして再固定する必要があります。「ラジアルボール盤」であれば、その手間を解消でき、位置ズレの修正が容易です。

ボール盤の回転部分を主軸、ベースから延びる柱をコラムと呼びます。「ラジアルボール盤」には、その接続部分に可動域が設けてあり、ドリルの位置は上下左右前後、そして斜めに移動できます。稼働によるズレが生じないプロ仕様のボール盤です。

卓上ボール盤には、タッピング機能がついたタイプもあります。「タッピング」とはネジ穴立てをする機能です。1台で2つの役割をこなせるため効率よく作業ができますが、その分値段も高くなります。

通常の卓上ボール盤は穴あけ専用ですが、タッピング機能がある機種では、穴あけとネジ立ての作業はスイッチ切り替えで行います。ねじ立ての際、通常の卓上ボール盤では不可能な逆回転が可能です。

「磁気ボール盤」があります。穴あけを行う点では通常のボール盤と同じですが、持ち運びして、電磁石の力で鋼材に吸着し、穴あけを行います。現場ですでに建材として組み込まれている鉄鋼などに対しても簡単に使用できます。主にプロ向け工具です。

最大加工能力として、18～40mmの穴を最大板厚50mmまであけられます。大きすぎて卓上ボール盤には載せられないワークでも、上に乗せるだけで穴あけが行えます。ただしマグネットで吸着するといった特性上、木材への使用はできません。

卓上ボール盤の電源には、単相100V式と三相200V式の二つがあります。

DIYでもよく使われる工具のため、家庭用電源でも使える100V式が数多くラインナップされています。家庭用はこちらをおすすめします。

大口径穿孔用の機種になると三相200Vが必要になってきます。また、よりパワーが必要なタッピングボール盤は、ほとんどが三相200Vになっています。

まだあまりボール盤に触れた経験がないDIY初心者の方には、できるだけシンプルで、ベーシックな、「小型卓上ボール盤」がおすすめです。「卓上ボール盤」にくらべ構造が単純なので、メンテナンスもしやすく、効率よく作業を進められます。

「小型卓上ボール盤」は、全高350～400mm程のコンパクトなタイプですので、取り回しが容易です。また、専用の作業台でなくとも、手近なテーブルに設置して使用できる手軽さが特徴です。

効率を求めるなら先端の工具が交換不要な、プロ向けの「多軸ボール盤」や「多頭ボール盤」があります。多軸ボール盤は、2本以上の複数の主軸があり、それぞれ独立して先端工具や深さを決められます。

多頭ボール盤は、直立ボール盤が複数連結したような形です。多軸ボール盤と異なり、複数の加工を順番に施すような場合に最適です。専門的な機械ですので、ボール盤を工場で使用される場合は検討する価値があります。

回転数は、1分間に何回転するかを示すrpm（rotations per minute）の単位が用いられます。他にもmin-1の単位もあります。主に金属板を、6～13mm程度のドリルで加工するなら、300～1000rpmあたりを調節できるボール盤が最適です。

素材で比べますと、硬ければ硬いほど回転数を落とす必要があります。反対に、木材やプラスチックなどを細いドリルで加工する場合、10000rpm以上の回転数が必要となる場合があります。必ずご自身の作業に合った回転数のボール盤を選びましょう。

卓上ボール盤には、タッピング機能がついたタイプもあります。「タッピング」とはネジ穴立てをする機能です。1台で2つの役割をこなせるため、効率よく作業ができますが、その分値段も高くなります。

通常の卓上ボール盤は穴あけ専用ですが、タッピング機能がある機種では、穴あけとネジ立ての作業はスイッチ切り替えで行います。ねじ立ての際、通常の卓上ボール盤では不可能な逆回転が可能です。

通常のボール盤は、主軸を垂直に上下して穿孔加工をしますが、同じワークの異なる部分に穿孔する場合には、ワークをはずして再固定する必要があります。「ラジアルボール盤」であれば、その手間を解消でき、位置ズレの修正が容易です。

ボール盤の回転部分を主軸、ベースから延びる柱をコラムと呼びます。「ラジアルボール盤」には、その接続部分に可動域が設けてあり、ドリルの位置は上下左右前後、そして斜めに移動が可能です。稼働によるズレが生じないプロ仕様のボール盤です。

卓上ボール盤の最大加工能力は、鉄工13mm/木工24mmなどと表記されていますので、あけたい穴のサイズを確認してください。鉄工14mm以上の穴あけをする場合には、ドリルチャック＋ストレートドリルではなく、テーパーシャンクドリルでの穴あけになります。

卓上ボール盤の主軸には、ジャコブステーパー（JT）とモールステーパー（MT）の2種類があります。MTタイプであれば、テーパーシャンクドリルを使用できます。JTタイプであってもチャックアーバーを取り付けて軸を変換できます。

一般的「卓上ボール盤」は、全高でおよそ500～600mm程度、幅が200～300mm程度、奥行きが400mm程度ですから、これでは大きすぎて、部屋に置けない場合もあるかもしれません。そのような場合は、「小型卓上ボール盤」がおすすめです。

「小型卓上ボール盤」の場合は、全高300～400mm程度、幅200mm程度、奥行きが200～300mm程度ですので、お部屋のデスクで使えます。ネットでご注文の際は、届いてから置き場所がないと大変です。必ずサイズを確認して購入しましょう。

今回ご紹介の「卓上ボール盤」の値段を見ますと、10,000円台から40,000円台です。また、「小型卓上ボール盤」は、9,000円台から2,000円台です。それ以外のボール盤では、50,000円弱から400,000円程度までになります。このように10,000円から400,000円まで差があります。

このような価格差の理由は機能と性能の差によるものです。ラジアル機能やタッピング機能など高性能なほど高額です。先に予算を決めて、その中で十分な性能を持っているボール盤を選択するようにしましょう。

藤原産業は、兵庫県三木市の商社で、ハンドツール・パワーツール・ガーデンツールを開発し、主な販売先としてホームセンターや専門店に販売するツールサプライヤーです。ブランドはSK11として有名です。

SK11の卓上ボール盤は、低価格でありながら高い品質で、一般ユーザーからセミプロユーザーまで幅広い人気を集めています。ハンディタイプの電動工具と違い、敷居が高い卓上ボール盤も、手が出やすい価格で販売されています。

日本の電動工具のシェアトップメーカー。卓上ボール盤は1機種のみの展開です。国内メーカーとして定評のあるmakitaのボール盤は、プロからも支持を集める信頼性と安定性があり、大手メーカーならではの豊富なラインナップが魅力です。

その分、価格帯としては高めですが、昨今はライトユーザー向けの商品も出ていますので、どのメーカーのボール盤を選んでいいかわからない方は少々コストをかけても購入する価値があります。

リョービは、広島県に本社を置く世界的なダイカストトップメーカーです。プロ向けでありながらお求めやすい価格で、プロからDIYユーザーまで幅広い層から高評価を集めています。

ボール盤に関しては、卓上ボール盤を比較的安価で発売している為、入門用としておすすめです。DIYなどに使用するライトユーザー向けのラインナップが豊富で、シンプルなため扱い安く、高いコストパフォーマンスが魅力です。

国内ではマキタに次ぐ大手電動工具メーカーです。豊富な業務用卓上ボール盤のラインナップがあります。HiKOKIも国産メーカーとして信頼性があり、プロの間では電動工具に関してmakita派とHiKOKI派があるほどです。

makitaに比べるとラインナップでは劣る部分もありますが、電動工具に関してはトルク等のパワーにおいて高い評価を得るときがあり、ボール盤にもその特徴が出ていると言えます。また、「磁気ボール盤」が注目を集めています。

アークランドサカモトは、ホームセンター向けの工ツールサプライヤとして、「西の藤原」、「東のアークランド」と呼ばれます。また「GREATTOOL（グレートツール）」のブランドで、自社が全国展開するホームセンターで販売しています。

ボール盤ではなんと言ってもそのリーズナブルな価格が最大の魅力です。ボール盤の購入となると決して安い買い物ではありませんが、DIYやハンドメイド雑貨等に最適な小型のボール盤が人気で、黒を基調としたシンプルな見た目が特徴です。

ここではボール盤の安全な使い方を紹介します。まず、軍手は巻き込まれる危険が高いので、使わないようにしましょう。以下のような使い方をおすすめします。

1. 切粉（キリコ）から目を防ぐために保護メガネをかけます。
2. ワークをバイスで固定し、最初にセンタ穴ドリルを装着します。
3. センタドリルで少しだけ削り、先端を穴径の中心に合わせたら、ドリルに付け替えます。そのとき目標の穴径に合わせてドリルを選択します。
4. ドリルを空転させ、振れがなくなったら、穴あけをします。
5. 加工後、ドリルを手で旋回させながらバリを取ります。

ここまでは卓上ボール盤についてご紹介してきましたが、「高精度な穴あけをしたいけど、たまにしか使わないので、持っている電気ドリルでどうにか代用できないか」と仰る方もいます。

そんな方におすすめがドリルスタンドです。このドリルスタンドと電気ドリル・ドリルドライバーを組み合わせて、簡易卓上ボール盤として使えます。まずはこちらを試して、もっと精度が欲しい場合は卓上ボール盤を検討してください。

今回ご紹介の「卓上ボール盤」や「小型卓上ボール盤」は、値段的には10,000円程度から、数万円といったところですので、比較的リーズナブルですが、その他の「直立ボール盤」や「タッピングボール盤」になると、数10万円にもなり、高価になります。

もし、これらのボール盤が必要になった場合には、レンタルや中古品の購入も視野に入れるのがおすすめです。レンタルの価格相場は、2泊3日で3,800円、1週間で4,300円ほどです。ネットで探してみて、お近くに中古機械店やレンタル店があれば訪問してみてはいかがですか。

ここまでボール盤のおすすめランキング15選を紹介してきました。ここで紹介した製品はほんの一部で、他にもたくさんの種類のボール盤があります。本記事を参考に、今よりもっとDIYが楽しくなるような自分にあったボール盤を見つけましょう。