ダマスカス包丁のおすすめ人気20選｜本物は？最高級品も【口コミ・デメリット】

日本刀ってかっこいいですよね。光る刀身に浮き出る筋模様。そんなかっこよさを感じられる最高級の包丁がダマスカス包丁です。ダマスカス包丁とは、異なる鋼材を何層も重ね合わせた積層鋼で作られた包丁を指します。何層も重ね合わせられているため、波のような模様が浮かび上がります。

実は日本で製造されるダマスカス包丁が「かっこいい」と海外でとても人気です。日本でも多くの方が独特な模様に惹かれてダマスカス包丁を使っています。たくさん販売されているため、本物かどうか見極めるのも大事です。

そこで今回は、ダマスカス包丁の選び方やおすすめ商品のランキングと口コミ、高村刃物製作所の製品まで紹介します。購入を迷われている方はぜひ参考にしてください。記事の最後には、ダマスカス包丁の気になる話についても紹介しています。

ダマスカス包丁といえば美しくデザインされた刃の印象が強いかもしれません。しかし、ダマスカス庖丁の魅力は見た目のよさだけではなく、以下のようなメリットがあります。複数の鋼材に圧力をかける独特の製法がこれらのメリットを実現しています。

• 刃の模様が美しい
• 切れ味がいい
• 錆びにくく、耐久性に優れている

見た目の美しさや切れ味のよさなど、多くの魅力を持つダマスカス包丁にも、デメリットがあります。たとえば、製造にかかる時間や手間の多さによる、高めの値段設定もデメリットの一つです。他にも以下のようなデメリットが挙げられます。

• 製造に高い技術が必要
• 販売価格が高い
• 模様を長く楽しむためには、研ぎ方の知識が必要

三徳包丁は、どんな食材にも対応できるオールマイティな包丁です。「三徳」とは、肉・魚・野菜などに幅広く使えるため、ついた名称です。刃渡り15cm～18cmの物が多く、刃先が緩やかなカーブになっているのが特徴として挙げられます。

家庭でよく使われる包丁で、料理が初心者の方にも扱いやすいです。食材ごとに包丁を持ち変える必要がないため「万能包丁」とも呼ばれる場合もあります。最初に購入するのであれば三徳包丁がおすすめです。

牛刀は、もともとは西洋で使われていた包丁です。肉食がメインであった西洋から伝わったため、肉を切るのに適した形状をしています。長さは15cm～24cmとさまざまで、細身で切っ先が鋭くとがっているのが特徴です。

牛刀は切っ先が尖っているので、肉の筋などを切りやすく、食材を引き切るのに向いています。牛刀も三徳包丁のように肉・魚・野菜を切れますが、野菜の千切りは三徳包丁の方が向いています。肉料理をたくさん作る方や、三徳包丁の次の2本目として揃えたい方におすすめです。

中華包丁といえば、大きさと長方形が印象的ですね。中華包丁は大型で刃の幅が太く、切っ先は尖っていないのが特徴です。中華包丁は包丁の重みを利用して食材を切るため、他の包丁よりも重量があります。

中華包丁といえば、本格的な中華料理にしか使えないイメージがありますが、肉・魚・野菜などいろいろな食材を切れます。野菜の千切りはもちろん、肉や魚の骨を切れます。

中華包丁は刃の厚さにより薄刃・中厚刃・厚刃の3種類に分けられ、薄刃は肉や野菜を切るのに適しており、家庭向けです。

出刃包丁は魚をおろすための包丁です。魚の頭を切り落としたり骨を切るために、刃の幅が広く、三徳包丁と比べて重くなっています。骨を切られるように頑丈で切れ味がよく作られているため、魚だけでなく肉も切るのにも適しています。

刃が片刃になっているのが特徴で、切れ味が増し、魚の骨に当たらずにおろせます。三徳包丁などで魚を捌くと、刃こぼれしたりケガをしたりする危険があるので、魚を自分で捌きたい方は出刃包丁を使った方が安全です。

菜切り包丁は、野菜を切るための包丁です。中華包丁のような長方形で、刃の厚みが薄く切れ味がいいのが特徴です。

三徳包丁や牛刀でも野菜を切れますが、菜切り包丁で野菜を切ると菜切り包丁はまな板に対して刃先がすべて平行に当たるため、野菜の千切りやみじん切りが、つながらずきれいに切れます。

また、重さのある菜切り包丁だと、かぼちゃなど固い野菜も切りやすくなります。野菜中心の食生活を送っている方や、まとめて野菜をたくさん切る方におすすめです。

紹介した以外にも、用途に合わせた包丁があります。たとえば、ペティナイフやパン切り包丁です。ペティナイフはちょっとしたものを切りたい時にあると便利な包丁です。ダマスカス包丁の種類も豊富なので、買って損はないかもしれません。

パン切り包丁は、パンを潰さずにきれいな断面で切れます。食パンをよく食べる方や、自分でパンを焼いたりする方におすすめです。

他にもスポンジ生地用の包丁・羊羹用・飴用などそれぞれに特化した包丁があります。きれいに切りたいものがある場合、探してみるとぴったりの包丁が見つかるかもしれません。

料理好きな場合、さまざまな種類の包丁を使い分けている方も多いです。何本か一気に揃えるなら、セットで販売している商品の購入を検討しましょう。単品で買うよりもセットのほうがお得なものが多いため、コストを抑えられます。

包丁には、持ち手と刃が分かれている「分離型」と、持ち手と刃がつながっている「一体型」があります。それぞれ握り心地や洗いやすさが変わるので、どちらがいいか考えてから購入するのをおすすめします。

持ち手と刃の間に継ぎ目がない一体型は、衛生面で優れています。継ぎ目がないため、ゴミがたまらず簡単に洗えます。継ぎ目をスポンジでゴシゴシこする必要がないので、洗うのも簡単です。

また見た目がスタイリッシュで、継ぎ目がないので流れるようなフォルムが特徴的なので、シンプルな見た目が好きな方におすすめです。取っ手が壊れてしまったり取れてしまう心配もありません。

分離型の取っ手は、主に木材とプラスチックが使われます。分離型は取っ手が手に馴染みやすく包丁を握りやすいのがメリットで、長時間包丁を使っていても疲れにくいため、固いものを切るのが多い方や、包丁を持つ時間が長い方におすすめです。

しかし、分離型は長い間使用していると、取っ手の部分ががたついたり、壊れたりする場合があります。あまり乱暴に扱わないようにしましょう。また刃と取っ手の継ぎ目にゴミがたまりやすので、こまめに掃除する必要があります。

木製の場合は、手に馴染みやすく木のぬくもりが感じられます。木目のある木材であれば見た目も楽しめます。肌ざわりがいい素材なので、長時間包丁を握っていても疲れにくいです。

分離型なので柄の劣化がありますが、取っ手と本体の繋ぎ目にツバが付いているタイプがあります。ツバがあると水が取っ手に入りにくくなるため、取っ手が長持ちします。長持ちさせたい場合は、ツバのある包丁を選ぶのがおすすめです。

取っ手がステンレスの包丁は、一体型である場合が多いです。一体型のため取っ手が取れたりゴミがたまったりする場合がないため、衛生面に優れています。またステンレスの性質上、錆びにくく腐りにくいため、耐久性に優れているのがメリットです。

握り心地については、特に握りにくいなどはなく問題なく使えます。手が濡れていたりすると握りにくい場合がありますが、取っ手部分に凸凹模様をつけたりして滑りにくくしている商品もあります。また、ステンレスの包丁は食器洗浄機で洗えるものもあるので便利です。

包丁の取っ手の形が合わないと、固い食材を切るときに力が入らなかったり、細かい作業が思うようにできなくなったりします。基本的に直線よりも曲線的な物の方が握りやすいとされています。

取っ手がステンレスやプラスチックの包丁は、手の形に合わせた曲線や凸凹の形になっている場合が多いので、おすすめです。

ユニバーサルデザインの包丁も販売されています。取っ手が可動式で使う方によって調節でき、座ったまま包丁を使えたり、手に力が入りにくい方にも使いやすかったりするよう設計された商品があります。

一般的に切れ味がいいと言われているダマスカス包丁ですが、実際の切れ味は刃の芯材によって決まります。ダマスカス包丁は芯材に複数の鋼材を付け足して模様を作っているので、芯材と鋼材の素材を確認しましょう。

切れ味がいい芯材は、「V金10号」です。V金10号は最高峰のステンレスと言われています。炭素を多く含むため、硬度が高く切れ味がいいのです。またクロムを多く含むため、他の包丁よりも錆びにくいです。

ダマスカス包丁の最大の魅力は刀身の模様です。模様に惹かれて購入を考えている方も多いです。模様にもさまざまな種類があります。模様が細かいもの・大きいもの・模様が目立つもの・控えめなものなど、多種多様ですから気に入ったものを選びましょう。

機能性を優先して、デザインがいまいち気に入らないなどはもったいないので、先にデザインを選んで、そのあと切れ味や取っ手などの機能性を確認する選び方もおすすめです。

貝印は1908年の創業以来、包丁づくりを中心に展開してきた老舗メーカーです。貝印の創業の地である岐阜県関市、は鎌倉時代から刃物の生産が盛んでした。多くの名匠がおり、後に刀以外の刃物製品へ技術が受けつがれてきた歴史があります。

ダマスカス包丁は貝印の商品の中でも力を入れている包丁です。「関孫六」（せきまごろく）シリーズが有名で、日本刀を思わせる模様と切れ味は海外でも高く評価されています。コンポジットな特殊精密接合技術により、耐久性と精密性が非常に高い包丁が生産されています。

YAXELLは刃物を中心に調理小物やキッチン用品を生産する岐阜県関市のメーカーです。YAXELLの包丁は、使いやすさを追求しています。

ダマスカス包丁の「曜」シリーズは、切りやすさだけでなく握りやすさにもこだわっています。取っ手は収縮しにくく最高の握りごこちを追求しており、耐水性・耐薬品性・耐衝撃性に優れる点も魅力です。芯材にはV金10号などを使用しています。

Utakiはデザイン性に凝った商品が多いメーカーです。縞模様がびっしりと濃く刻まれている刀身や、ハンドルがカラフルで目を引くデザインであったり、形が八角形になっていたりと、どれも目を引くデザインでかっこよさを求める方におすすめです。

芯材には錆びにくく硬度や耐久性の高いV金10号を使用したダマスカス包丁が多く、切れ味もいいと評判のため、プレゼントにも人気があります。

Isshikiはアメリカ育ちの日本ブランドです。アメリカの大手ショッピングモールの売上本数で1位を取得した時もあります。世界での販売国数は28か国にも上り、海外でも人気のメーカーです。

芯材はV金10号（VG10）を使用しており、69層もの鋼材を重ね鍛造するため美しいダマスカス模様が浮かび上がっています。刀身にデポット加工（凸凹加工）を施し、食材を切った時に刃に食材がくっつかずに離れるようになっているのも嬉しいポイントです。

ドイツのメーカーであるツヴィリングJ.A.ヘンケルスの包丁もおすすめです。製造は日本でも行われており、縞模様の入ったデザインやロゴが入ったタイプなどのデザイン性に優れています。使いやすさにも定評があり、多くの方が愛用しています。

マイヤーの包丁はデザイン性に優れています。見た目が上質でおしゃれなデザインのものが揃っており、機能性だけでなくデザイン性にもこだわりたい方におすすめです。もちろん機能性も優秀で切れ味も申し分ありません。

家具だけでなく生活に必要なあらゆるものが揃うニトリ。ニトリでもダマスカス包丁が販売されており、お手頃な値段でダマスカス包丁が手に入ります。

ニトリのダマスカス包丁は一体型でオールステンレス製なので、洗いやすくお手入れが簡単で、食器洗浄機で洗えます。切れ味もよく、模様もはっきりと出ているので、コストパフォーマンスもいいです。初めて買う方や、どんなものか試したい方におすすめです。

キムタクが愛用しているダマスカス包丁は、高村刃物製作所の「打雲 花」です。高村刃物製作所のダマスカス包丁は、テレビドラマ「グランメゾン」で使用されました。そして、ドラマが終了した後に「打雲 花」がキムタクへ贈られています。

コスパのよさを重視する方には、ニトリのダマスカス包丁がおすすめです。三徳包丁が5,490円（税込）と他メーカーに比べて手が出しやすい価格です。

ただし、やはり普通の包丁よりは高価なので、あらかじめ予算を決めておきましょう。「刃が鋭く、食材を素早く切れる」など肯定的な口コミが多かったので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

また、ニトリでは、ダマスカスではありませんがセラミックやステンレスの三徳包丁・牛刀・ペティ・菜切りなど多様な商品が展開されています。ダマスカス以外の包丁も気になる方は一緒にチェックするのもおすすめです。

どんなに切れ味がいい包丁でも、使っていくうちに切れ味が悪くなっていきます。砥石で研ぐと切れ味が復活しますが、シャープナーを使ったダマスカス包丁の場合は通常の包丁よりも研ぎ方に注意が必要です。普通の包丁のように刃を寝かせたまま研ぐと、模様が消えてしまいます。

ダマスカス包丁の場合は、まず以下の材料を用意します。

1. ダマスカス包丁
2. 砥石

次に以下のようにして、研ぎます。

1. 刃身を10円玉2、3枚分程度浮かせる。
2. 刃先だけを砥石にあてるようにして研ぐ。

せっかくの模様ですから、正しい研ぎ方で模様を長く楽しめるように気をつけましょう。

ダマスカス包丁には錆びにくいステンレス鋼が使われている場合が多く、錆びの心配をする必要はそれほどありません。しかし日ごろから以下のポイントに気を付ければ、包丁の寿命をさら長く伸ばせます。

【錆を防ぐためのポイント】

• 洗った後は、すぐに水分をふき取る
• 拭く際はよく乾いた布を使う
• 庖丁スタンドなど、風通しのいい場所で自然乾燥させる
• 1ヶ月以上使用しない場合は、新聞紙にくるんでおく

ダマスカス包丁について調べると「ダマスカス包丁は偽物」と出てきますが、これはダマスカス鋼の名称に原因があります。古代のダマスカス鋼は美しい模様と素晴らしい切れ味を持っていましたが、この加工技術はすでに失われており、再現できません。

「ダマスカス包丁」とはかつてのダマスカス鋼によってつくられた刀剣の模様を再現しているものであり、「ダマスカス鋼」でつくられた包丁ではありません。このような経緯からダマスカス包丁が「本物ではなく偽物」と言われる場合があるのです。

【本物のダマスカス包丁の定義】

• 古代のダマスカス鋼そのものが本物という考え方
• 複数の鋼を重ね合わせた包丁が本物という考え方

独特な模様が特徴のダマスカス包丁ですが、模様だけでなく切れ味や耐久性も高い優れものです。使いやすい包丁を使えば気分も上がります。値段は高めですが、その分メリットも多いです。お気に入りのダマスカス包丁を使って、楽しく料理をしましょう。