半纏（はんてん）のおすすめ17選｜ユニクロやしまむらも！どてらとの違いは？

半纏（はんてん）は田舎のおじいちゃん・おばあちゃんが着るものといったイメージを持つ方もいますが、意外にも最近は若者の間で注目されています。冬場に着る半纏は「綿入れ半纏」と呼ばれ、とても暖かいのが特徴です。

ユニクロ・しまむら・無印良品などの身近なブランドでも取り扱われたり、イオンでは半纏の展覧会も開催されていたりします。素材やタイプも多く販売されているので、どれを選んだらいいか分からない方も多いです。

今回は半纏の選び方やおすすめ商品をメンズ・レディース・子供用などにわけて紹介します。自分好みの半纏を選べるように、購入を迷われてる方は参考にしてください。半纏のお手入れ方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

半纏は江戸時代から日本で愛用されている伝統的な上着です。とくにメジャーなのが綿入れ半纏で、こちらは防寒着として昔から多くの日本人に愛用されています。似たイメージがあるどてらは、半纏と同じく綿を入れて防寒性を高くした上着ですが、着物を少し大きくしたような形状です。関東ではどてら、関西では丹前と呼ばれており、半纏とは異なります。

古いイメージの半纏ですが、近年ではしまむら・無印良品など身近なブランドからも販売されているため、若年層にも注目されているアイテムです。また、暖房に使う電力の削減につながるため、エコなルームウエアとしても人気です。

一般的な半纏で、冬の寒い時期に着ると温かく、寒い部屋の中でもほっこり過ごせます。手首まで長さがあり、包まれている着心地を実感できるため、暖かい機能性を重視する方におすすめです。

手首までしっかりと包めば、外の冷たい空気をシャットアウトします。インナーをTシャツだけにしても十分温かく感じます。デザインも和テイストから洋風テイストまで幅広く展開しています。

奴（やっこ）と呼ばれる半袖型は、半袖から5分袖ほどの袖が特徴の半纏です。とても温かいうえに動きやすい機能性も備えているので、年齢を問わず人気があります。気温の高い夏にも着用でき、家事や炊事のときも動きやすいので重宝します。

ちゃんちゃんこを知っている世代にとって懐かしいスタイルなのが、袖なし型です。ベストタイプで通常の丈とロング丈があり、体型に合わせて選択できるのが魅力。重ね着もしやすいです。

また、袖がないので動きやすく、家事などの作業にも向いています。ダウンベストの代わりになり、衿の重なりがある新しい型も温かいと口コミなどで人気です。

半纏は綿や化学繊維をメインにしているものが主流です。暖かさかコスパか、重視する軸で選びましょう。

温かさ・肌触りのよさを求める方には、綿織物がおすすめです。価格はプリント柄よりもやや高くなりますが、長く使うものだからこそ肌への労わりが魅力です。

綿織物の半纏は目がしっかりと詰まっており、冬の寒さでも十分暖かいです。部屋がなかなか暖まらない、暖房代を節約したい方にぴったりです。

表地にアクリル・ポリエステルを使った化学繊維の半纏は、とても軽くて耐久性に富んでいるため若者の間で人気があります。とても軽いので、高齢者や肩こりがある方でも気軽に使えます。

表・裏地は化学繊維生地を使っていても、中綿が入っていればとても軽いうえに暖かく一石二鳥です。そして、何よりも価格が安いので、気兼ねなくまとめ買いできます。

半纏の表地と裏地の間に入れる中綿は、主に綿100％・ポリエステル100％・双方を使用したものにわかれます。羽毛を使用したものや、絹100％のものは高級品として扱われます。

最近では家族みんなで着られるように、メンズ用・レディース用・子供用と3種類に分かれています。冬の寒い季節も半纏を部屋で着ると暖房代が節約できます。

メンズ用半纏は、がっちりした男性体型向けです。多くのフリーサイズが、身長165から175センチメートル以上・着丈82センチメートル以上・身幅63センチメートル以上・胸囲80から104センチメートル以上で作られています。

男性は肩幅や胸幅サイズに合わせて半纏を選ぶと、失敗なく余裕を持って着用いただけます。

レディースタイプの半纏は、メンズ用よりもやや小ぶりで丸みを帯びた女性らしいフォルムが特徴です。冬場でも暖かいのはもちろん、軽量で動きやすく、レトロなデザイン性も魅力です。

特に花柄タイプの半纏は世代を問わず人気があり、カラーバリエーションも豊富です。素材にこだわりがない方は、カラーやデザイン重視で決めるのもおすすめです。

中綿仕立てであれば、小さい子供の予想がつかない動きにもしっかりと対応してくれます。軽くて動きやすい素材を使った半纏は、子供用にぴったりです。汚れても手軽に洗えます。

肌触りがよくて通気性にも優れ、汗をかきやすい子供であってももサラッとした着心地です。また、袖は五分・七分袖にすると食事のときも邪魔になりません。

10代から20代の男性には、無地で色や形をモダンに仕上げた「白根はんてん」がおすすめです。形を絞ってややタイトに仕上げたデザインは、おしゃれでスタイリッシュさもあります。

男性向きの半纏ですが、男女兼用で女性が着てもおしゃれだと好評です。

10代から20代の女性には、イギリスのタータンチェックにインスピレーションを得た、大きなチェック柄の「結はんてん」がおすすめです。和風の要素を取り入れながら、かわいい要素もちりばめられているためおしゃれで明るい雰囲気のものが似合う、若い女性にぴったりです。

30代から40代の大人の男性には、落ちついた色合いの半纏がおすすめです。昔ながらの味わい深い和の縞柄と、懐かしい手触りの「藍調はんてん」は口コミでも人気が高い商品です。

サイズも普通サイズから3Lサイズまでそろっているため、部屋の中でゆったりと着られるのが特徴です。

「なでしこやっこ」は半袖かつ、ドット柄のような刺し子調の織物が特徴です。パッチワークのような衿元はレトロな雰囲気を醸し出し、腕が自由に使えて家事がはかどる半袖タイプは、30代から40代ほどの大人の女性から人気を集めています。

50代から60代の大人の男性には、渋いデザインがおすすめです。一見無地のように見える七宝柄織りの「狐火はんてん」は、格好いい大人の男性を演出します。

薄地の半纏なので、部屋着としてはもちろんちょっとした外出用としても活用でき、「粋」な雰囲気を楽しめます。

華やかな色彩で長袖タイプの「夷草はんてん」は、ふんわりとした肌触りのよさと暖かさが特徴です。上品で派手すぎない、落ちついた色合いは大人の女性にぴったりです。

スタンダードな和の縞柄はノスタルジーを感じさせ、前面の大きめのポケットにはちょっとした小物を入れられるなど機能性もばっちりです。

「花絣四つ紐やっこ」は、久留米絣の花絣を大きく使った半袖半纏です。深みのある色合いは大人の女性にぴったりで、まるで作務衣のようなデザインもおしゃれ感があります。日本製のものは和風の柄が揃っているので、60代の女性にも合わせやすいです。

もちろん、機能性も十分。しっかりと温かさを逃がさずに、胸元まで保温ができるため、暖房のない寒い冬でも問題なく使えます。

第2次世界大戦が終わって間もない頃、福岡県久留米市の織物業者が綿入れ半纏の製造をはじめました。

もともと久留米では、江戸時代末期に井上伝が発案した久留米絣（くるめかすり）と呼ばれる織物が特産品としてよく知られていました。そのため、1960年（昭和35年）頃から、その名前にあやかって「久留米はんてん」と呼ばれています。

宮田織物は、綿入れ商品の生産を昭和40年から手掛け、半纏にもこだわりがある製造歴50余年の老舗です。布地のデザイン・織り・デザイン・裁断・裁縫をすべて手作業でおこなっています。工程のすべてを自社で生産した、純国産の綿入れ半纏が魅力です。

ファッションセンターしまむらでも、昭和のノスタルジックさを彷彿とさせる、レトロ感たっぷりの半纏が購入できます。5,000円程度が相場の半纏もしまむらでは手頃な値段で買えるのがメリットです。

コミック「PEANUTS（ピーナッツ）」とコラボした、しまむらの今年の新作スヌーピーの半纏が話題になっています。裏ボア付きの温かい仕様の半纏で、メンズ・レディースそれぞれをラインナップ。発売日の2023年10月21日にオンラインストアですぐ売れ切れた人気商品です。

ユニクロでは子供に人気の「鬼滅の刃」とコラボレーションした半纏が発売され、話題となりました。しかし、残念ながら現在では販売終了しています。欲しい方は、フリマアプリなどで探してみてください。

1980年に日本で生まれた無印良品は、「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」の3つの原則を基本にしていますが、半纏にも反映されています。半纏の素材には無印良品ならではのこだわりがあります。

「インド綿 フランネル半纏」は、自然志向の無印良品らしくオーガニックコットンを使用。暖かさはもちろん、部屋着の上から羽織っても快適な着心地なので、部屋でゆったりくつろぎたいときなどにおすすめします。

創業以来、アウトドア用品の進化の一翼を担ってきたモンベル。機能性や計量などをコンセプトにした商品開発が特徴ですが、半纏にもモンベルらしさが表現されています。

半纏の中綿は保温性と軽量を両立させるため、厳選された良質のダウンを使用しています。また、表地には撥水加工を、裏地には静電気を軽減する帯電防止加工を施しているのも特徴です。普段使いだけではなく、旅行へ持参しても活躍します。

綿入りの半纏を、いつまでも暖かく長く愛用するには、こまめなお手入れを普段から意識してください。ここからは綿入れ半纏の洗濯・保管など、お手入れ方法を紹介します。

冬の季節でも長く愛用していると汗がついて、汚れてしまう場合があります。洗濯していいのか迷ったときにおすすめの方法をチェックしてみましょう。

中綿が綿100％または綿80％でポリエステル20％の場合、綿入れ半纏の洗濯は1シーズン1回程度にします。洗濯機に入れるのではなく、軽くたたんで押すような感じで手洗いをしましょう。

洗濯機で脱水をしたい場合は、きちんとたたんで洗濯ネットに入れ、脱水時間は短めにするのがポイントです。脱水が終わったらしわを伸ばして、直射日光を避けて干すと長く愛用できます。

中綿が100%の半纏の場合は、手洗いではなくクリーニングに出しましょう。無理にゴシゴシ洗うと生地を傷めてしまうので、ふんわりといつまでも暖かく使うためにはクリーニングに出すのがおすすめです。

1シーズンに1回ほどの洗いになるため、いつまでも長くおしゃれな半纏を着るためにクリーニング後は直射日光が当たらないクロゼットやタンスにしまいましょう。

1シーズンに1回ほど洗濯をしてからしっかりと保管しますが、使用中も干すのを忘れないでください。2・3週間に1度ほど、裏返して午前中に1・2時間天日干しをしましょう。

中綿がふんわりし、綿切れもなくなって綿が全体に行き届き、着ているだけでポカポカしてきます。洗濯のときも同じように、裏返して天日干しすると快適に使用できます。

半纏の選び方・おすすめランキングを紹介しました。近の半纏はレディース・メンズ・子供用と品揃えやデザインも豊富です。お気に入りの半纏が見つかったら、綿入れ半纏のお手入れの仕方も活用してみてください。