カーインバーターのおすすめ12選｜正弦波タイプ・日本製メーカーも

キャンプ・車中泊・長距離のドライブといった場面で、スマホやノートパソコンなどの家電製品をバッテリーを気にせず使いたい、と思ったことはありませんか？「カーインバーター」はこうした車内でも家電を使いたいという要望に答えてくれる便利な人気アイテムです。

カーインバーターはパワーの強い車向けの電流を家庭向けの一般電流に変換し、車内でも手軽に家電製品が使えるようにしてくれます。車とカーインバーターを用意しておけば家が停電のときでも家電を自由に使えるため、実は今災害用アイテムとしても人気を集めているんです。

そこで今回はカーインバーターの選び方やおすすめ商品を紹介します。購入を迷われてる方はぜひ参考にしてください。また記事の最後には、カーインバーターの正しい使い方・注意点についてご紹介しています。こちらもぜひチェックしてくださいね。

カーインバーターには「矩形波(くけいは)」と「正弦波(せいげんは)」「修正正弦波(しゅうせいせいげんは)」の3種類の出力波形があります。出力波形の違いによって、使用できる家電や価格に違いが出てくるため、しっかりと使い方にあったタイプを選びましょう。

矩形波・正弦波・修正正弦波のそれぞれのメリット・デメリットを下表にまとめました。

矩形波タイプのカーインバーターは仕組みが簡単で価格が安いものが多い点が魅力です。コストパフォーマンスの面で優れており、コスパ重視のカーインバーターが欲しい方に最適です。

矩形波タイプは一部の家電製品が使えない点は気を付けましょう。一般の家電は「正弦波」を使うものが多く、それに対してカーインバーターが矩形波であると、相性の問題から安定性が低くなってしまいます。安定性よりもコスパを重視したい方におすすめです。

正弦波タイプのカーインバーターは、どの家電製品でも安定して使える機能性の高さが魅力です。家電製品の種類を問わず安定して電力を供給でき、災害時の停電対策としても十分に活躍してくれます。

正弦波タイプは価格が高いものが多い点に気を付けましょう。また、一部製品には「擬似正弦波」や「修正正弦波」といった出力波形が記載されています。こちらは正弦波に近い波形をつくる矩形波となっており、本来の正弦波とは違うため気を付けましょう。

修正正弦波・擬似正弦波は正弦波を真似て作られているものです。安価ですが、使用できる電気機が限られているため、購入前にチェックするのがポイントです。見た目は正弦波のようですが、曲線ではなく、角張った形となっています。

携帯・スマホの充電といった消費電力の小さい機器で使いたい場合には、150W程度のカーインバーターが最適です。スマホなどの充電に使われる電力は大きくても「10〜20W」程度となっており、こうした用途で使う場合には大きな出力は必要ありません。

150Wのカーインバーターであれば2〜3台の携帯・スマホを同時に充電したとしても、十分に役割を果たしてくれます。こうしたカーインバーターは価格も非常に安いため、コストパフォーマンスの面でも優れています。こちらもチェックしましょう。

ノートパソコンの充電にカーインバーターを使いたい方は「150W〜300W」程度の出力がおすすめです。ノートパソコンの消費電力はスマホから少し上がって50W〜100W程度となっており、少し大きめの出力が必要です。

150W〜300W程度の出力があれば、ノートパソコンの充電に加えて、モニターの給電・スマホ充電なども同時にこなせます。車内でノートパソコンなどを使いたい方は、150W〜300W程度のカーインバーターをチェックしましょう。

車中泊・キャンプの際などアウトドアに使いやすいカーインバーターが欲しい方は、1000W以上の出力がおすすめです。アウトドア環境で電気毛布などの消費電力の大きな家電を使うには、出力の大きいカーインバーターが必須です。

1000W以上のカーインバーターであれば、こうした消費電力の大きい家電を使っても、十分な電力の供給ができます。アウトドアでも使いやすいカーインバーターが欲しい方は、1000Wから1500W以上の出力に対応したカーインバーターをチェックしましょう。

ドライヤー・ケトルといった家電は意外と消費電力が大きく、大容量の出力を必要とします。災害時の対策にこうした家電も安定して使えるカーインバーターが欲しい方は、2000W以上の大出力カーインバーターがおすすめです。

小型のカーインバーターは車内のシガーソケットに接続して電力を変換するものが多くなっていますが、こうした大型のカーインバーターはバッテリーと接続して直接電力を供給します。一度に多くの家電を使用しても十分な電力を供給でき、停電時に活躍してくれます。

カーインバーターの最大出力についてもチェックしましょう。最大出力の大きなカーインバーターは突発的な消費電力の増大に対応でき、より安定して動作します。電化製品の多くは起動時に普段よりも大きな電力を一時的に必要とします。

こうした突発的な大きな消費電力に対応するために、カーインバーターは定格出力よりも大きな出力を一時的に出せるよう設計されています。ケトルなどの起動時に大きな消費電力を必要とする家電を使う場合は、この機能についてもしっかりチェックしましょう。

カーインバーターのコンセント口・出力端子の数についてもチェックしましょう。スマホやノートパソコンといった家電を接続するには、コンセントやUSB端子といった出力端子が必要になってきます。

事前に接続したい機器をある程度考えておき、どの端子がどのくらい必要か確認しましょう。スマホの充電を頻繁にする方は、充電ケーブルを直接差し込めるUSB端子を備えたものがおすすめです。

カーインバーターのサイズについてもチェックしましょう。カーインバーターは小型で取り回しやすいものから、大型でパワーのあるものまで幅広くラインナップされています。それぞれ特徴をチェックし、自分の用途にあったものを選ぶようにしましょう。

小型サイズのカーインバーターはシガーソケットに固定できたり、コンパクトでスペースをとらない点が魅力です。非常に取り回しやすく、価格も安いものが多いためコストパフォーマンスに優れています。

小型サイズのカーインバーターは、どうしても出力が小さくなってしまいます。しっかりとしたパワーを求める方には向きません。こちらは取り扱いがしやすく、コスパの高いカーインバーターが欲しい方におすすめです。

大型サイズのカーインバーターは、多くの家電を接続しても安定して電力を供給できるパワーのある点が魅力です。定格出力が大きいモデルが多く、消費電力の大きな家電を複数つないでも、しっかりと電力を供給できます。

大型サイズのカーインバーターは、重くて手軽に扱えずスペースをとってしまう点に注意が必要です。大型車など十分にスペースの余裕があると、設置がしやすく最適です。こちらはパワフルで安定した動作のカーインバーターが欲しい方におすすめです。

カーインバーターの静音性についてもチェックしましょう。カーインバーターは内部に溜まった熱を冷却するために、冷却用のファンが取り付けられています。動作時にはファンが高速で回る音が鳴り響いてしまい、煩く感じてしまうこともあります。

現在ラインナップされているカーインバーターは、こうした音のトラブルにも配慮して静音性を反映して設計されたものが多くなっています。静かなカーインバーターであればキャンプなど、使用範囲も広くなりおすすめです。

カーインバーターを選ぶ際は、対応しているバッテリー電圧についてもチェックしましょう。使用する車のバッテリー電圧にカーインバーターが対応していないと使用できません。

一般的な車のバッテリー電圧は「DC12V」となっており、カーインバーターも12Vに対応したものが多くなっています。しかしトラックなど大型車両で使う場合には「DC24V」が必要です。大型車両を扱っている方は必ずバッテリー電圧を確認しましょう。

カーインバーターは電流を扱うもののため、安全性のチェックが大切です。ほとんどのカーインバーターは、トラブルを防ぐために安全性を高めるいろいろな機能を搭載しています。

内部の温度が85°以上になった場合に自動で電源を切る機能や、逆接続保護・高電圧入力保護・高温保護回路といったさまざまな安全機能があります。こうしたカーインバーターの安全機能の有無についても、しっかりとチェックしておきましょう。

ここでは、さまざまな商品から安価な海外製メーカーから人気の日本製メーカーまで紹介しています。

2007年に中国で設立され、現在まで世界50か国以上でカーインバーターの売り上げを誇る人気の中華系メーカーです。人気の理由は、高性能ながらコスパのいい商品を販売しているからです。商品数も豊富なので、BESTEKなら自分の用途に合わせたカーインバーターを低価格で購入できます。

人気の300Wタイプなら、ゲーム・スマホ・カメラなどの小型家電の充電にぴったり。赤くてがっちりした外装も人気で、キャンプやお出かけに便利なアイテムです。

自動車関連のアイテムを企画設計・生産・販売している大橋産業。BALの名前も有名です。大阪府に本社を、支社を東京に置いているので、アフターサービスやサポートの面でも安心して使えます。

人気アイテムは正弦波の3awyインバーター。どんな家電も安心して使え、400W以上なら車内で炊飯器を使用できます。非常時や災害用に購入されている方も多い安心の国産メーカーです。

中華系が強いカーインバーターの中で、世界的に有名なオーストラリアメーカーがGIANDELです。正弦波の出力で、さまざまな家電に使用可能。接続ケーブルやリモコンなども商品に付属しているので、ひとつ購入すれば迷わずにすぐ使える点も魅力的です。

冷却ファン付きで、外装には丈夫なアルミ合金素材を使用しているので耐久性に富んでいます。アウトドア使用に大変心強いアイテムです。

1978年に神奈川県で創業したカーアイテムの製造・販売を手掛けるメーカーです。自社工場で製造される商品は、アフターサービスも万全で、安心の国内メーカー品として人気があります。

商品はバッテリー接続タイプとシガープラグ電源タイプの2種類があり、小型から大型モデルまで種類豊富に取り揃えています。危険な状態になった際に自動的に電源が切れるシステムになっていて、トラブルを未然にガードしてくれます。

大自工業は、1962年に大阪で創業したジャッキやレンチなど自動車関連のさまざまな製品を販売しているメーカーです。またメルテック（Meltec）ブランドでポータブル電源やインバータ―なども販売してます。

メルテック（Meltec）のインバーターは、1800Wや1000Wの正弦波インバーターから低価格で手軽に使える矩形波出力のタイプをメインに品揃えしています。家電製品によっては矩形波では使えないケースもありますので、事前に確認した上で購入してください。

※修正正弦波にはさまざまな言い回しがあるので、メーカー記載通りに表記しています。

カーインバーターはネットショップで購入するほかにも、身近なオートバックスやホームセンターなどでも店頭販売されています。実際に目で見て購入すると、思ったよりもサイズが大きかった、といった購入後のトラブルを防げます。

どこで売ってるのがいいか迷う方や、なるべく安全にカーインバーターを手に入れたい方は、こうした店頭での購入も検討しましょう。またネット経由で購入する場合は、失敗のないように口コミやレビューなどをしっかりチェックしてから選ぶことが大切です。

ほとんどのカーインバーターは後付けのコンセントタイプのため、車内のシガーソケットにケーブルを差し込むだけで簡単に使えます。カーインバーターを用意したら、車内のシガーソケットにしっかり差し込み、電力を供給しましょう。

このほかに一部の大型カーインバーターには、シガーソケットからではなく、車のバッテリーと接続して直接電力を供給するものもあります。メーカーのスペック表を確認し、バッテリー接続となっている場合は、しっかりバッテリーに繋ぎましょう。

バッテリーにカーインバーターを直接繋ぐ場合には、いくつか注意するポイントがあります。まずカーインバーターを接続する前に、エンジンを止め、バッテリーのプラスとマイナスをしっかり確認しましょう。

プラス・マイナスにケーブルを繋いでいきます。プラス端子に繋ぐ際は、車のボディに触れないようにするのが大切です。車のエンジンをかけてから、インバーターの電源を入れたら完了です。

カーインバーターを使う際には「バッテリー上がり」にも注意が必要です。カーインバーターは車のバッテリーから電力を供給するため、車のバッテリー自体の性能によっても使用できる電力の大きさが変わってきます。

車のバッテリー容量が小さいのにも関わらず、消費電力の大きい家電をカーインバーターを介してたくさん使ってしまうと、バッテリー上がりが起こってしまう危険があります。

カーインバーターで消費電力の大きな家電を使う際は、車に載せているバッテリー容量が大きいかどうかもチェックし、バッテリー上がりに注意しましょう。

カーインバーターはキャンプ・車中泊・長距離のドライブ時に活躍するだけでなく、災害時の停電対策にも有効なアイテムです。今回の紹介を通して、ぜひご自身にあったカーインバーターを見つけてください。