スライド丸ノコの人気おすすめ10選｜DIYにも！マキタやハイコーキなども

近年、自分の手で家具を作ったり家の中をリフォームしたりするDIYが大きなブームです。多くの場合使用されるのは木材で、それらを自らの手で加工すれば、さまざまなものを作れます。

しかし、いざ木材の切断をしようと思ったとき、普通のノコギリではまっすぐ切るのも、たくさん切るのも大変ですよね。そんなときにおすすめしたいのがスライド丸ノコです。スライド丸ノコは便利な卓上タイプもあり、地道にノコギリを使うよりも材木を簡単かつきれいに切断できます。

本記事ではスライド丸ノコのおすすめ商品のほか、選び方についても解説します。マキタ・ハイコーキの人気商品もピックアップしますので、ぜひ最後までご覧ください。

スライド丸ノコには、アームで固定されたチップソーと呼ばれる刃物が装着されていて、ハンドルを握ると刃が回転し、部材を切断できます。

誰でも簡単に扱えるだけでなく、誰が使ってもキレイな切断面になるので、職人さんだけでなく家庭のDIYにも取り入れられている電動工具です。

スライド丸ノコでは、木材や金属の切断をする際に角度を任意で決められます。切断できる角度は0度から45度まで自在です。

ノコギリでの切断であれば、毎回墨だしをする必要がありますが、スライド丸ノコでは一度角度を決めて固定してしまえば、全く同じ角度での切断が可能となります。

結果として、何本でも正確に同じ角度できれいに切断でき、木材を使った箱の製作なども簡単にこなせるようになります。

スライド丸ノコでは、角度だけでなく深さの設定もでき、深さを設定すると溝切りが容易になります。また、溝切りを繰り返して不要な部分をカットすれば切り込みを作るのも可能です。柱の組み合わせ部分などを切り込みで容易に加工したい方におすすめです。

いかに墨出しをしていたとしても短く切ってしまい、部材を無駄にしたくないとの思いから、数ミリ長く切ってしまう場合があります。この数ミリを調整するためにカンナやヤスリを使って調整する人も多いですが、スライド丸ノコを使えば数ミリであっても簡単に削れるようになります。

最もオーソドックスなタイプのスライド丸ノコがAC電源式のスライド丸ノコで、コンセントに差し込むと使用できます。コンセントに差し込むだけなので、充電をする手間などは不要になりますが、コンセントの差込口がなければ使用できないデメリットもあります。

また、重量も重たいものが多く持ち運びには不便な一面もあります。

充電式のスライド丸ノコは、その名の通り充電すると使用でき、バッテリーもインパクトドライバーなどに使われているバッテリーを使用できます。メーカーが違うバッテリーは使えないので、電動工具をそろえる際にはメーカーを統一させておきましょう。

また、比較的重量も少ないものが多く、持ち運びにも役立つため愛用する職人も多いです。

卓上型丸ノコは机などに固定して使えるタイプです。AC電源タイプ・充電タイプでは手ぶれの恐れがありますが、卓上タイプは固定式なので手ぶれの心配がありません。

ちなみに最大切断幅は刃径の大きさに左右され、刃径300mmだと切断幅200mm程度、刃径200mmの場合は切断幅100mm程度です。

スライド丸ノコは、安全性・機能性に優れています。切断能力も非常に優れているので、家庭のDIYに最も適したタイプです。

スライド丸ノコのメリットは以下のようになります。

• 手持ち式に比べて安全
• 固定するため手ブレが起きにくい
• 角度の付いた切断も正確にできる
• レーザーマーカー付きなら墨線合わせも簡単、一発切断が可能

スライド丸ノコなら、作業台に設置して使用するため、手ブレの心配もなくまっすぐ正確に切断できます。精度が格段にアップし、作業効率が上がるところが大きな魅力です。

スライド丸ノコのデメリットは以下のようになります。

• 重量があるため移動が大変
• 比較的大型なので設置スペースが必要
• 粉じんが多いため集じん能力を確認する必要がある

スライド丸ノコは重いので移動には不向きなうえ、収納や作業時にもある程度のスペースが必要です。また、粉じんが飛散するため、集じん能力があるかどうかを確認しましょう。

スライド丸ノコとよく似た機械に丸ノコがあります。どちらも円盤状のノコギリが回転して裁断しますが、この二つの機械の大きな違いは機械本体を移動できるか否かです。

丸ノコは通常のノコギリと同じように機械自体を動かし、固定している木材のところへ丸ノコ自身を持っていき切断します。それに対し、スライド丸ノコは本体に土台が固定されており、そこへ木材を持ってきて切断する方式です。つまり、丸ノコは操作性に、スライド丸ノコは安定性に優れているといえます。

スライド丸ノコには、商品によって最大切り込み深さが違っており、定められた以上の深さは切断できません。同じ外径の刃を使用していても、スライド丸ノコが変わると切断できる深さも変わっていくので、実際に切断したい深さから選んでおきましょう。

また、0度で切断できた深さであっても、45度など角度を変えると切り込みの深さは短くなってしまいます。家庭で使う場合は45度で40mm以上の深さがおすすめとなります。

スライド丸ノコには、それぞれ回転数が明記されています。この回転数は直接スライド丸ノコのパワーとなりますので、回転数が多いほどパワーのあるスライド丸ノコとなります。

パワーが大きければ大きほど、素材を簡単に切断でき、高回転数のスライド丸ノコであれば、材木を切断してもまるで紙を切断しているかのような軽さになります。

また、高回転で切断すると、跳ね返りなども少なくなるのでより安全に使用できます。できるだけ高回転のスライド丸ノコを選ぶのをおすすめします。

スライド丸ノコのベース部分には、鉄・アルミ・フッ素樹脂加工の3つの種類があり、同じ刃を使っていてもベースによって引き出せる能力が違ってきます。

主に使われているベースは、アルミかフッ素樹脂加工のベースが多く使われていて、これらのベースであれば滑りもよく歪みも出にくくなります。

ベースが鉄の場合は、滑りにくく歪みやすいとあまり使い勝手もよくありませんんおで、ベースが鉄のスライド丸ノコは避けましょう。

スライド丸ノコは便利な機械ですが、切断の際に生じる粉塵は大量に吸い込むと呼吸器や肺機能に悪影響を与える可能性があります。特にDIYでスライド丸ノコを使う場合は自宅で使う機会が多くなるので、通常の作業場などに比べてスペースが狭く、危険性が大きいです。

こういった危険性を減らすためにも、スライド丸ノコを使う場合は、集塵袋がついているもの、集塵機に接続されているものなど、集塵性能の高いものを選ぶようにしましょう。

スライド丸ノコで木材などを切断する際、切り込み位置の目安を表示するツールとしてレーザーマーカーが付いている商品があります。切断部分の見当をつけやすくなるメリットがありますが、そこまで精密ではないので、あくまで大体の目安にすぎないと理解しておきましょう。

さまざまなメーカのスライド丸ノコをカタログなどを見ても、なかなか決断しにくいかもしれません。そんなときには、レンタルで試してみて一番使いやすいものを選ぶ方法もあります。

電動工具をレンタルしている工具のレンタル会社もありますので、そこでレンタルすると実際の使い心地を体験できます。

レンタル費用も2,000円〜3,000円程度と高額ではないので、いくつかの種類で迷った時にはレンタルするのも一つの方法となります。

日本ブランドの電動工具といえばマキタと言われるほど、多くの職人さんに愛用されているメーカーで、信頼性の高い電動工具メーカーです。

スライド丸ノコだけでなく、インパクトドリルや集じん機や園芸工具など、さまざまな電動工具を製造販売しており、バッテリーの使い回しができます。

充電式のスライド丸ノコを求めていて、一つでもマキタの電動工具を利用しているのであれば、バッテリーの使い回しができるマキタのスライド丸ノコがいいかもしれません。

マキタと並んで電動工具のメーカーといえば日立工機と言われるほど老舗の電動工具メーカーで、品質が高く壊れにくいと評判で、根強いファンがいるのが特徴的なメーカーです。

日立工機のスライド丸ノコには、マルチボルトの36Vを搭載しているスライド丸ノコがあり、充電式でありながら100Vタイプと同程度のパワーがあると言われています。

また、日立工機は軽いタイプが多いのも特徴です。持ち運びに便利でパワーがあるため、職人さんに多く使われるメーカーとして人気があります。

国内メーカーであるRYOBIは、スライド丸ノコも本格的な商品ばかりです。価格も安いものが多くDIY目的で購入する人が多いメーカーとして支持されています。

ただし、RYOBIの電動工具はプロ用の性能面で他社に劣りがちです。そのため、職人さんよりもDIYなどの家庭向けの電動工具を購入したい方に向いています。

日立やマキタが日本を代表する電動工具メーカーであれば、BOSCHは世界最大の電動工具メーカーです。BOSGHの商品は安全性が高く、二重絶縁＋エルゴノミクス＋軽量強化樹脂ボディといった3つの特徴を持っています。

また、現在使われている電動工具のベースを作ったのがBOSCHとなっていて、世界規模で革新的な電動工具を世に送り出しています。

HiKOKI（ハイコーキ）は日立工機を前身とするブランドであり、パワフル・耐久性が高い・精度が高いの三つの特長をあわせ持つ商品を販売しています。

他の特長としては強力なマルチボルト蓄電池を採用している点が挙げられます。これにより可能となったコードレスの電気工具は業界においてシェア率が高いです。

丸ノコの形状・タイプによっては、レーザーを後付けできる場合があります。たとえば総合ワークツールで有名な山真製鋸（YAMASHIN）のレーザーチョークアタッチメントは、スライド式のほか電動・卓上タイプの丸ノコにも装着可能です。レーザー機能を手軽に追加できるため、有効に活用しましょう。

スライド丸ノコは真ん中にあるチップソーの部分が回転して木材を切断します。したがって、スライド丸ノコを購入する際には、チップソーについてもしっかりとチェックしておく必要があります。ここでは、適切なチップソーの選び方についても学んでいきましょう。

スライド丸ノコは本体性能もさることながら、実際に切断をするチップソーによっても大きく能力が変わってきます。

また、メーカーが違っているからと他社メーカーのチップソーを使わない人も多いですが、外径と内径が同じであればメーカー問わずに使用できます。

また、チップソーには木材用・金属用など用途に応じて使い分けをすると、よりキレイに切断できます。

チップソーのサイズは主に、147mm・165mm・190mmの3種類が使われています。

多くの人は真ん中の165mmのチップソーを選びますが、0度で切断するのであれば57mm切断できますが、45度であれば38mmまでしか切断できません。

主な用途として45度での切断を考えているのであれば、165mmでは2×4材を切断できないので、190mmのチップソーを選びましょう。逆に0度でしか使用しないのであれば165mmで十分です。

高性能なほど高価で取引されているスライド丸ノコですが、値段を抑えるために中古の商品を購入するときにはいくつか注意点があります。

まず、スライド丸ノコは精密機械であるため、中古であれば多少なりとも性能が落ちている可能性はあります。特に、スライド丸ノコの心臓部分となる裁断機の部分に不具合が生じていると木材の切断すらままならないので確認しましょう。

中古品はメルカリやヤフオクなどオンライン上での取引が大半を占めますが、性能を確認するためにも購入前には出品者に細かく状態を確認してください。実際に手に取って確認したい方は、店舗型のリサイクルショップへ行くのがおすすめです。

今回は、職人さんだけでなく家庭のDIYにも活躍するスライド丸ノコを紹介しました。スライド丸ノコがあるのとないのとでは、作業効率が格段に違ってきます。非常に便利なだけでなくキレイに切断できるので、家庭のDIYで木材や金属などの切断を考えている人は、ぜひ一度スライド丸ノコを検討してみてください。