猫用歯磨きのおすすめランキング15選｜水に入れるだけ・舐めるだけも【口臭ケア】

猫も口腔ケアをしないと歯垢が溜まり、歯周病などの口内トラブルにつながります。歯周病はさまざまな病気の引き金となり、愛猫の命を脅かす可能性も。飼い主がこまめに歯磨きなどの口腔ケアをするのは、猫の健康にとって大切です。

犬と比べて猫はなかなか飼い主の言うとおりにしてくれないため、歯磨きもしにくくおろそかになりがちです。歯磨きを怠って歯周病になると、次のような症状が出てきます。

• 口臭がする・血が出る
• 歯がぐらつく・歯石が付く
• 口内炎になりやすい
• 固いものを食べなくなる
• 痛みのため顔を傾けてご飯を食べるようになる
• くしゃみ・鼻水・鼻血

歯磨きが苦手で用心深い猫には、「食べるタイプ」の歯磨きグッズがおすすめです。サプリなどは餌に振りかけて与えられるので、バレずに猫の歯磨きができます。また、歯磨きは忘れがちなケアなので手軽さも魅力です。

食べるフードタイプは、成分もほとんどが乳酸菌や食品由来のもが多いです。与え始めるタイミングはミルク離れをして、離乳食を開始した歯が生え始めたころがベストです。

水を飲むのが好きな猫には「スプレータイプ」や「デンタル液」の液体歯磨きグッズがおすすめです。液体タイプの飲む歯磨きなら水に混ぜるだけで歯磨き効果を期待できる優れもので、猫も飼い主も楽にケアができます。

こういったタイプの猫用歯磨きグッズは、猫に有害にならないハーブ成分などが含まれています。1回の使用量や水の交換など、商品の使い方をきちんと守って歯磨きをしてください。

飼い主の手軽さを重視しつつ、しっかりと口内をケアしたい場合は「舐めるだけのタイプ」が便利です。口を開けてくれるけど歯ブラシは苦手な猫には、ペースト状の歯磨き粉を舐めさせるだけのおすすめグッズです。

おやつタイプや水に舐めるタイプよりも、歯磨き効果を高めてくれる成分が多く含まれている商品が多いので、歯周病の猫におすすめです。

ガムが好きな猫やおもちゃで遊ぶのが好きな猫には、「噛むタイプ」の歯磨きグッズがおすすめです。特に子猫の場合は無理やり歯磨きをしてしまうとトラウマになってしまうケースも。

まずは楽しみながら歯磨きができるグッズで「歯磨きは楽しい」と覚えさせれば、今後の負担にならないのでおすすめです。なかにはまたたび入りの商品もあるので、猫の月齢や好みに合わせて選んでください。

口を触わられたり、開けられたりする行為に抵抗のない猫には、歯磨き自体に慣れさせるために「シートタイプ」や「ガーゼ」を使うのがおすすめです。飼い主がウェットシートやガーゼを指に巻き付けるだけで拭き取って歯磨きが可能です。

シートタイプは、汚れが目に見えてわかりやすいのもメリット。使い捨てなので洗浄をして清潔にして置いておく必要がなく、猫の歯磨きが初心者の飼い主にもおすすめのグッズです。ガーゼは指にはめるタイプもあるため、チェックしてみてください。

猫がシートタイプの歯磨きに慣れてきたら、「指ブラシ」の歯磨きグッズにステップアップをおすすめします。歯ブラシを使用するよりも、もともと慣れた飼い主の手で磨いてあげると猫も落ち着きます。

指ブラシタイプの歯磨きグッズは、布製のものから歯ブラシのように先端にゴムでブラシがついたものまでさまざまです。猫の好みや使いやすさに合わせて選んでください。シートタイプが苦手な猫にもおすすめです。

本格的に猫の歯磨きをするなら、「歯ブラシタイプ」の猫用歯磨きグッズがおすすめです。人間のようにブラシで1本づつきれいに磨けます。ブラシが360度ついているタイプもあり、転がすだけで磨けて使いやすいです。

また、歯の隙間の歯垢も掻き出せるので、より丁寧なケアが可能です。人間のように歯ブラシを使いたての猫は歯茎から出血をする場合があります。磨いていくにつれて出血しなくなり、歯茎のマッサージ効果も見込めます。

歯の隙間の歯垢をしっかりと取り除きたい場合は「スケーラー・ピックタイプ」の歯磨きグッズがおすすめです。見た目は先端が尖っている形状のもので、人間の歯医者で見かけるような金属製のピックです。

歯の表面や歯茎と歯の隙間を削り取るように掃除をするグッズで、歯垢を取って口腔内の乾燥や臭いのある食べ物を食べた際の口臭対策にもつながります。初心者の方は扱いづらさを感じる可能性もあります。硬く尖っているので猫の怪我にも注意をしなければなりません。

猫の歯をきれいに磨けて負担にならないかどうかが猫用歯磨きグッズの選び方ではとても大切です。しかし、手間のかかる歯磨きグッズを購入すると、時間のない飼い主の場合はこまめなケアが難しくなります。

猫の負担だけでなく、飼い主が使いやすいかどうかも考慮して猫用歯磨きグッズを選ぶのも重要なポイントです。手間をかけずに愛猫の歯磨きをおこなえるように、ライフスタイルなども考慮して選んでください。

猫の口は小さく、敏感な猫は口にものが入るのを嫌がる場合もあるので、歯ブラシのヘッドは小さめのものが適しています。特に「マイクロヘッド」と表示されたものは口に入れやすく、異物感も最小限です。

歯と歯の間や歯周ポケットは歯の表面よりも汚れがたまりやすく、磨きにくいです。そうした場所まできれいにしたいなら、ブラシの毛が細いものを選びましょう。0.05mmの超極細毛を使った歯ブラシなどもあります。

粘り気が少なく猫が親しみやすいタイプの歯磨き粉が「ジェルタイプ」です。粘り気が少ないため口の中に歯磨き粉が広がりやすく、猫の歯磨き初心者の方にも簡単に使えます。見た目も無色透明で猫の警戒心も和らげるメリットもあります。

簡単に歯磨きができるので、歯磨きデビューをしたばかりの指歯ブラシを使っている猫におすすめです。歯磨きジェルは人間のように使用後に猫の口をすすぐ必要はありません。

歯周病が酷い猫には掃除効果の高い「ペーストタイプ」がおすすめです。ジェルタイプよりも粘り気が強く、色がついている商品が多いのも特徴。成分に酵素やサルチル酸を使用したものが多く、掃除効果が高いのも魅力です。

歯ブラシと合わせて使用すれば、きれいに歯を磨けます。嗜好性にこだわった商品も多く、さまざまなフレーバーがあるので、猫の好みに合わせて選ぶと嫌がらずに歯磨きができます。ジェルタイプと同様に、歯磨き後に猫の口をすすぐ必要はありません。

どうしても歯磨きを嫌がってしまう猫には、「おもちゃの歯磨き」の使用がおすすめです。掃除効果は低めですが、遊びながらケアができて、口に異物を入れるのに慣れてもらえます。

シリコンタイプや布と素材はさまざまです。愛猫がどの種類の素材が好みかで選んでください。おもちゃの場合、壊れた際に誤飲の可能性もあります。こまめに飼い主がチェックをしてあげてください。

また、汚れが溜まってしまうのもおもちゃの歯磨きの特徴です。こまめな掃除や消毒をして、清潔な状態で猫に与えてください。

歯の汚れが「歯垢」で、それを放置すると「歯石」になります。歯石は歯垢と違い硬くて落ちづらいため、一度できてしまうときれいに取り除くには歯石除去が必要です。また、でこぼこした歯石の上に歯垢が溜まって落ちづらくなる悪循環を引き起こします。

歯垢は毎日できるもなので、猫の歯磨きは1日1回が理想的な歯磨きの頻度です。少なくとても3日に1回を目安に歯磨きをすると、歯石を防げます。

いきなり歯ブラシで歯を磨こうとしても、嫌がってしまう猫がほとんどです。次のようなやり方で、徐々に慣れさせていきましょう。子猫のうちからできればベストです。

1. 口を触られるのに慣れさせる
2. ガーゼ・歯磨きシート・指ブラシを使って歯磨き
3. 歯ブラシを使って歯磨き

慣れるのに数か月かかる猫もいるので、根気が必要です。はじめのうちは下記のようなペースト状のおやつを活用するとやりやすくなります。

猫の歯磨きは、リラックスしている時がベストタイミングです。機嫌がよく喉を鳴らしているタイミングなら、スムーズに歯磨きをさせてくれる可能性があります。また、リラックスをしている時以外にも眠そうな時や遊び疲れた時を狙うのもおすすめです。

嫌がる猫に無理強いをしてしまうと、二度と歯磨きをさせてくれなくなるかもしれません。嫌がるときは無理をせず、愛猫がリラックスをしていてストレスに感じないタイミングを狙ってください。

歯磨きを嫌がる場合、飼い主の磨き方に問題がある可能性もあります。猫の歯の生え方を理解して、優しい歯磨き方法でケアをしてください。

歯ブラシは歯の根本に対して45°の角度をつけて、小刻みに揺らすように磨いてあげてください。力を入れすぎると歯茎から出血をしてしまったり、痛みで猫が嫌がってしまいます。

可能な場合は、猫の頭を包み込むように手で押さえながら上唇を持ち上げて歯を出すように磨くときれいにブラシングができます。

歯磨きは飼い主にとっても手間や時間がかるケアです。手間に感じて歯磨きをサボってしまっては意味がありません。無理せず毎日の歯磨きケアをするには、おもちゃやおやつで簡単に行うのもひとつの手です。

おもちゃやおやつは歯磨き効果は低めですが、美味しく食べたり楽しく遊んだりしながら歯磨きできます。また、猫に与えるだけでいいので飼い主の手間もかかりません。まずは歯磨きを毎日続けられるよう、おもちゃやおやつも活用してください。

いろいろな猫用歯磨きグッズを購入して使ってみても、負担になりにくい歯磨き方法を実践しても、猫が歯磨きを嫌がってしまう場合があります。そういうときは無理をせずに、動物病院やサロンでプロに歯磨きをしてもらってください。

動物病院やサロンでは、猫の負担にならない優しい歯磨きを丁寧にしてくれます。猫の気持ちを落ち着かせるだけではなく、嫌がる猫に噛まれてしまうといったトラブルを避けるためにもおすすめです。

永久歯が生えそろう生後4～6か月までには歯磨きをできるようにしましょう。子猫のうちの方が慣れさせやすく、飼い主が噛まれた場合も危険が少なくすみます。なお、歯磨きを始めたばかりのうちは、まだ歯や歯茎が弱く出血する場合があるので、優しく行いましょう。

猫には人間用歯ブラシは使用しないでください。人間用の歯ブラシは猫にとって、毛先が硬すぎて歯茎を傷めてしまいます。歯ブラシだけでなく、歯磨きペーストも人間用はNGです。特にミント入りやキシリトール入りは、猫を興奮させたり、低血糖や肝障害の原因になったりします。必ずどちらも猫用のものを使用してください。

今回は猫の歯磨きグッズの選び方とおすすめ人気商品をランキング形式でご紹介しました。猫の歯磨きといってもやり方やグッズの選び方はさまざまです。ぜひこちらの記事を参考にしてください。