袴用ブーツおすすめ11選｜編み上げじゃないタイプも！しまむら・GUで買える？

明治時代の文化の大転換期に、洋装の浸透とともに女学生の袴とブーツのスタイルが広まりました。自転車に乗ったりスポーツを楽しんだりと、活動的で革新的な新しい女性像の象徴として現代の卒業式にもその和洋折衷スタイルは受け継がれています。現代では、そのクラシカルなスタイルに憧れを抱きながらも、草履とどちらにするか迷われている方もいるのではないでしょうか。

実は袴用ブーツには雨にも強くまだ寒い3月でも安心で、慣れない草履よりも履きやすい利点があります。更には、定番の黒の編み上げブーツ以外にも流行りの白色ブーツやヒール無しのもの、編み上げじゃないものなど種類はさまざまです。しかし、しまむら・ユニクロ・GUなどで安く購入できるかも気になるところでしょう。

そこで今回は、袴に合うブーツの選び方やおすすめ商品をご紹介します。普段使いできる商品も必見です。また、最後に袴用ブーツの代用品やレンタルについてもお伝えしています。購入を迷われている方やどこで買うか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

袴にブーツを合わせようか悩んでいる方は、ブーツを合わせるメリット・デメリットをチェックしてみましょう。下記で草履を合わせた場合との違いもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

袴にブーツを合わせる1番のメリットは、歩きやすい点です。草履は足が痛くなりやすく、冷えやすいため長時間歩くのには向きません。ですがブーツなら分厚い靴下を履けたり、悪天候の場合でも足元が濡れにくかったりします。ただ、袴にブーツはおかしいのではないかと心配になる方もいます。

袴にブーツはおかしくないですし、普通のブーツでも代用可能です。しかし、すべてが袴に合うブーツとは限りません。普段使いできるものを選びたい方が多いでしょうが、袴にマッチするものかをしっかりと考えながら選びましょう。

袴にブーツを合わせる1番のデメリットは、脱ぎ履き・紐結びなどに手間がかかる点です。草履はブーツと違いスムーズな脱ぎ履きができます。しかし、草履は前項でもお伝えしたように、天候によって濡れてしまったり冷えやすいといったデメリットがあるため、何を重視するか考慮して選びましょう。

また、ブーツを選ぶと草履着用時よりカジュアルに見える可能性があります。見た目のイメージは袴のデザイン・カラーによっても大きく左右されるので、ブーツを合わせる場合には袴とのバランスを意識しましょう。

数多くある袴用ブーツの中から自分に合った袴用ブーツを選ぶために、いくつかの大事なポイントがあります。「袴との色のバランス」「丈」「袴との全体のシルエット」「ヒールの高さや太さ」「価格」「購入店」についてそれぞれ選び方を確認し、自分にぴったりな袴用ブーツを探しましょう。

卒業式などのフォーマルな場面ではブーツもシックなものが好まれる傾向があります。濃い色で足元の色を引き締めれば袴姿を華やかに引き立てる効果や、足元をすっきりと細く印象づける効果があるため、カラーで悩んだ際には検討してみてください。ここでは、「定番の黒色」「茶色系」「白系」のおすすめの3色について解説します。

足元を引き締めてくれるブラックのブーツは、少し個性的な袴や濃い色の袴のコーディネートをすっきりとまとめてくれます。紺や紫色の袴にもベストマッチです。シックな足元は袴姿やヘアスタイルの華やかさを引き立てる効果もあります。

黒色のブーツは基本的にどの袴でも合う無難な色でもあるため、コーディネートに迷ったら黒色を選べば間違いはないでしょう。定番でもお洒落に決まるカラーです。

茶色のブーツは、パステルカラーなどの柔らかい色に似合います。全体的に見て、統一感が出るようにコーディネートをしましょう。着物や袴の色に合わせてブーツを選ぶことで全体的にまとまった印象になります。 

黒色や茶色系の落ち着いたカラーのブーツならば卒業式だけでなく、普段しても服装に合わせやすく使い回しができるためおすすめです。

白系ブーツは普段のファッションとして、2019年頃からブームが始まりました。従来は、膨張色として避けられてきたホワイトやオフホワイトといった白系ブーツは、カラースキニーやワントーンコーデ、ベージュなどのナチュラルなコーデとの相性がいいと人気です。

袴姿においても、ファッションセンスの高い方を中心に白系ブーツが取り入れられています。合わせやすいのは、生地のベースに白色が使われた振袖や薄めのカラーです。モダンな柄にも合わせやすく、黒色ブーツでは重くなりがちな足元に抜け感を与えます。トーンを抑えたオフホワイトは、ナチュラルな仕上がりで、こなれ感を演出できるコーディネートのひとつです。

袴用ブーツを選ぶ際には、足のどの部分までをカバーするかという筒丈も重要なポイントです。デザインや色に関わらず足首は必ず隠れる長さで、歩いて裾が揺れても素足が見えない程度の長さがあるものならば、フォーマル感と清楚さを印象付けます。

ブーツに合わせる袴の丈もさまざまです。つま先がわずかに覗くような長い袴は草履スタイルには合いますが、活動的なイメージのあるブーツと合わせるならばもう少し短いミモレ丈の袴を選ぶといいでしょう。袴が短くなった分、ブーツには長さが必要です。かかとから20cmほどのブーツを準備しておきましょう。

袴用ブーツを選ぶ際には、袴や振袖を着用した際の全体のシルエットも考えましょう。パンツやスカートに合うブーツが袴にも合うとは限りません。渋みのあるシックな和の色合いを基調とすることが多い袴には、ある程度のフォーマル感のある細身のブーツが似合います。

袴は膨らみがある構造です。そのため、ブーツは足首が絞られていて、かつ、つま先が細い方がきれいに見えます。袴や振袖を引き立たせるためにも、柄によっては編み上げじゃないシンプルなものがおすすめです。

袴用ブーツを選ぶ際には、ヒールの高さも重要な要素です。全体のバランス的に見た目の美しさと安全性を考えると、一般的には5cm～8cm程度のヒール低めのものを選ぶといいでしょう。ヒール無しのブーツもおすすめです。細身の編み上げタイプのエンジニアブーツなどであれば、活動的なイメージの袴姿になります。

普段ヒールに慣れていない方やバランスに不安のある方は、ヒールの高さ以外にヒールの細さにも注意しましょう。ピンヒールの様に細すぎるヒールは、転倒の恐れもあり足も痛くなりやすいので避けるのが無難です。適度な太さがあった方が歩きやすさの点でも、全体のバランス的にも美しく見えます。

袴用ブーツには紐ありと紐なしのタイプがあります。紐がある編み上げブーツはよく卒業式で見られるスタイルです。編み上げじゃない紐のないブーツもシンプルで、どんなスタイルのファッションにも簡単に合わせることができます。

社会に出る前の学生ならば、袴用ブーツの価格も気になるところです。卒業式の後も使い続けることを想定しているならば、卒業の記念として少し高級なものを選んでみましょう。上質な革のブーツは、しっかりとお手入れすれば長く愛用できます。

卒業式のファッションのみに照準を合わせて、安いブーツを探すのも1つの手段です。プチプラのフェイクレザーでも、本物に近い質感の激安ブーツもあります。ヒールやソール部分の質感にもこだわれば、低価格なブーツでも美しい袴姿を演出できるので、予算と相談しながら高見えするブーツを探しましょう。

袴用ブーツには、おすすめのお店があります。こだわりのブランドもいいですが、手に取りやすい価格で十分な品質のブーツが手に入る「しまむら」と「GU」、それぞれのお店の特徴について詳しく見てみましょう。

ファッションセンターしまむらは、全国に1,400以上の店舗を持つ格安衣料品店です。価格の安さはもちろん、トレンドや定番を押さえたアイテムは品質も高く、お洒落な方からも支持されています。

しまむらのブーツは、1,000～2,000円ほどで入手可能です。程よいヒールのある編み上げブーツやドクターマーチン風のエンジニアブーツなどでも、袴に合う細身でシンプルなアイテムがあります。その年ごとに新商品が出るのはもちろん、時期や店舗によっても品揃えはさまざまです。気になる方は秋冬シーズンに入ったらチェックしてみましょう。

GUは、ユニクロと同じファーストリテイリング傘下の衣料品店です。全国に400以上の店舗を持ち、低価格でトレンドを押さえたアイテムが揃っています。短いサイクルで売っていくファストファッションの人気店として有名です。

GUの袴に合うブーツは3,000〜4,000円程度、しまむらと同等か若干高くなります。しまむらはガーリーなイメージが強いですが、GUは上品で洗練された大人のイメージのデザインが特徴です。細身の黒やダークブラウンのブーツはもちろん、ローヒールのレースアップブーツも揃います。

袴用ブーツは靴屋・大型スーパー・アパレルショップ・ネット通販で購入可能です。靴屋であればABC-MARTや東京靴流通センターなどの品ぞろえが充実した店舗、大型スーパーであればイオンやヨーカドー、アパレルショップであればしまむら・ユニクロ・GUなどで購入できます。

実店舗で見つけられない場合はAmazonや楽天などを使い、ネットショッピングもおすすめです。自分に合ったサイズや種類を見つけやすくなります。

着物店には、袴を着用した際に美しく見えるようにこだわって作られた袴用ブーツがあります。しかし、必ずしも袴用ブーツを着用しなければならない訳ではありません。細身でシンプル、程よいヒールのブーツであれば、普段着の洋服店で取り扱っているブーツも袴用ブーツの代用として使用できます。

卒業式に向けて袴や振袖をレンタルする方は、ブーツも一緒にレンタル可能です。ほとんどの着物レンタルショップでは、袴用ブーツも借りることができます。スタンダードな形と色のもののみを取り扱っているケースがほとんどで、レンタル相場は3,000～4,000円程度です。

レンタルも手軽ですが、他の人が履いたブーツに抵抗がある方や、卒業式が終わった後もブーツを使いたい方であれば、袴に合うブーツの購入をおすすめします。レンタル代と同程度、4,000円位で購入できるブーツが数多くあることを覚えておきましょう。

あなたにぴったりの袴用ブーツは見つかったでしょうか。どれも袴だけではなく普段着でも使えるようなアイテムが揃っています。袴にも洋服にも合う自分らしい袴用ブーツを見つけて新しい門出を楽しみましょう。