酵素玄米炊飯器の人気おすすめ12選｜アイリスオーヤマ・寝かせ玄米も

酵素玄米とは、玄米と小豆を一緒に炊き、3日～4日程保温をして熟成させた状態のものをいいます。玄米よりモチモチして食べやすく栄養価もアップし、消化もしやすいです。酵素玄米は健康志向の方に人気があり、広まりつつあります。

しかし、通常の作成方法で熟成させるには、日にちと手間がかかるのがデメリットです。その日にちと手間を解消するのが、酵素玄米炊飯器です。酵素玄米炊飯器は酵素玄米を簡単に作れる画期的なアイテムです。

今回は、酵素玄米炊飯器の選び方・おすすめ商品・口コミを紹介します。普通の炊飯器との比較、酵素玄米・発芽玄米・寝かせ玄米の違い、アイリスオーヤマなど人気メーカーの商品についても取り上げています。また、美味しい酵素玄米の作り方も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ここでは、酵素玄米が炊ける専用の炊飯器と、一般的な炊飯器の違いを解説しています。また、酵素炊飯器を使うデメリットについても紹介します。これから酵素玄米用の炊飯器を導入しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

酵素玄米を美味しく作るには、高圧力で炊くことと、70℃～74℃で3日程保温する役割があります。普通の炊飯器で炊く際は白米を美味しく炊くものなので、圧力は1.0～1.3気圧前後で、保温温度は60℃～70℃前後です。

比較すると酵素玄米炊飯器は、圧力は普通の炊飯器より高い1.8～1.9気圧で、玄米が短時間でふっくら炊けます。保温温度は69℃～80℃の間で1℃単位で設定できるものが多く、酵素玄米を作る最適な温度で保温するのが特徴です。

酵素玄米炊飯器は、栄養豊富な酵素玄米を美味しく炊いてくれる炊飯器です。しかし、デメリットもいくつかあり、一般の家電量販店で気軽に購入できない・価格が高い・手間がかかるなどの点が挙げられます。

酵素玄米は、炊飯する前から3日程度保温して熟成させるため、時間がかかるのが最大のデメリット。また、衛生管理にも気をつける必要があるので、白米を炊くより手間もかかってしまうのが難点です。

玄米は、ビタミン・ミネラル・食物繊維などたくさんの栄養素が白米の数倍含まれています。酵素玄米は玄米の高い栄養価と、さらに熟成させることでGABAなどさまざまな栄養素がアップします。GABAは気持ちを和らげたり集中力をアップしてくれる効果があり、近年注目されています。

豊富なビタミンやマグネシウムは、体内酵素を活性化し代謝をアップしてくれるので、体脂肪を蓄積しにくく、減量食にもおすすめです。豊富な食物繊維で腸内環境も整えてくれます。

玄米と一緒に炊く小豆の皮にサポニンが含まれているので、血流の流れをサポートし、血圧の抑制効果が期待できます。保温により、玄米の糖質と小豆のタンパク質でメイラード反応が起き、活性酸素除去作用が期待できるメラノイジンが発生します。

酵素玄米・発酵玄米・寝かせ玄米は、呼び方は違いますが実は同じものです。いろいろな呼び方がある要因としては、酵素や発酵の定義に沿って考えたとき、酵素玄米や発酵玄米と呼ぶことに違和感を持つ人がいるためだと考えられます。

そのため、違和感や誤解を生まないように寝かせ玄米と呼ぶところが多くなっています。今はまだ呼び方についてはさまざまな意見がありますが、酵素玄米・発酵玄米・寝かせ玄米共に白米と比べてとても栄養価が高いのは間違いありません。

酵素玄米（寝かせ玄米）のほかに、発芽玄米もあります。発芽玄米と酵素玄米は同じ玄米ですが、作り方に違いがあります。

発芽玄米は玄米を水に浸して発芽させた玄米のことです。発芽させると酵素が活性化し甘みと旨みが加わり、食感も食べやすくなります。酵素の働きによりGABAなどの機能性成分が増え栄養価も高まります。発芽玄米を炊いて熟成させたものは「発芽酵素玄米」といい、旨味が増して食べやすいモチモチ食感です。

酵素玄米は、玄米と小豆と塩を一緒に炊き、3日～4日保温状態にし熟成させたものです。酵素玄米も、熟成させることにより酵素が活性化しビタミン・ミネラル・GABAなどの栄養価が高まり、旨みが増します。

長岡式酵素玄米とは、医師として活躍されていた、長岡勝弥先生が考案された酵素玄米です。一般的な酵素玄米と同じように圧力鍋と保温ジャーで作れて、通常の酵素玄米と中身に大きな違いはありません。

作り方は軽量方法や炊き方が明確に決まっています。長岡式酵素玄米専用の1升炊きの圧力釜と、専用の保温ジャーを使用し、圧力鍋で炊く際も火加減や時間の計測など、ほぼ付きっきりの調理が必要です。長岡式酵素玄米は美味しく消化にいい酵素飯と呼ばれています。

酵素玄米炊飯器は、炊飯できる量をはじめ、加熱方法や内釜の素材と構造・操作性などそれぞれ違いがあります。ライフスタイルや使いやすさ、価格でも比較して選んでみましょう。

一人暮らしの方は、白米は3合炊き、玄米は2.5合炊きなどの容量がおすすめです。酵素玄米は冷凍にしても美味しく頂けますが、解凍するときに高温で加熱をすると栄養価が下がってしまうので、なるべく冷凍をせずに食べきれる量にしましょう。

酵素玄米は一度炊くと数日食べられるので、2.5合～3合なら一人暮らしでも消費しやすい量です。酵素玄米炊飯器は4合の酵素玄米が作れるタイプも多いので、家族の人数が少ない方や、一人でも多めに食べる方は、4合炊きタイプも選択肢が多くおすすめです。

3人～5人家族の方は、白米が5.5合～6合、玄米は4合以上炊けるものがおすすめです。酵素玄米炊飯器は、4合の酵素玄米を炊けるタイプが多いです。さまざまな機能や操作性が向上されたものも多いので、選択肢が多いのが嬉しいポイントです。

一度に8合の酵素玄米を作れる機種もあります。酵素玄米は熟成させるので毎日作れないため、大容量で一度に炊いておいて数日で消費します。家族が多い方は、8合一気に作れるのは何度も作る手間が省けておすすめです。

マイコン式は熱を釜の底から直接熱を与えて炊くタイプです。シンプル設計でわかりやすい構造なので、お手入れが簡単なのが嬉しいポイントです。底からのみの加熱なので、火力がIH式よりやや劣ります。

熱伝導率があまりいい方ではないので、焼きムラができやすく大容量を炊くには不向きです。アルミ釜を使用して熱伝導率を高めているタイプもあります。IH式より低価格で購入できるので、少量の酵素玄米を炊く場合におすすめです。

IH式炊飯器は現在主流の加熱方式です。IHとは、「電磁誘導加熱＝Induction Heating」の略で、電磁波の仕組みを使って加熱や保温をしています。IH式は電磁波で内釜全体をムラなく熱するので、焼きムラなく炊き上がります。

内釜に熱伝導率がいい素材が使用されているので、火力が強く短時間で効率良く美味しく仕上がるのもポイントです。大容量タイプの炊飯器に向いています。マイコン式に比べると、消費電力が高くなり、価格も高価なものが多いですが、ふっくらと手軽に美味しく食べたい方におすすめです。

圧力IH式は、マイコン式、IH式の中で一番高火力です。IH式と加熱方法は同じですが、釜の内部の圧力を高め、沸点を高くして炊飯します。沸点が高くなることで、お米の内部までしっかり熱を通します。

圧力をかけて高火力で炊くことで、お米の密度を高め、粘りやモチモチ感を引き出します。また高火力なので、お米のうまみや甘みもしっかり引き出し美味しく炊けます。甘みが強く、モチモチの食感が好みの方は、圧力IH式がおすすめです。

銅釜は熱伝導率がよく、発生した熱を素早くお米に伝えられるので、ムラ炊きが少ないです。逆に発熱効率はあまり高くないので、釜に単一で使用されることは少なく、熱伝導率を上げるために多層構造の釜で使われることが多い素材です。

鉄釜は発熱効率に優れていて、強い火力でお米を炊けます。IHは発熱効率がいい素材と相性がいいので、IH式に鉄釜はおすすめです。熱伝導率も高い方なので、炊飯の釜に向いている素材です。釜全体へ均一に熱を伝え、対流が起き、米全体に水と熱を伝えます。

強い火力で短時間で沸騰するので、蒸す状態が長くなり、お米の旨み成分を閉じ込め美味しく炊き上がります。しかし、鉄なので、釜自体が重くお手入れが少し大変です。

土釜は、美味しくお米が炊けると人気の土鍋炊飯と同じで、高い蓄熱性と遠赤外線効果で米粒の中までじっくりと火を通せます。熱伝導率は土だけでは低いので、お米に熱が伝わるまでに時間がかかります。

しかし炊き始めはゆっくりと熱を伝えその後一気に加熱でき、美味しいお米の炊き方を実現できる釜です。加熱をやめても一度熱くなると簡単に熱は下がらないので、蓄熱性に優れていて、冷めにくいのも特徴です。

炭釜は、銅釜の熱伝導率の良さと、土釜の遠赤外線効果の両方の長所を併せ持っていて人気です。炭だけでできているタイプと、炭がコーティングされた釜があります。炭の遠赤外線効果は、お米のうまみを閉じ込めて加熱します。

IHの磁力線を通しやすく、効率良く熱をお米に伝えられるので、冷めてもハリのあるお米に炊き上がります。短時間でムラなく加熱できるのが特徴です。お米の粒が潰れずに、シャッキリとした炊き上がりです。

最近の炊飯器は、3層構造以上で作られている内釜が多いです。特にIH式炊飯器は、IHと相性のいい素材が少ないので、多層構造にして熱伝導率や発熱効率を上げている内釜が主流です。内釜の一番内部は熱伝導率が高い銅やアルミが使われています。

中心には発熱効率が高い鉄やステンレスを使用し、一番外側に断熱性や比熱性、防錆性の高い素材でコーティングされています。最近では、米のこびりつきを防ぎ耐熱性が高いフッ素や、熱伝導性に優れていて蓄熱性も高いダイヤモンドなどでコーティングされたものが多いです。

炊飯器は、炊飯・保温・調理の後に毎回お手入れするようにしましょう。一度炊飯するたびに内蓋にデンプン質がこびりつきます。本体内部も、水分や米粒が入りこむとうまく炊けなくなる場合があります。

内釜と内蓋は毎回使用後に洗うほかにも、外蓋や蒸気ガイド、本体も週1～2のペースで洗うと、匂いがつきにくくなります。内蓋、外蓋、蒸気ガイドなど、パーツを取り外して洗えるタイプを選ぶと清潔にできていいですね。

内蓋が取り外せない炊飯器や洗う部分が多い炊飯器は、お手入れに時間がかかり手間になってしまうので、洗いやすいものを選びましょう。また、フッ素などでコーティングされた物も、米のこびりつきを防ぐので洗いやすいです。

予約機能、温度調節機能、炊飯と保温時間調整機能を簡単にダイヤル操作できる炊飯器や、玄米のやわらかさや香ばしさなど炊き上がりを好みでカスタマイズし、自分好みに設定できる炊飯器などがあります。

酵素玄米は手間がかかる作り方ですが、すべて全自動で玄米の発芽から保温の熟成までおまかせでできる炊飯器もあります。音声ガイドで操作方法を指示してくれるタイプもあるので、分かりやすく、使いやすい操作性の炊飯器を選びましょう。

酵素玄米炊飯器の価格は、ヒーターの形式や内釜の構造や素材、コーティングの種類によって変わってきます。マイコン式よりIH式、圧力IH式の方が、加熱方法や釜の構造や素材により高価になります。また、炊飯できる量によっても変わってきます。

少量炊飯するものより、8合炊飯のように大量に炊飯できるものの方がやはり高価になります。少量炊飯タイプのマイコン式や、非IHの加熱式ヒーターの物は、比較的購入しやすい価格になっています。

大手炊飯器メーカーでは玄米を炊いて熟成できるコースがある炊飯器はありますが、酵素玄米専門の機種は販売していません。それぞれのメーカーの特徴と価格帯を紹介します。

なでしこ健康生活は、2012年から酵素玄米炊飯器の販売を開始し、非IHを推奨していて、ヒーター式の独自の炊飯温度調整機能を取り入れているメーカーです。1.8の高気圧で・118℃の高圧炊飯で炊き上げます。海外生産の酵素玄米炊飯器が多い中、国内に専用自社工場があります。

医療機器メーカーを母体とした出荷前の検品や、消耗品以外の部品交換で長く利用できるように、整備、メンテナンスを行っています。専用自社工場完備なのでアフターフォローにも自信があるメーカーです。現在のモデルは、66,000円程で販売されています。

クック（CUCKOO)は、韓国の家電総合メーカーです。現在4種類の酵素玄米炊飯器が発売されており、安全性を認証するSGマークを取得しています。ふるさと納税の返礼品でも取り扱いがあり、人気が高いメーカーになっています。

4万円ほどのスタンダードなモデルから、8合炊ける大きいタイプは10万円以上と、価格帯は種類によって違い幅広いです。白米は3合・玄米は2.5合炊けるミニサイズから、白米は1升・玄米は8合炊ける大きいサイズの酵素玄米炊飯器まで、容量でも選べます。

豊富な機能と炊飯メニューで、自分好みに16通りの設定ができるお好み炊き分け機能や、雑穀・炊き込み・おかゆ・機種によってはパンやヨーグルトなど、酵素玄米以外にも使用用途がたくさんあります。

酵素玄米Laboは、酵素玄米研究家の方と家電製品エンジニアの方が、開発・製造販売をしています。長岡式酵素玄米を源流に、15年以上にわたる酵素玄米に関する知識と経験を生かして、現代に適した、進化した酵素玄米炊飯器の開発を行っているメーカーです。

酵素玄米Laboの炊飯器は、予約・温度調整など簡単にダイヤル操作でき、機能も豊富です。ふるさと納税でも購入できます。酵素玄米炊飯器は1種類の販売で、価格は75,000円程です。

パナソニックの独自技術「Wおどり炊き」は大火力IHと可変圧力により、お米をおどらせお米の芯までしっかりと火を通します。さらに高温のスチームにより旨味を引き出せるのもポイントです。

「鮮度炊き分け」の新技術は、炊飯器の中のセンサーが炊飯器内の圧力を測定し、鮮度によって最適な炊き上げに調整してくれます。長時間お家で保存していたお米も新米のように炊き上げられますよ。

アイリスオーヤマは家電・家具・インテリア・日用品など幅広く取り扱うメーカーです。アイリスオーヤマの「ヘルシーサポート炊飯器」は、白米以外に9種類の穀物をそれぞれに合った炊き方で炊けます。

玄米だけではなく発芽玄米メニューも搭載されているため、スイッチを押すだけで発芽玄米を簡単に美味しく炊けます。低糖質炊飯モードなども付いており、家族全員で使える炊飯器です。

最後に美味しい酵素玄米の作り方（炊き方）のポイントを紹介します。材料は専用の酵素玄米炊飯器を使う場合と同じ、玄米・小豆・天然塩を用意します。

1. まずは玄米と小豆を水で洗います。このとき玄米は1回目の水をよく吸収していまうので、1回目の水は素早く捨てましょう。
2. 洗って水を換えるのを3～4回繰り返します。
3. 次に、泡立て器を使って、玄米と小豆を5分ほど撹拌します。外側に傷を付けるとより美味しくやわらかくなります。
4. 玄米のメモリ量の水を入れ、6時間以上浸水させてから、炊飯しましょう。
5. 炊き上がったら保温モードにしたまま、上下をひっくり返すように毎日1日1回かき混ぜます。
6. 3日～4日熟成させたら出来上がりです。

実は玄米は圧力鍋でも炊けます。炊飯器で炊くよりも高圧なので、玄米のもちもち感が増しておいしいです。圧力鍋で玄米を炊く方法は以下の通りになります。

【3合炊きの場合】水：3合の場合は600cc、2合の場合は400cc

• 玄米を1時間くらいしっかりと浸水させ、圧力鍋に入れる
• 高圧・中火にする
• 圧力がかかって振れだしたら1分くらい加熱し、さらに弱火にして15分加熱する
• 火を消して自然に圧が抜けるまで放置し、蒸らして完成

圧力鍋によって加圧時間や水加減が異なるので、お使いの圧力鍋の取扱説明書に従ってください。炊きあがった玄米を保温するための保温ジャーが必要になりますが、圧力鍋がある方はぜひ試してみてください。

炊飯器なしでも、普通の鍋で酵素玄米を炊くことはできます。作り方は以下のとおりです。

【材料】※事前に、前述した「基本の酵素玄米の作り方」の工程1・2・3までを行います

• 酵素玄米3合分と水適量

【作り方】

• 玄米をと水（玄米重量の1.2～1.5倍）を鍋に入れたら、ふたをして強火にかける
• 沸騰したのち、中弱火で15～20分くらい加熱する
• 鍋底からパチパチと音が聞こえたら、冷水（玄米重量の0.8～1.2倍）を入れてかき混ぜふたをする
• 強火で熱し、再沸騰したら中弱火にする。パチパチと音がしたら10～15分加熱して水分を飛ばす
• 火を止めて、ふたをしたまま15分くらい蒸らして完成

玄米が古い場合は最初に入れる水の量を多めにし、2回目の冷水は多くすると柔らかく炊けます。鍋の素材によって火加減・炊き時間は変わりますが、美味しくふっくら炊くなら、ふたと鍋の密閉度が高い厚めのホーロー鍋を使うのがおすすめです。パチパチ音に気をつけて、焦がさないようにしてださい。

有名な「「CUCKOO（クック）」であれば、レンタルできるサイトも存在します。購入するとなると少々値段も高いですが、レンタルだと買うよりも安いです。試しに使用してみたい方は、レンタルを検討してみましょう。

今回は酵素玄米炊飯器の選び方や人気おすすめランキングを紹介しました。酵素玄米炊飯器を使うと、酵素玄米を手軽に作れます。栄養価が高く消化にもいいので、日ごろから健康を意識している方におすすめです。ぜひ本記事を参考にチェックしてくださいね。