片栗粉おすすめ20選｜特徴や代用できるものもご紹介！

一般的に、料理にとろみをつける材料として知られている片栗粉ですが、使い方はそれだけではありません。揚げ物の衣に使えばサクサクとした食感が楽しめますし、離乳食も簡単に作れるなど、あらゆる調理に利用できます。

片栗粉はスーパーやデパートなど身近な場所でも購入できるので、キッチンに常備しておくと便利です。しかし、似たような見ための商品が多く、どの片栗粉を選んだらいいのか迷ってしまう方も多いはずです。

この記事では、「片栗粉の選び方」や「おすすめの片栗粉20選」をご紹介します。また、最後には片栗粉の上手な使い方・保管方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。ジャンルを問わず、和洋中いろんな料理に使える片栗粉。うまく活用すればレシピの幅も広がります。

片栗粉の正体は、でんぷんを精製した粉です。もともと「カタクリ」と呼ばれる花の茎からとれる粉を原料としたものが本物とされていました。しかしカタクリの減少に伴い、現在では片栗粉のほとんどが馬鈴薯（ジャガイモ）を原料としています。片栗粉100gに含まれる栄養素は以下の通りです。

• エネルギー｜338kcal
• たんぱく質｜0.1ｇ
• 脂質｜0.1ｇ
• 炭水化物｜81.6ｇ
• カリウム｜34mg
• カルシウム｜10mg
• マグネシウム｜6mg
• リン｜40mg
• 鉄｜0.6mg

主成分の炭水化物は、体のエネルギー源になります。豚肉・うなぎ・玄米・大豆など、ビタミンB1を多く含む食材と摂取すると効率良くエネルギー化することが可能です。

見た目が似ている片栗粉・小麦粉・コンスターチそれぞれの違いを解説します。

片栗粉の特徴

• 原料はじゃがいもで無味無臭
• 水と熱を加えることで強いとろみがつく
• 冷めるととろみが弱くなる
• 揚げ物の衣にするとカリカリの軽い食感で冷めても脂っぽくならない

小麦粉の特徴

• 原料である小麦の香りがある
• 水を加えることで "粘り" が出る
• 唐揚げの衣などに使用するとふわっと柔らかい仕上がり

コンスターチの特徴

• 原料はとうもろこし
• 約135℃以上の高温でとろみがつく
• 温度が下がってもとろみが持続する

片栗粉の原料として主流となっている馬鈴薯とはじゃがいもの別名で、「ばれいしょ」とひらがなで表記されている商品もあります。同じ馬鈴薯でも、国産・輸入品・遺伝子組み換えがされているものなど種類がさまざまです。

健康に気を遣いたい場合は、オーガニックや有機栽培のものがおすすめです。輸入品の場合も非遺伝子組み換えと表記されているものを避け、信頼できるメーカーのものを選ぶと安心できます。

加工デンプンとは、デンプンに化学処理を行って "とろみ" などの性質を再現したものです。1960年代から食品添加物として正式に認可を受けたことで、ホットケーキミックスや冷凍麺、ジャムなどあらゆる食品に使用されるようになりました。

使用方法や使用感は、ジャガイモを原料とした片栗粉と大きな違いはありません。値段はじゃがいもと比べて安価な傾向があり、原材料にこだわらない方やコスパ重視の方におすすめです。

米粉がブレンドされた片栗粉は、グルテンフリーの調理をしたい時に役立ちます。アレルギーにお悩みの方でも安心して使用でき、クッキーなどお菓子作りにも最適です。

また、揚げ物の衣に使用すると、じゃがいもだけで作られた片栗粉よりもサクッとした食感に仕上がります。冷めてもサクサク感がキープできるので、お弁当にいれる揚げ物にもおすすめです。

従来からある『粉末タイプ』は容量が多めの商品が手に入りやすく、頻繁に片栗粉を使用する方におすすめです。とろみを付ける際には水に溶く必要がありますが、片栗粉としては一般的なタイプになるので、レシピ通りに料理を作るときに扱いやすく重宝します。

顆粒タイプは、そのまま＂料理に振りかけるだけ＂でとろみ付けができます。水に溶かす手間が掛からないので時短調理に便利です。さらに調理台やコンロの周りに粉が散らかりにくく、手軽に扱える点もメリットになります。

顆粒タイプで上手にとろみ付けするには、料理をしっかり加熱してから投入するのがコツです。また、粉末タイプよりも粒子は大きくなりますが、揚げ物の衣にも問題なく利用できます。

片栗粉は、業務用にも使用される大容量のものから、一人暮らしの方にも便利な200g程度のものまで、さまざまな容量が販売されています。ただし長期間使わずに保管しておくと、変色したりカビが発生することがあるので、3カ月程度で使い切れる量が理想です。

片栗粉をたまにしか使わない人には、少量ずつ梱包された「小分けパック」もおすすめです。使い切りなので湿気やダニが繁殖する心配もなく安心して使用できます。

片栗粉は水分を含みやすい性質があり、高温多湿に弱いため、なるべく空気に触れない状態での保管が好ましいです。また、長期保存しているとダニが繁殖する可能性があります。

そのため、あらかじめ袋にチャックが付いたものか、フタが付いたボトル入りなど密封できる状態で販売されているものがおすすめです。

「無添加の片栗粉ってあるの？」と、疑問に思う方は多いはずです。片栗粉は基本的に「じゃがいも（ばいれしょ）」から取れた「でんぷん」のみで作られています。よって特殊な商品を除き、世の中のほとんどの片栗粉は、無添加なので安心してください。

なお、中には米粉などミックスされた商品があるので、必ず原材料はチェックしておきましょう。また、片栗粉の原材料にこだわる方も少なからずいます。たとえば「どこの国で作られたのか」「どこのじゃがいもを使っているのか」など、こだわりポイントがあります。

とはいえ、じゃがいもの国内シェアNo.1は北海道なので、必然的に北海道産が多いです。安全性が気になる方は、北海道産を選んでおけば間違いないです。

片栗粉でとろみを付けるときは、以下の3点を守ると上手くいきます。

1. 先に水で溶いておく
2. 片栗粉を加える前に火を止める
3. 60℃以上で1分以上加熱する

片栗粉：水=1:2のバランスが一般的です。また、片栗粉をは混ぜながら加えていくとダマになりにくく大きな失敗を防げます。なお、片栗粉は60℃以上でとろみが付き始めますが、冷えるととろみが弱くなる性質があるので、食べる直前にとろみ付けをするのがおすすめです。

揚げ物の衣にするなら、小麦粉もしくは米粉が代用品としておすすめです。それぞれ片栗粉と同じように調理できます。小麦粉を衣にすると、片栗粉よりもふんわりとした仕上がりになり、米粉は小麦粉よりもサクサクとした食感です。

米粉を使用する場合、粒子が細かいものの方がよりサクッと軽い仕上がりになります。また、少し風味が異なりますが、コンスターチも米粉と似たサクッとした食感になります。

片栗粉に近いとろみを出せるのは「米粉」です。少し白っぽい仕上がりにはなりますが、無味無臭なので料理の味付けを邪魔しません。またコンスターチも粘度は低いものの、とろみ付けに利用できます。ただし、米粉と同じく白っぽい仕上がりになる事に変わりはありません。

透明感のある仕上がりを求めたいなら、くず粉が最適です。ただし高価な食材なので在庫していないのであれば、片栗粉を買う方がコスパ抜群です。

粉系の在庫が一切ないときの裏技として、ねばりのある食材でとろみを付けることができます。たとえば、オクラやなめこなど。片栗粉ほどの硬さは出ませんが、自然由来のとろっとした優しい舌触りが感じられます。また、入れる食材によって料理の見た目を彩ることも可能です。

片栗粉の賞味期限は、未開封の状態で1年半程度です。保管環境によって質や風味が変化したり、賞味期限が短くなってしまいます。特に、片栗粉は湿気に弱いので密封容器で保管しておくことは必須です。

ジップロックに小分けしたり、密閉できる瓶・タッパーなどでの保管がおすすめです。空気に触れさせないことで鮮度を保てる他、ダニの発生も抑制できます。

密閉容器に入れた片栗粉は、冷蔵庫で保管するとより鮮度を保つことが可能です。直射日光をさけて低温を維持すれば、菌の繁殖を防げます。しかし、冷蔵庫は臭いがこもりやすいのがデメリットです。

片栗粉へのにおい移りを防ぐためにも、確実に密閉できる容器に入れて保管してください。 さらに鮮度をキープしたいなら小分けにて冷凍保存すると効果的です。

片栗粉はあんかけや唐揚げ意外にも、和洋中あらゆるジャンルの料理に応用できる便利な食材です。キッチンにひとつ常備しておくと、料理の幅も広がるに違いありません。ぜひ当記事を参考に、使い勝手のいい片栗粉をゲットしてください。