おすすめのアンプシミュレーター12選｜ギターの宅録に！

アンプシミュレーターとは、数多く存在するアンプのサウンドを出せるアイテムです。DTM（デスクトップミュージック）やギター・ベースの宅録におすすめします。しかし、アンプはスペースを取る上コストもかかるため、購入を躊躇する方も多いです。

アンプシミュレーター（アンシミュ）には、ハードとソフトの種類があり、さらにはさまざまなタイプの中から選べます。LogicProやKemperなどの有名なメーカーも豊富ですが、その分どれを購入すればいいのか悩んでしまいますよね。

そこで今回は、アンプシミュレーターの選び方とおすすめ商品を紹介します。記事の最後では、自宅編とライブ・スタジオ編それぞれの使い方や2023年発売の新製品も紹介しているので、ぜひご覧ください。

アンプシミュレーターとは、ギターからアンシミュ、アンシミュからヘッドホンへとギターアンプを鳴らすような音を届ける機械です。元々はギターアンプを使わないレコーディングを目的に生まれたアイテムで、騒音対策に適します。自宅録音にもぴったりなので、自宅でギターを弾く方には必須のアイテムです。

アンプシミュレーターの主なメリットをまとめると以下のとおりです。参考にお役立てください。

宅録・スタジオ・練習・DTMなどアンプシミュレーターの使い方はさまざまです。用途を明確にすれば、ハードやソフトを決めやすくなります。さらに、ハードのタイプや重量など細かく仕様を検討する際も用途が決まっているとスムーズに選べます。

用途を明確にしたら、大体の予算を決めてしまうのもおすすめです。初心者なら2万円程度・音質や機能を求めるなら3〜10万円程度・プロ仕様のものを求めるなら10万円以上を目安に予算を決めてください。

アンプシミュレーターはハードとソフトの2種類があります。ここでは、それぞれの特徴やおすすめシーンを紹介するので、ぜひ参考にして選んでください。

ベースやギターを宅録したい場合は「ソフトウェア」のアンプシミュレーターがおすすめです。設置や複雑な配線が必要なく、自宅でも気軽にスマホやパソコンで高クオリティな音作りを楽しめます。ただしパソコンがないと使用できないため、スタジオやライブなど外で使用したい方は注意してください。

ライブ・スタジオでアンプシミュレーターを使用したいなら「ハードウェア」がおすすめです。パソコンなどで読み込んで使用するのではなく、アンプに直接繋いで使用します。スタジオやライブでアンプの種類が変わっても安定して同じ音を使用できるのが魅力です。

スマホやタブレットで使用するなら「モバイル端末タイプ」がおすすめです。モバイル端末はパソコンを持っていなくても使用できるアンプシミュレーターです。アプリを通じてサウンドメイクをし、気軽にベースやギターの弾いてみたを録音できます。お手頃な価格の商品が多く、初めてのアンプシミュレーターにぴったりです。

宅録やスタジオ収録で活躍してくれるのが「デスクトップタイプ」です。ライン出力に加えてスピーカーを解して大音量でサウンドチェックできます。大音量で聴ける分、細かな音作りが可能で、音作りにこだわりたい方におすすめです。互換性のあるフットペダルに登録すればライブでも使用可能です。

機能性や本格的な音作りを楽しみたい方には「ラックマウントタイプ」を選んでください。入力端子の数も多く、さまざまなシーンで活躍してくれます。機能性にも優れるため、プロが使用するような本格的なアンプシミュレーターで録音をしたい方におすすめです。

ライブでもアンプシミュレーターを使用したい方は「アンプヘッドタイプ」がおすすめです。キャビネットやスピーカーに接続して大音量で、作成したサウンドを使えるのが魅力的です。スタジオやライブハウスは、設置しているアンプが異なります。アンプヘッドタイプを購入すれば、アンプが変わっても毎回同じ音作りで演奏できます。

「フットペダルタイプ」は、フレーズごとに音作りを簡単に切り替えられるタイプです。エフェクター機能も搭載されており、エフェクターボードをすっきりまとめられます。重量も軽く、普段持ち歩けるようなアンプシミュレーターを求めている方におすすめです。

持ち運びしやすさ重視なら「小型エフェクタータイプ（フロアタイプ）」を選んでください。コンパクトエフェクター程度のサイズ感で、機能性は少ないものの気軽に持ち出せます。エフェクターをある程度揃えており、機能性の多いアンプシミュレーターを求めない方におすすめです。シンプルな機能は初心者にとっても扱いやすいです。

ベースでアンプシミュレーターを使用したい方は「ベースタイプ」がおすすめです。アンプシミュレーターのほとんどがギター用に作られています。中には、ベースを演奏するために便利な機能が搭載された「ベース専用」アンプシミュレーターも販売されているので、ぜひチェックしてください。

持ち運びが億劫になってしまわないように、アンプシミュレーターの重量は必ずチェックしてください。普段電車などで移動する場合に持ち運びやすいのは2kg前後です。また、本格仕様のアンプシミュレーターを選ぶ際は5kgを目安にするのがおすすめです。重量が重いものを選ぶ際は、車を使用するなど移動手段もあわせて検討してください。

初心者の方や使いやすさ重視の方は「シンプル機能」のアンプシミュレーターがおすすめです。つまみやスイッチでエフェクターのように操作が可能で、音作りの手間を省けます。シンプルな分、細かい音作りはできません。小型エフェクタータイプに多いので、ぜひチェックしてください。

エフェクターを用いた複雑な音作りやフレーズごとに細かく音色を変更したい場合は「カスタマイズ機能」を搭載しているアンプシミュレーターがおすすめです。操作が難しいものの、ライブから宅録まで幅広い用途で使用できます。ライブで使用する場合は、スイッチやペダル別に音色を登録して簡単に切り替えられる商品が扱いやすいです。

宅録で録音をした際に気になるのが、立体感やリアルさのないサウンドです。キャビネットパルスを録音する「IRレスポンス」を搭載したアンプシミュレーターならライブハウスで音を聴いているかのような空気が震えたサウンドを録音できます。臨場感のあるサウンドを求めている方は、ぜひチェックしてください。

「Line6（ラインシックス）」は、アメリカの音響機器・楽器製造メーカーです。クオリティの高さからプロのミュージシャンにも愛され、こだわりを持って音作りができます。クオリティが高いながらも10万円以内で購入できる商品もあり、コスパを求める方にぴったりです。

ベースやギターの宅録・PC作業・DTM作業がメインの方には「Cubase（キューベース）」がおすすめです。キューベースは音楽制作用ソフトで、価格が安いながらも機能性が優れています。アンプシミュレーター以外にもトラック数が多く豊富な使い方ができます。2万〜5万円で購入できるものが多いのも特徴です。

「Logic Pro（ロジックプロ）」はAppleが開発した音楽制作用ソフトです。MacOS用ソフトなので、普段からApple製品を使用している方におすすめです。3万円以下とリーズナブルな価格で購入でき、無料のアプリをインストールすればパソコン内にあるロジックプロをiPhoneやiPadでも使用できます。

パワフルなサウンドを求めるなら「AmpliTube（アンプリチューブ）」がぴったりです。メタル・ロック好きにはたまらないパッケージが揃っています。アプリとして無料でも配信されており、気になる方は試しにダウンロードして使用するのもおすすめです。モデリングアンプの中にマーシャルが含まれているのも魅力です。

ハイエンドモデルのアンプシミュレーターが欲しいなら「Kemper（ケンパー）」がおすすめです。20万円を超える商品が多く、プロも愛用するような本格仕様のアンプシミュレーターを販売しています。レコーディング・宅録・ライブのどのシーンでも活躍してくれる、高機能なアンプシミュレーターを求めている方は、ぜひチェックしてください。

最新機能を取り入るなら、2022年発売の新製品を購入するのもおすすめです。たとえば、2022年3月にヤマハミュージックジャパンが発売したソフト「Cubase 12」シリーズであれば、フリーワープやFX Modulatorなど、アップデートされたさまざまな機能を利用できます。また2023年のアップデートで、対応するサードパーティ製のプラグインが増えています。

Cubase 12シリーズは機能別にCubase Pro 12・Cubase Artist 12・Cubase Elements 12の3種類が展開され、ダウンロード版とパッケージ版がそれぞれ販売されています。アカデミック版やアップグレード版といったお得なバージョンも用意されているので、ぜひチェックしてください。

プリアンプとアンプシミュレーターは一見同じアイテムに見えますが、実は持つ役割が違います。アンシミュの役割はアンプで鳴らした音の再現であり、プリアンプの役割はゲインやトレブルの調整による音声の整理です。

そのためアンプシミュレーターをレコーディングに取り入れれば、アンプでギター・ベースを鳴らしたようなサウンドを、スピーカーを用意せずともただヘッドホンを接続するだけで体験できます。

ここでは、アンプシミュレーターの使い方を自宅編とスタジオ・ライブ編に分けて紹介します。

ギターを宅録するならアンプシミュレーターに加えてオーディオインターフェースの使用がおすすめです。オーディオインターフェースのみを使用してパソコンに接続する方法もありますが、ギターらしいサウンドを手に入れたい方は、アンプシミュレーターも接続してください。

また、オーディオインターフェースの役割を持つアンプシミュレーターも販売されています。自分に合った商品を選びましょう。

ライブ・スタジオでアンプシミュレーターのサウンドをスピーカーから出すなら、ライン出力とスピーカー端子の準備が必要です。ライブの場合は、事前にPAスタッフと接続に関する打ち合わせしておくのがおすすめです。アンプシミュレーターを使いこなせれば、アンプが変わっても音作りの手間を省けます。

アンプシミュレーターは、使用シーンに合わせて選ぶのが大切です。宅録・スタジオ・ライブなど、どこでアンプシミュレーターを使用するのか明確にして選んでください。また、スペックをきちんとチェックして出したいサウンドがあるか確認するのもおすすめです。ぜひこちらの記事を参考に、扱いやすいアンプシミュレーターを購入しましょう。