デザインナイフおすすめ15選｜切り絵やガンプラに！カッターとの違いは？

切り絵や消しゴムはんこなど、繊細な作業にはカッターナイフよりもデザインナイフがおすすめです。また、フィギュアやガンプラのゲート処理など、仕上がりにこだわりたいときにもデザインナイフが使われています。

デザインナイフといえばオルファやエヌティーが有名で、ホームセンターでも扱いがあります。しかし、デザインナイフにもいくつかの種類があるため、用途に合ったものを選ぶことが大切です。

この記事では、用途に合ったデザインナイフの選び方とおすすめ商品15選を紹介します。記事の最後には、デザインナイフの使い方や注意点など、役立つ情報も紹介するので、ぜひ最後まで読んで役立ててください。

アートナイフは刃が薄く鋭角でペンを持つように使いますが、カッターナイフは平面的で手で握って使用します。切れ味が落ちた場合、デザインナイフの刃はその都度替刃と交換するのに対して、カッターナイフは刃を繰り出しながら、先を折って新しい刃を使用するのが特徴です。

アートナイフの刃は細く鋭いので細かい作業に最適ですが、大きいものを切るのには向いていません。カッターナイフは細かい作業には不向きですが、大きいものを切るのに適しています。

デザインナイフの刃角は、30°と45°の2種類です。30°は素材との接地面が小さいので、切り絵や消しゴムはんこなどの細かい作業に適しています。45°は素材との接地面が大きく力を入れやすいのが特徴です。

フィギュアやガンプラのような、硬いもの・厚みのあるもの・ゲート処理などに最適。デザインナイフは刃角でも使い勝手が異なるので、用途に合わせて刃角を見極めましょう。

デザインナイフの刃幅は、4mmと6mmの2種類です。切り絵や消しゴムはんこのように、繊細な作業には4mmが適しています。カッターナイフの刃を折った状態の刃幅に近いので、デザインナイフの替刃がないときは、折ったカッターナイフの刃で代用も可能です。

6mmは4mmよりも安定感があるため、硬い素材や厚みのあるフィギュアやガンプラなどに向いています。フィギュアやガンプラに4mmを使用すると、刃が折れる可能性があるので注意しましょう。安全に使用するためにも、刃幅は素材に適したものを選ぶことが大切です。

デザインナイフは刃厚でも使い勝手が変わってきます。刃厚は主に、0.35mm～0.38mm・0.45mm以上に分かれていて、それぞれに用途が異なります。刃厚が0.35mm～0.38mmのものは、切り絵・消しゴムはんこ・フィルムなどの薄いもの用です。

刃厚が0.45mm以上のものは、フィギュア・ガンプラなど固さと厚みがある素材向きです。刃厚が薄いほど繊細なカットが可能になりますが、刃の強度は劣ります。0.45mm以上は繊細さには劣るものの、強度を重視したいときにおすすめです。

直線刃は、先端が斜めに鋭く尖った形状をしています。細かい模様や線を切り抜くときに最適です。切り絵・消しゴムはんこ・フィルムなど繊細な作業に向いているのが特徴です。切る以外にも、削る・切り抜くといった作業にも活躍します。幅広い用途に使えるので、最初に選ぶ刃としてもおすすめです。

曲線刃は、刃の先端にむけてカーブを描いた形状です。先端は直線刃と同じように鋭く尖っていますが、途中のカーブを利用して滑らせながら切ることができます。また、切りたい素材を押さえながら切りたいときにもおすすめです。直線は刃に慣れてきて、用途を広げたいときにプラスするといいでしょう。

平刃は先が平らになっており、大工道具の「のみ」や彫刻刀の「平刃」と似た形をしています。彫り込みや表面仕上に適しているので、仕上がりにこだわりたいときに持っておくと便利です。ガンプラのゲート処理で、細かい部分は直線刃、広い部分には平刃と使い分けもできます。

のこぎり刃は、プラスチック・木・塩ビパイプのような硬い素材を切るときに使います。名前の通り刃先がギザギザしているので、硬い素材にも刃がしっかり入り楽にカットできるのがメリットです。のこぎり刃には、広刃・細刃・挽き回し鋸刃・H型鋸替刃などいくつか種類があるので、用途に合ったものを選びましょう。

デザインナイフは、ボディの素材と太さによって使い勝手が変わります。プラスチック製のデザインナイフは軽量であり、長時間の作業に向いています。一方、耐久性を重視したい場合は金属製のデザインナイフを選ぶといいです。また、太さも重要な要素です。手の大きさや指の太さに合わせて選ぶことをおすすめしますが、細すぎると持ちにくさを感じることがあります。

特に持ちやすさを重視したい場合は、9mm以上の太さのデザインナイフを選ぶといいでしょう。可能であれば、実際に手に取って自分の手にフィットするかを確認してください。

また、耐久性と見た目の高級感を求める方には、フルメタルボディのデザインナイフがおすすめです。金属製のデザインナイフは重量感・高級感があり、使用していても安定感があります。ただし、商品によって重量は異なるため、事前に調べて手が疲れにくい重さのものを選ぶことが重要です。

デザインナイフはペンを持つように使うので、硬いものを切る以外ではあまり力を入れることはありません。しかし、スムーズに使用するには、グリップ性が高いものがおすすめです。グリップにゴムやシリコンが使われていると、滑り止め効果で滑りにくくしっかり持てます。選ぶ際は、グリップ部分も確認しましょう。

デザインナイフのボディは、鉛筆やボールペンのような丸い形をしたものが多いので、テーブルや作業台の上に置いたとき、コロコロと転がりやすい傾向があります。転がり落ちたことに気づかず踏んづけたり、落ちたときに身体に刺さったりすると危険です。

転がらないような形のキャップが付いていると、落下防止になります。安全に使いたい人は、購入の際にキャップに落下防止機能があるかを確認しましょう。

初めは鋭い切れ味のデザインナイフでも、使用していくと切れ味が落ちてきます。切れ味が落ちても刃先を交換すれば、ボディはそのまま使えるのもデザインナイフの魅力です。替刃は別途購入できますが、使用頻度が高い場合は替刃付きを選ぶと便利です。幅広い用途に使いたい場合は、異なる種類の替刃が付属したものを選ぶといいでしょう。

オルファは、国内メーカーであり、カッターナイフのパイオニアとして知られています。そのため、オルファの製品は信頼性が高く、多くの人々に支持されています。また、オルファは設計・開発から製造までの全工程を日本で行っており、品質管理が徹底されています。そのため、オルファの製品は高い品質と耐久性を備えています。

オルファのデザインナイフは豊富なラインナップがあり、自分に合った1本を見つけることができます。さらに、カラフルなモデルが多く、デザイン性にも優れています。そのため、オルファのデザインナイフは見た目にも満足できるだけでなく、使い勝手もいいです。

NTカッターは、大阪発の薄刃刃物・研磨具メーカーであり、独自の技術でオリジナリティ溢れる商品開発を行っています。NTカッターは、その高い品質と機能性から、多くの人々に支持されています。特に、プロの職人やホビーユーザーにとっては、信頼性の高い道具として欠かせない存在です。

NTカッターのおすすめ商品は、本体の前部に刃があり、後部に針がついたリバーシブルタイプです。この商品は、切削作業だけでなく、「ケガキ」作業にも活用できます。そのため、幅広い用途で活躍してくれます。

タミヤは、模型・プラモデルメーカーとして知られており、静岡に本社を構えています。タミヤは模型・プラモデル本体の他にも、塗料やデザインナイフなどの関連製品も取り扱っています。

タミヤではデザインナイフとモデラーズナイフの2製品がリリースされています。これらの製品の違いは、刃幅にあります。繊細な作業にはデザインナイフを、力が必要な作業にはモデラーズナイフを選ぶことが推奨されています。

タミヤのデザインナイフは、繊細な作業に適しており、細かい部分の仕上げやディテールの彫り込みに最適です。一方、モデラーズナイフは力が必要な作業に向いており、厚いパーツの切り出しや削り出しに適しています。

デザインナイフはペンを持つような感覚で使用します。硬い素材を切る場合を除き、基本的に力は必要ありません。切り絵や消しゴムはんこなどを切る場合、力を入れると失敗しやすいので注意してください。また、先端が細いため刃先が折れやすい傾向があります。

いつ折れてもいいように替刃は多めに持っておくと安心です。替刃を選ぶ際は規格が合わないと使えないので、同じメーカーの替刃を選びましょう。転がって落下した衝撃で刃が折れることもあるので、作業を中断するときはキャップを付け転がらないようにすると安心です。

メーカーによる多少の違いはあるものの、刃の交換方法はだいたい同じです。まずは、口金をゆるめ古い刃を取り外しましょう。次に替刃を差し込み、口金を締めて固定します。古い刃は替刃のケースに収納スペースがあればそこに収納して、自治体のゴミ捨てルールに従い処分してください。

細かいパーツを切るような場合は、刃を交換しておくとキレイに仕上がります。替刃の交換タイミングも用途に合わせて見極めましょう。

<刃の交換手順>

1. 口金をゆるめ刃を外す
2. 替刃を差し込み口金をしっかり締め固定する

コスを重視したい人には、ダイソーのデザインナイフをおすすめします。100円+税とプチプラ価格ながら、切れ味がよく替刃も扱いがあるので規格に合ったものを用意できるのもポイントです。替刃は10枚入りで100円+税なので、初めに一式そろえても200円+税で済みます。

プチプラ価格でも切れ味がいいと評判ですし、転がり防止用に四角い形をしたキャップが付いているので安心です。刃の交換頻度が高い人も、ダイソーのデザインナイフであればランニングコストを抑えられます。

デザインナイフの種類はさまざまですが、大切なのは自分の手に馴染むものを選ぶことです。ボディの太さや長さなど、じっくり比較して自分の手に馴染むデザインナイフを見極めましょう。100均から高級なものまで選択肢は豊富に揃います。この記事で紹介した選び方やおすすめ商品を参考に、手に馴染むデザインナイフを見つけてください。