耐熱接着剤おすすめ8選｜マフラー最適｜耐熱温度°C以上も紹介

接着剤は、割れたり壊れたりした物を修理・補修するための必須アイテムです。食器やガラス製品などの一般的な製品の修理には普通の接着剤でも問題ありませんが、熱を持つ物の修理や補修をする場合は、接着できなかったり接着しても熱で溶けてしまったりすることがあります。そんなときに使用したいのが、耐熱接着剤です。

耐熱接着剤とは、熱を発する物、高温になる物同士でもくっつけて、その状態を保持できる接着剤です。数百度を超える超高温にも耐えられる性能を持っている製品もあるので、補修したい物の熱に応じた耐熱温度の接着剤を選べます。ホームセンターなどにも売られている商品もあります。

そこで今回は、耐熱接着剤を選ぶポイントやおすすめ製品8選を紹介します。熱が発生する物の修理や補修をする際の参考にしてみてください。

耐熱接着剤とはその名の通り、高温になる物にも接着できる専用の接着剤です。照明器具や家電製品、車の部品など、熱を発したり持ったりするものを補修する際、普通の接着剤では熱に耐えられず接着できません。高温になるものを補修するときには、耐熱接着剤を使います。

とはいえ、すべての耐熱接着剤がどのようなものにも使用できるわけではないので、補修したいものに合わせて最適な耐熱温度や機能を持った接着剤を選ぶ必要があります。

家電製品は、使用中や待機中に熱を持つことが多いものです。このような家電製品で手で触れられる程度の温度であれば、耐熱温度100～200度の耐熱接着剤で十分です。つまり、家電製品に使う接着剤なら基本的にこの耐熱温度で問題ありません。

接着したい機器を触ってもそれほど熱くないなら、耐熱温度100度でも問題ありません。しかし、触ってちょっと熱いと感じる熱さの場合は、念のため耐熱温度200度の接着剤を選ぶことをおすすめします。

直接炎に触れるものではないけれど、炎に近いツールには、耐熱温度200度台では溶けてしまう恐れがあります。さらに耐熱温度が高い300～500度の耐熱温度の接着剤であれば、ランプやバーナーなどの火を使うツールのほか、高温になりやすい機械のパーツなどの補修に使用できます。

ただし、直接炎に触れるほど高温になるツールには、さらに高い耐熱温度が必要なので、あくまでも炎が近くにある部分にのみ使うようにしましょう。

車やバイクのエンジンやマフラーなどの部品の補修に使用する接着剤には、500度以上の耐熱温度が求められます。車やバイクの部品は高温の状態が長く続くことが多いため、低い耐熱温度では耐えられない可能性があるからです。

また、走行中に衝撃を受けることも多い部分です。車やバイクの安全性にも関わることがあるので、補修する部分をしっかりと接着して安全に使うためにも、十分な耐熱温度を持った接着剤を使うべきといえます。

市販の耐熱接着剤の中で最も耐熱温度が高いのが、1000度以上対応のタイプです。この耐熱温度は、コンロや焚火台、ストーブのように火に直接当たる製品の補修に適しています。直接火に当たる上、高温になる時間も長くなることが多いものに対して、低い耐熱温度の接着剤を使うと非常に危険です。

1000度以上に対応する接着剤を補修に使えば、直接火に当たる超高温の状態が続いたとしてもしっかりと接着した状態をキープできます。

金属とプラスチックなど、素材が異なる物同士を接着しようとしても、特定の素材専用接着剤を使用しているとうまく接着しないことがあります。そんな場合は、「多用途タイプ」の耐熱接着剤を選びましょう。

多用途タイプは対応する素材の幅が広いので、異なる素材同士の接着でもスムーズにくっつけられる点がメリットです。多用途タイプの接着剤はさまざまな種類が揃っているので、その中から最適な耐熱温度の接着剤を選ぶとベストです。

同じ素材の物同士を接着する場合は、基本的に対応する接着剤であればきちんとくっつきますが、同じ素材でも熱を加えた際に膨張率が異なる場合があります。その場合、熱が加わった際に接着した部分が剥がれたり、ひび割れを起こしたりすることが考えられます。

このような事態を防ぐためにも、同じ素材を接着するときでも膨張率が異なる素材の場合は、シリコン系の耐熱接着剤を選びましょう。シリコン系は弾力性があるので、異なる膨張率でも接着状態を維持できます。

耐熱接着剤は粘度が低く、穴や隙間の補修の際に液だれを起こしてきちんと接着剤を塗布できないことがあります。サラサラの接着剤が使用しづらい箇所に使う耐熱接着剤は、粘度の高いエポキシ接着剤もしくはシリコン系がおすすめです。

シリコン系やエポキシ接着剤のように粘度の高い耐熱接着剤は密着度も高く、穴や隙間にもしっかり密着して接着できます。接着剤が乾いた後に接着部分が盛り上がってしまっても、ヤスリなどで磨けばキレイに仕上げられるのもメリットです。

耐水性がない接着剤は、雨に濡れて落ちてしまうことがあります。また、耐寒性がない接着剤を使うと、気温が下がる時期の屋外で剥がれることも考えられます。このような理由から、屋外で使用するアイテムの補修をする場合は、耐熱性はもちろん耐水性や耐寒性もチェックしましょう。

雨ざらしになるものや真冬でも屋外に置いておく物など、使用場所や設置場所に応じて接着剤の耐水性や耐寒性の有無を確認しておくべきです。特に寒冷地で屋外で使用・設置する物に対しては、耐寒性は必須です。

硬化時間とは、接着剤を塗って固まるまでの時間を指します。硬化時間は製品によって幅があるので、作業内容に応じた硬化時間の接着剤を選びましょう。たとえば、丁寧に作業を進める場合、広範囲に接着剤を塗る必要がある場合は、硬化時間が早すぎると作業途中で固まってしまうため、硬化時間が長い耐熱接着剤が最適です。

逆に、補修作業を素早く進めたい場合や細かいパーツを接着するには、すぐに固まる速乾タイプの接着剤が適しています。

耐熱接着剤は一般的な接着剤よりも高価な製品が多いものですが、セリア・ダイソーなどの100円ショップでも税別100円で購入できる耐熱接着剤を取り扱っています。シリコン系やエポキシ接着剤など複数の種類があるので、目的に応じて使用可能です。

100均の耐熱接着剤はある程度の耐熱性はありますが、超高温には対応していない製品となるため、極端に高温になるものへの使用は避けた方が無難です。とはいえ、安価で購入できるので、100度程度の温度で試しに使用してみたい場合は、100均の製品を使ってみましょう。

耐熱接着剤は製品によって耐熱温度や異なり、正しい製品を選ぶことでしっかりと接着できます。そのため、あらかじめ耐熱接着剤を使用したい物や用途を把握した上で選ぶことが大事です。今回紹介した情報を参考に、用途に合わせて最適な耐熱接着剤を選びましょう。