おすすめの防災ラジオ9選｜いる？いらない？ライト付きなど多機能搭載も

いつくるかわからない地震や台風などの自然災害に備えて、食料や救急用品などの防災用品を入れた非常用持ち出し袋を備蓄している家庭は多いのではないでしょうか。そんな防災用品として欠かせないアイテムのひとつに挙げられるのが、防災ラジオです。

防災ラジオは普通のラジオとは異なり、手回し充電やソーラー充電に対応しているものが多く、ライト機能やアラーム機能など災害時に必要な機能も搭載しているものが一般的です。携帯の充電ができるモデルもあるので、停電時やアウトドアにも便利です。

そこで今回は、災害時に備えておきたい防災ラジオを選ぶポイントやおすすめの防災ラジオ9選、防災ラジオを使う際に押さえておくべきポイントを紹介します。

防災ラジオとは電源不要で使用できるラジオで、災害時に便利なスマホ充電機能やライト機能などが搭載されているタイプもあります。災害時に停電した場合でもラジオから最新情報を得られるのが、防災ラジオの最大のメリットです。
 
 
大規模な自然災害が起こると停電が発生して長引く可能性があり、そのような状態ではテレビ視聴も不可能です。ラジオなら地域に密着した情報を取得しやすく、避難所情報なども得やすいため、非常用持ち出し袋などに備えておくべきアイテムといえます。

乾電池を入れて使用するタイプです。対応する乾電池さえストックしていれば、電池が切れても使用し続けられます。乾電池のコストがかかる点はデメリットですが、充電式のように手間や充電するまでの時間を気にすることなく、電池を入れ替えるだけで使えるのが大きなメリットです。

モデルによって対応電池が異なるので、対応する電池を一緒に備蓄することをおすすめします。

手回しタイプとは、搭載しているハンドルを回すことで充電できる防災ラジオです。乾電池不要で、手で回す力で発電ができるので、電源が使用できない期間が長引いたときや乾電池がなくなった後でも使えるメリットがあります。

充電に時間がかかるデメリットがありますが、ライト機能や携帯電話の充電機能を電池不要で使用できるモデルもあるので、いざというときの備えにも向いています。

外部電源タイプは、コンセントやUSBで給電できるタイプのほか、充電や手回し機能も搭載したものも含まれます。災害時に限らず普段もラジオをよく聞くという場合は、普段使いのラジオとしても使用可能です。

外部電源がメインのラジオは災害時に使用できないこともありますが、乾電池や充電式などを併用できるタイプなら、普段使いのラジオとしてもおすすめです。

防災ラジオは、モデルによって対応する周波数が異なります。AMとFMは音質の違いのほか、受信できる範囲や電波の届きやすさなどの違いもあります。多くのラジオはAMとFM両方に対応していますが、FMの電波でAMラジオも聞ける「ワイドFM」対応の防災ラジオがおすすめです。

AMの電波は混線しやすいといわれますが、ワイドFMが受信できればFMの電波でクリアにAMラジオも受信できます。

スマホ充電機能が付いた防災ラジオなら、停電時でもスマホ充電ができます。5000Ah以上のバッテリー容量があれば、より安心です。ただし、ほとんどの防災ラジオのバッテリー容量はそこまで多くはありません。

特に手回しタイプでスマホを満充電にするのは厳しいため、あくまでも補助的機能と考えておいた方がいいでしょう。

停電時に活躍する機能が、ライト機能です。夜間停電時の真っ暗な中でも、懐中電灯代わりとして使用できます。LEDライトが搭載されていればより長時間使用できますが、あらかじめ使用可能時間を確認しておくといいでしょう。

また、照らせる範囲もモデルによって異なります。広範囲を照らせるか、または一点のみを照らせるかどうかもチェックポイントです。

災害時に閉じ込められたり動けなくなったりした場合、大きな声を出し続けて救助を求めることになりますが、何度も繰り返していると体力を消耗してしまいます。そんなときにサイレン機能を使えば、大きな音のサイレンを鳴らして周囲に存在を伝えられます。

万が一の事態にスムーズに救助してもらうためには、サイレン機能が搭載された防災ラジオがおすすめです。

防災ラジオは、自宅の中で使うこともあれば、避難先に持ち出して使う可能性もあるアイテムです。避難する際に持ち出すときにあまりに本体が大きすぎる、重すぎると持ち運びしづらくなるため、避難時に備えて本体サイズと重量をチェックしておきましょう。

手に持ってみて大きすぎず重すぎない程度であれば、避難時にも持ち出しやすくなります。

防災ラジオは、さまざまなメーカーから販売されています。ここでは、代表的なおすすめメーカーについて、その特徴とあわせてご紹介します。ぜひ自分に合ったものを見つける際の参考にしてください。

モンベルは、1975年に山仲間とともに設立しました。機能美と軽量・迅速をコンセプトにしたアウトドア用品を開発している会社です。ラジオはハンドチャージ充電タイプが販売されています。

携帯しやすいコンパクトサイズで、フル充電で9時間半ラジオ受信ができ、1分間手回しで約20分の充電が可能です。災害時やアウトドアでマルチに活躍する携帯ラジオを探している方におすすめです。

シンプルで無駄のないデザインのさまざまな生活雑貨などを扱う無印からも、コンパクトなラジオが販売されています。折りたたんで本体に収納される手回しハンドルが大きいので、力を込めずに回しやすいといった機能性の高さも魅力です。

無印らしい角を落とした四角く白いフォルムが特徴で、無骨さがないため普段からお部屋のインテリアとして目につくところに置いておきたい人にもおすすめです。

防災ラジオは普通のラジオよりも高いものが多く、安くても2000～3000円ほどの価格です。中には安い防災ラジオもありますが、耐久性が低く、いざというときに壊れて使えなくなることも考えられます。

災害時に備えることを前提とするなら、ある程度の価格の製品を選ぶ、口コミをチェックして選ぶことをおすすめします。

充電式の防災ラジオには、内蔵バッテリーが搭載されています。この内蔵バッテリーは満充電にしていても自然放電して消耗していき、バッテリー劣化の原因になることがあります。充電したまま放置していると、緊急時に使おうとしても使えない場合もあるため、内蔵バッテリーの劣化を防ぐためには定期的に充電をしておきましょう。

乾電池式の防災ラジオは、当然ながら乾電池がなければ動きません。防災ラジオと一緒に、対応する乾電池も備蓄しておくことが基本です。USB充電や手回し対応のラジオでも、乾電池に対応しているのであれば乾電池を用意しておくとより安心です。

また、古い乾電池を入れたままにしておくと、液漏れを起こしてラジオの故障の原因になることもあります。長期間保管する場合は、乾電池を抜いておきましょう。

災害発生時に停電した場合は、ラジオが唯一の情報源になることも少なくありません。防災ラジオを備えておくだけで災害時にさまざまな情報が得られるので、ぜひ防災用品として防災ラジオを準備しておくことをおすすめします。