【2023】トリマー工具（電動トリマー）おすすめ13選｜DIYにも

木材の面取り（トリミング）や溝掘りを行うのに役立つ工具がトリマーであり、うまく有効活用すればプロが作った売り物のような家具を作れます。手作業よりも効率よく細かい加工を行えるため、DIYを行う機会が多い方におすすめです。

初心者でも取り扱いやすい商品も販売されていますが、注意して取り扱わないと工具が飛ぶ場合があるので、使い方を理解する必要があります。そこで、木材の加工を安全に行える、トリマーの正しい使用方法について詳しく解説します。

電動工具のトリマーの選び方に加えて使い勝手がよく、コスパのいいおすすめの電動トリマーについても紹介します。トリマーの機能をしっかり理解した上で、自分の用途にあった製品を選んで、本格的なDIYを楽しみましょう。

トリマーの最も基本的な加工機能である、面取り（トリミング）を行うと、木材の角を加工できます。縁飾り用のビットを使えば、角の部分を丸く加工できるので、本格的な家具の作成を行えます。

面取りの技術を高めれば、お店で販売されているような装飾品も作れるため、本格的なDIYを行いたい方はトリマーも揃えるのがおすすめです。

溝掘りは名前通り木材に溝を掘る単純な加工法ですが、他の工具では溝を作り出すのが難しいため、溝掘りができると制作物の幅が広がります。ガイドを使ってまっすぐ溝を掘れれば、接着剤だけで家具を組み立てられるので、棚や引き出しを簡単に作れます。

特定の溝切り用ビットを使えば、V字やU字の溝も作成可能です。

溝掘り機能を活用すれば、木材をくり抜けるため、文字や模様の作成も行えます。ただし、単純に溝掘りを行うときに比べて、トリマーが反発しやすいため、1回の切削深さを3mm以下に抑える必要があります。

使うビットの種類を工夫すれば、おしゃれな彫刻物を作り出せるので、美しい制作物を作りたい方は溝掘りの技術を高めてみましょう。

テンプレート機能を活用すると、簡単な木組み構造をトリマーで作れるため、ビスを使わずに頑丈な家具を作成できます。木組み構造自体が美しく、ネジやビスの露出も減らせるため、木材同士を組み合わせられるとデザイン性に優れた家具を作れます。

本格的なDIYを行いたい方は、テンプレート機能の有無もチェックしておきましょう。

交流電源を使う電源コード式のトリマーは、充電式に比べて高電圧で、出力が高いので作業効率に優れています。お手頃な価格で購入できる製品が多いため、高性能で安い電動工具のトリマーを求めている方におすすめです。

コンセントから電源を取るため、充電切れが生じる可能性がなく、長時間作業を行えるのもメリットです。しかし、電源コードを他の人や作業物に巻き込みやすく事故が起きる危険性があるので、取り回しに気を付ける必要があります。

充電式の電動トリマーでは、電源コードを接続しなくても切削を行えるため、どこでも作業を行えるのが特徴です。コードが他のものに絡まる心配がなく、刃物がケーブルに当たって断線する可能性もないため、集中して作業に取り組めます。

ただし、電源コード式と異なり、駆動できる時間に限りがあるので、長時間作業を行う場合は予備バッテリーを用意しておきましょう。価格が高価ですが、同じ型の充電池を持っていれば、バッテリー別売モデルの購入で費用を抑えられます。

電動工具の回転速度は、min-1（1分間あたりの回転数）で表されるのが一般的であり、回転数が高いほど木材を素早く加工できます。加工効率を重視する方は、1分間に30,000回転以上の回転速度を持つものがおすすめです。

モーターに負荷がかかると回転数が下がるので、快適に切削するためには回転数調整を行う必要があります。さまざまな硬さの木材を加工したい方は、回転数調整機能付トリマーを購入するか、スピードコントローラーを用意しましょう。

電動工具のトリマーは、電動ドリルに比べて高速回転するので、騒音が大きく近所迷惑になる場合があります。しかし、他の電動工具と異なり、静音機能付きの製品がほとんど存在しません。

そのため、静音性の高さを重視する方は、回転数調整を行える製品や、騒音の小さいブラシレスモーターを搭載したものを選ぶようにしましょう。

トリマーを取り扱う際は、一方の手で加工物を抑える必要がるので、片手で持てるサイズの製品を選ぶ必要があります。サイズや質量が大きいと手に負担がかかるので、長時間作業を行う方は、直径の小さいコンパクトなトリマーがおすすめです。

一部の小型トリマーでは、人間の手の形状に合わせた、エルゴノミクスデザインを採用したものもあります。

工具のサイズの規格には、mmとインチの2種類がありますが、日本の工業規格であるJISではmm規格が採用されています。日本製のトリマー用ビットで、最も種類が多いのが6mmであるため、軸径6mmのビットに対応したものを選びましょう。

似たようなサイズとして、1/4インチ（6.35mm）がありますが、軸径が異なるので注意する必要があります。

トリマーで使われる刃物であるビットは、面取り用と溝掘り用の2種類に大きく分けられますが、多種多様なタイプの工具が存在します。メーカーごとに対応するビットの種類が異なるため、複雑な加工を行う場合は純正ビットの種類もチェックしましょう。

別売のコレットチャックを活用すれば、軸径の異なるビットも装着できるようになります。

トリマーで切削を行う時に、工具先端に大きな負荷がかかるので、精度良く加工するためにはビットの剛性も重要です。鉄よりも硬い素材を配合した超硬ビットであれば、大きな力がかかっても変形しづらいため、精度よく加工できます。

また、ベースプレートの固定力が強いトリマーを使えば、工具がぶれにくくなるので切削精度を更に高められます。

硬い木材を削ると、加工速度が不安定になり振動が発生しやすいので、きれいに削れない場合があります。加工時の回転速度を維持する、電子制御機能が搭載されていれば、大きな振動が生じづらいので初心者でも簡単に扱えます。

また、回転数自体を調整できる機能が付いていれば、ゆっくり切削しても木材が焦げ付きにくいので、加工を行いやすいです。

切削深さをしっかり調節しないと、精度よく加工できない上にキックバックの原因になるので、高さ調整機能も重要です。ビットの高さを少しずつ変えられる、昇降微調整機能が付いていれば、木材を正確に削れます。

しかし、切削深さの設定を間違えると、高さ調整を行っても精度よく削れないので、加工を行う前に目盛りをしっかり確認しましょう。

ビットと呼ばれる刃物を高速回転させるトリマーでは、繰り返し木材を細かく削るので、木の粉が大量に発生します。散らかった木屑を放置すると、手元が見えにくい状態になり加工精度が落ちるため、定期的に清掃する必要があります。

吸塵機能が付いていれば、加工しながら木屑を取り除けるので、掃除の手間を省きたい人におえうえうｍです。

光量が少ない暗い場所では、ものが見えづらくなるので、細かい作業を行いづらくなります。ライト付のトリマーであれば、周りが暗くても手元を明るく照らせるため、屋内で作業を行う機会が多い方におすすめです。

手元の影が木材にかかって、加工部分が見えづらくなるデメリットも防げるため、どこでも快適に作業を行えます。

電動工具のトリマーでは、ベースが付いた本体の他に、ガイドやビット等の付属品が付いている製品が多いです。面取りや溝掘りの加工精度を高めるのに欠かせない、ガイドは使う機会が多いので、ワンタッチで取り外しを行えるものがおすすめです。

充電式のトリマーでは、バッテリーが別売の製品も存在するので、充電池の有無も確認しましょう。

電動工具でトップシェアを誇るマキタのトリマーは、耐久性が高く壊れづらいので、信頼性を重視する方におすすめです。他のメーカーの製品に比べてパワフルで、充電式なのにも関わらず、コード式の製品に劣らない作業効率を持つ製品も存在します。加工機能が充実しているため、使い勝手に優れているのも魅力的です。

また、別売りでアタッチメントが追加できる点がポイントです。たとえば、トリマ用傾斜ベースを使えばあらゆる角度のトリマーが簡単に行えます。今までやりにくかった斜めになった箇所もアタッチメントをつければ簡単にでき、作業の幅が広がります。

京セラの電動工具ブランドであるリョービでは、軽量コンパクトで実用性に優れたトリマーを販売しています。コスパに優れていて、1万円程度のお手頃な価格で購入できる製品もあるため、安くて高性能なトリマーを求めている方におすすめです。

集じんアダプタを取り付けられるので、作業しながら木屑を取り除けるのもメリットです。

日立の新しい電動工具ブランドであるHiKOKI（ハイコーキ）では、プロ向けの業務用トリマーを販売していて、作業効率に優れているのが特徴です。特に、コードレス式のトリマーはトップクラスの切削スピードを持つので、取り回しがよく高性能な製品を求めている方におすすめです。

スピンドルロックが付いているため、工具の取り外しも素早く行えます。

EARTH MANシリーズの電動工具の販売を行っている高儀では、5,000円程度で購入できる安価なトリマーを販売しているため、購入費用を抑えたい方におすすめです。耐久性と剛性に優れた超硬ビットも販売されているため、加工精度を重視する人にも向いています。

始動時の振動が少ないので、初心者でも取り扱いやすいのも魅力的です。

ドイツの大手自動車部品メーカーであるボッシュでは、信頼性が高くパワフルな電動トリマーの販売も行っています。海外製品なのでインチ工具にも対応している上に、純正ビットの品揃えも充実しているので、複雑な加工を行いたい人におすすめです。

デザイン性に優れているため、かっこいい電動工具を求めている方にも向いています。

トリマーを購入する際に、実物を見て決めたい場合は、カインズ・コーナン・コメリなどのホームセンターでも取り扱いがあるので近くの店舗を覗いてみてください。実物を見てサイズ感や機能を確認していれば、後からホームセンターのネットショップや、Amazon・楽天などからも注文する場合も安心です。

トリマーの使い方を誤ると、誤作動したり強い反発（キックバック）が生じて怪我するおそれがあるため、正しい使用方法を理解する必要があります。ここでは、トリマーの基本的な操作方法について解説するので、初心者の方はしっかりチェックしましょう。

トリマーの基本的な使い方（コード式の場合）

1. 怪我防止のため電源を入れる前にビットをチャックに取り付ける

2. 付属のレンチで工具が外れないようにしっかり固定する

3. ベースプレートを操作して切削深さを調整する

4. コンセントを差し込みトリマーの電源を入れる

5. トリマーの左側に木材を置いて適切な速度で切削する

機種によってトリマーの操作方法が異なるので、製品を使用する前に、必ず取扱説明書を読むようにしましょう。

切削物と刃物が衝突して強い反発力が生じる現象がキックバックであり、トリマーや折れたビットが勢いよく跳ね返ったとき、大きな事故が発生する場合があります。人力では衝撃を抑えられないため、キックバックを予防する必要があります。

プレートからビットを出しすぎないようにすると、刃物が木材に食い込んで衝突するのを防げるので、キックバックが起きづらくなります。また、ジグを有効活用すれば、左側の跳ね返りを防止できるため、安全性が更に高まります。

切削深さの設定を間違えると、正確な加工を行えなくなるだけでなく、ビットが食い込んでキックバックが生じる可能性があるので危険です。そのため、トリマーを使って切削する時は、加工する前に切削深さのチェックを行う必要があります。

トリマーのベース部分に付いた目盛りを見れば、切削深さの確認を行えます。ストレートビットで木材の表面に深い溝を掘る時は、1回の切削深さが3mm以下になっているか、チェックしましょう。

トリマーを使ってみたいけど、使いこなせるか不安だったり、買っても使う頻度が少なかったりすると購入を躊躇してしまいます。そんなときは、レンタルを活用しましょう。カインズ。コーナン・コメリなどのホームセンターでも、電動工具のレンタルサービスがあります。

また、電動工具を専門に扱うレンタル業者もあるので、利用しやすいところを探してみてください。

電動工具のトリマーは、美しい家具や装飾品を作るのに役立ちますが、使い方を誤ると大きな事故につながる場合があるので、正しい使い方を理解する必要があります。基本的な操作方法について把握してトリマーを使いこなし、本格的なDIYを楽しみましょう。