軍手のおすすめ15選｜倉庫ピッキング作業・品出しにも

軍手といえば、普段何気なく使用しているため、なんとなくで選んでしまいがちではないでしょうか。

しかし、軍手を使用する環境というのは手などに怪我しやすい環境であるなど、危険な状況であるからこそ装着するものです。そのため、軍手は適当に選ぶのではなく、使用する環境や用途に合わせて選定する必要があります。

そこで、今回は倉庫のピッキング作業や日曜大工におすすめできる軍手15選をご紹介します。素材の違いや、求める機能性などについてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

軍手といっても素材や機能性など、それぞれ違いが多くあり、用途によって軍手を使い分ける必要があります。どのような選び方をすることで理想的な軍手にたどり着くことができるのか、順にみていきましょう。

軍手といえば、おそらく多くの方がこの軍手をイメージするのではないでしょうか。

綿系の軍手の特徴として、熱に強く、厚手で耐久性が高いことが挙げられます。また、吸水性などにも優れており、汗を吸収してくれるため、比較的快適に使用することができることから、アウトドアに向いている種類となります。

なお、綿系の軍手には種類があり、それぞれ「純綿」、「混紡」、「特紡」の3つがあります。どのような特徴があるのか、表にしてまとめてみたので選ぶ時の参考にしてみてください。

ポリエステルやナイロンなどの化学繊維を組み合わせて作られているものが、化学繊維軍手になります。

この種類の特徴として、耐久性の高さはもちろんのこと、先程の綿系の軍手に比べて薄く、かつ軽いことが挙げられます。よって洗濯して再利用することができるなど、長期的に使用することができるため、業務用として取り扱われることが多いです。

なお、価格についてですが、化学繊維などを使用していることもあり、高めになっています。また、機能性が特化していることもあり、汎用性は低く、どの分野でも使用できる軍手ではないことが多いです。

最近、ゴム、ラバータイプの軍手を多く見かけるようになりました。手のひらの部分や軍手全体にゴムやラバーが使用されている軍手です。

この軍手の特徴は、何と言っても「圧倒的なグリップ力」です。ゴムの滑りにくさを活かすことにより、倉庫でのピッキング作業などにおいて大きな効果を発揮するでしょう。

以前まではゴム手袋は通気性が非常に悪いため、長時間の使用に適さないことが多くありました。現在はその点を克服している軍手も多くあるようで、通気性が高く、手が蒸れにくい仕様になっている軍手もあります。

以上のことから、軍手には素材によって大きな特徴があることが分かりました。軍手を実際に選ぶ判断ポイントの1つ目として、「軍手の厚さ」が挙げられます。

そのためには使用する状況を想像し、作業が繊細なのかどうかを考えてみましょう。もし繊細な作業が必要な場合、厚手の軍手は作業がしづらいでしょう。逆に薄手の軍手であれば、ものをつかみやすくなるため、作業効率が下がらずに済みます。

このように、軍手を使用する状況を考慮しつつ、まずは厚さを選んでいきましょう。

次に判断するポイントとして、「滑り止め・グリップの有無」が挙げられます。

もし荷物を運ぶ作業がある場合、落としてしまっては大変ですので、滑り止めやグリップは必須の機能と言ってもいいでしょう。しかし、逆に草刈りなどで使用するのであれば、滑り止めは必要ありません。むしろ、滑り止めのツブツブの感触が余計に感じるため、邪魔にも思えるかもしれません。

作業内容に応じて、滑り止めやグリップが必要かどうかも重要なポイントとなるでしょう。

次の判断ポイントは「軍手の機能性」になります。具体的な例を挙げると、電気工事をする場合に必要な機能性は「絶縁性」にあります。軍手にはその使用用途に合わせた機能性が備えられています。以下に代表的な軍手の機能性をご紹介します。

主に水を扱う作業の場合、防水機能が重要になります。表面にゴムや樹脂などによる加工がされているものであれば、防水機能を持っている軍手と言えるでしょう。

防水機能が高い手袋には注意点もあります。水を通さないということは、気密性が高いことになりますが、このことから汗などを外に逃がすことができないため、手が蒸れやすい傾向にあります。

機能性からして仕方のないことですが、手が蒸れやすい方は長時間の装着は避けた方がいいでしょう。

耐熱、耐火機能を持った軍手は、バーベキューのような日常用途から、防災時の軍手としても有用です。

耐熱性に優れた軍手は、先程耐火性が高いとご紹介した「純綿軍手」や、「化学繊維軍手」が挙げられます。中には数百度の高温にも耐えることができる素材を採用した軍手もあるようです。

寒い冬の作業がある場合、手が冷たくなってしまうとどうしても手の動きが悪くなってしまい、作業効率の低下や最悪事故にもつながりかねません。

軍手には防寒対策されているものも販売されています。仕組みとしては、軍手の内側の部分が裏起毛になっています。これにより手が温かい状態で作業できるようになるということです。柔らかな裏起毛は肌触りも良く、冷気も通さないため、まさに防寒対策にぴったりなものと言えます。

もし作業内容に精密機器を扱うものがある場合、この機能は必須です。

精密機器は冬場によく発生する静電気が流れるだけで、その機械が壊れてしまうため、絶対に作業時に静電気が発生しないように工夫する必要があります。そこで必要な機能が「制電性」になります。

主に素材はナイロン製であることが多く、中にはカーボン導電糸入という特殊な糸で作られていることもあり、より静電気などが発生しないような工夫がされています。

軍手を装着してしまうと、どうしても手が直に触れているわけではないため、スマートフォンなどのデバイスの操作ができなくなってしまいます。

しかし、軍手の中には装着したままの状態でもスマートフォンなどが操作できるものがあります。特徴としては指先の部分に導電性（電気を通す能力）の素材を採用することで、指先だけ直接触っているのと同じ環境になるように作られています。

最近では倉庫でも管理用としてスマートフォンを使用する機会もあるため、そのような方にとってはこの機能は必須と言えるでしょう。

食品加工や部屋カラーなどに使用する軍手は「使い切り」タイプのものを使用するようにしましょう。

食品加工現場で同じ軍手を再利用するのは、衛生面からあまりおすすめできません。ヘヤカラーにおいても、商品の液体の中に人体にとって有害または怪我をする物質が含まれています。そのようなものが染みついた軍手を再利用するのは危険なので、こちらもおすすめできません。

よって、これらの作業を行う場合は、使い捨ての軍手を使用することをおすすめします。

軍手はスーパー・ドラッグストアといった小売店での品出し時に役立ちます。店舗に入荷した商品は段ボール・コンテナなどに収納されており、個別の商品を取り出す際には開封作業が欠かせません。

硬質なもの・角張ったものなど、包装物によっては手をケガするリスクもあるため、軍手でガードしましょう。落下を防ぎたい場合は滑り止め付きのものがおすすめです。

倉庫やピッキング作業にて求められる機能性は、グリップ力です。作業中に大切な荷物を破損させては大変なことになってしまいます。そのため、できる限りゴム製の軍手を着用することをおすすめします。

しかし、重い荷物を運搬する場合はグリップ力だけでなく、手を保護できるかどうかについても注目しましょう。グリップ重視のゴム製軍手は、大方薄手のものが多いです。そのため、少々厚手の軍手をチョイスしてもいいでしょう。

バーベキューやキャンプにおいて、火との関係性は切っても切れないのではないでしょうか。

また、野外で簡単な作業をすることも多いと思います。そのような場合、綿系の軍手がおすすめでしょう。

綿系の軍手は耐熱・耐火性に優れており、多少厚手なので野外作業でも安心して取り組むことができます。ただ、耐熱・耐火性に特化する場合は化学繊維系の軍手もおすすめです。

農作業や庭のお手入れの際に軍手を使用する理由は、主に手の保護であることが多いでしょう。

このことから、厚手で手の保護ができる軍手が必要になります。綿系とゴム製の軍手はこの要件を満たすことができる素材と言えます。特にゴム製の軍手は綿系と違って草や枝を通さないため、作業中でもチクチク感じることはほぼありません。

引っ越しの場合、荷物を落とさないようにするためにグリップ力を重視すると思いますが、引っ越しの荷物はかなり重いことが多いです。

荷物が万が一落下した場合、大きな怪我になることを防ぐためにも指先の保護ができる軍手も選んでみましょう。綿系の軍手を選ぶのもいいですが、しっかりと保護したい場合は指先に鉄などの保護パーツが入っている軍手を選ぶといいでしょう。

このタイプの軍手は滑り止めも付いていることが多いので、引っ越し作業に最適な軍手と言えます。

WORKMAN（ワークマン）は業務用の作業ウェアを中心に取り扱う販売店です。軍手のラインナップも豊富で、手袋・作業用グローブなどさまざまなタイプがあります。10双組・20双組のようにまとめ買いしやすい商品も多いため、従業員用に購入したい場合にもおすすめです。

100均ショップのダイソーでも軍手の取り扱いがあります。オーソドックスな「すべり止め手袋」のほか、「作業用グローブ」「脱げにくい軍手」などもあり、バリエーション豊富。中でもおすすめは「天然ゴム手袋 背抜きタイプ」で、高いグリップ力とフィッティングのゆとりを備えた優れものです。

今回は倉庫やピッキング作業、日曜大工などにおすすめできる軍手をご紹介しました。軍手と言っても素材から機能面まで様々なものがあり、改めて軍手の多様性に気づかされますね。「いい道具を使えば、いい仕事ができる」と言うように、作業効率を上げるために軍手の選定はしっかりと行いましょう！