ドライいちじくおすすめ11選｜ダイエット効果も？作り方や人気レシピも紹介！

昨今、健康やダイエット目的でドライフルーツをおやつ代わりに食べる方も増えてきています。ドライフルーツの種類はさまざまありますが、同じフルーツばかり食べていると飽きてしまう方もいますよね。

夏から秋にかけて旬を迎えるいちじくは、「不老不死の果実」と呼ばれるほど栄養価の高いフルーツです。いちじくはドライフルーツにすると栄養がぎゅっと凝縮され、長期保存も可能になります。そのため、手軽におやつや料理にも取り入れやすい「ドライいちじく」が人気です。

この記事では、ドライいちじくの効能や産地による特徴、おすすめのドライいちじく11選などをご紹介します。また、癌にも効果があるのかの疑問についても解説します。産地・品種によってテイストが異なるドライいちじくは商品展開も豊富なので、ぜひ当記事を参考にして好みのドライいちじくを見つけてください。

いちじくにはペクチンと呼ばれる食物繊維がたっぷり含まれており、腸内環境を整える効果があります。また、便秘解消にも役立ち、腸内をキレイに保ってくれます。糖分や脂質の吸収を抑える効果も確認されており、ダイエットや体形維持を意識されている方には嬉しい働きです。

いちじくに多く含まれる「カリウム」の効果により、ドライいちじくは血圧の上昇を抑えたり老廃物をスムーズに排出したりする働きをします。その効果は、高血圧やむくみやすい体質改善にも効果的です。またカリウムを積極的に摂取すると体のバランスが整い、疲労回復の効果も期待できます。

いちじくにはカルシウムと鉄も含まれており、骨粗しょう症や貧血の予防にも役立ちます。鉄分が不足すると疲労感が残りやすくなったり、食欲不振に繋がったりするため、特に月経により鉄分が不足しやすい女性は、積極的な摂取がおすすめです。

いちじくには女性ホルモンの「植物性エストロゲン」にも似た成分が含まれています。エストロゲンは加齢や閉経により徐々に減少していくもので、ホルモンバランスが崩れ、肌荒れや生理痛、更年期障害の症状を引き起こす原因にもなります。

そこに植物性エストロゲンを摂取するとホルモンバランスが整い、症状を軽減する効果が期待できます。また、いちじくには「酵素」も多く含まれており肌の老化防止に効果的です。

「ドライいちじくに虫が入っていた」との声を聞いて、驚いた人もいますよね。この虫の正体は、いちじくの受粉を助けてくれる大切な役割を担っている、チジクコバチです。いちじくの受粉の構造の問題で入ってしまう場合があります。

生産地の気候と品種の違いにより、トルコやイランなどの海外産ではごく稀に入っていますが、国内産のドライいちじくには入っていません。チジクコバチは温暖な気候を好むため、トルコやイラン産のいちじくは虫による受粉を利用する品種です。一方で日本は寒すぎるため、チジクコバチの受粉を必要としない品種となっています。

仮に食べても害はないですが、気になる場合は国産のドライいちじくを選ぶと安心です。

ドライフルーツの摂取量とさまざまな種類の癌のリスクとの関係性については、長年研究が重ねられています。特にドライいちじくにおいては、腸内環境を改善する効果に伴い、腸の善玉菌が増えるので免疫力が高まったり、大腸がんを予防する効果が期待されています。ただし、癌を完治させるなど、直接的な治療効果は確認されていません。

また、ドライいちじくに含まれる水溶性の食物繊維は血糖値の上昇をゆるやかにするため、糖尿病の予防に効果があると言われています。さらに、同様に含まれるカリウムがナトリウムの排出を促すため、ナトリウムの摂取過多に起因する高血圧の予防効果にも期待です。

ドライいちじくには鉄分とカルシウムも多く含まれます。鉄分による貧血予防効果と、カルシウムによる骨粗しょう症の予防など、健康な体作りにもつながる栄養価の高い果物です。

ギリシャ産ドライいちじくは、簡単に手で割けるほど軟らかくふんわりとした食感が特徴です。ちょうどいい甘みと酸味がバランスよく共存し、上品なテイストは紅茶やワインともよく合います。またチーズやドレッシングとの相性もいいので、サラダや焼き菓子のトッピングとしても人気です。

トルコ産のドライいちじくは、インパクトのある濃厚な甘さが好みの方におすすめです。果肉感が強く、いちじく特有の粒感を堪能できます。トルコ産は国内でも扱っている店舗が多く、種類が充実しているので選べる幅が広い点も嬉しいポイント。大粒タイプでも皮が軟らかいので、手軽に料理にも使用できます。

イラン産のドライいちじくは、小粒で硬めなので噛み応えがあるのが特徴です。甘さは抑えめで淡泊な印象。紅茶や中国茶との相性が良く、白ワインやシャンパンなどに合わせても風味を邪魔しません。ナッツやチーズと一緒に盛りつけて、おつまみプレートにしてもお洒落です。

アメリカ産のドライいちじくは「ブラックミッション種」を使用したものが多く、黒い見ためが特徴です。癖がなく食べやすいので、初めてドライいちじくを購入される方にもおすすめします。ちょうどいい甘味と粒感が感じられる質感は、スイーツとも相性がいいです。ギリシャ産ほどではありませんが、比較的やわらかくヨーグルトに入れるなど水分を含ませると果肉感が増します。

国産の良さはなんと言っても安心感にあります。国産のドライいちじくであれば虫の侵入もなく、検査基準も厳しいので安心して食べられますね。テイストはいちじく本来の優しくコクのある素朴な味わいが特徴で、自然な甘みを感じたい方におすすめです。

ソフトタイプは手で割ける程度の硬さで、好みの形状・大きさに簡単にカットできるメリットがあります。スイーツやサラダのトッピングとして、素材をそのままで食べる場合にも、老若男女食べやすい軟らかな食感が魅力です。ソフトタイプと表記されている商品が少ないので、産地や商品説明を参考にして判断しましょう。

ドライいちじくはお酒との相性が良く、ブランデーやラム酒漬けにしたりアルコールで煮込みコンポートにしたりして楽しめます。ドライいちじくを漬け込む場合は、ボリューム感のある「大粒タイプ」がおすすめです。大粒タイプは食べ応えがあるだけでなく、ドライいちじく特有の食感を残しつつジューシーさを堪能できます。

ハーフカットもしくはカットタイプの商品は、あらかじめ食べやすいサイズに切り分けた状態で販売されています。ナッツやチーズと合わせて盛り付けるだけで、お洒落なオードブルが完成です。急な来客時のおもてなしにも便利で、お菓子などの材料としても使用しやすいので、手軽に調理に取り入れられます。

健康志向の方や品質にこだわりのある方なら、オーガニックのドライいちじくがおすすめです。有機JASのマークが付いていれば、農薬などの化学物質を使用せず、遺伝子組み換えも行っていない「オーガニック認定食品」の証になります。

また、人工添加物や砂糖不使用かどうかも要チェックポイントです。皮ごと食べるドライいちじくなので、安全性が目に見えると安心できます。

小島屋・龍屋物産は、ナッツやドライフルーツを扱う「専門店」です。販売するドライいちじくには産地や無添加などへのこだわりがあり、良質なものがそろっています。通販サイトも充実しているので、地方にお住まいの方も気軽に購入可能です。また口コミやレビューの評価の高さからも信頼できるものがあります。

KALDI（カルディ）でもいくつかのドライいちじくを販売しています。自然栽培・自然乾燥で作られた完全無農薬でオーガニックのドライいちじくが人気です。小粒で癖のない味わいが食べやすく、お子さまのお菓子としてもおすすめ。現在はナチュラルとソフトの2種類が販売されています。

ドライフルーツはどれも価格が高いイメージがありますが、業務スーパーのドライいちじくは100グラム(ドライいちじく10個入り)で115円とリーズナブルです。ちょうどいい軟らかさで粒感があり、甘酸っぱい華やかな香りがします。また、いちじくそのものの旨味が凝縮されており、砂糖不使用でありながら濃厚な甘さが感じられます。

最近では、コンビニストアでもドライフルーツが充実している店舗が増えてきました。お菓子コーナーやおつまみコーナーの一角で販売されており、無添加のドライいちじくを扱っている店舗もあります。また、ジップロック付きの小袋で販売されている場合が多いので、ちょっとしたお菓子として持ち歩くにも便利です。

たくさんのメーカーや商品を比較検討したいなら、Amazonや楽天などの通販サイトをチェックしましょう。実物を見て選べないのが難点ですが、口コミ・レビューなどが有力な情報になります。店舗では取り扱っていない海外産のものなど、とにかくラインナップが豊富です。

ドライいちじくは特に赤ワインとよく合います。ナッツやチーズと一緒にカットしたドライいちじくを添えれば、簡単に「お洒落なおつまみオードブル」の完成です。ドライいちじくの硬さが気になる場合は蜂蜜とあえて少し軟らかい状態にすると、食べやすくなり果肉感も増して感じられます。

ドライいちじくはヨーグルトのトッピングとしても相性抜群です。ヨーグルトの乳酸菌とイチジクの食物繊維により相乗効果が生まれ、より腸内環境を整える効能が高まります。タンパク質と合わせて摂取すると鉄分の吸収率も高まるので、貧血の予防にもおすすめです。

ドライいちじくはチーズ類と相性がよく、チーズの塩味とクリーミーな口当たりがいちじくの甘味を引き立てます。ドライいちじくにクリームチーズと蜂蜜をあえてクラッカーに乗せ、お洒落なおつまみにするもいいですね。ブルーチーズなどクセが強めのチーズにカットしたドライいちじくを乗せてトースターで温めても最高です。

ドライいちじくはラム酒漬けにすると、半年から1年ほど長期間保存できるようになります。作り方はいたってシンプルです。瓶に丸ごとドライいちじくを入れ、ドライいちじくが浸るくらいのラム酒を入れます。甘めのテイストが好みの方は、蜂蜜を加えるのがおすすめです。一週間ほど漬け込めば完成で、そのまま食べるもよし、お菓子の材料にもよしで幅広く使えるので便利です。

ドライいちじくは自宅でも簡単に作れます。準備する材料はいちじくだけなので手軽です。店舗で販売している商品とは一味違うドライいちじくを味わえるので、ぜひ以下の作り方を参考に挑戦してみてください。

【作り方】

1. イチジクを皮付きのまま、縦に4等分にカットする
2. 天板にクッキングシートを敷き、カットしたいちじくを並べる
3. 100℃のオーブンで予熱なしで90分焼く
4. 裏返してさらに30分焼く
5. 水分が飛んだら完成！

いちじくは100ｇあたり54kcalほどで糖質も多く含まれますので、糖尿病の方やダイエット中の方は食べ過ぎには要注意です。また過剰摂取すると腸の働きを低下させるリスクもあります。

以前テレビ番組のザ！仰天ニュースで、いちじくを1日10個食べた女性が、下痢・嘔吐・胃痛に襲われた事例が取り上げられました。一般的に適量だといわれる摂取量について以下にポイントをまとめたので、目安として覚えておきましょう。

• 農林水産省が推奨する1日のおやつカロリーに換算すると、ドライいちじくは1日3～4個程度まで。
• ほかのおやつも食べる場合は、1～2個に留める。

いちじくを食べた後に口周りに痒みが出たり、しびれ・嘔吐といった症状が確認されたときは果物アレルギーの可能性が疑われます。過剰摂取するとアナフィラキシーを発症し命の危険もあるので、病院で診察を受けるようにしましょう。また、食べ過ぎると、極端に血圧が変動するなどの不調をきたす場合があるので注意してください。

ドライいちじくは湿度と酸化によって傷んでしまうので、なるべく長く食べられるように保存方法に気を付けましょう。以下に保存方法のポイントを紹介します。

保存する場合のポイント

• なるべく空気に触れないようにラップで包み、瓶やジップロックに入れて冷蔵庫で保存する
• 真空容器に入れて冷蔵庫で保存する
• 湿度の高い野菜室は避ける
• 冷凍庫の方が湿度が低いのでおすすめ

ちなみに、もしドライいちじくの表面が白くなってもカビではありません。いちじくの糖分が結晶化したもので、もしカビの場合は灰色で異臭がするので判別できます。

ドライいちじくは産地や品種による違いはもちろん、お菓子や料理などアレンジ次第でいろんなテイストが楽しめます。食べ方に合わせて、いろんな種類を使い分けるのもおすすめです。ぜひ気になるドライいちじくは実際に試してみましょう。