キッチン蛇口・水栓のおすすめ17選｜人気メーカー・グースネックのデメリットも

元々あるキッチン水栓が好みではなかったり、「古くなり寿命だ」と感じても、どうしていいかわからない人も多いですよね。業者に依頼すれば交換してもらえますが、工事まで待たされたり費用がかかります。そんなときにおすすめなのが、自分好みのカスタマイズです。

ホームセンターや家電量販店でも各メーカーのキッチン水栓があります。蛇口交換にはちょっとしたコツが必要ですが、手順を守ればDIYも簡単です。とはいえ、蛇口の形はストレート・グースネックなどさまざまで、何を基準に選べばいいか迷ってしまいます。

この記事ではおしゃれなキッチン水栓の選び方・混合水栓を含むおすすめ商品・グースネックのデメリットまで紹介します。生地の最後では、リクシル・KVKなど人気のメーカーの特徴や評判、DIYの注意点も解説します。

キッチン水栓交換には、メリットもありますがデメリットも存在します。交換してから後悔しないよう、メリットだけでなくデメリットについても理解しておくのが大切です。キッチン水栓の種類別にメリット・デメリットを紹介します。

ワンホールタイプは取り付け穴が1つで、キッチン天板に取り付けて使用します。築年数が古い物件では、シンクの下から固定するものが主流でした。比較的新しい物件は水栓の根本からキッチン天板に取り付けるタイプに変わっているので、DIYでも交換可能です。穴のサイズは33mm～39mmで各社共通ですが、これより大きい場合は変換アダプターを使って取り付けられます。

ツーホールタイプは、取り付け穴が2つあります。水とお湯の2つに別れているため、水とお湯を別々に使えるのが特徴です。国内メーカーの製品であれば、穴のサイズは203mm共通なので、どれを選んでも取り付けられます。レバーはシングルとダブルに分かれていますが、スッキリ見せたいのであればシングルレバーがおすすめです。

壁付きタイプは名前の通り、壁に水栓を取り付けるタイプです。配管は壁内部にあるため、交換する際はキッチン水栓本体と脚のみ。3つの中では、最も交換しやすいタイプです。水とお湯の給水管距離は105mm～225mmですが、ある程度は微調整できます。

日本の家庭では最もポピュラーなのが、ストレートタイプです。デザインはシンプルですが、キッチンの雰囲気を選びませんし、手頃な価格で購入できます。変に強調しすぎないため、キッチンをスッキリとした印象にまとめたいときにおすすめです。コスパ重視の人はストレートタイプをチェックしましょう。

カーブを描いた湾曲デザインは、ガチョウの首に似ており、グースネックと呼ばれます。エレガントな印象はキッチンをおしゃれに演出したい人におすすめです。高さがある分キッチンでも存在感が出ますが、シンプル構造は掃除がしやすく清潔に保てます。

フレキシブルスパウトはグースネックに似ていますが、蛇口を根本から好きな方向に動かせるのが特徴です。可動域が広いため、シンクを掃除もしやすいです。通常はグースネックのように高さがあるので存在感が出ます。リビングからキッチンが見える場合は、おしゃれなデザインを選んでアクセントにするのもおすすめです。

シンプルなデザインを選びたいけど、ストレートでは物足りないときは、L字やU字タイプをおすすめします。L字はストレートよりも一層シンプルで、蛇口は少し高い位置にあります。その分シンクの空間が広くなるのがメリットです。U字は数が少ないものの、洗練された印象に見せたいときに向いています。

シングルレバーは、ハンドルが一つのタイプです。ハンドルを上下にさせると水量調節ができ、左右に動かせば水温調節ができます。すべて1本のハンドルで操作できるため、操作性を重視して選びたい人におすすめです。ただし、ハンドルに触れるため衛生面が気になる人は、こまめに掃除をしましょう。

タッチレバー式は、水栓ボディにタッチすると水が出て、もう一度タッチすると水が止まります。触れるときは手の甲でもいいので、調理中で手が汚れていても水栓を汚さずに済むのがメリットです。ただし、水温・水量調節はレバーで行う必要があります。

タッチレスは、センサーに手をかざすだけで水が出ます。ハンドルに触れずに済むため衛生的ですし、多くの製品には節水機能が搭載されているので、水道代の節約にもなり経済的です。ただし、センサーの反応速度が遅いものや、意図せずセンサーが反応する可能性もあるので気をつけましょう。

ホースを引き出せるものは、シンクの角や排水カゴまでシンク内を洗ったとき直接蛇口を伸ばして洗えます。高い位置から水をかけたり、ボウルに水をためてから流す手間を省けるのがメリットです。大きいお鍋や重いお鍋を洗うときも、ホースを伸ばして洗い流せます。

普段は吐水でも特に不便には感じないものの、食器を洗ったりシンクを掃除したりするときはシャワータイプの方が使いやすと感じる場合もあります。そんなときは、用途に合わせて吐水とシャワーを切り替えられるタイプがおすすめです。

洗い物や掃除には水道水でも気にならないけど、飲料水や料理に使う水にはこだわりたいときは、浄水機能付きをおすすめします。水栓本体にカートリッジが内蔵されたタイプと、ビルトインタイプでは、取り付け方が違います。用途や設置スペースに合わせて選びましょう。

リクシルは、2011年にトステム・INAX ・新日軽・サンウエーブ工業・東洋エクステリアの統合によリ誕生しました。それぞれのよさが合わさり、商品にも反映されています。キッチン関連商品も充実しており、キッチン水栓だけでも種類が豊富です。充実のラインナップを比較して、自分にピッタリな商品を選びたい人に向いています。

キッチン・浴室・トイレまで、家中の水回り住宅設備機器メーカーとして、国内トップシェアを誇るTOTOは、安全性と耐久性に定評があります。中でも人気の高い「タッチスイッチ」は、軽く触れるだけで水の出し止めができると、口コミでも評判です。使い勝手も考えて選びたい人は、TOTOのキッチン水栓をチェックしましょう。

サンエイは、水回り製品の製造から販売まで手掛けるメーカーです。手が届きやすい価格帯の商品が多いので、コスパ重視の人に向いています。安くても高品質な商品を扱うので安心です。デザインも豊富に揃い、キッチンに合わせて最適な水栓を選べます。

グローエはドイツ生まれのメーカーです。世界最大級のシェア率を誇る水周り製品のメーカーのとしても知られており、世界中の高級ホテルや施設でもグローエの水栓が採用されています。デザインがおしゃれなのはもちろん、人間工学に基づきデザインされているので使い勝手がいいのもポイントです。

国内を代表する大手メーカーとしても知られるパナソニックからは、機能性とデザイン性に優れたタッチレススリムセンサー水栓が登場しています。水栓に触れずに水の出し止めができるだけでなく、水量・水温調節はボタンで操作できるのもポイントです。浄水機能も搭載されているので、幅広い用途に活躍します。

KVKは、水栓金具（蛇口）を始めとする、水回り商品を製造販売する老舗メーカーです。単水栓や2ハンドル水栓といった昔懐かしい水栓から、シングルレバー水栓やサーモスタット水栓まで、幅広い商品を展開しています。

比較的低価格でコスパがいいだけでなく、「簡単に取り付けできた」などの口コミ・評判が多数あります。コスパ重視かつ自分で簡単に取り付けたい人はKVKのキッチン水栓をチェックしてみてください。

タカラスタンダードは、キッチン・バス・トイレなどの水回り用品を取り扱う大手メーカーです。水栓の形状はもちろ、センサー式のタッチレスタイプ・浄水機能付き・シャワーヘッドが引き出せるハンドシャワータイプなど、機能面にも富んでいます。

お湯と水をしっかり切り替えられるエコタイプのハンドルは、水量はそのまま手元で簡単に節約ができる機能です。

豊富な水回り用品を取り扱うクリナップでは、特にシャワー機能の豊富さが特徴です。シャワーでの利用が多い方におすすめです。スマートなL型形状の「スタイリッシュ水栓 Efine」では、線が細く、シャワーの水ハネしにくいです。

音を軽減したい方におすすめなのが、「サイレントシャワー水栓」です。シャワーの水流と同時に整流を出して着水面に水の膜を作り、水の落ちる音を大幅低減します。洗浄性に優れた「クリンシルキーシャワー」「整流」への切り替え可能で使い分けられます。

その見た目のおしゃれさで評価の高いグースネックにも、以下のようなデメリットがあると言われています。

• 水がはねやすい 
• ストレートに比べて金額が高い
• シャワーの切り替えか難しい

まず、グースネックは水栓の位置が高いため、水がどうしても跳ねやすくなります。また、基本的にはオプションでつけますが、追加費用が3万近くかかる場合も。そして、一度シャワーモードにしてしまうと、完全に水を切らなければ、切り替えができません。しかし、このようなデメリットを踏まえても、総合して満足している口コミが多いのもグースネックの特徴です。

キッチン水栓はDIY可能ですが、水栓や部品の他に工具が必要です。普段からDIYをしていて、工具が揃っているのであれば問題ありませんが、工具がない人は必要な工具も揃えておく必要があります。種類によっては簡単に交換できないものもあるので、不安な場合は業者に依頼しましょう。

<キッチン水栓交換に必要な道具>

• ドライバー
• 六角レンチ
• モンキーレンチ
• ウォーターポンププライヤー
• 水平器
• バケツや雑巾

自分でキッチン水栓交換する場合は、初めに止水栓をしっかり閉めましょう。止水栓を閉めずに作業したり、閉め方が緩かったりすると水漏れしてしまいます。不安な場合は、元栓を閉めましょう。

賃貸でも退出時に元に戻せば、キッチン水栓交換は可能です。ただし、古い物件の場合は、錆びついて部品が外せなかったり、劣化で脆くなり崩れたり破損したりする場合があります。万一破損させると大掛かりな工事が必要になり、高い費用を請求される可能性があります。

キッチン水栓は自分好みにカスタマイズが可能です。各メーカーからさまざまな商品が販売されていますが、種類やタイプが合っていないと取り付けられません。種類やタイプが合っていれば、キッチンに合わせておしゃれなデザインを選べます。じっくり比較して、最適なキッチン水栓を選びましょう。