キャビアおすすめ10選｜ランクや産地の違いも【ベルーガ・オシェトラ・国産キャビア】

「フォアグラ」「キャビア」「トリュフ」は世界の有名三大珍味と呼ばれています。キャビアの主な産地はロシアで、どの国でも高級品とされています。原料はチョウザメの卵を塩漬けにしたもので、多くの人はチョウザメの卵をキャビアと呼びますが、ヨーロッパでは魚の卵を総称してキャビアと呼んでいます。

キャビアは少量を加えるだけでゴージャスな一皿に変身できるので、高級料理店で食べるだけでなく、自宅でのおもてなしや特別な日にもおすすめな珍味です。種類も豊富なので、シーンや料理に合わせて選ぶのも楽しいですよ。

キャビアには国産キャビアやベルーガ・オシェトラなど、種類によってランクがあり値段もさまざまです。こちらの記事では詳しい違いや特徴をご紹介しています。またリーズナブルに楽しめる商品もご紹介しているので、一度試してみてください。

キャビアと聞くと「容器に少ししか入っていないのに高い!」そんなイメージを持たれる方が多いと思います。世界三大珍味の高級食材なので、レストランでお皿に乗っているのも少量ですよね。なぜキャビアの値段が高いのか知っていますか。

それは手間と時間がとても掛かるからです。チョウザメは稚魚から養殖がスタートします。キャビアは雌のチョウザメから産卵されますが、約3年が経たないと雄か雌かの判断がつかないのです。

「稚魚がすべて雄だった」なんて場合もあります。しかし育てている約3年間に、エサなどの諸経費は掛かります。雄か雌かの区別がついて、そこから更に7年～8年の歳月を経て、ようやく採卵ができるのです。繊細な魚であるチョウザメは、育てるための手間が他の魚に比べてとても必要になります。

ベルーガは世界最大のチョウザメであるオオチョウザメ、またはその卵の名称です。非常に希少性の高い魚で、体重は40～30kgもあります。キャビアは体重の約15％以上採れます。

明灰色から暗灰色をしていて表面はきめ細かく、粒は大きいのが特徴で、蓋はキャビアの中の最上級品の青色です。とても珍重されており、天然は非常に希少です。

中程度の大きさであるチョウザメで、他と同様に雑食性。鼻の下にあるとがった口先を伸ばし海底を探りながら海藻や小動物を吸い込みます。平均的なサイズは全長が1.2m、体重は20kg～80kgです。

オシェトラのキャビアは褐色を帯びた灰色から金色まであります。蓋は中級品の黄色で、バターのような豊かな風味と、ナッツのような香りが特徴的です。ベルーガよりも安く手に入るので、天然のキャビアを楽しみたいけれど、最上級の品でなくてもいい方にぴったりです。

スマートな形をしている、小型なセブルーガ。上向きの鋭い口先を持っています。体長は最大1.5ｍで、体重が25kgくらいです。2kgを超えるものはほとんどありません。

蓋は普及品の赤色。小粒で黒色に近い灰色をしており、風味も独特ですので美食家に好まれているキャビアです。ビン詰めでの出荷が大半ですので、蓋の色でランクの判別が可能です。

• ベルーガ　青色
• オシェトラ　黄色
• セヴルーガ　赤

シベリア原産のシベリアチョウザメのキャビアである、バエリ。繁殖が可能なシベリアチョウザメは比較的大型で生育も早いためヨーロッパで盛んに繁殖がおこなわれています。

ダークグレーの粒で、口に含むとまろやかで柔らかい食感を楽しめます。シンプルにブリニやバゲットにのせて、シャンパンと楽しむのがおすすめです。

ハイブリッドキャビアは、アドリアチョウザメとシベリアチョウザメの交配種を原料にしてつくられたキャビアです。小粒でダークブラウンの色合いでオシェトラとよく似ています。

適度な塩味で、口に入れるとマイルドでピュアな風味が広がります。キャビア特有の生臭さは一切なく、わずかに感じる甘さはキャビア初心者にも抵抗なく楽しめます。余分なドリップも少ないため、デコレーションなどでもよく使用されるキャビアです。

ランプフィッシュは、日本ではダンゴウウオと呼ばれているカサゴの一種です。チョウザメの仲間でもなく、ランプから思い起こすチョウチンアンコウとも関係がありません。

ランプフィッシュの卵をキャビアのように黒く着色したイミテーションキャビアで、流通量・評価共に高いものです。低価格で購入できるため、手軽に購入できる点も魅力の一つです。塩気の強いキャビアなので、白米との相性もバッチリです。

さまざまなシーンで使用されるキャビア。キャビアと言えばロシア産が有名ですが、海外だけでなく日本でも生産されています。

初めて購入する場合、どの商品を選ぶのがベストなのかをご紹介します。

長期保存を可能とするために60度で20分間湯煎をし、低温殺菌しているキャビアをパストライズキャビアといいます。約8%～10%超の塩分濃度で塩漬けをするため、キャビア本来の風味や食感とはかけ離れています。

一方で、低温殺菌処理や高塩分処理をせず、塩漬けしたのみのキャビアのをフレッシュキャビアといい、こちらはキャビア本来のしっとりとした舌ざわりを堪能できます。流通量が多いのは、パストライズキャビアです。

贅沢にキャビア本来の風味と舌ざわりを楽しみたい方には、低温殺菌処理や高塩分処理をせず、チョウザメの卵を塩漬けしたのみのフレッシュキャビアがおすすめです。大粒でグラデーションのある灰色のキャビアは、少量をオートブルなどにトッピングするだけでもリッチな雰囲気を演出してくれます。

結婚式や記念日など特別な日に口にするなら、キャビアの中でも最高級といわれているフレッシュキャビアがおすすめです。

キャビアと聞くと輸入品のイメージが強いですが、実は宮崎県、岐阜県、愛媛県、高知県、島根県といった国内でも生産されています。国産と輸入品の違いはどういった点か知っていますか。

一番の違いは塩分です。輸入品は保存のため塩分が高めですが、国産は塩分控えめでフレッシュな味わいを楽しめます。海外産は国内で個別包装するときに低温殺菌をしているため、国産に比べると若干味が落ちます。

キャビアは10gくらいの少量のものから、100gの大容量までさまざまな容量で販売されています。大容量の商品のほうがコスパがいいと思われがちですが、消費できなければ無駄になってしまいます。そのため用途や食べる人数によって適切な容量を選ぶのがポイントです。

食卓を美味しく彩るスペシャルなギフトを選びたいなら、食べ比べセットもおすすめです。食べ比べてみて初めて知るキャビアの繊細さの違いを、自宅で楽しめます。

キャビアの瓶に合わせて削ったスプーン付きのものや、高級ジュエリーボックスのようなラグジュアリーな化粧箱入りのものなど、バリエーション豊かに揃っています。お酒との相性もピッタリ。お酒好きでグルメなあの方にも満足していただけます。

新鮮で美味しい高級感のあるキャビアを楽しみたいなら、国産もおすすめです。国産キャビアはきれいな水で育てられたチョウザメの卵を低温殺菌なしで作られます。輸送時間も外国産に比べ短いので塩分濃度も低く、キャビア本来の味を楽しめますよ。

宮崎産キャビアは「奥深い味わい」と「マイルドな塩分」が一番の特徴です。外国産のキャビアは低温殺菌を施し5～7％の塩分が添加さえれているのに対し、宮崎産キャビアは岩塩でほんのり薄い味付けをしただけになります。防腐剤や添加物も使用していません。

ヨーロッパの熟成方法に学び、最高に美味しくなったところで熟成をストップしています。そのめ、口に入れるとふんわりととろけて、濃厚でまったりとした味わいを堪能するこができます。加熱もされていないので、輝きも艶やかです。

カスピ海産に負けないくらい上質と言われているのが、岐阜県高山市奥飛騨で作られている奥飛騨産キャビア。最寄り駅から車で約1時間かかる奥飛騨の大自然に囲まれ、きれいな水の中でストレスなく育てられたチョウザメの卵は、生臭さが一切なく上品な味わいです。

日本人好みの薄い塩味なので、白ご飯との相性もバッチリです。贅沢にお茶漬けにして食べるのもおすすめです。国内ではキャビアの養殖にチャレンジする人も増えており、国内生産の増加が期待できます。

キャビアを購入したい方は、めずらしい輸入食品を多数扱っているカルディや、高級スーパーの成城石井に行ってみてください。そこでは普通のキャビア以外にも、キャビアと似たものや代用品があって楽しいですよ。2店舗で販売しているキャビアの代用品をご紹介します。

カルディでは「メキシチョイス・カウボーイキャビア」が販売されています。こちらの商品は、黒インゲン豆とコーンの甘みをトマトの酸味で合わせた、ピリ辛サルサです。キャビアは入っておらず、キャビアに見立てた黒インゲン豆が使用されています。

成城石井で取り扱いのある「D＆H・ランプフィッシュ」は、キャビアの代用品としてよく扱われている、ランプフィッシュを使用した商品です。サラダやトーストしたパンにのせて食べるのがおすすめです。

キャビアは単体で食べても十分にその味わいを楽しめる、完成度の高い食材です。キャビア自体の味を楽しみたいなら、まずそのまま食べるのがおすすめです。開封後、少し時間をおいてから食べると室内の温度に馴染んでくるので、甘味・旨味・芳醇な香りをしっかり堪能できるので、焦らずじっくりと時間をかけて楽しんでください。

魚臭さはほとんど感じられず、なめらかで濃厚な旨味と弾ける食感を楽しめるキャビア。塩漬けされたものがほとんどですので、そのまま食べるよりもバケットやクラッカーにのせて食べると美味しさもより際立ちます。

• ブリニにのせる...ブリニとはロシアのパンケーキ。甘さがないのでキャビアと一緒に食べれば、キャビア独特の食感と旨味をしっかりと味わえます。
• クラッカーと一緒に...シンプルな味わいのクラッカーにのせて食べれば、キャビアの塩分がアクセントになり、美味しく食べられます。
• パスタと共に...独特な香りと味わいのあるキャビアはパスタとの相性もバッチリ。トマトやクリーム系のパスタともよく合います。キャビア少量で味わい深い一品に大変身。

塩分濃度が高く、しっかりとした香りと味わいを持つキャビアは、お酒との相性も抜群です。シャンパンやサッパリとしたスパークリングワインは非常に相性がいいのでおすすめです。他にも、ウォッカや日本酒といった魚料理と相性のいいお酒を選べば、魚っぽい臭いを強めてしまわずに、芳醇なマリアージュを楽しめます。

キャビアの選び方やおすすめ、美味しく食べる方法などをご紹介しました。少量を乗せるだけで、いつもの食卓が一気に華やぐキャビア。高級なものから低価格なものまで幅広くありますので、あなたに合った品をみつけて、味わってみてください。