DJミキサーおすすめ13選｜初心者向けは？アナログDJミキサーも【名機も紹介】

DJとは用語でいえばディスクジョッキーで、一言でいえば音楽を仕掛ける人です。舞台はディスコやクラブ、パーティーやライブ等で、あらかじめ録音された音源を使って音楽を掛けていきます。それでは音源はどこから取り込んでいくのかも気になりますよね。

CDやストリーミングから取り込んだもの、アナログレコードもあります。これらを集めてミックスして1つの音楽として仕上げるのがDJの仕事です。そして、DJミキサーはこれらの音源を周辺機器を通じて接続し、さらに曲調やリズム等を修正し、スクラッチなど演奏もできる機器なのです。

そんな、曲作りやDJプレイでは欠かせないDJミキサーですが、今回は初心者必見のDJミキサーの選び方やアナログDJミキサーなどのおすすめの商品を紹介します。また、パイオニアなど人気メーカーや名機も合わせて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

ハウス系やテクノ系を目指したいのであれば、高機能タイプ、つまり多チャンネル、3バンドイコライザー、エフェクター搭載型がおすすめです。

さらに細かい条件として、アナログミキサーなのか、デジタルミキサーなのか、エフェクトの内容にこだわるのか、音の混ざり具合はどうなのか、経験があればあるほど、要求するレベルは高くなっていきます。

また、ハウス系の場合、ロータリータイプのミキサーが好まれる傾向にあります。つまりロングミックスがしやすいツマミで音を操るタイプです。一方、テクノハウス系はどんどんトレンドが進化するジャンルともいわれています。そのため、流行に対応できる多機能タイプのDJミキサーを選ぶのがおすすめです。

バトルDJとは、レコードを使った特殊な奏法を専門的にこなすDJです。別名「ターンテープリスト」とも呼ばれています。レコードを使った特殊な奏法というのは、スクラッチやビートジャグリング等を指します。

バトルDJはこれらの技術を駆使した音楽・芸術活動を行うため、アーティストほどの才能をもっているといっていいかもしれません。バトルDJはスクラッチで勝負するため、DJミキサーもフェーダーの動きが軽いタイプが好まれます。

特にクロスフェーダーは重要で、使う頻度が圧倒的に多いため耐久性が何より求められます。フェーダーは音をミックスさせるための最も重要なパーツなのです。

DJミキサーには大きく分けて「アナログDJミキサー」と「デジタルDJミキサー」の2タイプあります。アナログDJミキサーは聞きやすい、温かみのある音が持ち味で高性能な傾向にあります。また、デジタルDJミキサーはノイズが少なく、主流となりつつあるタイプです。

ジャンルや好みに合わせて、最適なタイプを選びましょう。

チャンネル数とは、DJミキサーでミックス可能な音源数を指します。2チャンネルタイプは、2台のプレイヤーの音源のみでミックスさせてDJを行うのが特徴です。2チャンネルタイプは余計な機能をつけていないタイプが多いため、大抵は軽量で持ち運びに優れています。

コンパクトで小型なミキサーであれば、まず2チャンネルタイプを選びましょう。ホームDJを楽しみたい方であれば、2チャンネルミキサーがおすすめです。初心者であれば2つのターンテーブルを用意しさえすれば、最初のステップとしては十分動かせる環境が整います。

値段も手頃ですので、ミキサー以外の周辺機器にお金をかけたい方にもぴったりです。

本格的にDJに取り組みたい方は、4チャンネルミキサーを選びましょう。なんといっても4チャンネルミキサーはターンテーブル2台、CDJを2台一度に曲を取り込んでプレイできます。4つの音源があればレベルの高い作品が可能です。

しかも入出力や機能性も充実しており、最近は以前より価格が抑えられユーザーの手が届きやすくなりました。とにかく音源を増やしたい方は迷わずに4チャンネルミキサーを選びましょう。

また、コンパクトタイプもどんどん出ており、持ち運びもかなり楽になりました。4チャンネルを選ぶ場合は他の音源も用意しなければならないため、なおさらミキサーにはコンパクトさが求められます。

互換性で選ぶのも1つのポイントです。たとえば、CDJなどはPCソフトと連動できます。その場合は、オーディオインターフェイスが必要です。PCソフトと連動できるミキサーも存在しているため、必ずチェックしてみてください。

さらに入力端子によっては、ほかのエフェクターとつなげられます。特に外部のエフェクターをつなげば、DJパフォーマンスの幅も広がるので非常におすすめです。このように互換性で選べば、よりDJプレイを楽しめるようになるので、ぜひ検討しみてください。

パイオニアは、音楽業界の周辺機器において国内ではトップシェアを誇るメーカーです。世界中のクラブやディスコには必ずパイオニアの機器が置かれていると言っていいほど、世界でも愛されています。パイオニア固有の機能としては、サウンドカードを内蔵している点です。

USBケーブル1本でPCと接続するだけで、DJアプリケーションを使った演奏を始められます。また、DJミキサーだけでなく、DJコントローラーやターンテーブルといったオーディオシステムやヘッドホンなどもパイオニアブランドが浸透しています。DJに必要な周辺機器をパイオニアで固めているDJプレイヤーもいるほどです。

BEHRINGER(ベリンガー)は、ドイツの音響機器メーカーです。DJミキサーはもちろん、マイク・スピーカー・アンプ・オーディオインターフェイスといったジャンルに強く、ドイツで一大勢力を築いていきました。

ベリンガーのミキサーは、パイオニアのDJミキサーの上位機種とレイアウトが似ています。今までパイオニアに慣れていたユーザーでも、基本概念や操作という点ですんなり溶け込めるようです。操作性においては、かなり大きなポイントと言えます。

意外に見落としがちなのが保証制度です。通常の保証期間は1年ですが、ベリンガーの場合、公式サイトで製品登録を行えば3年に延長されます。また、初期不良も購入後30日以内と比較的長い期間保証してくれるので、ユーザーにとってありがたいサービスです。

ALLEN＆HEATHはテクノ、ハウスミュージックの本場、イギリスの音響機器メーカーです。1970年代にピンク・フロイドといった超大物バンドのために、コンソールを作ったのが始まりだといわれています。

クオリティの高いイコライザーやフィルターには定評があり、これらのおかげでALLEN＆HEATH社特有の質の高い音質を実現していると言えます。中でも「XONE:92」は名機として有名です。

ALLEN＆HEATHのミキサーについてプロ・エンジニアが揃って絶賛するのが「奥行き」と「豊かさ」であるといわれています。多種多様なDJミキサーを揃えており、しかも価格も以前に比べお手頃になり、初心者でもクオリティの高い音質を楽しめるようになりました。

RELOOP(リループ)は、ヨーロッパ発のDJ機器総合ブランドとしてヨーロッパではすっかり定着しています。DJミキサーはもちろん、モニタースピーカー・ターンテーブル・DJコントローラー・MIDIコントローラーといった周辺機器も充実しています。

RELOOPのDJミキサーは人間工学に基づいた造りとなっているのが特徴です。プレイヤーが自然な動きで振舞えるように人間の体に合わせた設計になっています。つまり無理なく楽に使えるのです。

本格的な機能をもつ上級機器はもちろん、コンパクトタイプの製品もラインアップしており豊富な種類から選べます。値段もお手ごろで初心者でも楽しめます。

DJミキサーを使う基礎の基礎として、DJミキサーの使用する箇所について押さえておきましょう。DJミキサーは以下の4箇所を主に使います。

DJを独学で学ぶ場合、ネット上のサイトや動画で十分に学べます。また、オンラインスクールを利用すれば、プロからも学べます。自分に合った方法で、DJプレイを磨いていきましょう。

中古のDJミキサーから選べば、購入費用を抑えられたり、販売終了となったモデルを手に入れられたりします。しかしながら、中古品は注意点を押さえて購入しないと、すぐに壊れた、使い物にならなかったなどの理由で後悔する場合もあります。

中古品を選ぶ際は、以下の点を必ずチェックしましょう。

• 使用頻度・使用期間
• すべての機能が問題なく使えるか
• ツマミやノブに「ガリッ」とした感触が起きていないか
• 付属品は揃っているか
• メーカーの保証・修理は受けられるか

中古のDJミキサーは、ネットショップ、メルカリやヤフオクなど、さまざまな場所で購入できます。ただし、中古の取引や見極めに慣れていない方は、楽器専門店やリサイクルショップなどで直接見て購入するほうがおすすめです。

DJミキサーはDJをプレイするうえでは正に要と言えます。そのため、初心者の方が選ぶ際、一番いいのは実際楽器店に直接行って、直に触れてみることです。また、店員さんに相談すれば思わぬ発見があるかもしれません。自分にぴったりのDJミキサーを見つけて、DJプレイを楽しみましょう。