ナイロンラインおすすめ14選｜最強強度や巻きグセがつきにくいものも

釣り道具は多種多様かつ種類が豊富で、特に悩むのがライン（釣り糸）です。ラインだけでも、ナイロンライン・PEライン・フロロカーボンなど種類がさまざまあります。また、それぞれに特徴もあり価格も大きく変わります。

数あるラインの中でも、ナイロンラインはしなやかで伸びやすい特徴があり、初心者用のリールには最初から巻かれているほど、最もポピュラーで初心者から上級者までに愛用されているラインです。

今回の記事は、他のラインに比べてコストパフォーマンス最強のナイロンラインの特徴や、強度などの選び方を詳しく解説します。さらに、巻きグセがつきにくいものや遠投・泳がせ釣りにも適したおすすめ商品を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ナイロンラインは、ラインの絡まりなどのライントラブルが、他のPEラインやフロロカーボン等に比べて少ない特性があります。ナイロンラインは、他のラインよりしなやかで伸び縮みする素材なので、リールの巻きグセがつきにくいです。使い慣れていないリールや釣竿を扱うときに起こるライントラブルが少なくてすみます。

また、ラインが絡まった際も、解きやすいので深刻なライントラブルも起こません。ライントラブルが少ない点も選ばれる理由の1つです。

ナイロンラインは、しなやかさと伸縮性があるので遠投に向いているラインです。ナイロンライン自体がなめらかな素材なので、釣竿のガイドに引っかかりません。さらに、リールの巻癖もつきににくいので影響が少なく、飛距離を出せます。投げ釣り等で飛距離を出したい釣りにはナイロンラインがおすすめです。

ナイロンラインの高い伸縮性から魚がかかったときに魚が違和感を感じにくく、しっかり針に食いついてくれます。また、急な食い付きや強い引きがあってもナイロンラインの高い伸縮性で衝撃を吸収するので、バラシが少なく初心者でも扱いやすい点もナイロンラインの特徴の1つです。

根ズレとは、水中にある障害物などにラインが擦れて傷ついてしまうことを指します。根ズレはラインブレイク（ラインが切れてしまうこと）の原因になるので、釣りをする際は根ズレを起こさないように注意する必要があります。

ナイロンラインは他のラインよりも摩擦に強いので、根ズレを起こしにくいです。初心者の方は知らず知らずのうちに根ズレを起こしてしまうことがよくあるので、摩擦に強いラインを使用した方が心強いです。

ナイロンラインが選ばれやすい理由として、大きな魅力が価格の安さです。PEラインやフロロカーボンはだいたい300mで1,000円前後に対し、ナイロンラインは500mで500〜1,000円程度と価格の差があります。

価格の差がラインの性能の差ではなく、ナイロンラインがPEラインやフロロカーボンより釣りのジャンルによっては適している場合もあります。ナイロンラインはさまざまな釣りのジャンルに対応できる汎用性の高さからコストパフォーマンスに優れ、釣り初心者や、たまにしか釣りに行かない方にもおすすめです。

ナイロンラインは、しなやかで伸縮性があり引っ張る強度に対しては強い反面、紫外線に弱く、吸水性もあり海水や日光の影響で他のラインに比べて劣化は早いです。また、劣化すると摩擦に対しても弱くなり、岩礁帯やテトラポット帯の釣り環境ではナイロンラインが擦れて切れる場合もあります。釣り場のロケーションによっては不向きなケースもあります。

ロッドアクションでルアーに動きを求めるとき、ナイロンラインの強い伸縮性がロッドアクションの繊細な動きを吸収してしまう場合があります。そのため、思い通りのルアーアクションができない場合があるのが難点です。

また、魚のアタリの感度もPEラインやフロロカーボンに比べて少し劣っているので、繊細な魚のアタリを重視するような魚種や釣りにはナイロンラインは不向きです。ただ、最近では、ナイロンラインの伸縮性とフロロカーボンの感度のよさを掛け合わせた、カーボンナイロンと呼ばれるナイロンラインもあります。

ナイロンラインは、しなやかで伸びやすい素材から他のラインに比べて遠投に向いています。カレイ・キス・アナゴなどの砂地で狙える魚は、投げ釣りが有効な釣り方なので遠投が求められる場合は、ナイロンラインがおすすめです。

サバ・アジ・イワシなどをメインに狙えるサビキ釣りでは、ほとんどの方がナイロンラインを使用しています。一度に数匹釣れる場合もあるので、伸縮性の高いナイロンラインなら安心して魚を釣り上げられます。

予期せぬ大物がかかるウキ釣りでもナイロンラインなら安心して対応できるので、ウキ釣りでナイロンラインを使用する方も多いです。

アジやイワシを活餌にして、主にシーバスやヒラメなどの大物を狙う泳がせ釣りもナイロンラインが適しているといわれます。アジやイワシの活餌に針をつけて水中で自由に泳がせるため、より自然に泳がせる必要があります。

ナイロンラインは他のラインに比べてしなやかなので、活餌が自然に泳いでいるように見せられるのも特徴です。泳がせ釣りで使用するナイロンラインは、少し太めのラインをおすすめします。

ブラックバスを狙うバスフィッシングでも、ナイロンラインはよく使用されます。ナイロンラインは水面に浮く特性があるのでアタリが目視で確認しやすく、ナイロンラインのしなやかさからバラシが少ない点も選ばれやすい理由の1つです。

また、川魚などを狙う渓流釣りでもナイロンラインが主流です。川の流れが速い場所や釣り場が制限される渓流釣りはライントラブルが起こりやすい問題があります。ナイロンラインは他のラインに比べて比較的ライントラブルが少ないラインなので、渓流釣りには好んで使用されるラインの1つです。

ナイロンラインの引っ張り強度は「lb（ポンド）」で表記されます。1lbは約453gの負荷に耐えられ、誤差はありますが「ポンド÷4」が太さを表す「号数」です。

12lb～16lbは太さでいうと扱いやすい3号～4号にあたります。そのため、初心者であれば「12lb～16lb」を選ぶのがおすすめです。一方、海釣りで大きな獲物を狙うなら9kg以上に耐えられる「20ld」以上を選びましょう。

先ほども少し触れたように、ナイロンラインの太さは「号数」で表記されます。細いラインは抵抗が少ないですが強度は弱いです。一方、太いラインはラインブレイクしにくいですが抵抗は大きくなります。

ジャンルや魚種によって適切な太さは異なるので、以下の表を目安に選びましょう。

最新のナイロンラインの長さは100mが一般的です。ナイロンラインは劣化しやすいため交換頻度が高いです。そのため、500m以上の長い商品を購入しても使わないまま劣化してしまう可能性があります。使用頻度と照らし合わせて適切な長さのナイロンラインを選びましょう。

先ほども触れたようにナイロンラインは長持ちしないため、交換頻度が高めで寿命が短いです。交換タイミングの具体的な目安は以下のとおりです。

• 4～5回使ったタイミング
• 2ヶ月ほど使ったタイミング

このほかに、ナイロンラインが変色したり、強度が落ちてきたと感じたら交換しましょう。

デメリットでも触れたように、ナイロンラインは摩擦に弱いです。そのため、特に磯釣りで使用する場合は「耐摩耗性」に優れた製品を選びましょう。中でも、サンヨーナイロンの「ウルトラ耐摩耗素材」が配合されたナイロンラインは、フロロをしのぐ耐摩耗性といわれているためおすすめです。

通常のナイロンラインは伸縮性が高いものの、感度が低く劣化が早い点を上述のデメリットで解説しました。しかし、ナイロンラインにはそんなデメリットをカバーした、低伸度の商品もあります。通常のナイロンラインよりも伸びにくく、硬めに作られているのが特徴です。

低伸度のナイロンラインは、耐久性が強く、繊細なアタリを感じとる感度の高さがメリットです。さらに、伸びにくい仕様によりロッドアクションをダイレクトにルアーに伝えられます。しかし、通常のナイロンラインよりもライントラブルが起こりやすいなどのデメリットもありますので、その点もしっかり確認してから購入しましょう。

巻きグセがつきにくいナイロンラインには3つの特徴があります。その特徴は以下の通りです。

• ソフトでしなやかなライン
• ラインの構造で巻きグセがつきにくいようにしている
• 平行巻きに巻かれているもの

それぞれを簡単に説明すると、ラインは硬いラインよりもしなやかなラインの方が巻きグセがつきにくいです。また、メーカーによってはラインそのものの構造を巻きグセがつきにくいように工夫しているものもあります。

また、ラインプールに保管されている状態が平行巻きであると、ラインが潰れにくく巻きグセがつきにくいとされているので、巻きグセがつきにくいナイロンラインを選ぶ際の参考にしてください。

釣具店と聞くと思い浮かべる方が多いほど、多くの釣り愛好家から親しまれているメーカーがダイワです。釣り具全般はもちろん、ナイロンラインも豊富に取り扱っているため、より自分に合う商品が見つけやすいのが特徴です。

さらに、ナイロンラインは高価なものばかりではなく、リーズナブルな価格の商品も多く取り扱っています。低価格ながら品質が高いため、価格の安さやコスパを重視する方におすすめのメーカーです。

サンヨーナイロンはナイロンラインに特化したメーカーで、国内屈指の大物釣り師が開発に携わるなど、釣り愛好家目線に立った徹底的な商品作りが魅力です。

初期伸度を極限まで抑えた高感度ナイロンラインの「プロードGT-R HM」・フロロカーボンを凌ぐ耐摩耗性を誇る「アプロードZ06」など、高品質で魅力的な商品が多数販売されています。価格はやや高めなため、価格よりも品質にこだわりたい方におすすめです。

ショックリーダーとは、岩などにこすれたりした際にラインが切れないよう、メインラインの先端に結ぶ強度の強いラインです。ショックリーダーを販売するメーカー中でも、バリバスはナイロンのショックリーダーのパイオニアとして有名です。

バリバスのナイロンショックリーダーは、ルアーやジグの動きを邪魔しないしなやかさが特徴。さらに、根ズレに強く耐久性も高いため、ロングセラー商品として多くの釣り愛好家から人気を集めています。ナイロンのショックリーダーに関心がある方は、まずはバリバスの商品をチェックしてみてください。

汎用性抜群でコストパフォーマンスに優れているナイロンラインのおすすめ14選を紹介します。

ナイロンラインの結び方や継ぎ足し方は、どんな場面でも使いやすく強度があるエイトノット（8の字結び）がおすすめです。下記にエイトノットの結び方について解説するので参考にしてください。

1. ラインを折り返して持つ
2. 折り返したラインの先端をさらに折り返してラインに重ねる
3. 重ねた先端をラインに1周させる
4. 1周させた先端部分を上部の輪っかに通す
5. 先端と根本を引っ張って完成

ナイロンラインは使用できる釣りのジャンルが多く、多種多様なフィールドや魚種にも対応できる高い汎用性があります。また、低価格で初心者から上級者までに愛用されるラインです。ナイロンラインの特徴を知ればフィールドや魚種に合わせた釣りができ、釣果にアップ繋がります。