クラフトジンのおすすめ15選│飲み方やおしゃれなカクテルの作り方も【国産・外国産】

ジンは、鼻に抜けるジュニパーベリー独特の香りが特徴的なお酒です。クラフトジンは、独自の配合でハーブやフルーツなどのボタニカルを配合し、より個性的な香味が楽しめるプレミアムなジンのことを指しています。

クラフトジンはアルコール度数が高いものの、従来のジンよりも飲みやすいという特徴があります。ジンにはどことなくワイルドなイメージがありますが、クラフトジンはフローラルでフルーティーなものが多く、お酒に弱い方にも飲みやすいのが魅力です。

今回は、クラフトジンの詳しい選び方とともに、おすすめのクラフトジンを国産・外国産とに分けてご紹介します。飲み方なども紹介するので、自分だけの好みのお酒を見つけたい方は、ぜひ参考にしてください。

「飲む香水」とも称されるクラフトジンは、メーカーごとにこだわったオリジナルのボタニカルフレーバーが特徴です。EUではアルコール度数37.5度以上と規定され、独立した小規模な施設でのみ蒸留されています。

オランダ生まれのジンは、今では世界4大スピリッツのひとつに数えられる人気のお酒。もともとは利尿・解毒作用をもつ薬用酒として用いられていました。そんな昔ながらのジンに、新しい製法やローカルな原料などを使用することでクラフトジンが生まれたのです。

松葉のようなジュニパーの香りをベースとし、とろりとした舌触りとまろやかな味わいが魅力です。

国産のクラフトジンは、有名な蔵元がつくる焼酎や泡盛を原料とした銘柄が多く流通しています。古くから守り続ける酒造りのノウハウを生かし、さらに桜の葉やユズ・緑茶などの馴染み深い植物を原料として加えているのが特徴。このため、日本人の味覚にマッチしやすく、四季折々の食材の香味と合わせやすくなっています。

現在主流となっているロンドンドライジンをはじめ、500種類前後の豊富な銘柄から選べる海外産クラフトジン。ウイスキーブームに乗って増えた蒸留所が、熟成期間を埋める収入源としてつくったのが始まりという説もあります。フィッシュ＆チップスやアイスバインなど、本場の料理をよりおいしくする個性的なボタニカルが特徴です。

爽やかなシトラスの香りがほのかに漂うクラフトジンは初心者に特におすすめです。シトラス系には、外国産ならレモンピールやオレンジピール、国産には甘夏や柚子・晩白柚などさまざまな種類があります。香りとともにほんのり奥からフレッシュな甘みを感じるのがシトラスの魅力。甘すぎないフルーティーさを好む方にぴったりです。

フローラル系のボタニカルを使用したクラフトジンは、華やかな香りでお祝いの席にもぴったりです。ラベンダーやローズマリーといったハーブや、桜・バラ・アイリス・ジャスミンなどバラエティ豊か。蒸留所がある土地に咲き乱れる花々や、その国の特徴的な葉を使用しており、芳醇な香りと味わいが楽しめるのが魅力です。

クラフトジンの香りの元は、ジュニパーベリーというセイヨウネズから採取したスパイス。キレのある飲み口とコク深い味わいを楽しむなら、複数のスパイスを配合したものがおすすめです。エキゾチックで香り高いカルダモンや、ほのかに甘くスパイシーなコリアンダーが代表的。生姜や山椒などが国産のボタニカルとして人気です。

フルーツベースのクラフトジンは、デザートやスイーツにもよく合います。ブドウやリンゴを使用したスピリッツをベースとした、ほんのり甘く軽やかな味わいが魅力。また、フルーツベースのクラフトジンにはイチゴやベリー類のボタニカルを加えたものも多く、クラフトジンを人とは違った飲み方で楽しみたい方におすすめです。

お米を食べ慣れた日本人がもっとも飲みやすいのが、コメをベースにしたライススピリッツ。鼻に抜ける香りがまろやかで、やや甘く感じるのも特徴です。やや価格は高価ですが、和食とともに飲むなら相性は抜群。国産のクラフトジンの中でもまだライススピリッツの銘柄が少ないので、いち早く見つけてレア感を楽しみましょう。

スタンダードな味わいを楽しむなら、ジャガイモや麦・トウモロコシといった穀物を使用したグレーンスピリッツがおすすめです。伝統的な穀物ベースはシンプルな味わいなので、蒸留所ごとの個性的なボタニカルが際立ちます。銘柄ごとに異なる香りをじっくり楽しみたい方や、ご当地の名物料理と合わせたい方におすすめです。

ドライ・ジンは、イギリス発祥でロンドン・ドライ・ジンとも呼ばれます。もっとも流通量が多いジンで、ドライ・ジンの味わいが世界のスタンダードな味わいとされています。蒸留の際にボタニカルを配合する製法を守り、クセのない味わいとさわやかな香りが特徴。どのような食事にも合わせやすく、カクテルのベースにもおすすめです。

ドイツのシュタインヘーガー村で蒸留が始まったのがシュタインヘーガー。ドライ・ジンとは異なり、フレッシュなジュニパーベリーから蒸留酒を作るのが特徴です。グレインスピリッツとブレンドして再蒸留するため、口当たりがとてもマイルド。ストレートで飲むおがおすすめで、本場ではビールの前に身体を温める目的でも飲まれています。

ドライ・ジンよりも歴史が古いジュネヴァは、オランダの伝統的なジンです。薬用酒として用いられていた頃の味わいに近く、麦芽を多く使用した醸造酒にジュニパーベリーを漬け込んで蒸留する製法です。このため、深いコクと甘さを感じる濃厚な味わいと、とろりとした飲み口が特徴です。まずはストレートで楽しみたいクラフトジンです。

オールド・トム・ジンもイギリス生まれですが、特徴的なのはその甘さです。古くから伝わる蒸留酒にあった雑味を抑えるために砂糖を添加しています。現代では砂糖ではなくサトウキビ由来のスピリッツを配合することもありますが、いずれも飲み口は甘めです。このため、お酒があまり飲めない方にも親しみやすい味わいになっています。

「飲む香水」とも呼ばれるクラフトジンは、トップ・ミドル・ラストと口に含んだ瞬間から香りが変化するのが魅力です。ストレートやロックは最も香りの変化を堪能できる飲み方なので、芳しいボタニカルを使用したクラフトジンが最適です。甘い香りのアンジェリカや鼻に抜けるピリッとしたスパイス、国産なら緑茶を使用したものがおすすめです。

ジンの飲み方としてポピュラーなジントニックは、炭酸水にハーブや糖分を加えたトニックウォーターを使用します。強い発泡感や甘みとのハーモニーを楽しみたい方には、シトラス系のボタニカルを配合したクラフトジンがおすすめです。オレンジやレモン・ライムとともに、いよかんや八朔などの日本ならではのシトラスも楽しめます。

クラフトジンをベースにしたカクテルは飲みやすさが魅力です。ドライベルモットで割ったマティーニやレモンジュースを加えたジンフィズなど、ジンベースのカクテルは数も豊富です。自宅でカクテルを楽しみたい方には、アルコール度数が高いクラフトジンがおすすめです。さまざまな割りものをプラスするので、濃い味わいが楽しめます。

トワイスアップは、お酒のプロがテイスティングに用いる飲み方です。酒と水を1：1で割る方法で、主にウイスキーで使われます。クラフトジンをトワイスアップで飲むと、含まれているボタニカルの香りが広がりやすいのが魅力です。バラやスミレ・ジャスミンなどの華やかな香りはもちろん、桜・シロツメクサといった控えめな香りも堪能できます。

クラフトジンに初めて挑戦する方には、40度以下のものが飲みやすいでしょう。40度以下と言ってもビールなどと比較するとアルコール度数は高めなので、お酒に弱い方にはカクテルやトワイスアップにするのがおすすめ。口当たりが柔らかいクラフトジンは意外と飲みやすく、ストレートで飲んでみたい初心者にも適しています。

アルコール度数が50度以上のクラフトジンは、飲み慣れた方におすすめです。アルコールが強すぎるイメージですが、実際には50度を超えても飲みやすいのがジンの魅力。トロッとした舌触りや甘みが強調される銘柄も多いです。初めて挑戦する方は、トニックウォーターやジンジャーエールとミックスするとより飲みやすくなります。

クラフトジンのボトルのデザインは、格段にスタイリッシュなものが多くなっています。商品選びの際には、味や香りの他にボトルのデザインに注目するのも楽しみのひとつです。銘柄ごとの魅力やコンセプトが表現されたボトルはコレクションしたくなるほど。数々のボトルの中からとびきりのデザインを選んで、誰かにプレゼントするのもおすすめです。

クラフトジンの個性をそのまま感じるならストレートがおすすめです。ふくよかな香りやさわやかな味わいをダイレクトに堪能できます。ストレートだからこそ感じられるのは、とろりとした舌触り。アルコール度数が高い分だけ、口の中だけでなく喉でもその香味を実感しやすくなります。チェイサーの水を用意して飲みましょう。

氷を入れてキンキンに冷やして飲むロックは、クラフトジンの味わいをきりっと引き締めてくれます。ストレートよりも香りの広がりは弱まりますが、のどごしの良さは格別です。ストレートで飲むのはアルコール度数がきついと感じる方におすすめ。また、徐々に氷が溶けることで薄まっていくので、時間とともに変わる味わいも魅力です。

クラフトジンを同量の水で割って飲むのがトワイスアップ。氷を入れずに常温で飲むため、高いアルコール度数からくる刺激を和らぎます。プロもテイスティングに用いる飲み方で、水の分量に応じて味や香りが変化するのが特徴。また、徐々に加水しながら飲めば、休日のリラックスタイムを満喫するのに最適です。

ジントニックは、コンビニでも購入できるトニックウォーターを使った爽快な味わいを楽しめます。氷を詰めたグラスにジン1：トニックウォーター3を注ぎ軽くステアしてライムを添えます。ドライフルーツを添えると華やかな味わいに、おろし生姜やワサビにすると和食との相性がアップ。

トニックウォーターをソーダに変えればジンリッキーになります。

ジンバックはピリッとスパイシーな味わいが夏にぴったりな金色のビルドカクテル。ネーミングの由来は「牡鹿のキックのように強いカクテル」で、アルコールに強い方におすすめです。ジン1.5：レモンジュース1を氷を詰めた大きめのグラスに注ぎ、ジンジャーエールで満たして1回ステアします。分量を自分好みに変えやすいので初心者にもおすすめです。

ギムレットは、ハードボイルド小説「長いお別れ」にも登場した有名なショートカクテル。会えない人を思いながら飲む、少し甘酸っぱい味わいです。氷を詰めたグラスにジンとコーディアルライムを1：1で注ぎ、よくかき混ぜるだけの簡単な作り方です。フレッシュライムジュースにすると甘さがなくスッキリした後味に仕上がります。

クラフトジンのおすすめ商品をご紹介しました。無色透明でドライな味わい、さらに銘柄ごとに異なるボタニカルフレーバーが魅力的。ストレートで飲めばダイレクトにその個性を感じられますが、リラックスタイムにはカクテルとして楽しむのもおすすめです。

割りものにこだわったり、食事のメニューと合わせたり、さまざまな飲み方をお試しください。