腰の違和感対策におすすめの敷布団・マットレス19選｜腰痛に良い布団は？口コミも

体に合わない敷布団で寝ていると、肩こりや腰の辛さなどの要因になることがあります。また腰に違和感がある方はもちろん、朝起きたときに腰が痛い方が敷布団やマットレスを変えることで「腰が痛くならない」という声もあります。

最近では、腰の違和感対策として人気の敷布団が増えています。定番の西川や、人気のモットンの他、ニトリからもコスパが高い腰にいい敷布団が販売されています。しまむらなどにも安い・かわいい敷布団はありますが、腰がつらい方は敷布団・マットレスの特徴を理解してから選びましょう。

この記事では腰の違和感対策にいい敷布団の特徴・少し硬めのものにするなど腰が痛くならない布団の選び方を紹介します。おすすめの商品や口コミの他、購入時の注意点・寿命を長持ちさせるメンテナンス方法も解説します。寝具選びの際に、敷布団とマットレスどっちがいい？と悩んでいる方も参考にしてください。

敷布団によっては体に負荷がかかり、腰の違和感を悪化させる要因になることがあります。人間は一生の中で1/3もの時間を睡眠にあてているとも言われており、体に合わない敷布団で質の悪い睡眠を重ねていると健康な体を維持することができません。

特に腰の違和感にお悩みの方には、体のバランスを整えるために正しい寝姿勢をサポートできる敷布団を使うことをおすすめします。ただし、他の病気などが考えられる場合は医師への相談が必要です。

また、長年使用し膨らみを欠いてしまった、いわゆる「せんべい布団」も腰のつらさを悪化させる要因の一つです。膨らみがなくなり適切に体を支えることができなくなった敷布団は、耐圧分散ができません。せんべい布団を使い続けると腰などに負担がかかって血流も悪くなり、腰の違和感が悪化してしまいます。

敷布団が腰が辛い方に不向きかと言えば、そんなことはありません。不向きと言われる原因は主に2つあり、1つは薄い布団では体をサポートする力（体圧分散性）が足りないこと。もう1つは、分厚い布団だと体が沈み過ぎて腰に負担がかかりやすいことが挙げられます。

しかし、素材や使用方法によって、不向きと言われる要因を解消できます。要するに、不快感を感じているなら 「正しい敷布団」が選べていないということです。腰のつらさに悩む方でも快適に使える敷布団は多くあるので、この機会に今の敷布団を見直してみましょう。

体に歪みが生じると、腰の違和感や肩こりなどの症状に繋がりやすいと言われています。体のバランスを保つためには、睡眠中に正しい寝姿勢を保つことが大切です。正しい寝姿勢をキープできているかは、以下の2点が判断基準になります。

1. 仰向けに寝た時に、頭から首にかけてのラインがきれいなS字になる
2. 横向きに寝た際に、頭頂部から背骨までが一直線になっている

腰のつらさを解消するには、体重が一部に集中することなく適度に分散されている状態が望ましいです。すなわち、体圧分散性に優れた敷布団＝腰にいいということになります。

体の凹凸に合わせて体重を均一に支えてくれるかが良し悪しの判断基準です。近年では、敷布団やマットレスの腰に当たる部分が硬い素材になっているなど、体圧分散性を意識した商品が多く登場しています。

寝返りを打ちやすい敷布団だと、腰に余計な負担がかかりません。特に、やわらかすぎる敷布団は体が沈み込み、腰への負担が大きくなる場合があります。ある程度の硬さと反発力のある敷布団を選ぶことで、寝返りのしやすさは改善されます。

体が冷えると筋肉がこわばり、腰の違和感や肩こりを悪化させる原因になる場合があります。特に腰がつらい方には、適度に保温力がある敷布団が最適です。しかし、保温性のみが特化していると、ムレが気になり睡眠中に不快感を感じることがあります。保温性・通気性どちらもバランスよく兼ね備えている敷布団がベストです。

やわらかな敷布団は体が包み込まれる感覚が心地いいものの、腰がつらい方にはあまりおすすめできません。なぜなら、体が沈み込むことで腰への負担が大きくなるからです。ある程度の硬さがある敷布団の方が、しっかりと腰を支えることができます。

敷布団だけでは腰のサポートが不十分だと感じる場合は、ベッドパッドやマットレスと併用するのも有効です。

敷布団もマットレスも単体で使用できる寝具ですが、主に素材と構造に違いがあります。一般的にマットレスは、ウレタン素材で作られているものが大半です。一方、敷布団には羊毛・ポリエステル綿・キャメルなどさまざまな素材が使用されています。

また、比較的やわらかく折りたたんで収納できる敷布団に対して、マットレスは硬く反発力が強いので畳んで収納することは困難です。素材の性質により寝心地やメンテナンス法も異なります。

腰の違和感対策に敷布団かマットレス、どっちがいいということではなく、それぞれの特徴を知って自分に合うものを選ぶことが大切です。

前かがみになった時に腰が痛くなる方には、硬めの敷布団がおすすめです。仰向けに寝た時に、やわらかい布団だと腰が沈み込んで体が丸まり、前傾姿勢と同じ状態になってしまいます。ウレタン素材など硬めの布団だとまっすぐの姿勢を保ちやすいので、楽な姿勢で寝ることが可能です。

また、寝返りをたくさん打つことで腰に体重が集中するのを防ぐことができます。適度に反発力があり寝返りしやすい敷布団が適切です。

腰が反った時に痛みを感じる方には、軟らかめの敷布団がおすすめです。軟らかい敷布団は腰にフィットして腰と布団の間にできる隙間を埋めることができるので、しっかり腰がサポートされ負担を軽減できます。

このタイプの方は、できる限り寝返りの回数を減らし、患部を刺激しないことが改善への近道です。横向きの姿勢で体を丸めて寝ると楽なので、やわらかな布団で体を包み込んで姿勢をキープすることで快適に眠れます。

どのような姿勢でも激しい痛みを感じるなど、慢性的な腰の違和感にお悩みの方には、高反発の敷布団がおすすめです。高反発ウレタンなどの素材は、しっかりと腰の曲線に合わせてフィットしながらも体をしっかりと支えてくれるので、腰に負担がかかりにくくなります。

症状による判断が難しい場合は、体格に合わせて硬さを選ぶと大きな失敗がありません。体重の重い方や筋肉質なら、沈み込み過ぎないよう硬めのもの、体重の軽い小柄な方は体にフィットする軟らかめの敷布団がおすすめです。敷布団やマットレスの硬さはN（ニュートン）の表記を目安に判断することができます。

ポリエステルは価格が安く、種類が多いので選べる幅が広いことが特徴です。ふっくらとした素材感で、シワになりにくく自宅で洗濯できるものも多いので扱いやすさには定評があります。

ただし、ポリエステルの混率が高くなると、通気性に欠けるのがデメリットです。湿気がこもると睡眠時の不快感や、カビの原因にもなる場合があります。綿とポリエステルなどの混合素材であれば、綿の％が高いものの方が使用感は良好です。

天然素材である綿（コットン）素材の敷布団は、デリケートな肌の方でも安心して使用できます。吸水性が高いので、汗かきの方でも快適に睡眠をとることが可能です。さらに弾力性もあり、しっかりと体をサポートできます。

少し重量はありますが、耐久性が高く長期的に使用できる点はメリットです。定期的に干して乾燥させることで膨らみも回復するので、快適な寝心地も持続します。

羊毛素材（ウール）は保温性と放湿性に優れており、冬は暖かく夏は湿気を逃がしてくれます。そのため、汗をかきやすい方でも快適な寝心地をキープすることが可能です。

他の素材と比べて軽量なので、干したり収納する時も楽に扱うことができます。ただし放湿性の良さから、フローリングなどに直接敷くと床に湿気が溜まりやすいので、畳やマットレスの上で使用するのがおすすめです。

キャメルとは、ラクダの毛を使った天然素材です。通気性と保温性が高いことが特徴で、オールシーズン快適な寝心地です。また、ラクダの毛は1本1本が太く弾力があるので体圧分散性にも優れます。少し価格帯は高めですが、敷布団の硬さによって背中や腰が痛くなってしまう方には、ぜひ試していただきたい素材です。

ウレタン素材は体圧分散性に優れており、サポート力を求めたい腰に適しています。また、好みの硬さを選べる点もメリットです。

長く使用するためには、密度が高く耐久性のあるウレタンを選択すべきです。密度の目安としては20D以上のものをおすすめします。それ以上のものは金額が張りますが、さらに、長期間へたらずに使用可能です。

シルク100％の敷布団は非常に高額ですが、保温力・吸湿性・軽量性など機能性が抜群です。また、滑らかな肌触りは、他の素材には出せない心地よさがあります。天然由来の消臭・防臭効果もあり、肌の弱い方でも安心して使用できる点もメリットです。

ただし、市販されているシルク100％の敷布団は数が少ないので、特注になる可能性があります。

トルマリンとは、宝石にも使用されている鉱物の一種です。トルマリンには遠赤外線効果やマイナスイオン効果が認められており、芯から体を温めながら快眠を手に入れることができます。科学的にも睡眠効果が実証されたこともあり、近年人気が高まっている素材です。

トルマリンの配合率により値段は幅がありますが、中綿にトルマリンが練り込まれているなどの混合素材が多く出回っています。冷え性の方にもおすすめです。

畳の上で使用する敷布団は、天然素材のものが相性がいいです。畳そのものに植物由来の弾力性・調湿性があるので、硬さを感じにくく湿気が溜まりにくい性質があります。特に、湿気の多い日本の気候においては、湿気が滞らない畳と天然素材の組み合わせはベストです。

ただし、長期間布団を敷きっぱなしにすると、ダニやカビが発生する原因になります。

硬い床に直接布団を敷く場合は、敷布団単体で体をサポートしきれる「ウレタン」「固綿入り」の商品がおすすめです。敷布団に横になった際、床の硬さを感じるようであればサポート力が足りていないと判断ができます。また、床の素材にもよりますが湿気の溜まりやすい環境は、カビの発生などの原因になります。

フローリングは畳と比較すると、クッション性をはじめ通気性や断熱性にも劣ります。床暖であれば保温性は高くなりますが、床に湿気が溜まりやすくもなります。要するにフローリングは、布団の中の温度・湿度や寝心地を快適に保つことが難しい環境ということです。

そのため、敷布団を利用する場合は「薄いウレタントッパー」や「アンダーマットレス」との併用がおすすめです。

長く使用する敷布団は、2層構造になっている耐久性の高いものがおすすめです。2層構造の敷布団は表面に羊毛・綿などを使用し、中芯部には耐久性の高いウレタン素材が使われており、へたりにくい構造になっています。

100％天然素材のものと比べると、頻繁に干さなくても敷布団の厚みをキープできるので、メンテナンスが楽なのも高評価ポイントです。長い期間快適な寝心地が続きます。

敷布団の最適な厚みは、体重にもよりますが7cm以上のものを目安としましょう。ある程度の厚みを持たすことで床への底付き感がなく、正しい身体の姿勢をキープすることができます。また、体重が80kg以上ある方は、10cm以上のものがおすすめです。

なお、厚みの適正は素材のやわらかさにも付随しますので、実際に寝てみて体がサポートされているかで判断するのが一番確実です。

より快適な使い心地を手に入れるために、機能面でも欲張りたいところです。ここでは、プラスアルファの機能性にも注目してみましょう。

睡眠中は夏でも冬でも、思う以上に多くの汗をかいています。敷布団やマットレスは湿気を含んだ状態のまま放置すると、カビやダニは発生しやすくなります。

アレルギーなどの健康被害を避けるためにも、「抗菌・防ダニ」の加工がされているものがおすすめです。特にマットレスは洗濯不可の素材も多いので、防カビ加工や消臭機能も備わっていると安心して使用できます。

腰のケアには「体圧分散性」の高さが大きく影響します。背中・腰などの特定部位にだけ負荷がかからないよう体の体重をバランスよく分散することが大切です。そのため、体圧分散構造であることが明記されている敷布団・マットレスを選択することを強くおすすめします。

敷布団はサイズも大きいので、頻繁にクリーニングに出すのも一苦労です。できる限り自宅で簡単にお手入れできるよう、洗濯の可否や軽量性は気にしておきましょう。洗濯OKの表記があっても、カバーのみしか洗えない商品もあるので確認してください。

西川は450年以上も寝具を扱ってきた、布団の老舗メーカーです。西川の敷布団はボリューム感が特徴で、マットレス無しで使用しても床の硬さを感じません。ウレタンのような硬さと対照的な軟らかな感触が体をやさしく包み込み、薄い布団では腰への負担が気になる方におすすめです。

商品は西川公式のオンラインからでも購入可能で、素材や種類も多くのラインナップが揃っています。

モットンは福岡県に本社を構える、日本の企業です。理想的な寝姿勢を追求した「高反発マットレス」が人気があります。3種類のウレタンから好みの硬さを選択できるので、自分の身体に合う理想のマットレスのカスタムが可能です。

適度な反発力がどのような寝姿勢でもしっかりと支えてくれるので、良質な睡眠を維持することができます。

エアウィーヴの敷布団は、多くのアスリートに愛用されているほか、高級ホテルや旅館でも採用されるなど信頼の厚いメーカーです。独自開発した「エアファイバー」という素材を使っており、通気性抜群で寝返りしやすいのが特徴です。

体形や体の悩みに合わせて、肩・腰・足部分それぞれの硬さを変えられるカスタムモデルも展開されています。また、カバーだけでなく本体も丸洗い可能です。

良質なアイテムを数多く展開している布団メーカーです。商品はすべて通販サイトのみで販売されています。

実物をみて購入できないことが難点ですが、検証内容や製造工程などを詳しく公開するなど、品質にこだわったモノづくりが徹底されています。また、使用者のレビューからしても満足度の高さは一目瞭然です。

「お、ねだん以上。」をキャッチコピーとするニトリの敷布団は、比較的安い価格で購入できます。店舗で使用感を試せる点もメリットです。抗菌・防ダニ加工が施されたものや、通気性のいいものまで機能面も充実しています。

布団一式をはじめ家具・日用雑貨などをまとめて揃えることもできるので、新生活のスタートなどでコスパ良く買い物をしたい方におすすめです。

無印良品では、高品質かつシンプルなデザインの敷布団が販売されています。特に、洗濯機で丸洗いできる敷布団が人気で、いつでも清潔に使用することができます。通気性など機能面でも満足度が高く、シンプルなデザインなのでどんなお部屋にも合わせやすい点も魅力です。店舗によってはサンプルで寝心地を試せる場合もあります。

敷布団の価格はピンキリです。数千円の敷布団はありますが、素材が柔らかすぎたり体を支えるための厚みが足りないなど、機能面で不足している場合があり、素材がへたりやすく寿命が短いなど、結局すぐに買い替えなければならないパターンも考えられます。

一概には言えませんが、安いものは安いなりの理由があります。満足できる使用感とコスパのバランスを総合的に見ると1万円以上を目安に選ぶのがおすすめです。

敷布団は自分に合ったサイズや機能面を満たすことはもちろんですが、最も重要なポイントは実際の使用感です。イメージの相違が起こらないようにするためには、自分で試して寝心地を確認するのが一番失敗がありません。

店舗では実際に寝て試せる場所があるので、最終的にネット通販で購入するとしても極力試すようにしましょう。試せない場合は返品可能かどうかなど、アフターサービスの有無は確認必須です。

一般的に敷布団の寿命は3～5年ほどと言われています。ウレタンマットについては密度によって寿命はさまざまです。低密度のもので5年前後、高密度のものなら7～10年も型崩れしないものも存在します。以下、素材別に寿命の目安をまとめたのでご参考ください。

敷布団に湿気がたまるとカビやダニが発生する原因になります。月に1度を目安に、天日干しして乾燥させるようにしましょう。また意外なことに、布団を干すときに叩くのは逆効果です。

強く叩くとダニの死骸やフンが表に出てきて、睡眠中に吸い込んでしまう事があります。天日干しする際は優しくなでるように表面のホコリを落としてください。干す時間帯は湿気の少ないお昼前後を意識しましょう。

敷布団は「洗濯可能／水洗い可」の表記があるもの、もしくは「キルティング加工されたもの」以外は自宅やコインランドリーで丸洗いすることができません。

その場合は、年に1度はクリーニングに出すのがおすすめです。カビを防いで清潔に保つことができるのはもちろん、買った時のようなふんわり感など素材本来の効果を取り戻すことができます。

膝下にクッションを置いて仰向けに寝ると、腰への負担を分散できます。横向きに寝ることが多い方は、両ひざの間にクッションを挟んで寝ると効果的です。クッションがない場合は、厚手のバスタオルなどでも代用できますのでお試しください。特に、反り腰が辛い方におすすめの対策です。

腰回りと布団の間の隙間を埋めるように、腰にタオルを巻いて寝ると、まっすぐの寝姿勢を保てるため寝返りが楽になります。巻くコツは睡眠中にタオルが緩まないように、しっかり固定することです。また、タオルを巻くことで腰回りの冷えを防げるので一石二鳥です。

痛みが強い方は、患部を温めて血行を良くすると症状が緩和されることがあります。常に腰が冷えないように、腹巻やカイロを使用して腰回りを温めてあげましょう。また、睡眠前に38～40度ほどのぬるま湯で入浴することもおすすめです。体の芯を温めるように意識してください。

敷布団の効果によって、腰の違和感が軽減された事例はたくさんあります。良質な睡眠と健康維持のためにも、今使用している敷布団を見直してみましょう。自分に合う布団に出会った瞬間、目覚めの良さに驚くはずです。