子猫の餌おすすめ20選｜愛情こもった手作りご飯やドライフード・ウェットフード！

猫は生後約12ヶ月で成猫に成長するため、子猫にはたくさんの栄養が必要です。キャットフードメーカーでは、それぞれの理念に基づくこだわりの原材料・製法で子猫の餌を開発しているため、ドライフードやウェットフード以外にも多種多様な商品が販売されています。

猫の健康状態、成長過程に適したご飯を与えるのは、飼い主の最上級の愛情表現とも取れます。育ち盛りの子猫のためには、栄養豊富でありながら体にやさしい餌を与えてあげたいですよね。子猫の餌の基本を知って、グレインフリーや無添加など安全で最適な餌を選びましょう。

今回は、子猫の餌のおすすめ商品20選を月齢・原材料・味などに注目して紹介します。併せて月齢別の量・回数・選び方も紹介するので、子猫の餌選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。

生後2～4週までの哺乳期(授乳期)の子猫は、ウイルスや細菌から身を守れる免疫抗体がもらえる母乳で育てるのが理想です。しかし、何らかの事情で母猫が近くにいない場合は高脂肪・高たんぱくな猫用ミルクを与えてください。

猫用ミルクを与える場合は、子猫用の哺乳瓶に入れて人肌にあたためたものを子猫のペースで飲ませます。

乳歯が生えはじめる生後3～6週ごろになると、母猫の食べているものにも興味を見せます。そのタイミングで猫用ミルクを卒業して離乳食に変えてください。

離乳食として売られているウェットフードか、子猫用ドライフードをぬるま湯でふやかしてやわらかくしたものを少量ずつ与えます。慣れるまでは手で与えたり、猫用ミルクをふりかけてあげるのがおすすめです。近くに新鮮な水も用意すれば、自分で飲みはじめます。

生後1ヶ月ごろからは固いものも食べられるので、離乳食を卒業して子猫用ドライフードに変えます。この時期に食べたもので猫の味覚が決まると言われているので、さまざまな味の餌をあげるのがおすすめです。

また、離乳食卒業直後は固いドライフードをうまく食べられない猫もいます。その場合は、ぬるま湯でふやかしたりウェットフードと混ぜるなど、工夫して食べやすくしてあげてください。

生後10～12ヶ月が子猫から成猫になるタイミングなので、生後12ヶ月を目安に成猫用ドライフードに切り替えます。さまざまなキャットフードメーカーからこだわりの餌が販売されているため、愛猫の生活環境や体質に合わせて選んでください。

生後半年過ぎて避妊去勢手術を行う場合は、その時点で子猫の餌は卒業して避妊去勢後の猫用の餌に切り替えるのがおすすめです。また、メインクーンなどの大型猫は子猫期間が長いので、切替時期はかかりつけの獣医師と相談して決めます。

餌を切り替えたタイミングで愛猫が食べなくなってしまった場合は、前の餌に戻すなどしながらゆっくり時間をかけて切り替えてください。餌の切り替えは、愛猫が適切に栄養が摂れているかを確認しながら行うのが大切です。

半日食べない場合は体調不良の可能性があるので、動物病院の受診をおすすめします。猫は空腹時間が長く続くと、肝臓への負担が大きく低血糖も心配されます。さらに、飲水もしていない場合は脱水症状になっているかもしれません。

生後3ヶ月ごろまでは欲しがる分だけ与えても構いませんが、子猫の餌のパッケージに書いてある量を目安にすれば間違いありません。パッケージには月齢や体格に合わせた適正量が記載されているので、愛猫の成長具合を確認するのにも最適です。

ただし、食べられる量には個体差があるので、愛猫の体調を見ながら調整してください。月齢に対して食べる量がパッケージ記載の目安と違い気になる場合は、動物病院に相談するのもおすすめです。

子猫に餌をあげる回数は、月齢により変わります。また、時間帯は回数に合わせて1日のうちでまんべんなく振り分けるのがおすすめです。それぞれ表にまとめたので、参考にしてください。

【月齢別：子猫に餌をあげる回数】

※この表での「12ヶ月齢」は子猫として説明しています。

【6回の場合：給餌タイムテーブル(例)】

仕事などで留守にするときは自動給餌器が便利です。スマートフォンで遠隔操作できたり、飼い主さんの声を登録できるものもあります。また、多頭飼いでの置き餌はそれぞれの食べた量を把握できないため不向きですが、1匹なら大丈夫です。

置き餌をする場合は下記のルールを守り、衛生面に気をつけて行ってください。

• 置き餌はドライフードのみ
• 餌皿は毎日洗う
• 餌皿周辺は清潔に保つ
• 1日の給餌量を決める
• 給餌のタイミングで食べ残しは捨てる

ドライフードとは「カリカリ」と呼ばれる水分が10％以下の餌で、保存性が高く給餌量の調整がしやすいため子猫の主食におすすめです。餌の酸化による劣化を考慮して、開封後2週間以内に食べきれる量のものを選ぶようにします。

健康な子猫なら、月齢に合う総合栄養食のドライフードを選んでください。給餌量はパッケージ記載の月齢や体格を参考に、愛猫の食いつきや体調を見ながら調整します。

ウェットフードはパウチや缶に入っているものが多く、味の種類も豊富で嗜好性の強い餌です。爪切りや病院など、頑張った日のご褒美にあげるのに向いています。また、少量ずつ購入できるので、子猫のうちに味覚を広げるのにも役立ちます。

口内に食べかすが残りやすいため、歯磨きなどのデンタルケアは欠かせません。デンタルケアも子猫のうちから慣れさせるのがおすすめなので、歯みがきシートなどから始めてください。

猫は生後10～12ヶ月で成猫になるため子猫の餌は生後12ヶ月まで、以降は成猫用の餌を与えてください。ただし、生後半年くらいで避妊去勢手術を受けた場合はその時点で成猫用の餌に切り替えます。また、避妊去勢手術後の猫用の餌は、カロリーなどが調整されているのでおすすめです。

子猫は生後12ヶ月で体重が20～40倍になるほど成長します。そのため、健康に育つには栄養豊富な餌が必要です。たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルなどの栄養基準があるなかで、子猫に必要なたんぱく質の最適準は30％以上となっています。

たんぱく質は、骨・筋肉・被毛・爪など体づくりに必要な栄養素なので「高たんぱく」の餌がおすすめです。高たんぱくにこだわる子猫の餌には「たんぱく質40％以上」の商品もあります。

子猫の餌の原材料は、チキンやツナなど定番のほかにもターキー・ダック・サーモン・ラムなど種類豊富なので、愛猫の好みの味を探してあげてください。また、グレインフリーの餌も多くありますので、愛猫の体質や飼い主さんのこだわりにも合わせて選べます。

子猫の餌は、できるだけ添加物が少ないものを選んでください。添加物とは、着色料・保存料・発色剤・安定剤・酸化防止剤などです。ある程度は仕方ないところもありますが、添加物の多いものは避けて、最低限のものや無添加商品を選べば安心です。

ロイヤルカナンは猫種や療法食など専門性の高い商品展開が特徴のメーカーで、フランスに本社を置きペットフードを中心にペット用品の製造販売を行っています。子猫の餌は離乳食・ウェット・ドライの3種類を展開していて、そのどれもが味・栄養バランス共に優秀です。

成長前期の子猫用の離乳食とドライフードは栄養価が高いため、出産後の母猫にも向いています。また、ドライフードは成長前期・成長後期と分かれていて細かな栄養管理が可能です。

ヒルズは獣医師・栄養学博士・食品科学者がチームを組んでペットフードを科学的に開発しているアメリカのメーカーです。療法食も多く販売しており、動物病院で推奨される商品が多いのが特徴です。

ヒルズの子猫の餌はウェットとドライの2種類で、DHAやタウリン入りなど目・脳・心臓の健康にも着目しています。食いつきのよさや被毛のふわふわ感など、口コミでも高評価です。

カルカンは、30年以上キャットフードを開発・販売している日本のメーカーです。子猫の餌はウェットとドライの2種類ですが、毎日でも飽きないほど豊富に味が揃えられています。また、栄養バランスのいい商品でありながら手頃な価格設定なので、お財布にも優しいです。

猫の餌は目的別に選ぶのが大切です。以下に餌の種類とその目的を記載します。

• 総合栄養食：キャットフードと水だけで必要な栄養素をすべて摂取できる。普段の食事に。
• 一般食：これだけでは栄養素が偏ってしまうので、おやつとしてあげるもの。
• 食事療法食：特定の疾患、病気を治療もしくは進行を遅らせるために与える。必ず病院で処方・指示を受けましょう。

子猫用の手作りごはんは、ウェットフードや離乳食に猫用ミルクを混ぜる、ドライフードを温めた猫用ミルクでふやかしてウェットフードをトッピングするなど、必ず市販の子猫の餌を組み合わせて作ります。

栄養がたくさん必要な成長期の子猫には、基本的に手作りごはんはNGです。人が食べる食材からつくる手作りごはんは、生後12ヶ月以上の成猫になってからが適しています。また、手作りごはんを食べない場合は、市販の餌を与えてください。

猫の味覚は生後6ヶ月までに食べたもので決まると言われています。生後6ヶ月までに口にしなかった味やにおいは、警戒心から避けるようになってしまうためです。警戒心の薄い生後6ヶ月までにいろいろな種類の餌を与えておくと、将来どんな餌にも対応できる成猫に育ちます。

多頭飼いで子猫が成猫の餌を食べたがる場合、口にしても問題はありませんが常食には向いていません。子猫の成長には成猫の3倍のエネルギーが必要と言われています。また、小さな体に合わせて少量でエネルギーを摂取できるように、子猫の餌は非常に高カロリーです。

子猫に対して成猫の餌では必要栄養素が不足してしまい、成猫に対して子猫の餌ではカロリーオーバーになります。食事の場所を分けるなど工夫して、餌が混同しないよう注意して与えてください。

猫の腎臓病に関するAIM研究室から生まれた腎臓の健康維持フードが2022年3月にマルカンより発売し、全国の販売店で取り扱いが開始されます。AIMの働きを助けるアミノ酸「A-30」を配合した総合栄養食のドライフードです。

室内成猫用・室内避妊去勢後成猫用・11歳以上室内猫用・11歳以上室内避妊去勢後猫用・15歳以上室内猫用・20歳を迎える室内猫用と幅広いラインナップで販売されます。生後12ヶ月以上の成猫の餌におすすめです。

この記事では子猫の餌のあげ方や選び方のポイントと、月齢・原材料・味に注目したおすすめ商品を紹介しました。さらに高たんぱくや添加物などをチェックすれば、より安心できる餌を見つけられます。成長期の子猫には、たくさんのエネルギーが必要です。月齢に適切な餌を選んで、愛猫の健やかな成長をサポートしてあげてください。