そろばんおすすめ15選｜幼児から大人向け・ワンタッチ機能付きも

子供でも大人でもそろばんを使って計算することによって、脳にいい影響を与えられます。そろばんを使うと脳が鍛えられ、記憶力・集中力・判断力を高めることができます。脳は筋肉と同じで、刺激を与えれば与えるほど発達するのです。

さらに、数字に強くなるというメリットもあります。計算ミスをしないためのトレーニングを続けることにより数字を深く読み取る力がつくので、洞察力を鍛えられるでしょう。また、数字を注意深く見て計算するので観察力もつきます。

そろばんは脳を鍛えるのに最適な学習方法です。この記事ではそろばんの魅力・そろばんの選び方・おすすめのそろばん15選に加えて学習方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

そろばんを学習し始めると、徐々に計算力がアップします。それまで2桁の計算や3桁の計算は紙に書かないとできなかった人も暗算でできるようになるので、計算力があがったことを実感できるようになるでしょう。さらに指先も鍛えられるため、指先を使った細かな作業が得意になります。

また、集中力を高める効果もあります。そろばんを使っているときに他のことを考えると計算に時間がかかったりミスに繋がったりするので、自然と無心で計算する習慣が身に付きます。以上の通り、そろばんを始めることには多くの魅力が存在するのです。

「そろばんを始めたい」「子供にそろばんを習わせたい」と考えている方に、そろばん選びのコツを紹介します。桁数・産地・素材・価格といったポイントを詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。

そろばんには13桁・23桁・27桁のものがありますが、23桁以上の計算をすることはあまりないため、23桁のものが一般的です。13桁の桁数が少ないそろばんは、大きい桁を計算するようになると買い替えなければなりません。また、27桁そろばんは大きいしかさばります。

23桁のそろばんが最も使いやすく、バランスのとれたものだと言えます。全国のそろばん塾でも23桁のそろばんを使用して教えているところがほとんどです。

そろばんには主に、兵庫県が産地で日本のシェア70％を誇る「播州そろばん」と島根県が産地の「雲州そろばん」があります。どちらも魅力的な特徴があるので、それぞれ紹介していきます。

播州そろばんは、兵庫県小野市で作られる伝統工芸品です。古くから農閑期の手仕事としてそろばん作りが盛んに行われていました。玉の大きさの均一さや玉穴の正確さなど、職人の高い木工技術が随所に散りばめられています。

見た目もとても美しいのが特徴で、使いやすさにも定評があります。400年の伝統を守りつつも、新しい機能がついたものや、カラフルなそろばんなど、新しいそろばんの可能性を広げようと挑戦しています。

雲州そろばんは島根県仁多郡奥出雲市で作られています。現在でも伝統的な手作り製法を維持しつつ、世界にそろばんを広める活動も盛んに行っている地域です。雲州そろばんは玉の手触りが良く、玉を弾いたときの心地いい音を聞けば一層そろばんに愛着を持てるでしょう。

玉の形や穴の大きさをすべて揃え、玉と軸の間の間隔を均一に作り上げる正確な技術に職人の心意気を感じます。きちんと手入れをすれば、一生もののそろばんとして使い続けることができます。

プラスチック製の玉は軽いので、弱い力でも弾くことができます。そのため、そろばんを初めて使用する方や、まだ指に力のない幼児におすすめです。また、プラスチック製の玉でできたそろばんにはカラフルなものも多いので、そろばんに興味を持ってもらうためにプレゼントするのもいいでしょう。

そろばんに慣れてくると、プラスチック製の玉は玉ブレしやすく、計算しづらいと感じるようになります。その時は、木製の玉のそろばんに買い替えることをおすすめします。

樺玉とは「樺の木」から作られた、最も一般的な素材のそろばん用の玉です。玉は硬く玉ブレが少ないのが特徴です。比較的早く手に馴染む上に長時間使用しても変質しづらく、そろばんを長く安定して使うことができます。

ゆっくり確実な計算をするのに適しています。価格も手頃なものが多いので、初心者や中級者におすすめです。

「柘植」という木からつくられた、硬くて軽く希少価値が高いそろばん用の玉です。色は明るい黄色かつ、玉がぶれにくく玉自体が大きく見えるので、頭にイメージが残りやすいのが特徴です。使い込むごとに飴色に変わる経年変化も楽しめます。

手に馴染むまでには時間がかかりますが、馴染んでしまえば最高級の使い心地を味わえます。最初は扱いづらいので、上級者や一生使いたいそろばんが欲しい方におすすめです。

使いやすいそろばんを見つけるためには、枠にもこだわってください。そろばんの枠に適しているのは、強度があり玉の弾きや返りを吸収する素材です。また、見た目が美しいものは持っているだけで自慢したくなります。

積層強化木とは木材を1mm程度の薄さにし、樹脂を含浸させ重ね合わせ高温高圧にて圧縮した加工材です。この素材は非常に強度があり、折れにくく曲がりません。湿気にも水にも強いため、多少雨に濡れても変形する心配がありません。

耐久性に優れており、そろばんの枠としては適した素材だと言えます。手頃な価格で手に入るので、そろばんの価格が安くなることも嬉しいポイントです。

黒壇は希少価値の高い木材で、古くから重宝されている高級木材の1つです。音を吸収し過ぎない特徴があり玉を弾くと美しい音が響くので、気持ちよくそろばんを弾くことができます。頑丈でゆがみが出にくく、枠の素材に適しています。

元々黒く光っていますが、使い込んで磨きをかけるとさらに美しい光沢を放つようになります。使えば使うほど、変化が楽しめる素材です。

幼児向けには、プラスチック製の玉を使った3,000円以下のそろばんをおすすめします。プラスチック製のそろばんは、カラフルでかわいい見た目のそろばんや、枠がかわいいキャラクターでできているものもあります。幼児が自分からそろばんに興味を持つこと間違いなしです。

これから本格的にそろばんを学ぼうとしているなら、3,000円〜5,000円くらいのそろばんを購入するのがいいでしょう。この値段なら、初心者におすすめの樺玉のそろばんを買うことができます。

そろばんは手に馴染みやすく、使い勝手のいいもので反復練習することが大切です。そのため、ある程度の金額の木製そろばんを使うことが上達する近道です。

珠算検定や競技用のそろばんなら、5,000円以上の高級なそろばんを購入することをおすすめします。珠算検定や競技をするときは、計算が数秒遅れただけで大きな差ができてしまうこともあります。競技者本人の能力が高くても、そろばんの性能が悪いと結果を出すことができません。競技者が実力を発揮できるそろばんを使用しましょう。

ワンタッチ機能とは、そろばんの右上に付いているボタンを押すだけで、簡単にそろばんをリセット（ご破算）することができる機能のことです。この機能を使用すると玉を戻す手間が省けるので、珠算検定や競技に出場する方にとってはとても重宝されている機能です。

日常生活で使う際にも、すぐ次の計算に移ることができるので役立ちます。ただし、ワンタッチ機能付きのそろばんはその分価格が上がるため、本格的にそろばんを学習したい方やそろばん上級者におすすめします。

そろばんを売っているのは、ホームセンター・そろばん専門店・通販などです。自分が欲しいそろばんや、お子様に準備したいそろばんを買えるところを見つけましょう。

ビバホーム・ニトリ・コメリ・カインズホーム・コーナンなどのホームセンターで購入することができます。ただし、一般的な23桁のそろばんを数種類販売しているだけのところが多いので、品揃えは少なめです。そろばんにこだわりたい上級者や、幼児向けのかわいいそろばんが欲しい方は目的の商品がない可能性があります。

専門店に行けば、そろばんに詳しいスタッフに個々のそろばんの良さを聞くことができる上に品揃えが豊富なので、こだわりのそろばんに出会える可能性が高まります。専門店に行ける方は専門店での購入を検討してください。

しかし、現在そろばんの専門店は少なく、専門店を探し出すのはなかなか難しいかもしれません。

ホームセンターに欲しいそろばんがなくそろばん専門店も近くにない方は、通販を利用して購入しましょう。通販ならいろいろなそろばんが揃っています。

ただし、実物を見ることができないので、欲しい商品の詳しいリサーチが必要です。そろばんに詳しい人がいれば、事前に相談して購入することで自分に合うそろばんを手に入れられます。

ここでは「雲州そろばん」を扱っているメーカー・「播州そろばん」を扱っているメーカー・両方のそろばんを扱っているメーカーの3社を紹介します。

雲州堂は1897年に創業し、明治から3代続く老舗のそろばんメーカーです。現在はサクラクレパスと合併しており、本社は大阪府にあります。「雲州そろばん」を扱っており、安価なものから高級品までさまざまな商品を取り揃えています。品質にも定評があり、初心者から上級者まで幅広い方におすすめです。

創業者である前社長藤本勇治が、前近代的なそろばんの生産・取引習慣の改革を志し、独自の市場を開拓してきました。今では、海外進出にも力を入れています。また、業界ではじめてそろばんの全国統一価格制を実現しました。そろばん業界に次々と改革を起こしているメーカーです。「播州そろばん」を扱っています。

播州そろばん・雲州そろばんの両方を扱っているそろばんメーカーで、非常に品揃えが豊富です。かわいらしいそろばんケースや、初心者向けの簡単に使えるそろばんも扱っており、ワンタッチ機能付きのそろばんもあります。柔軟な対応ができるそろばんメーカーです。

使用したあとは、柔らかい布かマイクロファイバークロスで玉と玉の間の汚れを念入りにふき取ってください。玉の動きが悪くなったときは、玉を通している串の部分をブラシでこすり、玉と玉の間を拭くと動きが戻ります。細かい部分の汚れは綿棒を使って掻き出してください。

保管は直射日光の当たらない、涼しい場所に置いてください。そろばんは湿気に弱いので、湿度の高い場所には絶対に置かないようにしましょう。調子が悪くなったら専門店で修理をお願いすることもできます。

そろばんを学習するには、教室に通うか、独学の2つの方法があります。ここでは、この2種類の方法について解説していきます。これからそろばんを勉強しようと考えている方は、よく考えて自分に合った方法を見つけてください。

そろばん教室に通うと基礎から順番に教えてくれる上に、分からないことがあってもすぐ先生に聞くことができます。一から学ぶ方にとってはおすすめです。週に1回でも同じ時間に時間がとれる方は教室に通ってみてはいかがでしょうか。

夜の時間帯には大人専用の教室もありますし、オンライン上の教室もあります。平均月謝は5,000円〜10,000円ほどです。

市販の教材や参考書、動画サイトで公開されているそろばん動画などを活用して独学でも学べます。独学で学ぶ方法は決まった時間がとれない方や、教室が空いている時間帯に都合がつかない方には最適の方法です。

ただし、集中力が続かない幼児や小学校低学年のお子様にはおすすめできません。自分で時間の管理ができる大人の方におすすめです。

また独学の場合、本・教材・動画を公開している連盟や団体によって指導方法に違いがあるため、統一した教材を選ぶことを心がけてください。

そろばん教室に通わせたいけど、ほかの習い事で時間が取れない・授業料が予算オーバーなどで諦めてしまう方もいます。そんな時におすすめなのがそろばんアプリです。

たくさんのアプリが登場していて、初めてそろばんを習う初心者から上級者まで幅広く対応しています。基本操作からそろばん検定までレベルに合わせた学習が可能です。

また、タブレットを使ったそろばん学習のサービスもあり、オンラインで質問などができるため実際に教室にいるような学習が体験できます。アプリやオンラインであれば、都合のいい時間を使って気軽に始められる点もメリットです。

そろばんは子供の学習や成長におすすめですが、大人の脳トレにも最適です。そろばんで脳を活性化させ、集中力・記憶力・ひらめく力を高めましょう。また、将来の認知症予防にもそろばんはおすすめです。ぜひ、そろばんで楽しく脳トレを始めてください。