【2024】安全靴のおすすめ20選｜疲れない最強の作業靴！長持ちするのはどれ？

つま先の先芯によって危険から足を守ってくれる安全靴は、工場や高所作業などに欠かせないアイテムです。安全靴の着用が義務付けられている職場の方はもちろん、趣味のものづくりやアウトドア、引っ越しの際の作業靴としても役立ちます。

しかし、安全靴は種類が多くてどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。実は、防水・蒸れにくい・軽い・疲れないなど優先度の高い性能を絞り込めば、自分にぴったりの疲れない安全靴を見つけられます。また、職場の先輩などに助言を求めるのもおすすめです。

今回は、安全靴の選び方とレディースを含めた人気おすすめ商品やコスパ最強の商品を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。安全靴のおすすめメーカーや長持ちするお手入れ方法・インソールについても紹介します。

安全靴とは建設業などの現場作業において必要とされる靴です。通常の靴と違って、つま先の部分に先芯が入っています。そのため、工事現場などで鉄パイプや重い工具などがつま先に激しく落下しても先芯による保護が可能です。現場での仕事には必須とされています。

下の表では、安全靴におけるJIS合格品とJSAA認定品の性能の違いをまとめています。

先述の表から、JIS合格品は耐久性が高くさまざまな付加的性能を加えられるので、安全性重視の人や長く使いたい人におすすめです。一方でJSAA認定品は、素材や用途によって安全性を求める人にも、軽さやデザイン性を求める人にもおすすめできるニーズの広さに対応しています。

なおJIS合格品は、試験条件によって超重作業用(U種)・重作業用(H種)・普通作業用(S種)・軽作業用(L種)があります。JSAA認定品では普通作業用(A種)と軽作業用(B種)があります。

JIS合格品の安全靴は、インソールと中敷きにJISマークや認定番号が表示されています。認定番号では材料や作業の区分などもチェックできるので、選ぶ際に参考にしてください。

JSAA認定品はベロ裏に性能が表示されています。絵や文字でわかりやすく作業区分や付加性能が表示されているのが特徴です。

スニーカータイプは靴紐を結んで、フィット感を調整できるタイプです。デザイン面では一般的なスニーカー同様におしゃれなものも多く、日常履きとしてもおすすめできます。

軽作業の場合は、外出時や職場で靴を履き替える必要がないのも魅力です。ただし、作業場所によって靴紐がほどけると危険性が増す場合もあります。スニーカータイプを選ぶ場合には、自分が携わる作業に危険なものがないかどうかをしっかり検討した上で選んでください。

ほどけた靴紐が回転する機械に巻き込まれたり、靴紐を踏んでバランスを崩すなどのリスクを避けたい場合には、マジックテープタイプがおすすめです。マジックテープは手袋をはめたままでも着脱が素早くできるため、機敏な行動が求められるようなケースに対応しやすいメリットもあります。

デメリットは、靴紐のようにフィット感の細かい調整が利かないことです。そのため、自分の足にぴったりのサイズを選ぶようにしてください。

手袋をはめて作業する機会が多い方には、ダイヤルタイプの作業靴がおすすめです。フィット感の調整はBOAダイヤルを回すだけなので、手袋をはめたまま片手で対応できます。また、靴紐よりも圧が分散されるので、足が疲れにくい点もメリットです。

靴紐（ワイヤー）がすべてダイヤル内に収まるダイヤルタイプは、ステップなどに靴紐が引っかかる心配がないため、高所作業やバイクの運転などにも向いています。

短靴はいわゆるシューズタイプで、靴の丈がくるぶしが見える程度の形状を指します。くるぶし（関節）が覆われないので動きやすく、走る・階段を行き来する・梯子を上るなど移動が活発な状況に向いています。

デザイン次第ではスーツにも合いやすく、営業や取引先との応対にも違和感なく履き回せるのも魅力です。一方、くるぶしが覆われていないため、ゆるく履いていると脱げやすかったり砂や土などが入りやすいデメリットもあります。

靴の丈がくるぶしを覆う中編上靴いわゆるハイカットは、土や水などの異物が入りにくいメリットに加え、後述するブーツタイプよりも着脱しやすい点が魅力です。

足首を守ってくれるので、屋外作業や荷物の運搬を始め、火花が飛びやすい金属の切断作業や溶接にも向いています。作業時の安全性と、ある程度の機動性を求める人におすすめです。分類上はシューズタイプの一種で、スニーカーに近いデザインのものが多くあります。

くるぶしより上の脚まで覆う筒丈の長い長編上靴は、いわゆるブーツで先述のハイカットタイプよりもより足の防護性が高く作られています。熱や衝撃から皮膚を守り、荷物の運搬や溶接はもちろん土木・建築・解体・保線・高所作業などにも向いています。

機械の巻き込みや引っかかりを防ぐために、危険度の高いシーンでは靴の中にズボンの裾を収納するようにしてください。フィット感があるため長時間作業でも疲れにくい反面、着脱はやや手間を要するため、頻繁に靴の履き替えが求められる場合には煩わしさがあります。

丈の長さはブーツタイプと同様ですが、靴紐がなくゴム素材が主流です。フィット感がないため走り回るようなシーンには不向きですが、着脱の簡単さは利点です。

付加性能として帯電防止・耐油・熱耐性などを備えた高機能な製品も多く、水現場以外にも機械部品のオーバーホールや電気系作業などのシーンにおすすめできるケースもあります。

履き口が広いものの、丈が長いので不意に脱げにくく異物も入りづらくなっています。ただし、不安な人は脚カバーを組み合わせるのがおすすめです。

JISやJSAAにおいて安全靴の重量に関する基準は設けられていませんが、一般的には片足350g以下のものは軽い安全靴と言えます。より軽い製品には250g前後のものもあります。軽量な安全靴ほど、作業が長時間になっても疲れにくい点がメリットです。

重量物を扱う場合には耐衝撃性は無視できませんが、近年は軽い樹脂芯でも1トンの衝撃に耐えられるものが登場しています。

食品工場や夏場の作業など、温度や湿度の高い場所では靴の中で蒸れる可能性が高いです。蒸れ自体も不快ですが、汗や雑菌の悪臭でより不快さが増してしまいます。

安全靴の中には通気性に優れたメッシュ素材を採用している製品も少なくありません。快適さを重視したい人におすすめで、速乾性がある点もメリットです。ただし、吸水性のある素材の場合が多く、水現場には不向きです。

雨の日の屋外作業や水場での作業に防水仕様の安全靴を選ぶ際には、靴の形状も考慮して選ぶのが大切です。丈の短いシューズタイプは異物が入りやすいため、水の溜まる場所やぬかるみでは防水性能を生かしきれない可能性があります。

防水性を重視するなら、くるぶし以上の丈のものがおすすめです。動きやすさを考慮するならハイカット・作業が多岐にわたるならブーツ・水にしっかり浸かるような作業にはゴム長靴と、作業内容を踏まえて選んでください。

冬場の屋外作業や冷凍庫内での作業など、寒さや雪の中でも暖かく作業するならブーツタイプがおすすめです。ブーツタイプには寒い場所での作業を想定して、保温性に優れたボアを裏布に採用したり厚みのある生地を採用したりする製品が多くあります。

防水性の観点からゴム長靴の方が適している作業現場では、インナーソックス・保温性に優れたズボン・脚カバーなどのアイテムを組み合わせて寒さ対策をすると安心です。

検品・梱包・仕分けといった軽作業に属するものは、重大な人身事故につながるリスクが低い内容が一般的です。そのため、安さ・デザイン・軽さなどを基準に選んでも問題ないと言えます。ただし職場で服装の指定がある場合には従ってください。

安いものでは1000円前後で購入できる製品もあり、デザインもおしゃれなものが多く日常履きにも向いています。

静電気の発生が作業に悪影響を与えたり、重大な災害につながるケースがあります。機械保全や電気工事に携わる人は、人体の静電気を床面に放電させる静電気防止性能を備えた安全靴を選ぶようにしてください。

なお、電気の絶縁性能・静電気防止の区分はJIS規格の方が細分化されているため、しっかりとスペックをチェックしたい人はJIS合格品を選ぶのがおすすめです。

ゴム素材は油に反応して溶けてしまう（劣化する）性質があります。機械のオーバーホール・給油・廃油の処理などの場面が多い人は、耐油性に優れた安全靴の方が長持ちします。

また、油による転倒事故を防ぐ意味で、耐滑性もチェックしてください。食品工場の床は特に滑りやすいため、耐油性とあわせて耐滑性を重視して選ぶのが推奨されます。

釘・ネジを始めとする鋭利な金属・木材・ガラス片が床にある作業現場では、踏み抜き対策が必須です。単に足の怪我で済む話ではなく、破傷風による死亡リスクもあるため、安全靴においては耐踏み抜き性能を備えた製品を選択してください。

なお耐踏み抜き性は、JSAA認定品では文字やアイコンで示され、JIS規格では「P」の記号で表示されます。

高所作業ではハイカット以上の丈の長いものが適しており、安全性を重視するならスネまで覆えるブーツタイプがおすすめです。また、凹凸の多いラグソールで足場をしっかりつかめるものを選ぶのも重要です。

なお、鳶職に多く見られる足袋（つま先が2つに分かれたタイプ）は、足裏の感覚を得やすい一方で耐衝撃性や耐踏み抜き性で弱いため、足元に気をつけてください。

安全衛生保護具の定番メーカーであるミドリ安全は、JISの規格に基づき一般作業向けから超重作業用の安全靴を揃えており、国内のトップシェアを誇ります。

他にも静電絶縁タイプ・耐薬品タイプ・高所作業向けなど、さまざまな用途の商品があり、職場の作業条件に適した安全靴を見つけやすいのが利点です。安全性・信頼性を第一に考えたい人におすすめです。

スポーツメーカーの中でもワーキングシューズが充実しているアシックスは、スニーカータイプをベースにさまざまな形状の安全靴が用意されています。

スポーツシューズにも採用されるクッション素材を採用した履き心地がいい商品が多く、カジュアルなデザインも人気があります。日常履きとしてもおしゃれで、動きやすさを重視したい人にもおすすめです。

軽量タイプのワーキングシューズが特徴的なミズノは、スマートな形状で快適な履き心地の安全靴が多く、足への負担感を軽減したい人におすすめです。

また、ツートンカラーの落ち着きのあるデザインや、マーブルやカモフラなどのおしゃれなデザインも人気があり、外出用のスニーカーとしても違和感がありません。

作業着やワーキングギアを扱うワークマンは、機能的なアイテムをリーズナブルな価格で販売しているのが魅力です。

安全靴においてはシューズタイプからブーツタイプまであり、耐油・耐滑・高所作業向け・JIS合格品・JSAA認定品などラインナップも豊富です。機能性に優れたコスパのいい安全靴を求める人におすすめできます。

安全靴の老舗メーカーで、警察・消防・自衛隊などでも採用されるのがシモンです。形状・用途でさまざまな商品があり、いずれもプロ仕様の高品質を誇ります。

耐熱性に優れた溶接向けの商品や、踏み抜き防止が利いた防災向けの商品など、防護性の高い安全靴を求める人に向いています。安全性を生かしやすいブーツタイプの人気が高いです。

スポーツシューズメーカーとして有名なニューバランスでは、安全靴専門ブランド「オールマイティ」で機能性とデザイン性を兼ね備えた安全靴を開発・販売しています。ニューバランスらしいおしゃれなスニーカータイプが多いので、作業時だけでなくタウンユースできるのも嬉しいポイントです。

スポーツブランドとしても人気のプーマでは、安全靴シリーズ「プーマセーフティ」からさまざまな作業環境に対応できる安全靴が販売されています。スタイリッシュなデザインでありながら、機能性と安全性にこだわった商品なので、本格的な現場作業にもおすすめです。

また、日本人の足に合わせたライン「エレメンタルプロテクト」は、つま先・靴底・インソールなどを日本人向けに設計されているため、幅広・甲高の足にも快適にフィットします。長時間履いても疲れない作業靴をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

世界中にファンの多いナイキですが、残念ながら安全靴は取り扱っていません。安全靴のように見える丈夫そうな商品でも代用品にはなりませんので、作業時には必ず安全靴を着用してください。

おしゃれなスポーツタイプの安全靴は、アシックス・ミズノ・プーマなどの人気メーカーから種類豊富に販売されてます。機能面でも優れた商品が多いので、かっこいい安全靴をお探しの方にはナイキ以外のスポーツブランドのものがおすすめです。