ヨーヨーおすすめ12選｜初心者向けや競技用も！ハイパーヨーヨーの現在は？

ヨーヨーは昭和時代から何度もブームになっています。平成のハイパーヨーヨーは社会現象と言えるほどのブームになりました。難しい遊び方もありますが、上下させるだけで子供から大人まで気軽に楽しめるのが魅力です。

現在はヨーヨーをスポーツとして楽しむ大人も増え、大きな規模の競技大会も行われています。ヨーヨーの技も進化し、思わずやってみたくなるトリックも増えました。しかし、初心者用ヨーヨーや競技用バイメタルヨーヨーが多数のブランドから販売されているので、選ぶのは大変です。

そこで、今回はヨーヨーの選び方とおすすめモデル12選を紹介します。また、初級の技やヨーヨーのメンテナンス方法、ブームになったハイパーヨーヨーの現在についてもまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

日本では度々ブームになっているヨーヨーには、競技の世界大会もあります。1992年からアメリカを中心に世界大会が開催され、2015年には東京で過去最大規模の世界大会が行われました。大会は子供もエントリーでき、40歳以上限定の部門も設けられています。

国内限定でも大規模な大会が開催されており、トリックが簡単にできるヨーヨーも増えています。東日本大震災では被災地で暮らす方々へ、ヨーヨの寄付やパフォーマンスも行われました。世代を問わずに楽しめるのがヨーヨーの魅力です。

ルーピングトリックは、円軌道でヨーヨーを周回させるトリックです。ヨーヨが描く軌道が大きく見栄えがしますが、難易度が高いです。「ループ・ザ・ループ」・「オーバー・ザ・フェンス」・「アラウンド・ザ・ワールド」などが、代表的なルーピングトリックとして知られています。

ルーピングトリックをするなら、引き戻し仕様でノーマルシェイプのヨーヨーがおすすめです。

ストリングトリックは、ヨーヨーをストリング（紐）に乗せたり絡めたりするトリックです。紐でブランコなどの形を作るトリックもありますが、現在は紐の上にヨーヨーを乗せるトラピーズなどのトリックが主流になっています。

ストリングトリックをするなら、紐が引っかかりやすいウイングシェイプのヨーヨーが使いやすいのでおすすめです。

ヨーヨーが空転する状態をスリープと呼び、スリープ状態を利用してヨーヨを操るのがスリーピングトリックです。犬が歩くようにヨーヨーを動かす「ウォーク・ザ・ドッグ（犬の散歩）」・基本中の基本の「ロングスリーパー」などがあります。

スリーピングトリックは、ストリングトリックの一部とされる場合もあります。スリーピングトリックをするなら、ウイングシェイプのヨーヨーがおすすめです。

ノーマルシェイプは、最もスタンダードな形状のヨーヨーです。ボディ片面が、左右対称に近い形をしています。左右の間隔が他の形状と比べて短く、ヨーヨーが戻りやすいの特徴です。ループ時も反転しやすいので、ルーピングトリックに適した形状です。

間隔が狭いせいで紐が通りにくく、ストリングトリックをするには向いていません。まれに左右の間隔が広いモデルもあるので、ルーピングトリックをするなら間隔の広いノーマルシェイプがおすすめです。

ウィングシェイプは、左右に大きく広がったボディが羽のように見えるヨーヨーです。ウイングシェイプの有名モデル「バタフライ」の名前から、バタフライシェイプと呼ばれる場合もあります。ただし、溝が紐にかかりやすく回転しやすいので、ストリングトリックに最適です。

左右の幅が広いとヨーヨーがぶれるので、円軌道を描くルーピングトリックには適していません。近年のヨーヨーはウイングシェイプが主流で、ウイングシェイプにもさまざまなバリエーションがあります。

ディッシュシェイプは、ウィングシェイプを細長くしたような形状です。ストリング・ルーピング・スリーピングの3つのトリックがしやすく、苦手の少ないオールマイティーな形状です。ハイパーヨーヨーでは、基本的なトリックをマスターするための入門用として発売されていました。

基本的なトリックを身につけるのに便利な形状ですが、最近のヨーヨーでは見られなくなっています。

クラシックシェイプは、楕円を真っすぐ縦に割ったような形でボディの間隔が非常に短いのが特徴です。クラシックシェイプの人気モデルの名前がインペリアルだったことから、インペリアルシェイプとも呼ばれています。昔からある伝統的な形状のヨーヨーですが、現代のトリックを行うには不向きです。

あえて、クラシックシェイプで難しいトリックに挑戦する上級者もいます。トリックを練習するのではなく、コレクション用としておすすめです。

ヨーヨーの軸には、回転をよくするためにベアリングが付いたものが多いです。ベアリングがあると軸との摩擦が軽減され、スリープしやすくなります。ベアリングはプラスチック製と金属製の2種類に分けられます。 プラスチック製ベアリングは、メンテナンスが簡単でオイル不要なものもあるのがメリットです。

金属製ベアリングはプラスチック製よりも回転力が高く、さまざまなタイプがあります。ベアリング付きを選ぶ場合は、メンテナンスの手間や性能を考えて自分に合ったものを選択しましょう。

プラスチック製のヨーヨーは、軽量で扱いやすいのが特徴です。重量が軽いので、安全に使用できます。金属製に比べると回転力は低いですが、基本的なトリックから本格的なトリックまで対応できます。

また、技術を身につける練習用のヨーヨーとしても高い評価を受けています。これからさまざまなトリックを身につけたい場合や入門用におすすめです。

木はヨーヨーの素材としてもっとも古くから使われています。天然素材なので、子供のおもちゃとして人気です。使いこむとスリープ時間を伸ばせるため、愛用する上級者もいます。

ただし、使い勝手がよくないので、上級者以外がトリックに使うのには向いていません。低価格な商品が多く、トリックを考えずに気軽に遊ぶのにおすすめの素材です。

金属製のヨーヨーは重量がありますが、回転力が高いのが特徴です。回転も安定するので、プラスチック製よりも高精度のトリックが可能です。プラスチックボディの外周に金属を使った金属リムと、すべて金属のフルメタルがあります。

金属リムとフルメタルの回転力はほぼ同じですが、安定感はフルメタルの方が上です。中級者以上におすすめの素材です。

フルメタルの中でも、2種類の金属を使用したものをバイメタルと呼びます。バイメタルは外周に比重の重い金属を使用し、金属製の中でも特に回転力と安定感が高くなっています。高性能なハイエンドモデルによく使われる素材で、価格もかなり高めです。

競技用に使う高性能なヨーヨーがほしいなら、バイメタルがおすすめです。

ヨーヨーは引き戻し仕様とバインド仕様の2種類があります。引き戻し仕様とバインド仕様の違いについて解説するので、したいトリックや自分のレベルに合ったものを選びましょう。

これからヨーヨーを始める初心者なら、引き戻し仕様のヨーヨーがおすすめです。引き戻し仕様のヨーヨーは、スリープ状態で引くと手元に戻ってくるタイプです。昔からあるタイプで、スリープ時間を利用したトリックには向いていません。

ルーピングトリックに使用されるのは基本的に引き戻し仕様です。手元に戻すのにテクニックが必要ないので、初心者が基本的なトリックを覚えるのに最適です。

バインド仕様は、スリープ状態で引いても手元に戻ってこないタイプです。バインドと呼ばれるテクニックでヨーヨーを手元に戻すため、バインド仕様と呼ばれています。スリープ時間が長いので、戻らない状態を利用したトリックをするのに最適です。

ただし、うまく扱うにはテクニックが必要で、初心者には向いていません。基本をマスターした中級者以上におすすめのヨーヨーです。

ヨーヨーは定期的なメンテナンスが必要です。ストリングの交換だけでなく、分解してベアリングの洗浄なども行います。分解しやすいとメンテナンスも楽なので、初心者には簡単に分解できるモデルがおすすめです。分解が不要な、ストリング交換のみで使えるメンテナンスフリーのヨーヨーも販売されています。

初心者には、必要なものが揃ったセット商品もおすすめです。ヨーヨーは定期的にメンテナンスするので、メンテナンス用のアイテムを用意する必要があります。セット商品なら、必要なアイテムが揃っているので個別に買う必要がありません。

それぞれのアイテムを個別に買うよりも、セットを購入した方が安い場合が多いです。

ヨーヨーでトリックを楽しみたいなら、価格が安すぎるものは避けましょう。競技用のヨーヨーの需要が増え、昔に比べて価格は安くなっています。低価格でトリックが楽しめるものもありますが、あまり安いと回転力が低く、トリックの練習には向かないものも多いです。

1,000円がボーダーラインになるので、1000円前後のヨーヨーを購入する場合はトリックができるヨーヨーか確認しましょう。

ヨーヨーファクトリーは2003年に創業の新興メーカーで、初心者からプロまで幅広い層に支持されています。フルメタルヨーヨーを実用レベルにしたメーカーとしても有名で、奇抜なアイデアのヨーヨーも開発しています。

ラインナップが豊富で、DVD付きの初心者用から競技用・プロ用まで自分に合ったヨーヨーを見つけやすいメーカーです。

日本のおもちゃメーカーのバンダイでもハイパーヨーヨを製造しています。ハイパーヨーヨは海外メーカーのOEM品が主流でしたが、バンダイが1997年からハイパーヨーヨーのブランドを展開したのをきっかけに、さらにヨーヨーの人気が高まりました。

性能よりも子供の夢を優先しており、モーター内蔵のヨーヨーなどを開発しています。ユニークなヨーヨや初心者向けのヨーヨーが多いメーカーです。

ダンカンは世界で最も長い歴史を持つと言われるヨーヨーのメーカーです。インペリアルシェイプ・バタフライシェイプの名前の元になったヨーヨーを開発しており、世界的に高い知名度があります。 初心者向けから競技用のヨーヨーまで扱っており、ディズニーやハローキティなどのコラボモデルも販売しています。

ヨメガは、1990年代にヨーヨーのトップブランドとして君臨したメーカーです。20年以上に渡って競技大会上位入賞者のほとんどが使用した「レイダー」は、現在でも高い人気があります。回転が低下すると、自動で手元に戻る「オートリターンシステム」を開発したメーカーとしても有名です。

新作はそれほど人気が高くありませんが、長く売れ続ける定番商品の多いメーカーです。

ヨーヨーのストリングは、消耗品なので交換用が必要です。ヨーヨーを遊んでいるとストリングは硬くて使いにくくなり、切れてしまう危険もあります。交換時期は遊び方によって変わるので、時間や日数で判断するのは難しいです。

毛羽立ちが多くなったり、汗を吸って硬くなったと感じた時が交換の目安です。劣化したらすぐに交換できるように、交換用のストリングを常備しておきましょう。

フィンガープロテクターは、ストリングが指に食い込むのを防ぐためのアイテムです。素手で長時間ヨーヨーで遊んでいると、ストリングが指に食い込んできます。ストリングが食い込むと痛いので、それ以上続けるのは難しくなります。

指を守るフィンガープロテクターは、ヨーヨーを長時間プレイするための必需品です。

初心者が上達するには、初心者用のDVDが便利です。DVDなら実際にトリックをする様子が見られますし、メンテナンス方法も覚えられます。特に写真や文字を読んでトリックができるようになるのは難しいので、動画を見て覚えるのが一番です。

初心者用のDVDは入門用のヨーヨーに付属するものが多いですが、個別に販売されている商品もあります。

ここでは、初心者や子供でもできる初級の技を2つ紹介します。

【スロー＆キャッチ】

1. ヨーヨーを握る
2. ひじが下がらないように、ヨーヨーをまっすぐ下へ振り下ろす
3. ストリングが伸びきるまでヨーヨーが落下したら、手のひらをかえす

【スリーパー】

1. ヨーヨーを握る
2. ひじが下がらないように、ヨーヨーをまっすぐ下へ振り下ろす
3. ストリングが伸びきるまでヨーヨーが落下したら、3秒以上スリープさせてから手のひらをかえす

両者の違いは、ストリングが伸びきってから手のひらをかえすまでのタイミングです。

ストリングが劣化するとトリックをするのが難しくなり、切れてヨーヨーが人にぶつかる危険もあります。交換時期だと感じたら、早めに交換しましょう。上から見て反時計回りにストリングを回転させると、ヨリが緩むのでヒモの輪を広げてヨーヨーのを外します。

新しいストリングのヨリを緩めてできた輪に、ヨーヨーを引っかけて一度回せば出来上がりです。オートリターンシステムのあるヨーヨーは、二重巻きにしましょう。

ベアリングは簡単には壊れませんが、汚れるとヨーヨーの回転が悪くなります。ゴミが溜まった状態で使うとベアリングが傷みやすいので、定期的にメンテナンスすれば寿命が延びます。ベアリングのメンテナンスは、ヨーヨーを分解します。ベアリングを外したらゴミを取り除き、パーツクリーナーで洗浄します。

ベアリングを乾かしたら、ベアリングにオイルを注油します。オイルはすぐには浸透しないので、ベアリング内部に浸透させてから組み立てます。

パッドは、ヨーヨーの中心に取り付けられたゴムパーツです。すり減ってヨーヨーの戻りが悪くなったと感じた時期が交換の目安です。交換方法は、最初にヨーヨーを分解してベアリングを外します。 ピンセットなどでパッドを剥がし、残った粘着テープをキレイに拭き取ります。

新しいパッドをヨーヨーの溝にキレイに合わせて、張り付けたら交換は終わりです。パッドがズレる回転を妨げるので、正しい位置に張るように注意しましょう。

金属製のヨーヨーは、重量があるので扱いに注意が必要です。扱いに慣れてくると周囲に気を配れるようになりますが、初心者は近くにある物や人にヨーヨーをぶつける可能性があります。金属製のヨーヨーがぶつかると危険なので、初心者のうちは使わない方が無難です。ストリングが切れても危ないので、早めに交換しましょう。

バンダイが展開したハイパーヨーヨーは、1997年に大ブームとなりました。当時はワイドショーで報道され、販売店から商品が消えるほどの人気でした。日本のヨーヨー人口も大幅に増加し、世界で活躍する日本人プレイヤーが増えるきっかけにもなっています。

2010年に3度目のブームとなりましたが、2014年を最後に新商品の販売は停止しました。現在でも在庫品が販売されており、定価よりも安い価格で手に入ります。

100均のダイソーではいくつかのヨーヨーが販売されています。その中の「テクニカルヨーヨー」はクラッチ機能が搭載されており、高速スピンが楽しめますよ。ダイソーの公式通販でも購入可能です。

セリアでは店舗によって商品の品揃えが異なるため、売っていない場合があります。購入を検討している方は、あらかじめ店舗に確認するといいですよ。

ヨーヨーの選び方やおすすめモデルについて紹介しました。以前に比べて初心者向けのヨーヨーでもトリックしやすくなり、ヨーヨーの性能はどんどん進化しています。今回の記事を参考にして、お気に入りのヨーヨーを見つけてください。