おすすめの一升餅12選｜可愛いリュック付きや小分けタイプも！

生まれたての頃は本当に小さかった赤ちゃんも、1歳頃になれば身体はしっかりし、早い子は歩き始めます。0歳から1歳になる日は、親子にとって特別な節目といえるでしょう。

「一升餅」は、1歳の特別な節目で行われてきた日本の伝統行事です。その最もポピュラーな内容は、子に「一升」（約1.8kg）の餅を背負わせて歩かせ、「一生」の健康や幸せを願うというものです。とはいえ、一升餅は七五三と違い本人の記憶にほとんど残らないせいか、「そんな行事、初めて知った」「やりたいけど、どうやるのか知識がない」という方も少なくないようです。

そんな方々のために、本記事では行事の基礎知識、進め方、そしておすすめ商品まで、「一升餅」を総合的に解説します。ぜひ参考になさってください。

起源は定かではないものの、一升餅は全国的に行われてきています。ただし、その内容や呼び方には多少の地域差もあるようです。まずは一升餅とはどのようなものか、基本的な部分を見ていきましょう。

お正月に鏡餅を飾るように、日本において餅は縁起物、いわゆるハレの日の食べ物と位置づけられています。また、一升餅の「一升」は「一生」との掛け言葉になっています。つまり、縁起物の餅を持たせることで1歳を迎えたことを祝い、同時に重さを一升にすることで「一生食べ物に困ることなく、幸せに過ごせるように」と願いを込めるということになります。

一升餅がいつどこで始められたのかは明確ではありません。しかし、日本各地に同様の風習があることからも、古くから行われ親しまれてきた行事であることは間違いないと考えられます。

一升餅のやり方は必ずしもひとつではなく、さまざまなパターンのものが伝えられています。どのようなバリエーションがあるのか、紹介していきましょう。

一升の餅を風呂敷などで包み、赤ちゃんの背中に背負わせて歩かせます。「一生食べ物に困らない」という意味があるといわれる、一升餅としていちばん一般的な方法です。

ただし1歳になったばかりの赤ちゃんで、一人歩きができる子は多くはありません。むしろ、まだしっかり立たない子の方が優勢なくらいです。このため、とりあえず背負わせるだけにしたり、お餅の重量を調節したりして行う場合も多数です。

わらじを履いて餅を踏む、または餅の上に立たせるという形で行う一升餅です。九州地方で多く行われており、行事の呼び方も「一升餅」という場合と「餅踏み」という場合が混在しています。

餅を踏むことには、「地に足をつけて生きる」というような意味がこもっているといわれています。

餅を背負って歩く子を軽くつついたり、小さな餅をぶつけたりして、わざと転ばせる、もしくは餅を背負った子にしりもちをつかせる方法です。「転ばせ餅」などということもあります。

転んだり尻餅をついたりすることには、厄落とし、または「家から離れずにいてくれる」という意味があるそうです。昔の価値観では、家を離れず家業などの跡取りになってくれる子がいるということは、とても大切なことだったのでしょう。

選び取りとは、絵カードや物品を子ども本人の前に並べ、最初に手に取った絵柄や物の意味から将来や才能を読み取る、占いのようなものです。餅を背負ったり踏んだりさせたあと、続けて行うことが多いようです。

古くはそろばんや工具、筆などを並べ、そろばんなら商才、工具なら造形、筆なら学問の才、などというように解釈しました。現在のカードの絵柄は、昔のものを踏襲しつつも現代的な絵柄を取り入れたものが多くなっています。

一升餅はすでに立ち歩ける子を前提とした行事のように感じますが、そうではありません。実際のところ、1歳で餅を背負って歩ける子はまれです。このため、餅を背負うだけ、または踏む真似をさせるだけにとどめることがほとんどです。

一升餅はあくまでも儀式です。歩けたら成長の早さを喜び、まだなら家を支える子になると解釈し、転んだら厄落としと考えるというように、すべていい方向に捉えてお祝いしましょう。

実際に一升餅のお祝いを行うときには、どんなことに気を付け、何を準備したらいいのでしょうか。考慮しておきたいポイントを具体的に紹介していきましょう。

一升餅には「この日にやるべき」という決まりはありません。バースディパーティーを兼ねて1歳の誕生日当日に行う方もいますが、そうでなくてもかまいませんので、家族みんなの都合のいい日を選びましょう。

とはいえ、1歳の誕生日から離れすぎると節目としての意味が薄れてしまいますので、あまり遅くならないうちに行うのがおすすめです。可能であれば、暦を調べて縁起のいい日を選ぶと、よりお祝いらしくなるでしょう。

一升餅のやり方はそれぞれです。気軽に行うなら、お餅を背負う姿を見守るだけで十分です。しっかり行事として行いたい場合は、まずお餅を背負うなどのメインイベント、続いて選び取り、その後手形を残したり食事をしたりという流れが一例となります。

いずれにしてもやり方に決まりはありません。きちんと行うなら格式高く、ちょっとお餅を背負わせてみたいといった感じなら簡単に、好みに合わせて実施しましょう。

服装は、行事の行い方によって決めましょう。あくまでも身内でのお祝いであり、七五三のように神社へ挨拶に行くわけでもないので、それほどかしこまった服装は必要ありません。

主役となる子どもについては、少し「よそいき」な服を選ぶのもありかもしれません。また、一升餅のあとに外食などを予定している場合は、行く予定の場所にドレスコードを合わせましょう。

一升餅のために用意するべき物品は、どのようなものでしょうか。お餅のほか、そろえておきたいものをまとめてご紹介いたします。

一升餅は、背負ったり踏んだりするための一升（約1.8kg）の餅がなければ始まりません。餅つき機をお持ちなら自宅で用意してもいいですが、そうでなければ一升餅用に用意された商品を購入するのがおすすめです。

一升餅用の商品には、さまざまなタイプのものがあります。踏ませるのなら大きいもの、転ばせ餅なら小分けのものというように、やりたい一升餅の方法に合わせて選びましょう。

子どもに餅を背負わせる場合は、餅を包んだり中に入れたりするものを用意しましょう。古くは風呂敷で背負わせるのが基本でしたが、今はリュックに入れて背負わせる方も多数で、リュック付き商品も多数販売されています。

餅を踏ませる場合は、専用のわらじや草履をはかせることが多いです。裸足でもいいですが、小さなわらじや草履をはいた姿は可愛らしいので、用意するのがおすすめです。

将来の姿や才能を占う「選び取り」を行うには、専用のカードを用意するのがおすすめです。カードは単独で販売されているほか、セットとして一升餅に含まれていることもあります。手間なく入手するならセットになっているお餅を購入するといいでしょう。

カードではなく、筆やボール、電卓などの実際の物品をそろえて選ばせることもできます。その場合は、お子さんが手にとっても安全なものを用意するようにしましょう。

一升餅とともに、1歳の記念として手形や足形を残したり、きちんと写真を撮って記念品を残したりしたいと思う方は、そのためのグッズを用意することが必要になります。

写真を貼ったり、身長や体重を書き込んだりできるカードなどが付属している一升餅用のセット商品もあります。記念を残したい方は、一升餅の付属品の内容も参考にされることをおすすめします。

一升餅専用として販売されている約1.8kgのお餅は、色も形もセット内容も、非常にバラエティ豊かになっています。多様化するニーズに応えた「お餅ではない一升餅」まであるほどです。ここでは、その多様な商品を紹介していきましょう。

一升餅のお祝いの仕方には地域性もあります。お餅を背負うのか、踏むのか、はたまたお餅の上に立つのか、転ばせるのか。自分がしたいやり方に合う商品を選択しましょう。

約1.8kgをひとかたまりの丸い形に成形した、王道の一升餅です。背負うのはもちろんのこと、餅踏みや、餅の上に立たせるというスタイルでの一升餅に最適です。

きれいな丸みやサイズ感は、なんとなくデコレーションケーキをほうふつとさせます。見た目からもお祝いらしさを感じられるお餅といえるでしょう。

お餅を一つひとつ分けて、個包装にしているタイプの商品です。お餅を軽くぶつけてわざと転ばせる「転ばせ餅」をするのなら、小分けタイプがベストな選択でしょう。

背負わせる場合でも、小分けなら重量を調整することができます。「一升という重さにこだわらず、今持てるぶんだけ持って歩いてほしい」と思う方にもおすすめです。

お餅を背負わせるためのリュックがセットになった商品です。簡易リュックの場合もありますが、どちらかといえばリュックが主ではないかと思わせられるほど、しっかりしたリュックがついている商品が少なくありません。

一升餅と同時に、1歳のお誕生日プレゼントを用意してあげたいとお考えの方におすすめです。

お餅は、1歳の子どもに食べさせるのは少し早い食材です。「行事のあと子ども自身が食べられるものにしたい」という声や、「お餅より料理しやすいものがいい」などのさまざまなニーズに対応する形で、「一升パン」や「一升米」も販売されています。

販売するお店は限られますが、一升バームクーヘンや一升サブレなども存在します。お餅にこだわらないなら、これらの選択もおすすめです。

一升餅の中には、あんを包んであるなど、何かしらの味がついた商品もあります。

基本的に個包装のお餅となるので、行事での使用法は背負わせる、転ばせるという方法に限定されますが、ひととおり終わったらすぐに食べられるのが利点です。

お餅の上への名入れはもとより、生年月日を入れたり、オリジナルのイラストを入れたりというように、さまざまなニーズへの対応がある商品も多数です。

伝統や格式を重んじたいのなら、筆文字で名入れしてくれる商品を選べば、行事にふさわしい重みが出るでしょう。かわいいお餅で子どもを喜ばせたいなら、カラフルなイラストをプリントしてくれる商品がおすすめです。ぜひ、好みに合うサービスがある商品を探してください。

あまり買う機会が多くない一升餅なので、いざ買うとなるとどこで買えばいいかわかりません。そこで、一升餅が買える場所をピックアップしました。

一升餅はどこで買えるかを見ていきます。

• 餅屋
• お菓子販売店
• ベビー用品店
• ネットショップ

お餅ですので、餅屋やお菓子を取り扱うお店で販売されています。店舗で直接買うメリットは、サイズ・形・色など実際に確認できる点です。名入れなどスタッフの方に相談できることなどから初めて買う方におすすめです。

ベビー用品店は店舗によりますが、アカチャンホンポの公式ネット通販では一升餅が販売されています。実店舗ではお店によって異なりますが、一升餅がなくても背負うためのリュックは取り扱っています。行事が終わってもリュックは使えるため無駄になりません。ネットショップであれば重い一升餅を運ぶ手間が省けます。種類も多く、ゆっくり選べる点がメリットです。

お菓子を幅広く取り扱うシャトレーゼですが、一升餅の取り扱いは北海道の一部店舗のみとなっています。また、シャトレーゼで一升餅を購入しても、名入れなどのサービスは行っていません。シャトレーゼはリーズナブルな価格でお菓子が買えるため、一升餅の行事の後に、お祝いのケーキやお菓子を買うとお得です。

満1歳は、子どもにとって親にとって大きな節目です。その節目を祝う一升餅ですから、思い出に残るものにしたいですよね。華やかに執り行うもよし、一家だけで簡単に行うもよし、思い思いにデザインして、楽しい行事にしてください。