水出しコーヒーおすすめ16選｜コスパは悪い？最高？豆や普通の粉タイプも

水出しコーヒーは、アメリカの専門店で生まれたコーヒー豆を水に浸して抽出・ろ過して淹れるコーヒーです。好みのコーヒー豆と水さえあればコツ要らずで淹れられるので、愛飲している方も多いでしょう。

コーヒーは熱湯で作るのが主流です。「水出しコーヒーは美味しくないのでは？」と思う方もいらっしゃいます。しかし、水出しコーヒーはじっくり時間をかけて抽出するため、雑味やエグみが少ないまろやかなテイストです。熱湯で淹れるアイスコーヒーよりも手軽で飲みやすい場合もあります。

この記事では水出しコーヒーのおすすめ商品や豆・粉末など種類の解説や「コスパ最強？コスパ悪い？」という疑問にも回答しているので、ぜひ最後までご覧ください。

一般的にアイスコーヒーは、熱いお湯で抽出したコーヒーを冷たく冷やした状態のものです。一方の水出しコーヒーは、常温の軟水に浸けた状態で時間をかけて抽出します。水出しの抽出方法も数種ありますが、一般的なアイスコーヒーと違い、雑味は少なく香りは豊かにまろやかなテイストに仕上がるのが特徴です。

淹れるのに時間がかかるのが難点ですが、水に浸けて放っておくだけでクリアなアイスコーヒーに仕上がります。

水出しコーヒー専用のバッグ・豆が販売されていますが、ドリップコーヒーで使用する普通の豆があれば水出しコーヒーが作れます。いつも飲んでいる好みのコーヒー豆でも手軽に作れるため、一度作ってみてください。ホットで愛飲する時とは違った味わいや香りを楽しめます。

また、コーヒー豆の挽き具合や抽出時間によっても味わいが変化するため、気分によって味に変化をつけるのもおすすめです。

水出しコーヒーの美味しさは、ゆっくりと時間をかけて自然な形で抽出し、エグみなどの雑味が抽出されづらく、とてもまろやかな口あたりになるのが特徴です。

アイスコーヒー用の豆は深煎りで香ばしいタイプが多いですが、コーヒーの深い香りはそのままに、スッキリとクリアな味わいに仕上がります。ミルクと合わせても美味しいですし、コーヒーの香りは好きだけど苦みは苦手な方にも、水出しコーヒーはおすすめです。

水出しコーヒーは「コールドブリュー」とも呼ばれますが、その名前のとおり低温の水で抽出します。高温で抽出するのと比べると、酸味や苦み成分であるタンニンが抽出されにくいです。そのため、とてもクリアでマイルドなコーヒーに仕上がります。

また、美味しく飲めるだけでなく、熱を加えて抽出しないため香りもとびません。香り成分もじっくりと抽出されるので、水出しコーヒーは時間を経過しても、豊かな香りと味わいが持続します。

水出しコーヒーの作り方はいくつかありますが、基本的には水に浸けておくだけです。粉末状のコーヒーを使用する場合は、ろ過するための道具や工程が必要になります。

バッグタイプの水出しコーヒーは、推奨水量の軟水とともに、ポットに入れて放置するだけです。少量タイプのバッグなら、前もってマイボトルに作っておくとそのまま持ちだせます。外でも手軽に美味しい水出しコーヒーをリーズナブルに楽しめるおすすめの方法です。

コーヒー豆の焙煎レベルは8段階ありますが、一般的にアイスコーヒーに向いているとされるのは、「イタリアンロースト」や「フレンチロースト」と呼ばれる深煎りタイプです。深煎りになるほど酸味はとんで苦みが増します。

水出しコーヒー用として販売されるコーヒーは「フレンチロースト」が主流ですが、苦みが気になる方は、焙煎レベルを下げた「フルシティロースト」や「シティロースト」を水出しするのもおすすめです。

コーヒーは生豆の種類や産地によっても味が変わります。一般的にはブラジルやコロンビアなど南米を産地とする豆は、全体的にバランスもよくコクもあるので人気です。中米産（コスタリカやパナマなど）はフルーティーですし、アフリカ産（エチオピアやケニアなど）は個性的な香りが特徴的でコーヒーを愛飲する方に好まれています。

水出しとして市販されているコーヒーは、数種類をブレンドしたものが主流です。焙煎度合いと合わせて原材料の豆の種類にも着目してください。

焙煎した状態の豆状のコーヒー豆はその都度使う分だけ挽いて使用するため、一番鮮度を保てる形状です。家庭では冷蔵庫など低温の日光に触れない場所で、密閉容器で保管するのをおすすめします。

コーヒーミルが必要ですが、好みの挽き方で挽けますし、挽く段階からいい香りに包まれるので本格的に楽しみたい方におすすめです。さらに極めたい方は生豆のまま購入し、自宅で焙煎する方法もあります。

豆を挽いた状態で売られているのが粉末タイプで、すぐに使用できるのが一番のメリットです。1袋にいくつかの密閉パックに小分けして売られているものもありますが、封を切ったその時から鮮度がどんどん落ちます。できるだけ少量タイプのパックを選ぶのが最後まで美味しく飲むコツです。

また、コーヒー豆の種類も豊富なので、好みに合わせて幅広く選べるのもメリットもあります。手軽に水出しコーヒーを楽しみたい方は、フィルター付きのボトルを使うのもおすすめです。

バッグタイプは1回分のコーヒー粉が、バッグ状に小包装になっています。計量する必要もなく、バッグ1個を推奨水量の水と一緒にポットに入れるだけで、水出しコーヒーが手軽に楽しめるおすすめ商品です。少量タイプのバッグを選べば、マイボトルで持ち歩くうちに抽出されるので外でも美味しいコーヒーが飲めます。

コーヒーの濃さや風味は、抽出する水の温度や抽出時間で調整できますし、バッグタイプなら粉が出ないので捨てる時も簡単です。

コーヒーは豆の挽き具合によっても味が変わります。一般的には細かく挽くほど表面積が増えるため、味が濃くなります。水出しコーヒーに向いているのは、細挽き～中挽きと言われていますので、ぜひ参考にしてみてください。

水出しコーヒーは、水に浸けてゆっくりと抽出するので時間がかかります。水出しコーヒーの種類によって推奨抽出時間に差があり、大よそ4時間～8時間が多いようです。美味しさで選ぶのが一番ですが、大人数で楽しむ場合などは短時間で抽出できるものを選びましょう。

抽出時間はあくまでも目安の時間ですので、味の好みによっては時間の調整が必要になります。選ぶときは抽出時間もチェックしてみてください。

美味しい水出しコーヒーを選ぶためには、豆の種類や焙煎または形状で選ぶほかにも重要なのがコストパフォーマンスです。たまには高級豆も味わいたいですが、日常的に楽しむ場合はできるだけお得で美味しいものがいいですよね。

コーヒーの種類にもよりますが、大容量になればなるほどコスパは良くなるのでチェックしてみてください。ただし、コーヒーは鮮度が命ですので、美味しく飲みきれる分をこまめに購入するのがおすすめです。

通常のコーヒーと同じように、水出しにもカフェインレスタイプがあり、妊娠中や授乳中の方にもおすすめです。カフェインレスでも製法にこだわった美味しい水出しコーヒーがたくさんあります。

カフェインレスなので日常的にコーヒーを飲みすぎる方や、寝る前にカフェインを控えたい場合にも気軽に楽しめるのでチェックしておきましょう。

どの水出しコーヒーにするか迷う場合は、メーカーやブランドで選択するのもひとつの方法です。水出しコーヒーを手掛ける人気のメーカーをいくつかピックアップしていきます。

• カルディ

濃い目の味わいが特徴のカルディの水出しコーヒーは、手軽なのに本格的な味で人気です。苦みが少なく、すっきりしているので習慣的にコーヒーを飲む方におすすめします。

• ビーンズトーク

深入りのフレンチブランドの水出しコーヒーは、アラビカ100％のコーヒー豆を使用しており、苦みが少なく雑味が少ないのが特徴です。冷やすとすっきりした味わいになり、抽出温度を調整して自分好みのアイスコーヒーが作れます。

• ハマヤ

苦味が少なくクリアな味が楽しめるのがハマヤの水出しコーヒーです。コストコでも販売されているため、まとめて買っておくと重宝します。

• キーコーヒー

キーコーヒーの水出しコーヒーは、すっきりした味が好みの方におすすめです。グラスで1人分のコーヒーを作ったり、マイボトルに入れて持ち運ぶなど小分けパックが使いやすく、4時間と短時間で飲めるのも嬉しいポイントです。

• 澤井珈琲

コーヒー専門店が手掛ける水出しコーヒーと言えば、澤井珈琲です。創業40年の水出しコーヒーは、濃厚で本格派の味わいです。

水出しコーヒーのコスパが気になっている方もたくさんいます。ここでは水出しコーヒーと急冷式アイスコーヒーのどちらがコスパがいいのか解説していきます。ぜひ参考にしてください。

• 電気・ガス代：水出しコーヒーは不要。急冷式アイスコーヒーは熱湯を沸かすのに必要
• 手間：水出しコーヒーは水に浸すだけ。急冷式アイスコーヒーは湯・豆・器具の用意が必要
• 材料：下の表のとおり、水出しコーヒーの方が必要な物が少ない

以上のように、電気やガス代・手間・材料を考えると、水出しコーヒーの方がコスパがいいといえます。

せっかく美味しいコーヒー豆を使っても、抽出する水が美味しくなければ美味しい水出しコーヒーはできません。水の硬度が高いとコーヒーの風味にも大きく影響するので、軟水で作るのが好ましいです。水道水を使う場合は、一度沸騰させてから冷ました水を使用してください。

また、コーヒーのまろやかさは豆の脂質が影響するため冷蔵を推奨するものもありますが、常温の状態で抽出する方がコーヒー豆の脂質が抽出されまろやかに仕上がります。

コーヒー豆と使用する水を選んだら、次はコーヒー豆と水の割合で好みの味を見つけましょう。水出しコーヒーは製品ごとに推奨の抽出水量が決まっていますが、あくまでも推奨的な水量なので、好みに応じて豆と水量の割合で濃さを調節します。

自分でコーヒーの量を測るタイプは、ポットの大きさに対して豆を調節するのがおすすめです。バッグタイプのものは、豆の量が決まっているので、水量を調節してベストの割合を見つけましょう。

水に浸けておくだけの水出しコーヒーは、技術などは味に影響しません。誰でも本格的な美味しいコーヒーを楽しめるのが利点ですが、水の温度と同様に抽出時間が風味に大きく影響します。

長く浸ければ浸けるほど濃いコーヒーになりますが、長く浸けすぎると苦みや渋みが出てしまい美味しく飲めない可能性があるため気を付けましょう。また、夏は気温が高く、常温だと水温が高くなりすぎる場合があります。その場合は冷蔵庫に移しての抽出や抽出時間を短縮するなど調整してください。

水出し専用のコーヒーメーカーもチェックしておきましょう。インテリアとしても映える大きなサーバータイプのコーヒーメーカーや、場所を気にせず使用できるコーヒーメーカーもあります。お手入れ方法や価格が大きく違うため、自分が使いやすいコーヒーメーカーを選ぶと後悔しません。

置き場所に困らず持ち運びもできるポットタイプは、お手入れも簡単で購入しやすい価格です。紅茶や緑茶にも使用できるタイプを選ぶと、さまざまな場面で役立ちます。

水出しコーヒーはそのままでも美味しいですが、フルーツやミルクを加えたアレンジコーヒーを自宅でも手軽に楽しめます。さらにアレンジコーヒーを極めるなら、水の代わりにミルクで抽出したコールドミルクブリューや、水出しコーヒーと同量のトニックウォーターで割るコールドブリュートニックもおすすめです。

おすすめの水出しコーヒー15選とともに、おいしいコーヒーの選び方や淹れ方をはじめ、アレンジ方法もお届けしました。この記事を水出しコーヒー選びの参考にしていただき、美味しいアレンジコーヒーも楽しみましょう。