お香セット人気おすすめ16選｜初心者・おしゃれなギフト向けもご紹介！

お香と聞くと、なんとなく上品で敷居が高いイメージがありますよね。それは古来から日本では香を聞く・身にまとうなど、たしなみのひとつとしていたことが理由かもしれません。今や香りの楽しみ方はさまざまにあり、お香も特別なものではなく、アロマのひとつです。

しかし実際に試そうとしても、お香の種類やどんな道具が必要なのかわかりませんよね。そんな初心者の方におすすめなのが、お香セットです。いろんな香りを楽しめるアソートセットや、香立てが付いているセットもあるのでギフトとしても喜ばれます。

この記事では、お香のタイプやその特徴、おすすめのお香セットを初心者向けのものもあわせて紹介します。ぜひお気に入りのお香を見つけて、優雅な気分を味わってくださいね。

神社仏閣では古くからお香を焚くことで空間を浄化させたり、邪気を払うなど宗教的な意味合いで使われてきましたが、時代と共に「香りを楽しむ・気持ちを落ち着かせる」という感覚に変わりました。また、お香の煙は除湿や除菌効果があるといわれています。

香りで気分が変わるのは原料となる植物によるもので、生薬としての成分を鼻から吸うことで心身にさまざまな効果が表れます。まさに身をもって自然の力を感じられるのがお香の魅力といえるでしょう。

お香には大きく分けて、火を使うタイプ・火を使わないタイプがあります。一般的なお香のイメージにある直接火をつけるタイプは、スティックタイプ・コーンタイプ・渦巻タイプがあり、それぞれ燃焼時間や香りの広がり方に違いがあります。

ペーパータイプも火を使いますが、そのまま香りを楽しめるという二面性があるのでTPOに合わせて使い分けできるといいですね。

線香のように長いスティックタイプは、一番スタンダードで他のお香に比べて種類が豊富です。比較的煙が少ないものが多く、ゆっくりと均一に香りが広がるのが特徴です。燃焼時間は短いタイプで15分程度、長いタイプで約30分程度です。長いタイプでも途中で折れば燃焼時間を調整可能です。

使用するときは香立てに挿して点火しますが、灰が落ちるので香皿も一緒に用意しておきましょう。灰が皿の外にはみ出さないサイズがベストです。また、風のあたる場所はお香が倒れたり灰が飛び散るので気を付けましょう。

円すい型のコーンタイプは、下に燃えていくにしたがって香りが強くなるところが特徴です。燃焼時間は約10分から15分ですが、一気に香りが広がるため、時間がないときや手早く気分転換したいときにおすすめです。

コンパクトで安定した形状なので風の影響を受けにくく、燃えた後の灰がそのまま残るので後片付けが楽なところがメリットです。こちらも香立て・香皿が必要ですが、香炉を使って焚くのも風情があります。

蚊取り線香に代表される形の渦巻は、コイルとも称されます。渦巻が大きいほど燃焼時間が長いのが特徴で、約1～2時間程度です。ドアの開け閉めによって頻繁に空気が流れるような場所や、屋外で使用する場合に向いています。

使用するときは付属のスタンドに挿して点火します。途中で香りを止めたいときは金属クリップで挟むか、折って調整すれば大丈夫です。灰を受ける皿も用意しましょう。

ペーパータイプはペーパーインセンスとも呼ばれ、火を点けるタイプとそのままで香りを楽しむタイプがあります。他のお香に比べて種類が少ないですが、使い方次第で応用が利くところが特徴です。蛇腹状になっており、点線に沿って切り離して使用します。火をつけた場合の燃焼時間は1～5分と短く、すぐにその場のにおいを変えたいときやちょっとした気分転換に最適です。

火を点けなくても、しおりとして本に挟んだり、引き出しやクローゼットに入れるなどサシェのように使用するのもおすすめです。

形状により異なる燃焼時間や特徴について、以下にまとめているので参考にしてください。

伝統的な和の香りである白檀・伽羅・沈香などは心を落ち着かせるため、瞑想によく使われています。また、ラベンダーや金木犀は馴染みのある香りで人気があり、鎮静作用や幸福感を得られます。休日にゆっくりくつろぎたいときや、就寝前などのリラックスタイムにおすすめです。

柚子やグレープフルーツなどのシトラスの香りは男女問わず好まれており、特に気分転換したいときにおすすめです。フルーツ系の香りは製品によって再現度が異なりますが、爽やかで前向きな気持ちになれるので、1日の始まりや仕事の合間などにぴったりです。

頭をすっきりさせるハーブのローズマリー、ペパーミントやジンジャーなどピリッと刺激のある香りがおすすめです。香り成分が脳を刺激して、集中力や記憶力を高めてくれます。勉強中や仕事に向かう前に使うと効率アップが期待できます。

商品によって燃焼時間はさまざまです。また、用途によっても適した燃焼時間が異なります。ここではシーン別におすすめの燃焼時間の目安を紹介しますので、参考にしてください。

お香は世界中で愛用されているため、国内外に数多くのブランドがあります。人気のあるブランドなら、一度試してみたいですよね。ここでは海外ブランドと国産ブランドに分けてピックアップしたお香を紹介します。

1965年にアメリカで生まれたお香ブランドGONESH。何種類ものフレグランスを調合しており、ほかにはない個性あふれる香りを生み出しています。特に人気なのは「No.8 」。最高傑作と称されるほど絶大な支持を得ています。みずみずしいフルーツに、ベリー系の甘みと酸味が強く官能的に香ります。

HEMは1983年にお香の本場インドで誕生したブランドです。世界中で愛されているお香は200種類以上とバリエーションが豊富で、求めやすい価格も魅力です。HEMの一番人気は「プレシャスチャンダン」。白檀をベースに、スパイシーさとほのかな甘さを感じる印象的な香りです。数種類のセットもあるので、日替わりで楽しめます。

1979年南仏モンペリエで誕生したフレグランスブランド「ESTEBAN」。元飛行士であった創業者が、世界を旅した記憶を香りで再現しようと生み出されました。日本伝統の薫香技術を組み合わせた香りは、南フランスの自然の恵みで構成されています。

女性に人気の「エスプリ ド テ」は、上品な透明感のあるフローラルティな心休まる香り。5本入りのお試し用もあるのでおすすめです。エステバンのお香は洗練された香りで高級感があるのでプレゼントにも最適です。

国内でお香の産地として知られる兵庫県淡路島に本社を置く薫寿堂。線香からフレグランスカードなどさまざまなお香商品を展開しています。なかでも「AROMA Cord」はユニークな紐状で、お香として焚くだけでなく、好みの長さに切ってリボン代わりなどにも使えます。ビジュアルもかわいいのでギフトとしても喜ばれます。

創業約300年の老舗である松栄堂。宗教用やお茶席などで使われる伝統的なお香に加えて、気軽にお香を楽しめるように、現代人のライフスタイルに合った製品を提案しています。「京線香こころかシリーズ」や「Xiang Do」などは、お香初心者の方や数種類を少量から試したい方におすすめのアソートタイプです。メイドイン京都らしさを感じるデザインのパッケージにも惹かれます。

2009年創業と比較的新しいブランドのJuttoku.。お香をたしなむことで和の精神を磨くというコンセプトのもと、厳選した天然香料を調合し、熟練の職人による伝統技法で作られています。おしゃれな木箱に入ったスティックタイプのお香はどれも現代的な香りなので、初心者の方やお香独特の香りが苦手という方にも受け入れやすくおすすめです。

Juttoku.で特に人気なのは日本の縁起物をモチーフにしている印香です。火を使わず飾って香りを楽しむというお香で、まるで和菓子のようなかわいらしさが印象的です。

とりあえずお香を試してみたいという方に人気なのが、無印良品のお香です。好評のお香セットは現在生産終了していますが、単品のお香もおすすめです。香りは全8種類あり、スティック12本入りが390円と購入しやすい価格が魅力です。別売りの香立てやトレーなど一式を揃えても1070円なので、ぜひ店頭でチェックしてみてください。

匂い袋や印香など、自分好みのお香を作れるワークショップを開催しているお香専門店もあります。調合はハードルが高そうですが、インストラクターの指導の下で作るので安心です。お香を作っているうちに心が安らいでいくのを感じられますよ。オリジナルのお香で豊かな時間を過ごしてみませんか。

玄関を開けた瞬間、いい香りが漂っていたら一瞬で癒されます。家族やゲストを迎えるときなど、さりげないおもてなしとしてお香をくゆらせると素敵ですね。また、名刺香やカードフレグランスなどを使って、名刺や手紙に香りを移すと相手に印象を残せます。ちょっとした心遣いで上質な空間が生まれるお香を上手に活用してみましょう。

お香を焚くときに、香炉を使うこともおすすめです。仏具である香炉は線香を立てたり焼香のために用いられてきましたが、最近はお香用のおしゃれな香炉が増えてきました。一般的に香炉は灰の上に線香を立てて使用しますが、蓋を閉める香炉なら風の影響を受けず安全です。デザインの凝った香炉は、玄関や寝室などにインテリアの一部として飾るのもいいですね。

いかがでしたでしょうか。お香はその場や心身を浄める身近な癒しアイテムです。自宅で過ごす時間が少しでも快適になるように、お香の持つパワーをうまく活かしてくださいね。