包丁の砥石のおすすめ18選｜ホームセンターやドンキホーテで買える？初心者でも

買ったばかりの頃はサクサク切れていた包丁も、使い込むうちに切れ味が落ちてきます。切れ味が落ちた包丁は業者やメーカーで研ぎ直してもらえますが、店舗に持ち込んだり郵送したりと手間がかかります。また、手元に戻るまで時間がかかることがあるのも難点です。

そんなとき、砥石があれば自分で包丁を研げます。ホームセンターでも砥石の扱いがありますが、購入の際は用途に合った種類を選ぶのが大切です。しかし、種類が多いと何を基準に選べばいいか迷いますよね。

そこで今回は、用途に合う砥石の選び方や、初心者でも使える製品からプロが使う本格的なものまで、おすすめ商品18選を紹介します。「砥石はどこで買うのか？」「ドンキホーテなどで手軽に買えるのか」や、耳寄りな情報も紹介します。ぜひ最後まで読んで役立ててください。

切れ味の落ちた包丁はシャープナーでも対処できますが、基本的に砥石とは研ぎ方が違います。シャープナーは手軽に使用できるものの、切れ味が復活するのは一時的で長持ちしません。何度も使っていると、包丁本来の切れ味が失われることもあるので注意しましょう。

包丁本来の切れ味を復活させるには、砥石が適しています。砥石は切れ味も持続するので、毎日研ぐ必要はありません。手早く使いたいときはシャープナーでもいいですが、月に1度を目安に砥石を使うのがおすすめです。

刃こぼれしている包丁には、粒度80～400程度の荒砥石を使います。粒度が荒いため、刃の形を修正したいときには適していますが、刃こぼれ以外にはほとんど使用しません。包丁の研ぎ直しサービスをしている業者やプロが使用する上級者向けです。

普段使いの包丁の切れ味が落ちたときは、粒度600～2,000程度の中砥石を使いましょう。刃先を整えるのに適しているので、初心者にも使いやすい粒度です。ただし、粒度の違いでも仕上がりが変わってくるので、初めて砥石を使う場合は、中間の1,000程度から試すのがおすすめです。

仕上げ砥石は、名前の通り仕上げに使用します。粒度が大きいほど仕上がりがなめらかになりますが、仕上げ砥石は切れ味改善には適しません。一般的には、中砥石でできる細かい傷をなめらかに仕上げるのに使用します。

プロや業者では、荒砥石→中砥石→仕上げ砥石の順で使用される場合もあります。仕上がりにこだわりたい方は、中砥石と仕上砥石のセット使いがおすすめです。

粒度6,000～8,000の超仕上げ砥石というのもあります。仕上げ砥石よりも更に粒度が細かいため、鏡面のような美しい仕上がりになるのが特徴です。

ただし、一般家庭ではほとんど使われず、主にプロや業者が仕上がりにこだわるときに使用します。一般家庭用の包丁でも仕上がりにこだわりたい方は、超仕上げ砥石を使ってみてください。

砥石は粒度の違うものを使い分けると、仕上がりも変わってきます。一般家庭で使う包丁には、中砥石と仕上げ砥石があれば十分です。2つを使い分けたい場合は、両面タイプがおすすめです。1つで2通り使えてコスパもいいですし、置き場所も取りません。粒度の組み合わせもいろいろあるので、使いやすいものを選んでください。

ステンレス包丁はどんな砥石でも使えるので、砥石を選ばないのがメリットです。あえてステンレス包丁に合わせたいのであれば、柔らかめの砥石を選ぶといいです。研ぎ汁がよく出るものは、研ぎやすいのでおすすめです。

硬さがある鋼包丁には、硬めのセラミック砥石がおすすめです。鋼包丁に柔らかい砥石を使うと、砥石が削られ表面が凸凹になり、研ぐ度に砥石の表面を整える必要があります。手間がかかり、砥石の消耗が早くなるといったデメリットもあります。鋼包丁にはセラミック砥石を選びましょう。

非常に硬いセラミック包丁は、一般的な砥石では対応できません。セラミック包丁には、ダイヤモンド砥石を使用してください。ただし、刃こぼれしたセラミック包丁の研ぎ直しは高度なテクニックが必要です。自宅では対処できないため、メーカーや業者に研ぎ直してもらうか、包丁の買い直しを検討してください。

焼結タイプは、多くの砥石に採用されている一般的な製造方法です。原料を焼いて固めたもので耐久性が高く、長期にわたって研磨力が持続します。ただし、硬い素材の包丁とは相性が悪く、やや研ぎにくいです。軟らかい素材の包丁を研ぎたい・ひとつの砥石を長期運用したい場合に適しています。

電着タイプは電気を利用して研磨素材を表面に接着させる製法で、主にシャープナー・ダイヤモンド砥石に採用されています。比較的コストが安い分リーズナブルで、かつ研磨力も高めです。

ただし、使用に伴って研磨力が低下するため、長期運用には適していません。そのため、短期間の利用を想定する場合・硬質な包丁を研ぎたい場合に適しています。

アルミナ質研磨剤は、砥石の中でも非常に多く使われている素材です。アルミナ質にも種類があり、ホワイトアルミナと呼ばれるWAやアルミナと呼ばれるAなどがあります。

アルミナ質研磨剤を使用した砥石の主な特徴は、硬さと強さのバランスのよさです。また、摩耗しにくく、ステンレスとの相性がいい点も魅力に挙げられます。アルミナを使用した砥石は、中砥石や仕上げ用砥石など幅広い用途に使用されており、迷ったらこのタイプを選ぶのをおすすめします。

炭化ケイ素は、ファインセラミックスの中でも最も高い硬度を備えている素材です。炭化ケイ素質研磨剤を使用した砥石も硬いのが特徴で、非常によく研げて切れ味のいい仕上がりになります。その硬さから、荒砥石や中砥石に多く使われています。

しかし、よく研げる分、研ぎ過ぎるなど扱いが難しい面があるのが難点です。特に初心者の方が使う際は、十分に気をつけましょう。

初めて砥石を使う場合は、柔らかく扱いやすいホーム砥石をおすすめします。硬い砥石を使うと刃を傷めたり、うまく研げなかったりする可能性があるので注意しましょう。ホーム砥石はステンレス包丁を研ぐのにもおすすめです。

メーカーによる違いはありますが、1丁掛けは「幅5cm×長さ20.5cm×厚み2.5cm」の一般的なサイズです。幅と長さが同じで厚みが5cmのものを2丁掛けと呼んでいます。小型包丁やペティナイフには1丁掛け、菜切り包丁や三徳包丁には2丁掛けがおすすめです。

3丁掛けは「幅7.5cm×長さ20.5cm×厚み5cm」と、2丁掛けよりも幅が広い砥石です。柳刃包丁・刺身包丁・牛刀・筋引き包丁など、刃渡りが長い包丁に適しています。ただし、一般家庭で使う包丁には大きすぎるので、包丁にこだわりがある方向けです。

砥石で包丁を研ぐ際は水が欠かせません。水を使うことで滑りがよくなり、砥石を冷やしたり削りカスを流し目詰まりを防ぐといった効果もあります。砥石の吸水性は、事前に水に浸す「吸水性砥石」と、水を掛けながら使う「不吸水性砥石」の2種類です。

事前準備に時間をかけるか、もしくは研ぐときに水を掛ける手間をかけるかの違いです。使いやすい方を選びましょう。

砥石で包丁を研ぐ際は、砥石が動かないよう濡れタオルやふきんを敷きます。しかし、研ぎ汁が付いて汚れたりズレたりする可能性があるので注意しましょう。安全に研ぎたい場合は、砥石台付きをおすすめします。砥石をしっかり固定できるうえ、ケース内に研ぎ汁がたまるので後片付けが楽です。

ロングセラーの砥石台にもなるプラスチックケース付き「刃の黒幕シリーズ」に定評のあるシャプトンは、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されています。

上質な砥石は持ちがよく、用途に合わせて最適な砥石を選べるのもポイントです。シャプトンの砥石は、粒度によって色分けされるなど、使い勝手のよさも口コミで高く評価されています。

貝印はキッチン用品からビューティーケア用品、身だしなみ用品まで、幅広いジャンルを展開しています。刃物メーカーということもあって、包丁や用途に合わせて砥石を選びたい方におすすめです。プロによる包丁研ぎ直しサービスもあるので、手に負えないときはプロに依頼もできます。

キングは大阪に拠点を置く「松永トイシ株式会社」が手掛ける砥石ブランドです。豊富なラインナップから、用途に合わせて最適な砥石を選べます。初心者にも使いやすい砥石が充実しており、コスパもいいので気軽に試せるのもメリットです。

藤次郎は、1953年に新潟県燕市で創業された老舗メーカーです。包丁・調理用品の製造と販売を行っており、包丁の基本である切れ味は創業以来一貫して追求しています。

そんな藤次郎の砥石は、天然の砥石独自の琢磨性を活かした作りで、粒度の均一性が高い点が魅力です。また、包丁のグレードに合わせて3種類を取り揃え、さらに研ぎ直しDVDなども付属されているセット品も販売しています。初心者から上級者まで、品質の高さを求める方におすすめのメーカーです。

砥石は、包丁などを販売している金物屋であればほとんどの場合購入できます。金物屋の店員さんであれば、包丁や砥石について詳しいはずなので、不明な点があればすぐに質問できます。専門店で自分に合ったものを購入できるのが魅力です。

砥石はホームセンターなどでも購入できます。しかし、お店によって置いてある商品が異なります。そのため、目当ての商品がある方は、事前に取り扱いがあるか調べてからお店に行くのがおすすめです。

キッチングッズのコーナー以外にも、工具コーナーに工業用の砥石が置いてある場合があるので、そちらもぜひチェックしてください。

ドンキホーテでも砥石の購入ができます。ドンキホーテでは、オリジナルブランド「情熱価格」のダイヤモンドシャープナーを取り扱っています。ダイヤモンドシャープナーは数回で包丁の切れ味が復活するので、こちらも要チェックです。

インターネットでも砥石は購入できます。オンラインでもさまざまなメーカーの、さまざまな商品を購入できるので、近くにお店がない方や買いに行く時間がない方も心配ありません。ぜひおうちでお気に入りの商品を探してみてください。

ここでは、砥石を使った包丁の研ぎ方を紹介していきます。基本の研ぎ方のほか、和包丁と洋包丁の研ぎ方は違うのかについても解説します。初心者の方はぜひチェックしてください。

砥石は事前に水に浸すか、掛けながら研げるよう水を入れたボウルを準備しましょう。砥石を砥石台（なければ濡れタオル）に置き、しっかりと固定します。砥石に対して包丁を45°に当て、角度を保ちながら前後に動かしながら研ぎます。

一度に研ごうとせず、刃先・真ん中・刃元に分けて研ぎましょう。かえりが出たのを確認したら、次は裏面も同じように研ぎます。仕上げに表面のかえりをひとなでしたら完了です。

1. 事前準備をする
2. 砥石を固定する
3. 砥石に対して包丁を45°に当て前後に動かす
4. 裏面も同じように研ぐ
5. 仕上げに表面をひとなでして仕上げる

包丁には、片刃の和包丁と両刃の洋包丁の2種類があるのをご存知でしょうか？この2つはタイプが異なるので、研ぎ方も違います。日本では和包丁を愛用している方が多くいますが、もし洋包丁を使用している方は専用の砥石を購入するようにしてください。

砥石は、使うほどに表面の一部が凹んだり凸凹になったりします。凸凹のままではきれいに研げないので、砥石の表面は面直しが必要です。砥石の面直しには、「面直し砥石」を使います。

砥石と一緒に水に浸け、砥石の表面が均一になるよう面直し砥石で表面を整えればOKです。砥石を購入するとき、面直し砥石も一緒に購入しておくのがおすすめです。

砥石があれば、包丁の切れ味が落ちても研ぎ直しに出さず自分で対処できます。定期的に研げば、常に切れ味のいい包丁を使えるのもメリットです。選択肢は豊富に揃うので、自分の使っている包丁や用途に合わせて最適な砥石を選びましょう。