クッキング用温度計のおすすめ12選｜どこに売ってる？ニトリの料理用温度計も紹介

「180℃の油で揚げる」「50℃のお湯で湯煎する」など、料理では温度管理が必要な場面があります。そんなときに役立つのがクッキング温度計です。料理用温度計・調理用温度計とも呼ばれます。

クッキング用温度計がなくても料理はできますが、あると仕上がりはグッとよくなります。食材内部の温度も測れるため、生焼けの防止もできて一石二鳥です。ただ、「精度はどのくらい？」「どこに売ってる？」と疑問を持つ方もいます。

そこで本記事では、クッキング用温度計について解説します。選び方やおすすめ商品も紹介しますので、参考にしてください。ホームセンター・ニトリなどクッキング用温度計が購入できるお店もお教えします。

プローブ（測定部分）を食材に挿入して測定します。幅広い料理に使えますが、特にステーキなど厚みのある食材を調理するときに重宝します。火の通りにくい内部の温度を測れるため、失敗を防げます。

クッキング用温度計の中で最も多いタイプで、さまざまな商品から選べるのがメリットです。選ぶときには測定時間にも注目してください。商品によって0.5～10秒とかなり差があります。スピーディーに調理したいならなるべく短時間で計測できるものを選びましょう。

食材の上にかざし、センサーで温度を読み取ります。食材に触れずに測定できるため衛生的であること、洗う手間が省けることが魅力です。測定時間も短く、調理中の複数の料理の温度を手早く確認できます。

中にはパソコンのマザーボードや車のエンジンの温度測定など、料理以外にも使えるものもあります。デメリットは表面の温度しか測れないことや、スティックタイプより精度が落ちること。価格も高めです。

スティックタイプの中にはアナログのものもあります。アナログの温度計は特にお菓子作りにおすすめです。デジタルは電池を使っているため水や蒸気の影響でエラーが起きることがありますが、電池不使用のアナログにはそういった心配がありません。

沸騰直前のミルクやフィリングなど蒸気を発する食材への使用に最適です。また、校正が簡単にできることや安価なこともメリットとして挙げられます。しかし測定時間は長く、精度も低めなので繊細な温度管理は苦手です。

測定範囲は測定したい食材に合わせて選びましょう。揚げ物油の温度を測定したいなら、200℃以上測れるものがおすすめです。200℃近くの高温で揚げる場合も安心して測れます。

測定範囲の狭いものでも0～100℃までは測れるため、お茶用のお湯や日本酒の熱燗、赤ちゃんのミルクなどに使用するならあまり気にする必要はありません。しかし測定範囲が広いと活躍の場が広がります。

精度は計測温度の正確性を示す項目で、精度の高いものほど誤差の範囲は狭くなります。以下に挙げる誤差であれば精度は良好です。

• スティックタイプ：±2℃
• 赤外線タイプ：±3℃

直接食材に触れない赤外線タイプは精度がやや低い分、誤差の許容範囲は広めです。また高温になるほど精度は低くなります。高温を正確に測りたいなら精度をしっかりチェックしましょう。

正確性を重視するなら0.1℃単位で計測できるものがおすすめです。細かい温度管理ができるため、ローストビーフなどの加減が難しい料理も美味しく仕上がります。

校正して正しい温度に調整できる温度計であればさらに正確性が高まります。アナログはもちろん、デジタルにも校正可能なものがあるのでチェックしてみてください。

オーブン料理の温度計測は計測までの数秒間、庫内の熱さに耐える必要があります。しかしプローブに長いコードが付いたクッキング用温度計なら、オーブンに近づくのはプローブを挿すときだけ。計測は少し離れたところからできるため、熱さを感じなくて済みます。

計器が温度や蒸気の影響を受けにくいことや、温度計を置いたまま測れるのも魅力です。

設定温度に到達したらアラームで知らせてくれるものもあります。温度を上げる・下げるなどの調節が必要な場合に便利です。適温になるまで温度表示を見続けておく必要がありません。

チョコレートのテンパリングなど一定の温度をキープしたいときにも役立ちます。アラーム付きの商品を下記で紹介しているのでぜひご覧ください。

料理中に温度を測定しようとして、「温度表示が湯気で見づらい、だけど熱い鍋に顔を近づけたくない」なんて場面もあります。そんなときに重宝するのがホールド機能です。ボタンを押すと表示中の温度が固定されるので、温度計を鍋や食材から離して手元で温度表示を確認できます。

料理用温度計は、食品に使用するものなので、衛生面が気になっている方も多いのではないでしょうか。料理用温度計には、防水・防滴性能を備えた商品も販売されています。防水・防滴性能を備えていれば、使う都度水洗いして清潔を保てます。

防水・防滴性能は「IPX◯」で表示され、◯に入る数字が大きいほど防水性能が高いです。持ち手を丸洗いしたい場合は、IPX7以上のものがおすすめです。洗剤を使用して洗えるものもありますが、洗剤は使用不可のものもあるため、説明書を確認しておきましょう。

クッキング用温度計はホームセンターのキッチングッズ売り場で手に入ります。カインズなど一部のホームセンターではオンラインショップでも購入可能です。商品に店舗在庫があれば取り置きして、店頭で受け取れます。

デジタルのクッキング用温度計が欲しいなら家電量販店の調理家電コーナーをチェックしてみてください。

ニトリではドリテックやタニタが製造したクッキング用温度計を販売しています。大手メーカー品なのでスペックは申し分ありません。

ダイソーではデジタルとアナログ2種類のスティックタイプの温度計を扱っています。デジタルは400円、アナログは100円です。セリアにもアナログタイプの温度計があります。安いのでお試し購入に最適です。

無印良品には残念ながらクッキング用温度計の取り扱いはありません。リクエストの声は上がっていますが、販売の予定も2023年6月現在ではないようです。

料理用温度計の使い方は、簡単です。赤外線タイプは、センサーを食材に近づけてボタンを押すだけで測定が可能です。スティックタイプなら、電源を入れて食材にスティックを2cm以上差せば温度が測れます。測定完了までには数秒程度かかるので、完了するまでそのままにしておきます。

人の体温を測るのに重宝する体温計は、料理用と人体用では温度の測定範囲が異なるため、料理温度計の代用品としては使用できません。また、スマホの温度計アプリも、気象庁・脈拍などのデータから室温・気温・体温を算出しているため、食材の温度を測定することは不可能です。

パンやお菓子などを上手に焼き上げるためには、オーブンの温度管理も大事です。しかしオーブンの設定温度と実際の庫内温度は異なる場合があります。レシピ記載の温度を守ってもうまく仕上がらないなら、オーブン用温度計の使用がおすすめです。

クッキング用温度計で温度を確認しながら作った料理はワンランク上の美味しさに仕上がります。さらに温度管理に関する不安が解消されるのも嬉しいポイントです。「人肌程度に温める」「50℃まで温度を下げる」といった難易度の高い温度管理ももう怖くありません。クッキング用温度計で料理を楽しみましょう。