チッパーのおすすめ20選｜中古で買う時の注意点や打ち方も解説

「ウェッジがうまく扱えない」「グリーンの上を行ったり来たりでなかなか乗らない」これらアプローチショットに関する悩みを抱えているゴルファーの方も多いと思います。こんな方におすすめなのがチッパーです。

ゴルファーの中で認知度も低く、なんとなく使うのには気が引ける印象のあるチッパーですが、ウェッジよりも扱いがシンプルで簡単なため、アプローチショットが苦手な人は積極的に取り入れたいクラブです。

本記事では、そんなチッパーの中でもおすすめな製品を20本紹介しています。チッパーの選び方や種類の解説をはじめ、後半では具体的な使い方もまとめました。

チッパーはアイアンの一種で、アプローチショットのために開発されたクラブです。同じ場面で使用するクラブとしてウェッジが挙げられますが、その特徴が大きく異なります。

まず、ウェッジは細かなテクニックが要求されるため難易度が高いクラブです。いい意味でも悪い意味でも打ち方に幅のあるクラブと言えるでしょう。

一方、チッパーは細かなテクニックを要求しないため、ある程度練習すれば一定のレベルでアプローチできるようになります。ただし、そのシンプルさゆえに細かいテクニックを織り交ぜて打つことはできないというデメリットもあります。

チッパーはその知名度・使用率ゆえに「使っても大丈夫？」「ずるいのでは？」と考える方もいるでしょう。

まず、ゴルフの公式ルールの観点からみるとチッパーの使用は全く問題になりません。よって、使うこと自体が直ちに違反になることはないのですが、もう1つ気になる点が「チッパーを使うことで変な目で見られないか」だと思います。

これに関しては実は、よりアプローチの方法に幅がある「ウェッジ」を使う上級者やプロが多く、チッパーを選択肢として選ばない層が一定数いるために生じた偏見で、初心者やアプローチが不安な方には非常におすすめなクラブです。

チッパーは上述した通り、初心者やアプローチが苦手な方に非常におすすめなクラブです。

まず、その理由として挙げられるのがトップやダフリなどアプローチ時に生じやすいミスを圧倒的に減らし、球を浮かせて転がすアプローチ技術「ピッチ&ラン」「ランニングアプローチ」を打ちやすくなることです。

さらに仮にうまく打てずダフったとしても、比較的思い描いた方向に転がりやすいため、アプローチのミスは軽減可能です。

まず「ロフト角」とはシャフト(クラブの棒状の部分)とフェースの角度のことを指します。一般的にこの角度が大きくなるほど、より高く飛ぶようになります。そんなロフト角ですがチッパーの場合アイアンやウェッジに近い35・45・55度が中心になります。

アプローチにおいて「ランニングアプローチ」を目指すのか「ピッチショット」のような角度が必要なショットをしたいのかによって、より適切なチッパーを選ぶようにしましょう。

ライ角とはクラブのソール(底面)を水平にしたとき、シャフトと地面の間に生じる角度のことを指します。この角度を自分に合ったものにすることで、ボールが飛んでいく方向を定めやすくなります。

チッパーはライ角が70度前後とアップライトでパターに近い製品が多くなっています。それにより、パターのような角度で打つことができ、なおかつロフト角に関してはパターより大きいため浮かせて打つことが可能になります。

一般的にソール幅が広いクラブほど、ショットのミスが減る傾向にあります。また、クラブの重心が低りボールの角度を高くすることができるのもメリットと言えるでしょう。

ただし、ソール幅が広い場合、打ち分けなどは難しくなるため、上級者やテクニックを活用したい方には向かないという特徴もあります。

以上のようにソール幅の狭い・広いによって得意なこと・不得意なことがあるため、ご自身の必要に応じて選ぶようにしましょう。

「ウェッジタイプ」は比較的ソール幅が広いチッパーを指し、近年の製品に関しては見た目においてもウェッジにかなり近い製品が多くあります。

ウェッジによく似た見た目・性質を持っていますが、ロフト角が大きくシャフトが短いためボールをより簡単に捉え浮かせることができる、つまりダフリなどのミスを軽減できるのが特徴です。ラフからの脱出など、多少難しいショットでも対応できるタイプです。

チッパーのパタータイプはウェッジタイプに比べソール幅が狭いものを指し、その特徴としては"パターと同じように扱いながら、チッパーの役割を果たせる"ことが挙げられます。基本的にパターと異なる点は「ロフト角」のみで、ボールを浮かして打てるパターと言っても過言ではありません。

アプローチがどうしてもうまくいかない・ウェッジのコントロールが苦手という方でも使いやすいクラブと言えるでしょう。

上記した通り、チッパーの使用自体はルール違反には当たらず問題ありません。ですが、一部、ルール不適合のチッパーも販売されています。たとえば、両面で打てるものやパターにしか認められないグリップが装着されているものなどが不適合チッパーに該当します。

なお、本記事では、商品の属性部分でルール適合製品なのか・不適合なのかも合わせて紹介しています。

低予算で抑えたい場合でも、中古品のチッパーにはリスクがあり一長一短です。主なリスクは以下の2点です。

• カスタムクラブが混入しているリスク・・・ライ角などが調整されている場合あり
• 有名ブランドの偽物・コピー品のリスク・・・低品質・低価値・低耐久

中古品のメリット・デメリットを理解したうえで、上手に選びましょう。

チッパーはウェッジなどと同様にアプローチショットでの使用に向けて製造されているクラブです。よって、基本的に50ヤードを超えるショットには適しません。

遠い距離を強引にチッパーで打つと、方向や距離の調整に失敗してしまったり、ひどいケースだとチッパーが曲がる・折れるなどの故障をしたりすることもあるので十分注意しましょう。

製品によりますが、チッパーの中にはパターに形・重量・性能を寄せたものが多くあります。それゆえうまく活用するための一番のコツとなるのが「パターのように打つ」ということです。

グリーン周りにはさまざまなライがあり、その時々で判断は必要ですが「パターをストロークするように打つ」ことをチッパーの基本と考えておきましょう。

チッパーは上述した通りパターに近い性質を持った製品が多いです。シャフトも同様で、おおむねチッパーとパターの長さは同じく短い傾向にあります。

よって、他のクラブを使用するときよりもボールに身体を寄せて打つようにしましょう。クラブに力がしっかりと伝わりますし、ダフリやトップのようなミスショットも軽減することができます。

チッパーはアプローチショットのミスを減らしてくれるため、初心者やアプローチに苦手意識がある方でも比較的使いやすいクラブの1つです。

しかし、だからといって本番でいきなり使うのは危険です。しっかりと感覚を掴んでから実戦投入するようにしましょう。それだけでもアプローチショットによるミスはグッと減るはずです。

チッパーはアプローチショットに苦手意識があるゴルファーには非常におすすめなクラブです。最終的にはウェッジなどでアプローチショットを打ちたい方もまずはチッパーでアプローチを得意分野にして自信をつけるのもありと言えるでしょう。