おいしいカニ缶おすすめ10選｜オオズワイガニはまずい？離乳食には使える？

日本人が大好きな海の幸といえばカニですよね。手軽にカニを味わえるのが魅力のカニ缶ですが、「紅ズワイガニ」「マルズワイガニ」「オオズワイガニ」など種類が多すぎてどれを買えばいいか迷ってしまいませんか？商品を眺めていると1缶数百円の商品と1万円の商品、いったい何が違うの？と疑問がわいてきます。

カニ缶の値段は原材料となるカニの種類・形状・部位によって大きく変わります。形状や部位によっておいしいのかまずいのかは人それぞれなので、自分に合ったものを見つけましょう。

今回は、失敗しないカニ缶の選び方と美味しいカニ缶商品10選や値段をご紹介します。また、離乳食に使えるのかも必見です。最後までご覧いただければ、カニ缶をギフトとして贈りたい方から自分用に購入したい方まで、目的に合ったカニ缶を見つられますよ。

カニ缶の価格は商品によって1缶数百円から1万円前後と大きな幅があります。価格差の理由は原材料となるカニ缶の種類・形状・部位にあります。高級品のカニ缶が高い理由は希少な種類・部位を使っているからです。安いカニ缶は水揚げ量が多い種類や崩れた身を使っている場合が多く、決してまずいから安いわけではありません。

それぞれの種類・部位によって味わいが異なるので、いろいろ食べ比べて好みに合う一品を探すのも楽しいですよ。

希少なタラバガニはカニの中でも高級品です。淡泊でありながら強い甘みと弾力があり食べごたえは抜群です。身が大きいので見た目にも美しく、そのままお皿に出しても料理に添えても映えます。

安くても1缶5,000円程度するため頻繁に買うのは難しいですが、だからこそ贈り物にすれば喜ばれるはずです。ちなみにカニの王様的存在のタラバガニですが、実はヤドカリの仲間です。

淡泊なタラバガニに対してズワイガニは強い磯の風味を楽しめます。そのまま食べておいしいのはもちろん、鍋の具材にすると濃厚なだしを味わえます。カニ本来のうまみを味わいたい方におすすめですよ。

ズワイガニは水揚げされる地域やオス・メスによって名称が変わります。有名な松葉ガニは山陰地方で獲れるズワイガニのオス、越前ガニは福井で獲れるズワイガニのオスです。日本人になじみあるカニの定番です。

花咲ガニはタラバガニと同じヤドカリの仲間ですが、味は花咲ガニのほうが濃厚です。特にカニ爪には身がぎっしり詰まっており、ほかにないプリプリ感を味わえますよ。

花咲ガニの名前は北海道の花咲港で獲れるのに由来しています。漁獲量に制限があるため地元以外で市場に出回るのは珍しく、贈り物として重宝されています。

毛ガニはそのまま食べられる場合が多く、缶詰として出回るのは珍しい種類です。タラバガニやズワイガニに比べると身は小さく、繊細な甘みを感じられます。水揚げ地の北海道ではお正月やお祝いの席に欠かせないごちそうとして食べられてきました。

また毛ガニはカニ味噌がおいしいのも知られており、缶詰でもカニ味噌入りのものがおすすめです。カニ味噌目当てに毛ガニを食べる方も多いですよ。

紅ズワイガニはズワイガニと似ていますが種は別物です。淡泊な味わいで旨味はズワイガニにかないませんが、水揚げされる量が多く手頃な値段で楽しめます。そのまま食べておいしい脚肉から料理に使いやすいほぐし身まで、さまざまなタイプの缶詰が販売されているので、使いやすいです。

ちなみにズワイガニとの大きな違いは生息地で、紅ズワイガニは水深約1,000メートルの深海、ズワイガニは水深約300メートルの比較的浅い海に住んでいます。

ワタリガニの缶詰は100円ショップや業務スーパーでも手に入るほどお手頃です。タラバガニやズワイガニのように脚の身を楽しむわけではありませんが、身の味が濃くおいしさではほかのカニに負けていません。

ほぐし身として売られているので、チャーハンやかに玉などの料理にたっぷり使えばぜいたくな磯のうまみを味わえます。

マルズワイガニはオオエンコウガニカニの一種で、ズワイガニと名はつくものの種が違います。見た目がよくないためそのままの姿で出回る場合はなく、加工品として流通しています。

加熱しても味が残るため、強い甘みと香りを味わえるのが特徴で、コストパフォーマンスを求めるなら最適な種類です。ちなみに日本で売られているマルズワイガニはほとんどがアフリカ産です。

オオズワイガニはズワイガニよりも大きくて輸入量が多いのが特徴です。ズワイガニよりもまずいと噂されることもあるが、引けをとらない美味しさです。国内では北海道産がよく見られますが、ロシアなどからの輸入物もあります。鍋・味噌汁など、ズワイガニと同様に美味しく食べられます。

身の形状が棒肉かほぐし身かによって値段・用途が変わるのでチェックしておきましょう。棒肉とは殻から取り外した状態のままで缶に詰められた商品です。カニ本来のうまみを堪能でき、見た目も華やかなので贈り物や特別な日のごちそうにおすすめです。

料理用・普段使い用ならほぐし身が向いています。棒肉より手頃に購入でき、そのままチャーハンやカニ玉などの料理にたっぷり使えて便利です。

脚肉には脚肉入りほぐし身と赤身脚肉があります。脚肉とほぐし身が両方入っているのが脚肉入りほぐし身で、一つの缶で2種類の食感を楽しめてお得です。

赤身脚肉はカニ缶を製造する過程で身崩れしてしまった脚肉を詰め合わせたものです。見た目は崩れていてもおいしさは変わらないのでコストパフォーマンスがよく、そのままでもほぐして料理に入れても楽しめます。

カニの中でも一番おいしい部分といわれるツメ肉は、1杯のカニから2個しか取れない希少部位です。ツメはカニがえさを食べるため常に動かしている部分で、筋繊維がぎっしり詰まっています。

この繊維1本1本に濃厚な旨味が詰まっており、プリッとした弾力のある食感はほかの部位では味わえません。見た目にも華やかで高級感があるので、グルメな方への贈答品としておすすめです。

カニみそは、カニの濃厚なうま味を楽しみたい方におすすめです。ご飯にそのまま乗せたり、お酒のおつまみにといろいろな食べ方ができます。また、味が濃いので料理の風味付けで使われる場合もあります。もっと食感が欲しい方は、カニみそと身が混ざっているタイプがおすすめです。

自宅用なら包装の少ない一個売り、贈答品なら箱詰めされた詰め合わせがおすすめです。詰め合わせの中には複数の部位や形状のカニ缶が組み合わさった商品もあり、いろいろな味を楽しめるので喜ばれるはずです。

詰め合わせは基本的に贈り物用として販売されているため、のし・ラッピング包装にも対応しています。

カニ缶はほとんどの方に喜ばれる贈り物ですが、送り先の方が甲殻類アレルギーを持っていないかはしっかりチェックしておきましょう。甲殻類アレルギーの症状はじんましん・呼吸困難・まぶたの腫れ・嘔吐・のどのかゆみなどで、重症になるとアナフィラキシーを起こす可能性もあります。

カニ缶は一目でカニが原材料と分かるので間違って食べてしまう可能性は低いですが、せっかく贈ったのに悲しい思いをさせてしまうのは避けたいですよね。

なお卵・乳・小麦アレルギーと違い、甲殻類アレルギーはいったん発症すると大人になっても耐性を獲得できる可能性が低いため、大人に多いアレルギーでもあります。

スーパーでもカニ缶を取り扱っています。安いものだと200円台から購入できるものもあります。とくにおすすめなのが、マルハニチロのまるずわいがにほぐしみです。ほぐしてあるので缶を開けたらそのまま食べたり料理に使ったりできます。

また業務スーパーでよく販売されているわたりがに（フレーク）も人気です。内容量は185gとたっぷり入っています。こちらも200円台で購入できるので、ぜひ探してみてください。

赤ちゃんにカニ缶を食べさせるのは1歳半以降の離乳食完了期が望ましいです。事前にカニのせんべい、カニかまぼこなどカニが少量入った加工品を与えて慣らしておくのがベストです。

甲殻類アレルギーは重症化しやすく、じんましん・発熱・嘔吐などの症状が出る可能性があります。夜間救急しか空いていない夕食に食べさせるのは避けましょう。初めてカニ缶を食べさせる場合は少量だけにして、アレルギー症状が出ないかしばらく様子を見るのをおすすめします。

カニ缶を料理に使う場合は手間いらずのほぐし身がおすすめです。リーズナブルなので惜しみなく使えて、カニのうまみを存分に味わえますよ。簡単なレシピを2つ紹介するのでぜひ作ってみてくださいね。

カニのトマトクリームパスタ

材料（2人前）

• スパゲッティ　200g
• カニ缶　100g
• 玉ねぎ　100g
• ニンニク　1片
• オリーブオイル　適量
• バジル（あれば）

• (A)粉チーズ　大さじ1
• (A)塩こしょう　少々

<スープ>

• 水　400ml
• カットトマト缶　100g
• コンソメ顆粒　小さじ2
• 牛乳　100ml

玉ねぎ・にんにくをみじん切りにします。弱火で熱したフライパンにオリーブオイルをひいてニンニクを炒め、香りがたってきたら中火にしてたまねぎを炒めます。玉ねぎに火が通ったらスープの材料とカニ缶を汁ごと入れます。

スープが沸騰したらスパゲッティを二つに折り入れ、ゆで時間のとおり加熱します。ゆで上がったら弱火にし、牛乳と(A)を加えて全体を混ぜます。火からおろし、あればバジルを散らして完成です。

材料（4人前）

• 米　4合
• 水　適量
• カニ缶　200g
• 油揚げ　2枚
• (A)料理酒　大さじ6
• (A)白だし　大さじ4
• (A)薄口しょうゆ　小さじ4
• 三つ葉（あれば）　適量

油揚げは熱湯をかけて油抜きをし、横半分に切ってから5mm幅に切ります。米は洗ってザルに挙げておき、炊飯釜に米と(A)を入れます。4合炊きの目盛りまで水を加え、カニ缶を汁ごと入れます。油揚げをのせ、通常の炊飯モードで炊いたら完成です。お好みで三つ葉を添えてください。

失敗しないカニ缶の選び方とおすすめ商品を紹介してきました。カニ缶はカニの種類によって味が大きく変わるので、食べ比べてお気に入りの一品を見つけるのも楽しいですよ。今回の記事を参考にして目的に合ったカニ缶を見つけてくださいね。