バイク用USB電源おすすめ10選｜キー連動は？いらない？デメリットはある？

バイクのバッテリーを使ってUSB対応機器を充電できるバイク用USB電源。モバイルバッテリーで充電できるからいらない、とお考えの方も多いですが、モバイルタイプは長時間使用には向きません。その点バイク用USB電源なら、運転中はいくらでも充電できるので便利ですよね。

USB電源は充電に使うイメージがありますが、バイク用ナビ・ドライブレコーダ・電熱パーツなどを使うのにも便利です。使い道の多いバイク用USB電源ですが、バッテリー上がり防止のためのスイッチ付きなどさまざまなタイプがデイトナやキジマなどのメーカーから販売されています。

そこで、今回はバイク用USB電源の選び方やおすすめ製品10選をご紹介します。バイク用USB電源のメリット・デメリット、シガーソケットとUSBではどっちがいいのか、取り付け方、自作方法についても解説していますので、最後までぜひご覧ください。

バイク用USB電源は、バイクに乗りながらスマホの充電ができます。通常、スマホをナビとして利用するとバッテリーの消費が速くなります。長距離移動するとスマホのバッテリー切れで、ナビが使えなくなる可能性が高いです。

そこでバイク用USB電源を使用すると、USB電源なら充電しながらスマホのナビが利用できるのでバッテリーが切れません。運転中なら、バイクのバッテリーが上がる心配をせずに充電できます。

バイク用USB電源を取り付ければ、それ以上電源を取り出す必要が無くなるのもメリットです。USB電源を取り付けなくても、電源を取り出してアクセサリーを取り付けられます。ただし複数のアクション取り付けるには、アクセサリーの数だけ電源の取り出しが必要です。

USB電源には、複数のUSBポートがあるタイプもあります。一度電源を取り出してUSB電源を取り付けるだけで、複数のUSB対応機器を利用できるようになります。スマホ・タブレット・カメラなどはUSBに対応したものが多く、直接充電できるのでシガーソケットより使いやすいです。

バイク用USB電源を取り付ければ、カメラを充電しながら動画撮影が可能です。バイクに乗りながら、走行動画を撮影したい方は多いと思います。デジカメやアクションカメラで動画撮影をする場合、バッテリーの関係で長時間の撮影は難しいです。

バイクにUSB電源を取り付けておけば、カメラのバッテリーを充電しながら撮影できます。バッテリー切れの心配がないので、SDカード等の容量が続く限り動画を撮影できます。バイク旅行の移動中の風景もすべて撮影可能です。

バイク用USB電源に取り付けたアクセサリーは、簡単に取り外せるのもメリットです。バイクに取り付けるアクセサリーは、高価な機器も珍しくありません。バイクから取り出した電源に接続した機器は、簡単には取り外せません。 そのため、駐車中に盗難される危険があります。

USB電源に取り付けるアクセサリーは、USB対応機器なので簡単に取り外せます。宿泊や休憩時に取り外して持ち運べるので、高価な機器が盗まれる心配がありません。

USB電源を設置すれば、バイク用のナビや電熱パーツ取り付けられます。スマホはナビとして利用できますが、どうしても使いづらいです。バイク専用のナビを取り付けると、スマホのバッテリー切れなどを気にせずにナビゲーションが利用できます。

また、USBタイプの電熱ハンドルを取り付ければ、冬でも快適にツーリングが楽しめます。充電式の電熱ベストなどもUSB電源で充電可能です。バイクのバッテリーから直接配線を取るよりも、簡単に利用できます。

バイク用USB電源はバイクのバッテリーから給電するので、バッテリー上がりの原因になります。バッテリー直結型のUSB電源だと、エンジンが止まっても給電するのでバッテリー上がりが起きやすいです。USB電源の出力電流が高い場合も、バッテリー上がりのリスクが高くなります。

エンジンが止まっている時は給電がOFFになるタイプや、出力電流が負担にならないものを選ぶなどの対策が必要です。

バイク用USB電源には漏電の危険があります。取り付け方や配線の問題で漏電する可能性がありますし、雨が浸入した場合も危険です。また、経年でゴムが劣化すると配線が剥き出しになりやすくなります。

漏電はバッテリーの故障など、さまざまなトラブルの原因になるため注意が必要です。定期的にメンテナンスを行い、漏電の危険がある場合はすぐにUSB電源を交換しましょう。

バイクの種類によっては、USB電源を取り付けにくい場合もあります。USB電源は、バイクのハンドル周りに取り付けるのが一般的です。

しかし、セパレートハンドルのバイクだとUSB電源を取り付けるのは困難です。ハンドル周りに取り付けられないのであれば、他の場所に取り付ける必要があります。複数の機器を取り付けたい場合は、バイク選びの段階でバーハンドルの車種を選んでおくのも選択肢です。

バイク用USB電源は、アンペア数（電流出力数）に注意が必要です。近年はスマホなど電力消費の多い機器が増えています。複数の機器を接続するとアンペア数が高くなり、バッテリーへの負荷は大きくなります。

アンペア数が高すぎると、USB電源が使用できない場合やバッテリー上がりの危険もあるので気を付けてください。

バイクに取り付ける電源は、USB電源とシガーソケットがあります。メリット・デメリットは共通点も多いですが、違いを表にまとめると以下になります。

スマホの充電にはUSB電源の方が使いやすく、バイクのバッテリーに負担がかかりにくいのがメリットです。モバイルバッテリーでもスマホは充電できますが、運転中ならずっと使えるのがUSB電源のメリットです。

バッテリー直結型は、バッテリーから直接給電するタイプのバイク用USB電源です。バッ直型と略される場合もあります。バイクのバッテリーは出力が高いので、高出力の電力が使えます。エンジンが切れた状態でも使用できるので、バイクが止まった状態で充電したい場合などに便利です。

ただし、エンジンが止まった状態でも給電し続けるので、バッテリー上がりが起きるリスクがあります。バッテリー直結型を選ぶ場合は、スイッチで給電をON・OFFできるスイッチ付きがおすすめです。

ACC連動型は、ヒューズなどのACC(アクセサリー)電源から給電するタイプのバイク用USB電源です。バイクのキーがON、あるいはACCになっている時だけ給電します。エンジンが止まっている時は使えませんが、USB電源のせいでバッテリー上がりが起こる心配はありません。

バッテリー直結型と比較すると取り付け手順が多いですが、簡単に取り付けられるよう工夫がされた製品が多いです。

バイク用USB電源を選ぶ際は、電流（アンペア）出力が充電する電子機器に対応しているかチェックしましょう。USB電源の出力が満たない場合は、接続した機器を充電できません。過電流が流れるとヒューズが飛ぶ危険もあります。

実際に接続する機器に必要な電流を確認して、問題なく充電できるものを選びましょう。接続する機器がわからない場合も、最低2A以上のUSB電源がおすすめです。

複数の機器を充電したいなら、複数の端子（ポート）があるバイク用USB電源を選びましょう。バイク用USB電源は端子が1つだけのものから、複数の端子を備えたものがあります。複数端子のUSB電源は価格が高いですが、端子の数だけ同時に給電できます。

ただし、同時接続すると電流出力が極端に下がるUSB電源もあります。複数端子のUSB電源を購入するなら、同時接続する際の最大出力を確認しましょう。端子の種類が異なると接続できないので、USBポートの種類の確認も忘れてはいけません。

バイク用電源を選ぶ際は、端子の種類もチェックしましょう。USBには「Type-A」「Type-C」「USB-mini」などさまざまな端子があり、どの端子を必要とするかで選ぶといいです。

USB Type-A端子に接続する機器が主流ではあるものの、最近のスマホはType-Cの端子で接続するものが多く、高速充電に対応しているType-Cの端子が重宝する場合もあります。また、端子がなかった場合でも変換ケーブルを用いて変換する事も可能です。

バイク用USB電源は、バイクの大きさに合ったケーブルのものを選びましょう。ケーブルの長さは短いと1mくらい、長いものだと1.5m以上です。バイクの大きさ次第では、ケーブルが短すぎてUSB電源を取り付けられない場合があります。

バイクが大型の場合は、購入前にケーブルの長さをチェックしてください。小型なら1.5m以内で大丈夫ですが、大型バイクに取り付けるなら1.5m以上のものを選びましょう。

雨が急に降った場合でも、安心して使えるように防水機能付きのバイク用USB電源がおすすめです。USB電源が雨で濡れてしまうと、漏電などの故障の原因になります。防水機能の付いたものなら、雨による水の侵入を防いでくれます。

防水性能はIPX0～IPX8の9段階で、記載された製品が多いです。使用中は水が入るのを防げないUSB電源も多いので、購入前にどの程度の防水性能かチェックしておきましょう。

バイク用USB電源は、安全対策が施されているか確認しましょう。バイク用USB電源は漏電でショートしたり、配線が燃えるなどのトラブルが考えられます。DC-DCコンバーターは電圧を変換して、接続機器の故障を防ぎます。

過剰な電流が流れるのも故障の原因ですが、ヒューズ付きなら過剰な電流は流れません。安全対策のないUSB電源もあるので、購入前に確認しましょう。

バイク用USB電源は、電圧計や温度計が搭載されたものもあります。電圧計付きのバイク用USB電源なら、使用している電力やバイクのバッテリーの電圧を確認できます。バッテリーの電圧を確認できれば、バッテリーの交換時期などもわかります。気温が測れる温度計も、ツーリングには便利です。

シガーソケット対応の機器を接続したいなら、シガーソケット付きのUSB電源を選びましょう。USBポートだけでなく、シガーソケット付いたバイク用USB電源も販売されています。ただしライターとして使う場合は、オプションのシガーライターが必要な製品が多いです。

KIJIMA（キジマ）は、バイク用部品やカスタム車両を販売するメーカーです。バイク用USB電源もさまざまな種類のものを販売しています。シガーソケットに取り付けるタイプのUSB電源も販売しています。 取り付けが簡単で、シガーソケットをUSB電源に変換できるので便利です。

デイトナは、バイクマニアからも人気のバイク用品を販売するメーカーです。バイク用USB電源のラインナップが豊富で、さまざまな形状のものを販売しています。

急速充電機能付きやシガーソケット付きで、複数の機器を充電できるものなどがあります。種類が多いので、用途に合ったバイク用USB電源を見つけやすいです。

「KITACO(キタコ)」は大阪府に本社を置く国内メーカーで、ミニバイクが中心のオートバイパーツの企画・開発や製造・卸販売を行っています。レブルやCBRに乗っているのなら、専用のUSB電源を販売しているキタコにおまかせです。

価格も5,000円以下で手に入りコスパもよく、ユーザーの評価も高いものばかりです。公式サイトでは通信販売だけではなく、商品在庫の照会も可能。国内メーカーなので、アフターサービスも充実していて安心です。

電装品を取り付ける際に不安になるのは、バッテリー上がりのリスクです。しかし、電装品が原因の場合、それは誤った取り付け方法によるものである可能性があります。電装品を取り付ける基本は、メインキーとキー連動している「ACC電源(アクセサリー電源)」から電源を取る事です。

ACC電源とは、メインキーがONになった時に電力が供給される電源です。キーがOFFの状態では電力が供給されず、バッテリー上がりのリスクを回避できます。決してバッテリーから直接電力を取らないように注意してください。

バイク用USB電源の取り付けには、軍手・ハサミ・カッター・懐中電灯の他に下記の工具類が必要です。

• 端子類
• 電工ペンチ
• 絶縁テープ
• 六角レンチ・セット
• ソケットレンチ・セット
• 検電テスターorマルチテスター
• ラジオペンチorヒューズクリップ

ソケットレンチ・セットは、ソケットの長さを延長できるエクステンションバーが付属するものを用意しましょう。

バッテリー直結型の取り付け方法は、以下の通りです。

1. ハンドルバーにUSB電源の本体を取り付ける
2. USB電源のプラス端子・マイナス端子を対応したバッテリー端子に取り付ける
3. 配線をキレイに整理する

バッテリー直結型はバッテリー上がりが起きやすいのがデメリットですが、取り付け方法は簡単です。バッテリーはマイナス端子から外さないとショートするので、必ず順番を守るようにしましょう。

ACC電源連動型は、ヒューズボックス・リレースイッチ・ブレーキスイッチなどから電源を取り出して取り付けます。取り付け手順は以下の通りです。

1. ハンドルバーにUSB電源本体を取り付ける
2. キーON時に通電する配線を検電テスターで見つける
3. 見つけた配線の被覆を剥がして、分岐配線にする
4. USB電源プラス側の配線を端子を付けた分岐配線に接続する
5. 配線がショートしないように、絶縁テープで絶縁処理する
6. バッテリーのマイナス極とマイナス側の配線を接続する
7. 配線をキレイに整理する

バイク用USB電源は、ハンドル周りに取り付けるのが一般的です。しかし、取り付け場所に決まりがあるわけではありません。フロントカウルの裏やサイドカウル・バッテリーボックスの中・シート下などにも取り付けられます。

車種によって取り付けやすい場所は異なり、それぞれメリット・デメリットがあります。自分のバイクの取り付けやすい場所に、USB電源を取り付けましょう。

配線作業や取り付けが面倒なら、バイク用USB電源の取り付けは業者に依頼しましょう。バイク用USB電源の取り付けは、電源の取り出しや配線作業を自分で行う必要があります。漏電やバッテリー上がりが起きないための対策も考えなければなりません。

バイクのメンテナンスに慣れていない方には難しい作業です。取り付け工賃は5000円から1万円ほどかかります。

バイク用USB電源は、自作できます。出力用のUSBポートを分解して、バイクの配線をUSBポートの基盤にハンダ付けすればUSB電源として使用可能です。出力用のUSBポートは、100均で販売されているものでも問題ありません。ただし、ハンダ付けに慣れていないと作るのは難しいです。

元のUSBポートの性能で電流出力が決まるので、100均のUSBポートでは十分な出力の確保や複数機器の接続はできません。高性能なバイク用USB電源が欲しいなら、市販のものがおすすめです。

バイク用USB電源の選び方やおすすめ製品をご紹介しました。バイク用USB電源は、スマホの充電やカメラ・ナビ・電熱製品の取り付けなど使い道が豊富なアイテムです。ぜひ、お気に入りのバイク用USB電源を見つけて、快適なツーリングを楽しんでください。